クリッパーズｖｓセルティックス

雑感スタイルです。

ファイナルで当たるかもしれないカード。ライバルの多いクリッパーズはともかく、セルティックスはイーストの中で一番良い状況だと思っています。とはいえ、プレーオフになったらこのメンバーがどうなるんだろうね。

本日２試合目な上に、時間も遅いので雑感スタイルで行きます。オーバータイムまで行ったしね。途中で飽きるかもしれません。

◉守れ、守れ、守れ

遂にレナードとポール・ジョージが揃い踏み。スターターに並ぶのはべバリー、ハークレス、ズバッツ。なんだこのディフェンスチームは。一体どこから攻めれば良いのか。ズバッツか。ズバッツしかないよね。でもマッチアップはタイスだからムリだ。

セルティックスはピック＆ロールからのパッシングで、割とオープンな３Ｐを作れるのですが、そこから追いかけてくるウインガーにプレッシャーを感じているのか落としまくります。

なのでクリッパーズが先手を取るのですが、まぁこのメンバーって連携とか機能しそうにないよね。基本的にはＰＧ１３とレナードの個人技さ。オールＮＢＡファーストチームとファイナルＭＶＰの個人技さ。

セルティックスはクリッパーズよりも足を動かすようなディフェンスで「個人技勝負にさせない」ように守っていきます。だからレナードの個人技は確率が高いようでいて、そんなに目立ちませんでした。

ロースコアの展開は、ルーの登場でミドルを決めていくも、カンターの登場でインサイドの優位性を得たセルティックスが追いつきます。優位って言っても２本決めたくらいだけどね。ロースコアだとそれが連続って事だけで意味がある。

さらに全員がベンチメンバーになったクリッパーズはオフェンスの構築に困り始めます。ルー＆ハレルで何とかなると踏んでいるのかもしれませんがムリだったのですぐにレナードが登場。なんていうチームなんだ。

１Ｑは２２－２１。お互いが守って、守って、守ったのでした。

◉重い

一向にタイミングが合ってこないクリッパーズ。オフボールで仕事する選手が不足しています。ハレルのプットバック、レナードのトランジション３Ｐくらいしか得点できず。

気持ちよくボールを動かしていくセルティックス。なんだけど、最後に打つテイタムが決まらず。いや、シュートチョイスは良いよ。タフショットではない。でも決まらない。

そして遂にルー、レナード、ＰＧ１３、ハレルを並べるクリッパーズ。

まぁ「だから何だ？」っていうね。ぜーんぜん得点にならず、でも守れるから失点もせず。セルティックスお得意のファール吹かれないディフェンスが、クリッパーズお得意のフリースロー合戦にもさせず、時間だけがスピーディーに過ぎていきます。

残り３分半からクリッパーズはＰＧ１３が連続得点。テイタム＆カンターになったところを見逃さずに抜けていきました。でもスティール速攻は２ｏｎ１なのにハークレスと合わず。逆にハークレスのパスはＰＧ１３がお手玉。どうにも伸びない得点に。

残り１分。ルー＆ズバッツになったのを見逃さなかったスマートが、カンターとの連携で狙って連続得点。ブラッド・スティーブンスっぽいのか、スマートっぽいのか。テイタムが走っての速攻も決まって逆転に成功します。

結局、お互いに守り続けた前半は４２－４０とロースコア。重いね。重いよ。ロケッツとナゲッツ以上に重いよ。

◉修正とテイタム

レナードに守られているジェイレン、ハークレスに守られているケンバから全く得点の匂いがしません。しかし、ジェイレンに守られているレナードもそれは同じ。

ところが、クリッパーズは見事に修正してきました。ＰＧ１３のドライブからキックアウトでレナードが３Ｐ。さらにフェイク＆ミドルで続くと、ズバッツのオフボールスクリーンを利用したＰＧ１３が抜け出てくるとピッタリのパスを受けて３Ｐ。ダブルチーム気味に来たのをみて、しっかりとボールを動かしてコーナーのハークレス３Ｐ。

これでクリッパーズペースになると思われたのですが、何故かテイタムｖｓべバリーにしているマッチアップが苦しく、高さの利で３Ｐを打てば、ワンステップでべバリーを逆に動かしてのプルアップ３Ｐ。次々に決めていくテイタムでセルティックスが優勢を保ちます。

普通なら「エースにべバリー」は当然のようだけど、クリッパーズのメンバーを考えると勿体なかったね。ジェイレンとケンバを優先的に止める必要があったのか？

さらにメンバーチェンジをしていくクリッパーズがルー任せの感じになっていき、交代しないテイタムがマグルーダー相手のドライブを決めれば、ワナメイカーも３Ｐで続いて３Ｑ終わってセルティックスがリードを広げる結果に。

なんか良い感じだったから、もう少しスターターを引っ張っても良かったと思うけど、レナードとＰＧ１３はしっかりとプレータイムマネジメントする必要があったのかな。スターターが豪華なだけに、ベンチが貧弱に見える奇跡の現象が起きたクリッパーズ。

７５－６９はロースコアだけど、前半の流れを考えると得点が伸びたのでした。

◉逃げ切れ！

４Ｑ開始が再びルー、レナード、ＰＧ１３、ハレルを並べることに。もう手順がよくわかんないな。でも結局はルー＆ハレルとディフェンダーみたいな感じになるからね。レナードはバックボードの上を通すスーパーシュートなんかも決めるけど、逆に言えばタフショット決めないといけない。

強力なディフェンダーに苦しみはするも、オフェンスリバウンドの連続からジェイレンやケンバの３Ｐも決まってリードをキープ出来たセルティックス。そこまでラインナップの良さを感じないままＰＧ１３がベンチに下がります。

そして気分の良くなってきたセルティックスは、残り６分でオフボールムーブのケンバを上手くフリーにしてキャッチ＆シュートの３Ｐをヒットし１０点リードにします。

ということで、やっぱりまとまりがあるし、オフェンスターゲットが絞りにくい良い感じのセルティックス。ボールが止まらないだけじゃなくて、選手も止まらない。そしてディフェンスの良さがあるから、多少のシュートミスは気にならない。シクサーズやバックスにはない良さがここにはあります。

逃げ切るだけのセルティックスですが、ＰＧ１３に３Ｐを食らうと、さらにシュートと見せてのハレルへのアシストも通り５点差。それも連続でスティールされてのプレーでした。ディフェンスからディフェンスからのクリッパーズ。

そしてルー＆’ハレルのピック＆ロールから、ルーが３Ｐであっという間に２点差。延々と守っていたクリッパーズがこの試合初めて連続得点で気持ち良いオフェンスになりました。逃げ切り失敗のセルティックス。儚い夢だったな。

◉テイタムｏｎタイム

再び速攻からのジェイレンダンク、スマートのミドル、でリードを広げるのですが、レナードがドライブから豪快にタイスを吹っ飛ばしながらのダンク。ＰＧ１３もファールドローで反撃していきます。

スマートのレイアップをハレルがブロックするとリングに吸い込まれる珍プレーもあるのですが、会場の声援に押されながら流れに乗ったクリッパーズが一気に反撃していきます。ずーっと重かった試合が突如として盛り上がるように。

残り４０秒でシュートを落とすもリバウンドをもったセルティックスでしたが、中途半端なシュートを打ってしまい、１本目のシュートの時点で前を走っていたルーがフリーになって３Ｐ。さらにケンバのドリブルを後ろから奪うと、タイスがファールで止めフリースローに。しっかりと決めたルーで残り２１秒でクリッパーズが３点リードにします。なんか、不合理な展開でリードを奪っている感じ。

３点を追うセルティックスは、スマートがハンドオフからテイタムに託すと、マークのＰＧ１３がコンタクトアリからバランスをとる感じに足を置いたところにテイタムの足が押し出す形であたり、倒れこみます。フリーになったテイタムが見事に３Ｐ。ルーキーシーズンを思い出すシュートで同点に。

最後はレナードのアイソを選びますが、ドライブではなく３Ｐを選んだレナードでオーバータイムへ。スマートのプレッシャーに負けて打ってしまったのか。

◉ハードだね

テイタムで先制するも、べバリーがオフェンスリバウンドからキックアウトしてＰＧ１３が３Ｐ。さらにＰＧ１３がドライブキックアウトでべバリーがコーナー３Ｐ。この後で何かクレームしたブラッド・スティーブンスがテクニカルでクリッパーズが５点リードに。

ここからはもう肉弾戦。スマート、ブラウン、ケンバ、レナード、ＰＧ１３、べバリーとルーズボールに食らいつきまくる選手たちのオンパレード。イージーにマイボールキープなんて難しく、激しいコンタクトが増えていきます。

名前を出さなかった選手がソフトなんてことは全くなく、あっちもこっちもレビューしたくなるプレーばかり。ていうかレビュー待ちの観客。

そうなるとフリーのシュートも、ショートレンジも決まらなくなるよ。残り４４秒まで得点が伸びず。しかし、ここでべバリーが値千金のコーナー３Ｐを決めて再び３点リードに。

２ポゼッションが必要なセルティックスはスマートが急いで打つも決まらない。決めれば勝利のクリッパーズでしたがルーからレナードへのハンドオフを狙ったプレーがスマートによってスティールされます。サイドライン際でダイブしながら、レナードの足に当てたスマート。お見事。

残り１１秒で３点差。３Ｐを狙うわけですがレナードに守られたテイタムのタフショットは決まらず。リバウンドをスマートが抑えるもファールで止めるべバリー。

残り１．６秒。ノータイムアウトでもケンバに３Ｐを打たせますがレナードがブロックし、激しい戦いで勝利を得たクリッパーズでした。

◉感想

シーズンは１か月なので、まだまだ先は長い。

クリッパーズはディフェンスは強力だけど、オフェンスはね。とはいえ、まぁなんかこの感じで進みそうだね。問題はそこまで主力に拘らず、豪華なわき役を混ぜたほうが良いって事。それはプレーオフになってみないとわからないわ。

まだ合流したばかりのメンバーのため、時間と共に解決もしていくでしょう。出来ればスクリナーが１枚欲しいです。このままじゃフリーが生まれにくい気がするのでした。もともとリバースはあまり使わないけどさ。

セルティックスはやっぱり良いね。ただテイタムが目立つのは良くない。テイタムの良し悪しではなく、チームはバランスアタックに向いている構成だからです。あとはディフェンスを優先するのならばワナメイカーはどうなのかな。おそらくヘイワードが戻ってくれば状況は変わるのでしょうが、ディフェンスを優先して、お得意の弱点つきまくりオフェンスにすれば昨シーズンよりも視界が開けてくる気がします。