プレシーズン~ マジック-クリッパーズ

帰ってきたぜNBA

プレシーズンが帰ってきました。4連休も外出自粛の都知事と、出かける推奨の政府ですが、彼らが何といおうともNBAファンは自宅にこもるしかありません。

とはいえ、初戦はプレシーズン。両チームに選手がそろっておらず、触れきれないくらいなので、まずは複数のチームを出来るだけ見て、雑感を書いていくスタイルです。

◉レジーとモリス

レナード、PG13、ルーの3ハンドラーはいるけど、他は欠けているクリッパーズはレジー・ジャクソン、マーキーフ・モリス、ジョアキム・ノアをスタートにしています。

レジーはスーパースターたちに気を遣う感じで、ボールを持ちすぎることなくテンポよく回していきました。「オレ様主役」なレジーでしたが、ここ数シーズンの低迷と、レナードとPG13の存在感から、むしろ良いガードになっていく流れです。

一方でモリスは元々はわき役だったけど、ここ数シーズンの活躍とニックスでのエースキャラからか、ボール持ちすぎです。バランス悪くなっています。

ただし、こちらもダイエットしたような体は以前よりも動けるようになっており、人もボールも止めちゃうような感じではなくて、動きながらの持ちすぎなので、そこまで悪いイメージではありません。

結局のところ、レナードとPG13に任せまくっている感じのオフェンスになるので、モリスよりも合わせるのが上手い選手が欲しくなるのですが、そこはリバース流だから、これで何とかするんでしょうね。

レジーはべバリーの控えになるのでしょうが、モリスの方はスターターにしたいのかな。ていうか、以前は誰だったっけ?

◎ノアとコーヒー

ズバッツもハレルもいないので、センターはノアのみというクリッパーズ。スターターには絶対にセンターをもってくるのが基本なのでノアのプレータイムも長くなります。

レナードとPG13に任せるスタイルのオフェンスは、それだけインサイドを広くしてドライブが自由になるような狙いがありますが、センターのノアは、そんな広くなったインサイドでボールを受けることになります。

で、ボールを受けるまでのプレーは悪くないノア。しかし、受けた後のプレーはパスアウト、フィニッシュ共にイマイチ。パスアウトの方はまだマシなんだけど、フィニッシュに行けないんだよね。

ハレルはボールを貰ってから2歩くらい動いてシュートに行く機動力センターですが、ペイントライン上くらいでボールを受けちゃうとノアはフィニッシュに行くのが簡単ではないぜ。

ということでノアがベンチに下がるとノーセンターにしてきます。こっちの方がオフェンスはスムーズ。ルーを中心にしたセカンドユニットはアウトサイドから軽やかに打っていき、ドライブに成功すると人がいない状況で決めていきます。

ここで新顔のアミール・コヒーが登場。サマーリーグで印象的だったハンドラーよりのウイングですが、手が長くてディフェンス出来そうなイメージ。マグルーダーもいて、大きく広がった中で効果的にボール回しとドライブが混ざっていきます。

ノア<コヒー って印象でしたが、理由は個人のプレーというよりはハンドラーに頼る部分が大きいチームなので、インサイドは誰もいない方がスムーズってことでした。

便利そうなコヒーなので、ノービッグでもやっていけそう。戦術的にはベンチメンバーの方が機能していたクリッパーズです。

ただし、コヒーはドライブするためにトラベリングをコールされます。甘いね。甘すぎるよ。ミスが多く混ざってしまうので、形としては良いけど・・・なコヒーでした。

なお、ジャマイカル・グリーンやパターソンがいるのでノアを起用しないことも出来るし、本日お休みのべバリーとシャメットもいるのでコヒーには出番がなくなるでしょう。

◎マジックのベンチユニット

クリッパーズのスモールラインナップと対峙したマジックのセカンドユニットは大エースのテレンス・ロス以外は

MCW、イワンドゥ、クラーク、バーチ

というスーパーディフェンスチームでした。えぐかったぜ。特にイワンドゥ&バーチがハイプレッシャーをかけてくるのが怖すぎる。

ちなみに後半はバーチじゃなくてバンバ。ゾーンディフェンスにすることでバンバを楽にした形も機能していました。ディフェンスはヤバいって。

なかなか出来ないレベルでディフェンスにスターテス全振りしていましたが、オフェンスはマジでロスの爆発力任せ。これでそこそこ戦えるってどういうことなんだろうか。ロスとカウンターで何とかしていたセカンドユニットでした。

◎ブセビッチの試合勘

クリッパーズ以上に個人技任せのマジックオフェンスですが、それでも成立していく理由はブセビッチの気の利くプレーの数々が連携を生み出してくれるから。

この試合でもアウトサイドでスクリナーになった後で、ディフェンスのブラインドサイドに回ってからゴール下で合わせるという「見た目にはよくわからなけどフリーになる」技によって得点を生み出していきました。

ただ、この「合わせ」以外はどうにも試合勘が足りていない様子。個人技で切り裂くタイプではないだけに、チームメイトが連動してくれないとダメだし、ディフェンスの動きを読んで翻弄するのが持ち味なだけに、長かった中断期間の影響がありそうでした。

ブセビッチ自身はスタッツとしての結果を残しましたが、ブセビッチから派生するプレーが少なかったマジック。フォーニエがFG0/5でしたよ。これを月末までに調整してくることになりますが、まだ戻ってきていない選手が多いチームだと大変だろうな。

◎レナードvsゴードン

8本中6本が3PになったレナードのFGは、ゴードンのディフェンスがレナードを苦しめていたことを示していました。多くのプレーがPG13になっていたのはゴードンの活躍によるもの。

個人的にゴードンはグリフィンと被るのですが、パワーもスピードもスキルももったビッグ寄りのウイングとして攻守に高い能力があるものの、スタミナが失われるとプレーレベルが落ちてしまいます。総合的に能力が高いから、総合的に落ちると苦しいわけだ。

長い中断期間でフルパワーなゴードンは脅威になる可能性があります。そんな可能性を示してくれるレナードとのマッチアップになりました。

本日は3P3本決めたくらいだったレナード。20分足らずのプレーでしたが、ゴードンが上回った試合となっていたのでした。

◎無観客

やっぱり別物になった空気感です。これも次第になれるのでしょうか。トレーニングマッチにしか思えないプレーオフになるのでしょう。

選手たちは個人席のベンチになり、観戦はしやすそうに。コーチ陣も広めの席で試合を見ることが出来ています。大男たちが密集して座っていたベンチの姿は過去のものになっていくのかも。

あと、コーチングゾーンが広くなっていて、コートにHCがはいってくることも大きく減りそうです。クリフォードは年齢的にコートサイドにいないことも考えられましたが、そこまで気にする必要はなさそう。危険性で言えばバブルに来ることすらダメでしょう。

◎慣れないぜ

もっともブランクを感じさせたのは管理人だった気がします。前半は布団で丸くなりながら観て、ハーフタイムに起き上ってPCを立ち上げ、雑感を書きながら後半を観ていたのですが、気が付いたら

後半の記憶がない!

って感じでした。要するに「書きながら観る」ことが出来なかった。こいつは結構ヤバそうです。夜にでもナゲッツを観たいと思いますが、リハビリしないとマズいぜ!

プレシーズン~ マジック-クリッパーズ” への1件のフィードバック

  1. 管理人さん同様、観ることに対して楽しみではありましたが、リハビリが必要かと思います。レギュラーシーズン残りを軽く流しながら観ていこうかと。

    オフィシャルもボケているのか、ピリオド残り0.7秒からインバウンズ後タイマー動かず、その間にショットファウルがコールされてフリースロー?ん?と思いました笑
    あれなんだったんでしょうね。

    ナゲッツ戦も観ましたが、諸事情あるのでしょうがスターターが個人的には面白かったです笑ゲームレポートお待ちしてます

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