ダイエット・カーメロ

細くなりすぎ!

みなさん、コロナ禍でいかがお過ごしですか?
管理人は引きこもり星人に拍車がかかり、ぷよぷよですが、NBA選手はハイカロリー消費しているはずの試合がなくなって、何故かダイエットしまくりです。

その中でもカーメロはびっくりしちゃうよね。別人じゃん。

ヌルキッチとザック・コリンズが復帰すれば、アリーザが離脱したSFにはいるってことでダイエットしたのかもしれませんが、そうなるとリラード、マカラム、カーメロという最強のオフェンスラインにして、最低のディフェンスラインが誕生するので、期待はしていません。

勝てば、それなりに書けますが、勝つかどうかはカーメロじゃなくてヌルキッチさんのコンディションの方が大切なので、今回はショートコラムでダイエット効果を考えておきましょう。

◎ニックス時代の違和感

というのも、中断期間にNBATVをつけたら、たまたまニックス時代のカーメロが出ていました。これが管理人が思っていたのと違ったのです。

「違った」というのはサンダー・ロケッツ時代の姿からかけ離れたものがあるということ。そこがカーメロの弱点になるわけですが、エースからロールプレイヤーになる場合、一般的に起こる問題は

トランジションと3P時代に対応できない
スポットシューターとして待てない

こんなことがあるし、実際にカーメロに起こっていた問題でした。ぜーんぜん走らないんだもん。クリス・ポールのチームで走らないのはまだしも、ウエストブルックのチームで走らないのは問題だった。

スピードと運動量が求められる時代にカーメロはサボりがち+年齢の衰え
完全サポートキャストの役割だけど、カーメロは超主役キャラ

だからニックス時代のプレーってのは、これらの要素がないくらいのイメージでした。ところが、カーメロの動きはこれらの問題がないこと以上に【キレ】がありました。ここがね、意外だったわけです。

戦術的な部分は修正される可能性があるとしても、年齢も年齢なので運動量は増えないだろうし、ダイエットしても延命措置くらいにしかならないと考えていたのですが、この試合を見たら

「あれっ!ひょっとしてもっと改善点があるのか?」

と思ったわけです。言い方を変えると

カーメロは予想以上に衰えていた

ってことでもあり、年齢以上の衰えっていうのは何らかの不摂生みたいな部分があるわけでして

コンディショニング次第ではもっと良いプレーが出来るのか?

とも思わせてくれるものでした。ダイエットでコンディショニングUPしたら、どんな変化・・・いや、どれくらい全盛期に戻れるのでしょうか。

なお、カーメロが何かしらの分野で全盛期以上の能力を示すのは難しいと思います。ビンス・カーターは全盛期よりもインサイドディフェンスがよくなったけどね。

◎3つの弱点

ではダイエットでどんな部分が改善するか、つまりは現在の弱点を挙げてみましょう。

①運動量、攻守の切り替え

まずは単純に体重が落ちてスタミナがもつようになることが想定されます。「スタミナがある=走る」ってことではないのですが、少なくとも攻守の切り替え、走り出しは楽になるでしょう。

〇平均移動速度 3.62

この数字はリーグで3番目に悪い数字で、ガソルやジョーダン、タコ・フォール、グリフィンのような動かないビッグマン並みです。なお、1位は省エネ王者のハーデンなんだけどね。

移動距離の短いPGか、動かないセンターが下位に来るのですが、カーメロは本来は走るべきポジションなのに動いていません。これをシーズンごとに並べると

〇平均移動速度
19-20年 3.62
18-19年 3.71
17-18年 3.77
16-17年 3.86
15-16年 3.85
14-15年 3.88

この通り、次第に動かなくなっています。まぁブレイザーズだとオフェンスでも動かないのですが、そこはチームオフェンスの事情だから一概には言えません。

トランジション全盛の時代になってから運動量が落ちてしまっているカーメロ。再開後はポジション変更もあるので走ることを促され、ダイエットでこの数字を大きく伸ばすことが期待されます。

②ジャブステップとリリース

これが最も驚いたことで、カーメロの代名詞的なジャブステップとシューティングはスキルフルな部分のため、加齢によって衰えているとは思わなかったのですが、62点の動画を見ると明らかにキレが違います。先に今シーズンを見ると

今シーズンにザイオンを手玉に取ったプレーです。スキルとしてジャブステップは未だに健在です。しかし、全盛期のジャブステップはもっとキレがありました。しかし、良い動画がなかったよ。ジャブステップ集なんてないか。

全盛期のカーメロは、ジャブステップ→ジャンプシュートの流れが「早い」のですが、もっと細かく言うと「半歩前に出して戻る→リリース」この「→」があまりにもスムーズでした。1回のジャブでシュートチャンスに出来るのがカーメロでした。

とにかくプレーとプレーの切れ目がなかったカーメロ
しかし、この「キレ」は体重増加と共に衰えていきました。今でもスキルはあるけど、
ジャブステップ1つで振り切れないし
振り切ったのを確認しないとジャンプシュートを決められない
というイメージなので、ちょっとずつプレーが遅くなっています。

カーメロに関わらず、誰でも体重が落ちると自分の体を早く動かすことが出来ます。重い物体を動かす方がエネルギーを必要とするのは万物共通なので、少しでも軽く(特に上半身)なれば、細かい体重移動が重要なジャブステップ→リリースが楽になるのは確実。なお、失われる可能性があるのは正確な動きとフィジカル。

〇プルアップジャンプシュート
19-20年 44.7%
18-19年 31.8%
17-18年 42.8%
16-17年 62.6%
15-16年 62.7%

この数字は「プルアップ」ではなく、「プルアップジャンプシュート」と細かく分類された数字です。多分、ターンアラウンドみたいなのは含まれていません。ロケッツ時代に確率が低いですが、そもそもロケッツは禁止事項が多かったのでアテンプト自体が殆どありません。

ニックスでの最後の2年間は驚異的な確率で決めていました。これを武器にしていたのが特徴で、それ以前はアテンプトが少ないシーズンもあります。

ハイパーな確率で決めていたプルアップが、この3年間はさび付きまくっています。体のキレが戻れば、大きな改善をしてくれるのでしょうか。

③アジリティとレスポンシビティ

ウエストに来たことで、カーメロのディフェンスは狙われまくりました。イーストはチームに複数の穴が空きがちですが、ウエストでは2人以上の穴があるチームは珍しく、その中でも左右の切り返しに殆どついてこれず、カバーディフェンスもしていないカーメロは狙われまくりました。

この点は衰え以上にウエストに移籍したことが大きいのですが、守れるサンダーに来てしまったのも弱点をあらわにしたし、ハーデンやゴードンのフォローが必要なロケッツでは耐え切れませんでした。

プラスして2年前のプレーオフでは狙われまくりましたが、そんなことが出来るチームがウエストの方が多いって事もあります。この時は単にスイッチ誘導されるのではなく、カバーの悪さも狙われています。ポール・ジョージがやられているようでカーメロが絡んでいるシーンが多い。

〇被2PFG
19-20年 4.6本53%
18-19年 6.4本59%
17-18年 7.0本56%
16-17年 5.7本52%
15-16年 4.9本54%

こんな形でロケッツとサンダーでは、ドライブアタックでカーメロが狙われました。カバーも含めると数字以上にやられています。

なお、今シーズンが悪くない理由はカーメロ狙うよりもホワイトサイドを狙った方が楽だからです。ヌルキッチが戻ってくると再び狙われる可能性があります。まぁリラードとマコネルでも同じか。

カーメロのディフェンスは
・左右の切り返しについていけない
・先を読んだカバーが出来ない
・一方向に動いた後で、違う方向へ動けない
こんな問題があります。

今シーズンは1つだけチャージングドローがありますが、サンダー時代は主力なのに0回でした。ニックスのラストシーズンも0だった。

またしっかりとカバーを狙えない上に、中途半端についてくるとパスを出されて全くチェイス出来ません。同じくドライブされても後ろから追いかけてブロックとかありません。とにかく1方向に動いたら、それで終わり。

ダイエットは軽くなった体でスピードアップするだけでなく、切り返しを楽にしてくれるため、弱点だったチェイス能力を向上させてくれる可能性があります。

アウトサイドディフェンスで抜かれてもヌルキッチがいるなら、一旦は止めてくれるはず。そこですぐに戻れるかどうか、あるいはローテでのカバーに走れるかどうか。

カーメロのディフェンスは単なる対人能力ではない問題があったので、ダイエットによって動き回れれば大きな進歩となりそうです。

◎他のキーポイント

ダイエットには悪いこともあります。筋量が落ちるのでフィジカルが弱くなること、正確なプレーが出来なくなることなどですが、ポジション変更もあるので、カーメロにとってはプラスの方が上回りそうです。

〇ポストアップ
4.8回
4.3点
FG45%

今シーズン復活してきた部分ですが、おそらく苦しくなるでしょう。本当はミスマッチが増えるので使いたい部分ですが、ザック・コリンズ&ヌルキッチが3Pに苦戦しそうな面もあるので、プレーの回数は減るだろうな。

〇ペイント内得点 4.5
〇セカンドチャンス 1.9

3.1点まで落ちていたペイント内は増えましたが、一方でセカンドチャンスはサンダー時代よりも減っており、元々オフェンスリバウンドは計算に入っていませんでした。ホワイトサイドの事情だな。なので、そんなに影響はなさそうです。

〇リバウンド 6.3

こちらもニックス時代に戻っていますが、ビッグマンが増えるからそもそも減っても大丈夫。ブレイザーズはリバウンドが強いけど守れないヘンテコチームだったので、これが減ったからって大した影響はないさ。

〇速攻 1.4
アリーザ 3.4
ベイズモア 1.7
ヘゾニャ 1.4

一方でアリーザがきて劇的に改善したのが速攻。プレータイムが短いベイズモアやヘゾニャよりも少ないカーメロが、SFになって増やしてくれないと困ります。ここはダイエットで走れるかに注目ですが、そもそも走り出しが悪い選手なので、ダイエットしたからってどうなんだろうか。

〇3P 
アテンプト 3.8
成功率 37.1%

高い成功率を誇る3Pですが、その理由がアテンプト減にあって、PFだからインサイドメインになっていました。キャッチ&シュートが3.3本と多くを占めているのが成功率の理由でもあります。

これについてはサンダー時代もキャッチ&シュートなら高確率だったのに、プルアップが29%と低かったことが思い出されます。

ポジション変更でプルアップでも打つ機会が増えるとカーメロの確率は下がるかもしれません。これがダイエットによってスムーズなリリースが出来て確率をキープできるかは大きな分岐点になります。

そんなわけでダイエットしたカーメロですが、ポジション変更で求められる役割が変わったので、「元の体重だったら壊滅的だった要素に期待をが持てるようになった」程度かもしれません。

3Pと速攻をどれだけ決められるか

これが最大のキーファクターになりそうです。

◎キャリアは伸びたのか

ダイエットしたくらいでプレーが向上するなら苦労しないわけですが、少なくとも下降線にあったベテラン選手が自分を変える行動に移したことは重要です。

一般的には選手生命を少し伸ばすくらいの効果ですが、キレを失っていたカーメロからすると、ダイエット効果がハッキリと出るくらいパフォーマンスが向上すれば、3Pシューターとして活躍できそうです。

とはいえ、ウエストは厳しいからイーストに行った方が良いんですけどね。シクサーズとかさ。

体重が減ったことで運動量とキレを取り戻せるのか。かつてデンバーにいた頃のカーメロは軽やかなタイプのPFとして動き回っていました。

こんな動き回るカーメロを再び見ることは出来るのか。個人で点を取りに行く必要がないチーム事情だけに、運動量で凌駕するくらいの気持ちが欲しい所です。

ところで次回はマルク・ガソルかな。カーメロが成功するかはわからないけど、マルクは絶対に成功すると思うんだ。

ダイエット・カーメロ” への6件のフィードバック

  1. 踏切の前後の急激な緩急は神業ですね。打点も高いし、ディフェンス不能です。たまげました。減量でこのキレが戻る可能性は低くとも、感覚自体は残ってるはずだし、要所で片鱗を見せてほしいところ。

    1. 昔のカーメロ?
      強いよね。序盤中盤終盤スキがないよ。
      だけどダイエットしたカーメロは負けないよ。
      ジャビュ、ジャブステップが躍動するダイエット・カーメロのリリースをみんなで見たいよね

      1. にわか将棋ブームですが、ネームのフリにも対応できるのですね。教養が深く驚きました。誰一人気付いていないということではないというReplyです。
        将棋ファンでなくINDファンです。いつも読んでいます。高い見識に怖気て書き込めませんでしたが、こんな形の初コメです。

        1. そこまで教養の高いものではありませんが、将棋界のあのコメントを許し、そして会長までもがパロディにしてしまう雰囲気が好きです。

          NBAについても見識が高いのではなく、「観戦をもっと楽しめるデータ調べ」みたいなブログなので、気軽に書き込んでください。

  2. オクラホマシティーにわかです。
    最近NBAの昔の試合を見るばかり。

    で、カーメロの試合も見てました。
    デビューして数シーズンの頃はびっくりするほどにアスレチックな選手だったんですね。

    で、デンバー後期辺りから様子が変わってきて、ジャンパー主体の選手になると。ニックス時はなんかのろのろ走ってきてポストから1on1してるイメージしかありません。
    オクラホマの頃はちょっとかわいそうだったけど。あれはカーメロが悪いのか、サンダーが悪いのか。

    で、僕が気になるのって、管理人さんも書かれてますけど、ディフェンスのカバーが下手で、それってアスレチックな頃から同じなんですよね。

    そうなると今更痩せてもディフェンスはよくならないのでは、と。

    で、身体能力はまず間違いなく衰えてるし、カーメロって元々ドライブで抜けるタイプじゃないし、フィジカルはあるからある程度は持ってけるんでしょうけど、今の歳ではそれも難しくなりそう。パスは…どうなんだろ。ポストアップからはちょいちょい良いパスはあったけど、そもそもあんだけ痩せちゃポストはもっと難しそうだし、うーん。

    晩年のビンスおじさまの役割のような感じになっていくのか…?という気はしますけど、そもそもそんな動く・合わせるプレイは勉強してこなかったろうし、走る意識並びに身体能力があるとも思えないし、それなら太っててもポストプレイで困った時オプションにできる、セカンドユニットの得点源にできる方が良いのでは…?という気はします。

    なんにせよあまりに未知数だからわからんですな。個人的には大好きなサンダーやウェストブルックのいるロケッツより気になってます。

    1. サンダーはドノバンが戦術タイプじゃないので、指示が少なかったんでしょうね。

      カーメロのカバー能力そのものは上がりません。
      ただポジション変更でカバーの重要性が下がり、代わりにフリーになった選手にローテすることが求められます。
      多分、うまくできないですが「ひたすら追いかける」ことでカバーよりは可能性があるかと。
      体にキレが戻り、以前よりもディフェンスへの意識は高いと思うので、向上するとは思います。

      ビンスおじさんの役割はムリです。無理だけど、そもそもの能力はカーメロの方が多彩なので・・・って感じですね。

      6thマンで使えると良かったのですが、ロケッツ時代に上手くいかなかったのがね。

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