サンズvsスパーズ
スパーズ観なきゃね!
って事ですが、本日はメキシコゲーム。ルビオがスペイン語で挨拶して喝采受けてますが母国語なのにね。
勝率が逆で良い両チーム。それはサンズが頑張っているって事でもあるよ。センターがカミンスキーで5割勝つなんて偉大です。エイトンが待ち遠しい。加えて本日はブッカー不在。ブッカーのいないサンズなんて納豆のはいってない納豆巻きみたいなもんだよな。納豆嫌いでも食べれる良さもあるかもね。
◉エースの有無
スパーズのスターターはマレー&ライルズに戻っています。サリッチ相手だからライルズを加えたかった説が予想されますが、ライルズのオフェンスでの役割が曖昧。窮屈そうにプレーしており、ムダなパスを奪われたりしています。またオルドリッチがインサイドショットを決められず、ビッグマンコンビで優位に立ちたそうな戦略だけど全くダメ。
かわりにデローザン。インサイドまで詰めてのレイアップやらゴール下やら。フォーブスのアウトサイドも決まらず、チームとしての効果的な得点ではないけど、一人でリードをもたらします。
ベンチからミルズが出てくると、やっとコーナー3Pで援護したものの、確率はそこそこだし、オルドリッチへの裏パスをターンオーバー 。キャッチ&シュートは後ろ足がサイドライン踏んでたりして、どうにも機能せず。
サンズは代名詞になりかけているカッティングでイージーショットを生み出し、ルビオからのパスをレイアップになり、というリングに飛び込むプレーは良いけれど、パスを回してのアウトサイドが全く決まらず。
要するに両チームが同じような感じにストレッチが全く効かない中で、個人技のスパーズとパスのサンズという構図で何とかインサイドを作っていく1Qとなりました。
デローザンがコートにいた時間はスパーズだけど、そこからはミルズ頼みの変な感じに。でもスパーズってオフェンスの数字は悪くないんだよね。これでレーティングが上がるのか不思議なくらいのオフェンスです。
サンズの方がボールムーブと連携でシュートに行くので良い感じに。だけどベインズのゴール下も外れたりして、どうにもならず。
終盤にロニー・ウォーカーが3Pを決めスパーズが28-18で終えました。
2Qになると輪をかけて酷くなるスパーズは何がしたいのやら。個人技アタック以外にやる事がないのかい? あまりの退屈っぷりに寝落ちしてしまった2Q。zzz
デローザンのみがFG3/4で、それ以外がFG4/20と最悪だったのですが、肝心のデローザンはこのQだけで3ファールと違う問題で足を引っ張ります。ファールドローするようなプレーもなく16点しか取れなかったよ。
サンズもまた困るような攻め方なのですが、そこはルビオがFG5/7とブッカー不在を踏ん張りました。ウーブレイやサリッチに打たせていったので、そこが決まれば一気にリードを奪えそうな展開だったのですが、2人でFG2/10とストップ。
お互いに特定の選手しか決められない流れは眠気を覚ましてくれることもなく。それでも11本のフリースローをゲットしたサンズ。コンビプレーに対して遅れていったスパーズディフェンス。でも6本しか決められなかったサンズ。カミンスキーは3本全部外してるし。
という事でサンズが逆転するも48-44とロースコア。観たかったものが観れない以上に寝落ちるから記憶に乏しい前半でした。
◉スパーズの修正から
しかし、ハーフタイムで修正されます。
サンズは修正というか、ルビオのドライブを警戒するスパーズがオルドリッチのブロックで弾き出すも、その分キックアウトが機能してオープンショットを作っていきます。3Qは4点に留まるも5アシストで本領発揮のルビオ。
特にノッたのがカミンスキー。難し目のミドルを決めるとタッチの良さを感じたのか、あるいはカバーを強めたスパーズのビッグマンがイージーにオープンにしてくれたからか、なんと3Qだけで16点を奪います。
ところでスパーズをチョイスした理由が「ディフェンスの悪さを考える」ためなのですが、何かが悪い、というよりもこうして鮮やかに崩されているのが目立ちます。ルビオのドライブをヘルプで止めに行ったらカミンスキーが空くってわかりやすすぎ。
これは3Q終盤になってルビオがベンチに下がり、全員がドライブしてくるユニットになると更に悪化しました。空きまくったカミンスキー。ローテディフェンスが機能しないスパーズ。
そんなスパーズはオフェンスも大きく修正してきました。まず目立ったのはデローザンが2点に留まったこと。エースに偏りすぎていた事を反省するようにライルズが連続ドライブ、マレーも果敢にアタックして行きます。
要するに1Qにデローザンしか決められなかったのは本望じゃなかったわけだ。積極的なはずのライルズが消極的だったのは戦術問題なのかと思いきや、後半になったら強気なドライブだもんね。まるで気持ちの問題みたいに解決した部分。
またデローザンが減った事に関係して、トップでのピック&ロールから始める形を増やします。要するにパスを回しても個人技アタックだったので、初めはコンビプレーで崩そうね。あと、個人技ならデローザンだけしか決められないけど、コンビでマレー&オルドリッチから始めた方が流れも出てくるじゃん。
3Qはフォーブス以外の10人が得点したスパーズ。なるほどね。この形が出るならオフェンス力はあるよね。ロニー・ウォーカーも積極的なアタックを繰り返します。もう少しデローザンからフィニッシュを学ぼうぜ!
その結果、ボール回して3Pではなく、崩しから始まってのアーリーアタックが増えたので3Pは5本のみ、フリースローは12本になりました。
ルビオの見事なゲームメイクで一時は10点リードにしたサンズですが、誰が出てきても全方位アタックなスパーズが反撃して2点差で終わります。
皮肉にもエースのいないサンズと、エースを働かせなかったスパーズの時間が差をつけています。
◉オルドリッチとベインズ
3Qに強めた早い仕掛けは、更にディフェンスからの速攻という形で逆転に繋げた4Q序盤。そこまで間に合っていなかったディフェンスローテが改善します。理由はわかりませんが、ルビオからマレーがスティールしたのは大きかったかもね。
さらにデローザンのドライブからオルドリッチの3Pも決まって、個人ではなくチームとしての機能が出てきた感じ。
逆転されたサンズはタイムアウトから
サリッチのポストアップ→オルドリッチがカバー→空いたベインズが飛び込む
ルビオのコントロール→3Pラインの外で空いているベインズの3P
ルビオのコントロール→空かないベインズと空いているインサイド→ドライブレイアップ
という事で、スパーズディフェンスがわかりやすい対応をする事を見越し、っていうかビッグマン達でカバーを狙うから生まれるスキを意図的に使って行き、再逆転します。
その間のスパーズはデローザンとオルドリッチでわかりやすくエースが得点するので簡単には離されず。面白いのは終盤になるとデローザンは判断よくを重視して、オルドリッチはタフでも打っている感じ。
そうしてエース達がやってくと、今度はオフボールで空いたミルズが連続3P。ルビオのテクニカルもあって残り2分で6点リードにします。
ブッカーもいないし追い込まれた感じのサンズですが、プレッシャーをかけてくるマレーに対して自分から腕を引っ掛けてファールドローするルビオ。
オルドリッチとの1on1でプルアップ3Pを打って外すもゴール下がマレーvsベインズになっていたのでプットバック。
デローザンのアシストからコーナーでフリーになったゲイが遅れてきたサリッチのファールを引き出しフリースローで3点差。でもまたもベインズがプットバックで返すも、逆にオルドリッチもプットバック&ワンで残り16秒3点リードにします。
3Pが欲しいサンズ。それだけは止めたいスパーズ。ルビオはプレッシャーをかけるマレーによってシュートは狙えず、だけどピックを使って何とかドライブへ。
ここでルビオの2点ってのは許容して良いはずのスパーズ。でも2人がヘルプに来ます。ルビオは当然のようにレイアップには行かず、コーナーのウーブレイにパスを出すと見事な3Pで同点に!
何してんのポポビッチ?
2点はOKって指示しなかったの?
4Qに11点のオルドリッチでしたがベインズも11点。インサイドのカバーリング問題を有効活用したサンズとエースで勝負して強引にいったスパーズ。それが互角になったのでした。
チームでやりたい事は何なのか、戦略的にはサンズが上回っていたし、ディフェンス問題は奥深い気もしてきましたよ。
◉オーバータイム
マレーのジャンプシュートで先制するとベインズは3Pをエアポール。ベンチスタートにしているのはスタミナが持たないからだろうし、限界なんだろうね。即座にカミンスキーと交代。元気な方がマシ。
そのオルドリッチのポストアップ→ヘルプ→パスアウトされるもローテで対応
とサンズ側は間に合っているローテですが、単純にオルドリッチに競り負けてしまいます。それでもオフェンスではオルドリッチとの1on1からルビオがミドルで逆転。
ミルズがルビオのドリブルをバックチップで掠め取り、そのまま3P。でもルビオも再びスイッチを促してのプルアップ3P。もうルビオしかないんだよねサンズ。
残り時間がなくなるなかでスパーズはあまりデローザンを使わずオルドリッチとカミンスキーのマッチアップ狙いを優先。
それでも苦しくなった残り8秒のタイムアウトからデローザンを選ぶと、バックコートから走り込んでのタフなレイアップを見事に沈めて&ワン。フリースローを外したけど。同点に。
問題はそのフリースローのリバウンドでサリッチを入れずにミカルにしていたサンズ。せっかく落としてくれたのにリバウンドがルーズボール争いになってしまいスパーズボールに。
残り4秒のエンドラインのスローインはオルドリッチに渡し、打てそうだったけどハンドオフでミルズに託すと見事なミドルでスパーズが勝利したのでした。
薄氷の勝利だったスパーズ。何となく弱い部分も見えてきましたね。もう少し試合を見てみましょう。本日は3P8/30だけでなくフリースロー25/34とシューティングも問題です。アシスタントコーチ陣って機能しているのかな?
サンズは勝てるチャンスがあったけど、ほぼほぼルビオ頼みの試合でした。25点13アシストで存在感ありまくりのルビオ。エース不在でも、いや不在だからこそ、1つ1つのオフェンスに意図がある感じだったね。HCとの相性も良いんだろうね。
いつも楽しみに拝見しています。
一つご質問なのですが、管理人様は、今のスパーズの「根深い」ディフェンス問題を解決するのに必要な手立ては何だと予想されますか?
ローテの変更やトレード等の予想を教えていただければ幸いです。
1キャロルを使え!!
2フォーブス、ミルズ、ホワイトの整理!
3PFタイプの補強
ですね。
今シーズンスパーズのスタート陣のクォリティが酷いのでとても心配です。特にフォーブス、デローザン、オルドリッジ部分が酷いと感じてしまいます。オフェンスではこの3人のオフボールでの動き少なさ、ディフェンスでの動きについていけない部分がこの悪循環を生んでいるように思います。why notさんが仰るようにキャロルを使ってフォーブスを下げるとまだディフェンスの部分がまだ良くなると思うのですがポポビッチの信頼を得てないのか、キャロルの出場が増えません。デローザンのトレードの噂も出てるのでどうなるのかわかりませんが、このチームはどうすれば良くなると思いますか?
インサイドがゲイ以外のディフェンスがイマイチなので、まずはそこを手厚くしたいです。ガードが悪いよりもインサイド重視の今シーズンの中で、浮いているような気がするので。
これまではスパーズの方が高さを大事にしていたはずが逆になっているのは狙いなのか?
そろそろシーズンの3分の1が経過しようとしているのにこの状態ですから、スパーズは中途半端に勝ち星を増やしてプレーオフ争いをすることより他のことを考えた方がいいと思います。そうしないならせめてトレードで積極的に補強をしてほしい。ブルズのヤングとか手に入らないかなー。
まぁでもこの2シーズンはお試しの序盤戦でしたからね。ここからって思いますが、何かが進化した感じがないのが問題ですね。
メッシーナとウドカが同時にチームを離れたのが弱体化につながってしまってる気がします、、
多分、最大の問題はそこだと。
ルーキー・ダンカンが前列ってのは苦しそうで。
初コメ失礼します。いつも楽しく拝見させてもらってます。
SASのエース2人ですがトレードあると思いますか?
個人的には噂にもあるサンズ⇆オルド、マジック⇆デロ両方やっちっていいと思うのですが…
キャップも現実味も無視してウーブレ、アイザックorバンバ(orチュマオケケ?)取れたらなんて妄想してます。
あわよくばGが多いロスター整理も兼ねてDFの悪いフォーブス、ベリネリも出せたらなんてことも(そしてロニーをスターターに…)
アイザックをとれるなら実行すべきですが、それ以外は若手有望とはいえ、エースにはなれない(アイザックも違うか)ので、今のスパーズバスケをやるなら心許ないメンバーです。だったらポポビッチとサヨナラしないと。
エース達をトレードしても、結局はマレー、ホワイト、フォーブス、そしてロニー・ウォーカーとどうしたいのか問題は残ります。フォーブスなんてデローザンいないなら不要な気が。
そこまで決断するほどのメリットがないかなーと思ってます。