ロケッツ2-2サンダーで迎えるゲーム5
2日間の中断で帰ってきたウエストブルック。やっと始まるシリーズって感じです。
◎ノー3P、でもロケッツ
開始から4分間3Pが決まらないロケッツ。しかし、リードしているのもロケッツ。理由はシンプルでウエストブルックがインサイドに攻め込むから。明らかにこれまで足りなかった要素をもたらしています。
加えてハーデンが省エネ。ボール運びもせずウエストブルックに渡してしまうからドートが目立たない。逆にパスを貰ったら簡単に仕掛けてドライブレイアップ。これもゲーム4まで殆ど見なかったシーンです。
明らかにウエストブルックが加わって変化したロケッツ。ポジティブなスタートはタッカーの3Pがきまるとサンダーがタイムアウトです。ウエストブルックはベンチに下がります。
サンダーは空けられるドートが強気に打っていきますが、全く決まらず。決まらないけど周囲は攻められないから結局はドートが打つ悪循環。リズムよく打っているなら別ですが、空けられているから打っているだけなんだよね。7連続シュートミスだけど、1Qだけで9本も打ったドート。
早々に二桁リードになったロケッツ。3P爆発しないのにリード広げるってシリーズ初じゃないの? ちなみにハウスがゴール下を連発でミスしているので、やっぱりインサイドの得点力は足りていません。
ハーデン→ウエストブルックになると、キレイにインサイドアウトが増えます。でも、なんかキャッチが悪いロケッツ。微妙に打ち切れないことが多く、やっと決めたのはエクストラパスの連続からマクレモアのコーナー。
一方でシュルーダーが入ってくるとスピード突破が加わったサンダー。それは良かったけど、こっちもパスアウトが決まらない。まぁドートなんだけど。シュルーダーのプルアップも決まらないから、両チームのシュートが決まらないぜ。
明らかにウエストブルック効果があった1Qでしたが、ロケッツの3Pは3/11でした。これでリード得ているのは珍しいぜ。
なんせサンダーは1/12と全く決まらない。しかも半分がドートのアテンプトなので、明らかに狙われています。ここまでサンダーの中心選手としてディフェンスで結果を残しているドートですが、ロケッツはオフェンス力を問題視させて追い出すつもりなのか。
◎決まらない
信じられないくらいフリーの3Pを落としていくロケッツ。サンダーも決まらないけど、ウエストブルックのドライブから計画通りのパスが出て決まらないのとは意味が違います。やりたいことやれて決まらないのはヤバい。
あんまりにも決まらないとやりたいことも出来なくなってきます。サンダーの雰囲気は「もうちょっとウエストブルックのドライブのカバーに行って大丈夫だぜ」なので、次第に切り込めなくなっていきます。
サンダーはサンダーでシュルーダーのスピード以外は何も通用していない感じ。全然チームで連動しないのね。ドートがいないから誰も空いていないとシュートにもいけない。ポイントゴッドってなに?
ウエストブルック→ハーデン
クリス・ポール→ドート
となると、アダムスのインサイド、SGAのドライブ、そしてシュルーダーのスピードでサンダーのペースに。本当にスピードに弱いマイクロボール。2Q半分で同点になります。
そしてシュルーダーが3P連発で逆転します。ほぼ個人技なのですが、シュートの前は周囲のハッスルプレーがあるので、1人でやっているわけでもない。
ロケッツはハーデンくらいしか決まりません。でもそこにはドートがいるじゃん。でも、ウエストブルックが登場すると試合開始直後同様に、1人でやらなくて良いのでドートがいても決め始めるハーデン。
もう2Q後半はお互いにガマン。単発シュートくらいしか決まらない展開で、地道に守って守って。ただでさえ眠いのに、試合展開まで眠いぜ。
48-45でロケッツが3点リードでした。序盤は決まったウエストブルックのインサイドが全く決まらなくなって、ゲーム4までに戻ってしまった感じです。それだけサンダーディフェンスは収縮しましたが、今日も3Pが決まりませんでした。なおサンダーはもっと決まらない。
◎重いジャッジ
後半開始でウエストブルックの突破からコビントンの3Pが決まり、3P以外は好調なゴードンのドライブも決まるのに対して、空けられたドートでミスになったサンダー。8-0のランで前半同様にロケッツが二桁リードになります。
これで即ドート→シュルーダーにしたドノバン。判断が早いぜ。別人か!?
ただシュルーダーがボールを持つ前にスティールされるサンダー。そしてシュルーダーから得点するゴードン。まぁディフェンスは仕方ないよね。ドートのシュートと引き換えなんだから。でもオフェンスミスがね。
そしてスローインすらもゴードンに奪い取られて20点差です。ハーデンと違って、ウエストブルック効果かどうかは知らないけど、好調なゴードン。
ウエストブルック→ハウス
ゴードンに好影響を与えているのかはわかりませんが、この2人の交代でハッキリするのは、オフボールでスクリーンを使ってインサイドに来る役割が同じなのですが、そこからパスも警戒されるウエストブルックとシュートミスしているハウスです。
ただ、ここでムービングスクリーンをコールされたタッカー。ファールはファールなんだけど、ぶつかる時に股間にパンチしているシュルーダーにブチ切れます。コツンとヘッドバット食らわしたぜ。
驚くことに、両者が退場です。テクニカル2ってことだ。両者にとって重いジャッジですが、ここまで19点のシュルーダーを失うサンダーってのは痛い。そしてタッカーの代わりにフリースロー担当としてタイソン・チャンドラーが出てきます。2本とも外します。笑
結局ドートを戻すことになったサンダー。元に戻っちゃったよ。でもハーデンは3Pとファールドローで対抗します。そしてドライブ。今日はドートが怖くないようです。
シュルーダーがおらずドートが空けられるサンダー。でもアダムスが押し込んでくれます。2on1でファールドローしようとしてミスしたクリス・ポールのシュートもプットバック。
ただ、ハーデンが怖くなってから、今度はパス2つでコーナーが空きまくるサンダーのディフェンス。この試合は3P決まらないでロケッツがリードしていたのに、コーナーから連発されてしまいます。
3Qはシュルーダーがいなくなったことで得点が伸びなかったサンダー。なんかコーナー空きまくって3P決まり始めたロケッツ。18-37とロケッツが圧倒することになりました。22点差です。シュルーダーの穴は大きかった。
◎自滅でさようなら
これまで4試合全てで3Pアテンプトの方が多かったロケッツですが、ウエストブルックが帰ってきたことと、ゴードンが好調なドライブを決めまくったことで、アテンプト数が逆転しました。
ハンドラーが3枚となり、しかもゴリゴリしてくるウエストブルックの存在はサンダーのディフェンスプランを大きく乱し、それは結果的にハーデンとゴードンが楽にドライブ出来ることに。
ぶっちゃけウエストブルックに好きにやらせとけば良かったのですが、そこまで徹底するほどハイスコアゲームになっていなかったことが災いしたかな。
そしてサンダーのエースみたいになっていたドートのディフェンスが、自らのオフェンスによって破壊されてしまいました。さすがに、ここまで空けられまくって全部外しちゃうと交代させるしかありません。
ゲーム4は3/9と決めていたので勝ったけど、3Qまでで0/9じゃあダメダメです。
ドートを下げてオフェンスで打ち勝ちに行こうと思ったら、シュルーダーが退場。前半はそれで成功していたのだから不運以外の何物でもありません。まぁシュルーダー本人が悪いんですけどね。手癖が悪い。
ってことで、ゲーム5は盛り上がる前にサンダー側の自滅で終わりました。「そんなこともあるさ」って感じですが、ゲーム5だけに重かったね。
これでゲーム6が
ドートに打たせるロケッツ(決まらない)
ウエストブルックに打たせるサンダー(決まらない)
とかになったら、レイカーズも何を参考にして良いのかわからないでしょうね。
ラスさん自身はタッチ最悪ドライブ控えめでまだ調整感あったものの、ハーデンとゴードンのリラックスしたプレーを見るに、周りへのエフォートは計り知れないものがありました。でもここまでハッスルしていたハウスや息子は少し調子狂っちゃいましたかね。つくづくバランスの難しい競技です。
お疲れ様です。
ドート起用もかなり厳しくなってきましたね。
ドートを諦めるのか、上手くオフェンスに組み込むのか、次の試合のドノバンの采配に期待したいです。
自分がドノバンだったらどうするか考えてみるのですが、なかなか難しいです。
トランジションにしてしまえばドート関係ない気もしますが、サンダーがロケッツに走り勝つイメージないし、ポールだし。
個人的にはドートをセンターにした、ドート、ガロ、SGA、ポール、シュルーダーの布陣を増やしてみてほしいです。
ただ、期待とは裏腹に、8割くらいはドートを諦めることになるのかなとも思っています。