オラディポとヌルキッチが帰ってきた試合
1か月前「オラディポがキーマンだ!」
1週間前「残念ながらオラディポは試合に出ない」
昨日「オラディポ出るかもよ」
そして本日の試合に登場したオラディポ。代わりにサボニスとターナー、ビターゼが欠場しているので、アウトサイド側にプレーが寄ることになったペイサーズ
「痩せたカーメロ」
「ホワイトサイドとヌルキッチのツインタワー」
「ザック・コリンズも戻ってくる」
いくつかのポジティブな話があったブレイザーズは、ホワイトサイドが欠場でツインタワーを避けることが出来ました。スキニー・メロに注目が集まりますが、それよりもヌルキッチとコリンズが大切なチームです。
◎スキニーとカバー
カーメロは痩せたけどポストアップ連発で始める試合。ドライブタイプではないのでスピード増はあまり意味がないのですが、マッチアップがブログドンで楽になるのと、コリンズ&ヌルキッチがインサイドを空けてくれるので、成立しそうなプレーです。
SFになったカーメロはディフェンスでもチェイスを繰り返しますが、まぁやっぱりフェイク2つくらいであっさりと抜かれていました。これはスピードとかキレとか関係ない部分です。
しかし「抜かれた」のがわからないくらいにコリンズ&ヌルキッチがスムーズにマークを受け渡してくれました。2人ともスキニーなのでどこまでもついていきます。
アウトサイドのディフェンスが怪しすぎるリラード、マカラム、カーメロのトリオですが、カバーしてくれるコリンズ&ヌルキッチという構図になりました。なお、サボニスやターナーがいれば、そんなカバーをさせない動きを目指すでしょうが、出来なかったペイサーズの事情もあるよ。
結局、ペイサーズはコリンズ&ヌルキッチを攻略することが出来ず、ペイサーズらしさを失うようにプルアップ3Pを連発することになりました。そして守れないブレイザーズはこれを決められていったのでした。
◎オラディポとカバー
ブレイザーズのコリンズ&ヌルキッチに困ったマクミランはスターターにしていたアライズ・ジョンソンを早々に諦めて、エドモンド・サモナーを加えたワンビッグに変更しました。
これでスピードのメリットが生まれ、インサイドを広く取り、ブレイザーズのカバーを遅らせて成功した3Qになりました。本当は重要ではない勝利に結びつく部分なんですけどね。
〇オラディポ
19分 8点
2P1/5 3P2/5
6リバウンド
オラディポは、うーん、全然ダメ。復帰直後と同様にキレがないから1on1が全然抜けない。大きな切り返しも出てこないし、戻らないまま今シーズンが終わるのかな。
しかし、ここは想定の範囲内。それでもオラディポが欲しくなるのはエースキラーでもヘルプ要員にもなれる万能なディフェンス面です。本日は目立ったディフェンスはなかったものの6リバウンドで万能さをみせてくれました。
そしてサモナーも似たような特徴を持ち、ウォーレンとブログドンもカバーをしてくれるのでスモールでも何の問題もなく守れていたペイサーズでした。
〇ペイサーズの3P 13/33
うちスターター 6/13
試合を通してインサイドを攻略できないけど、アウトサイドから決めていきました。いろいろと気になる要素はあるものの、コンビプレーがないならプルアップ3Pで攻略してしまったのでした。
ブレイザーズは予想通りの弱点をさらしたって事でもありました。
◎ハイパーじゃないリラード
今シーズンはさらにプレーレベルをあげているリラードですが、この試合はハイパーではありませんでした。
〇リラード
20分 4点
7アシスト
しかしハイパーでないのは、それだけチームメイトを使ったという事。自分が行く必要がなければ行かないのがリラード。それが7アシストという結果に詰まっています。
ホワイトサイド&カーメロ と ヌルキッチ&コリンズ では全く違いました。その要素を箇条書きしていくと
・細かくスクリーンをかけてくれる
・スクリーンから次の動きがスムーズなので、流れるにプレーが展開する
・ゴール下にダイブして合わせてくれる
・ポスト役からパスを出してくれるのでオフボールムーブが効果的
動かないホワイトサイドとボール持ってからしか仕事しないカーメロに比べると、ポジションが入れ替わっていくブレイザーズのオフェンスは滑らかになりました。アミヌ&ハークレスの頃よりも滑らかさ。
相変わらずヌルキッチはゴール下を外していたりして、課題は残りますが、後はリラードが本気出せば、成立してきそうです。でも、ここにホワイトサイドを絡ませるのはムリだろ。
〇ヌルキッチ
20分 14点
8リバウンド
見事な復帰戦になったヌルキッチ。オフェンスが全く違うものになりましたとさ。なお、スキニー・メロはFG3/9でした。ディフェンスは頑張って動いていたよ。
◎その他のブレイザーズ
ゲーリー・トレントがディフェンスで奮闘しながら、オフェンスでも12点、3アシストとセカンドユニットを引っ張りました。ディフェンス面を考えるとマカラムとスターター交代してもよいかもしれません。
カーメロ → リトル かマカラム → トレントでセカンドユニットを強化する一面もあります。まぁやらないだろうね。ホワイトサイドもどうするつもりなのかな?
他にはガブリエルが4ブロックとインサイドで奮闘していました。こちらも動き回れるタイプなので、マジでホワイトサイドがいないことを何一つ感じさせなかった試合でした。
◎その他のペイサーズ
ブログドン、オラディポ、ウォーレンが個人で仕掛ける印象の強かったペイサーズは、サボニス不在のつらさを感じるとともに、相性の悪さもありました。
ウォーレンとジャスティン・ホリデーのウイング陣は素晴らしい出来でした。特にウォーレンはオラディポ以上のエースっぷりでしたが、コンタクトが多く、ひざを痛めたのかロッカーに下がってしまったのでした。
TJリーフは11リバウンドもFG1/9でガブリエルにブロックをプレゼントしまくっていました。2017年ドラフト組ですが、ここにいても限界が見えてきてしまったので、先の事を考えないといけないかも。
本当はビターゼが活躍すべき試合だったと思いますが、ここを欠場してしまうのだから運もないね。
あとはホリデー3男も奮闘しており、全体的には全員で踏ん張ったペイサーズだったのですが、仕掛けのところが個人技主体になりすぎています。サボニス待ちなのかなー。
◎上がってこれるのか
ブレイザーズは一気に勝ち進めるか
ペイサーズはプレーオフで勝てるのか
そんな注目ポイントですが、どっちも苦しい一面がありました。ペイサーズはオラディポがワンランク上のプレーをしないといけないのですが、オラディポが自分でやるほどブログドンとウォーレンが置き去りになるので、チームとしても苦しいことに。
ブレイザーズはディフェンスがね。インサイドのカバーは的確になったから、あとはどうやって3Pを止めていくのか。キラーディフェンダーなしで勝ち切るのは簡単じゃないだけに、流動性アタックを継続したうえでリラードがハイパーにならないといけないかもね。
朝早くから更新ありがとうございます!
リラードとマカラムは1つのスクリーンで簡単にスリー打たれちゃいますね。カーメロのが積極的に前まで守ってたような…?
そしてプレイオフまでにLACやDAL、BOSと当たりますが、相手のウイングにカーメロかと思うと不心細いなあ…という印象です。フッドかアリーザ帰っておいで…