2019/02/01 クリッパーズvsレイカーズ

なんでドノバン・ミッチェルとディアンジェロはオールスターに選ばれていないんだ!

アンソニー・デイビスで沸くレイカーズなわけですが、クズマもイングラムもついでにロンゾに指名権までくれるなら、セルティックスの提案をまたずに決断しても良いくらいです。
それをレイカーズファンがどう捉えるかはそれぞれですが、レブロンがいなくなって壊滅的と思われながら、それでも5割をキープするくらいに生き延びてきました。その理由はここ最近は大活躍でシクサーズ戦ではFG16/20で36点も稼いだイングラムなんかの成長だよね。

このことは若手たちへの期待を感じるとともに、やっぱりレブロンがいることで、というかいない方がエースとして伸びるってことを示しています。だから伸びていると捉えるか、レブロンがいるのだからアンソニー・デイビスを優先と捉えるかは難しい。
同時に復帰初戦となったこの試合では、ちょっとスムーズではない一面を強く感じさせ、イングラムも大人しくなってしまうのでした。個人的な問題というよりはレブロンが加わったことでのシステム的な変更だ。

思い返せば、1年前のクリッパーズのシステム的な部分はひどかった。リバースのHC技量に大いに疑問が出るとともに、選手任せの戦い方があらわになりました。
しかし、集められた選手たちはアンセルフィッシュなだけでなく、自分たちで連携を生み出してしまうオフボールでの動きがあるタイプばかり。ピストンズでのグリフィンを思うと戦術を超えたものを感じさせてくれます。

そして試合開始から素晴らしき内容のクリッパーズ。しっかりとコーナーまで使ってパスを出し、インサイドにダイブし、オフェンスリバウンドにも絡むし、守っても収縮してのスティールが飛び出します。圧倒するクリッパーズ。
なんだけど、点数は互角というよりもレイカーズ。それはワンパス速攻でレブロンやクズマがあっさりと決めていくから。チームを上回った個人という形。

チームのようでいて個人で連携を生み出しているクリッパーズと、チーム力が上がってきたけどキングが戻ってきて個人力で勝負できているレイカーズ。
追いかけるクリッパーズがゴータットがクズマをブロックして、速攻に3人が参加したことで追いついたのが2Q中盤でした。

非常にバランスよく攻めているクリッパーズは安定して得点しておりスティールからの速攻も出すのですが、レイアップミスが目立ち始めます。そこからカウンターで持っていくレイカーズ。ロンゾはいないけど、ロンド、イングラム、レブロンと複数いるのは魅力だよね。
レイカーズはレイカーズでゴール下のミスが増えて得点が止まり始め、しかしクリッパーズは3Pも決まらなくなったので、ハイペースだった試合は54-53と普通な感じで前半を終えるのでした。

◉接点を絞る

後半も同じような雰囲気です。レイカーズはトランジションは良いのだけど、ハーフコートは足が止まりがち。でも、クリッパーズもシュートが決まらないしさ。結局は走ってイージーシュートが多いレイカーズがリードを奪います。
意図的にすら思えるほど、SGAに打たせているレイカーズ。そこでベンチに戻すとトバイアスやハレルで反撃を始めるのですが、ディフェンスでブラッドリーが足を滑らせて倒れ、ロッカーに引っ込みます。かなり痛そうなブラッドリー。最近、コートが滑る案件が多くないか。

やけに左サイドからの攻撃が多いレイカーズですが、その一方でレブロンが絡まないことも多くなります。なので、レブロンがベンチに戻ってもイングラムの個人技もあってオフェンス力が落ちなかったレイカーズが二桁リードを守っていきます。
ディフェンスでもルーを自由にしないことを優先し、クリッパーズの狙いを外しています。ランスの3Pまで決まりだしたことで、攻守にクリッパーズを上回ることが出来、12点のリードを得て3Qを終えたレイカーズでした。

1月は5割のクリッパーズ。ガリナリがいないのも大きいけれど、ベンチメンバーの時間に上回れるパターンがどうにも機能していないよね。ルー&ハレルを両方抑えるのは難しいけど、ルーの方を集中的に抑えておけば、とりあえず第一歩を止めることが出来ると言いたげな内容でした。SGAにやらせて、ルーにやらせないレイカーズの勝利でしたよ。

◉追いつけそうで

最近はジェローム・ロビンソンもプレータイムを得てきたのですが、ちょっと難しいタイプの選手だよね。特筆すべき良さはないのだけど、悪い部分が全くないし、論理的に動くし、ディフェンスも出来る。
レブロンがよくわかんないステップバックを繰り返す間に、ジェローム君が鮮やかなリバースレイアップを決めれば、ハレルが豪快にダンクで6点差にしますが、何故かレフリーがハレルのダンクにテクニカル。なお、本日はクリッパーズのホーム。

追いつかれそうになったのでミドルで返したキング。ミドルを返すルーだけど、フロップするマギーなのにハレルがまたもファールコールされます。
ジェロームが3Pを決めるけど、ロンドのドライブを止めたハレルと倒れたロンドでハレルが5つ目のファールコールされ、どうしようもなくなりマルヤノビッチが登場します。

するとピックからルーがドライブ&ワン。そのフリースローが外れるもリバウンドのマルヤノビッチがまたも&ワン。追いつけそうで追いつけなかったのに、一気に5点縮めます。
しかし、今度はランスが3Pを連発します。ペイサーズ以外では全く輝けなかったランスですが、シーズンここまで頑張れたのだからレイカーズでは成功したと言えるかな。
それでもジェローム君はドライブをねじ込み2点差に。レブロンがジェローム君相手のターンシュートで返すけど、マルヤノビッチがダンクで接戦が続きます。

2点差と4点差を繰り返す中でトバイアスがフリースローを連続で外してしまいます。この試合のクリッパーズはフリースローが決まらない。そしてレブロンのプットバックもあって残り3分で8点リードにしたレイカーズ。
それでもルーの&ワンでまたも外れたフリースローを押し込むマルヤノビッチ。外している割には損していない。3点差残り1分でもちろんレブロンですが、ロンドをドフリーにしたクリッパーズ。
その3Pが外れ、逆にルーのドライブに対してトバイアスを捨てる選択をしたロンド。そりゃないだろ。これでトバイアスが決めて同点になるのでした。

2for1のレイカーズは好調のランスが3Pも決まらず。
クリッパーズは最後のタイムアウト。バックコートからルーのスピードを使おうとしますが、やっぱりやめてフロントコートでのルーとみせかけてのトバイアス勝負。ところが、打ち切れなかったトバイアス。まぁ作戦変更なので致し方ないし、レイカーズが読み切ったよね。
レイカーズはタイムアウトで残り10秒。決めれば勝利だし、復帰初戦でレブロンがブザービーターとかかっこよすぎる。

レイカーズもまたバックコートからスピードをつけての勝負をチョイス。トバイアス相手に飛び込むレブロンですが、膝の位置でボールを叩いたトバイアス。ファールコールを恐れない勇気ある決断。
ラストタッチはレブロンだったのでクリッパーズボールに。タイムアウトはなかったけどリプレーで作戦タイムはあったクリッパーズ。残りは3.4秒。ルーがハーフコートからオフバランスで投げたシュートは決まりませんでした。もう少し何かなかったのか。

◉ランスとボバン

オーバータイムだけど未だにランスを使うHCの気持ちも、未だにマルヤノビッチを使うHCの気持ちも全く分からない管理人。調子の良い選手を使うんだ族のルークとドッグ。クズマもハレルもベンチに座っているんだぜ。
レブロンでリードするけど、マルヤノビッチへファールしたランス。今度はマギーへファールしたマルヤノビッチ。フリースローが勝負を分けるのか。

フリースローを決めたマギーはトバイアスをブロックしてリードをもたらします。しかし、スティールからもっていったルーがレイアップを決め、マギーがフリーのダンクをミスし、ルーのジャンプシュートで同点に。
残り1分半であわてずに時間を使ってタフなターンシュートを決めるレブロン。レイカーズの高さを嫌がって、全員が打てなかったクリッパーズに対して、走ってランスが&ワンのレイカーズ。ファールしたのはマルヤノビッチなのだけど、実際にはランスが肘打ちだからオフェンスファールだろ。

リプレーしているのにオフェンスファールにならない謎判定の結果、残り45秒で5点リードになったレイカーズ。波紋を呼ぶ勝利になりました。

しかもランスはこの後さらにヘルドボールになるとブラッドリーにヘッドバッド気味にアタックします。こちらはテクニカルになったけど、その前にフレグラントを取らなかったのが間違いだろってな感じです。

考え方は難しいけどさ。レイカーズはクズマさえベンチに置くわけだから、やっぱりアンソニー・デイビス獲得こそが重要だと思います。目先の勝利こそが大切だし、結局はイングラムしか若手に出番はなかったよ。
変に時間をかけて育てても仕方がないという意思表示にすらみえるのでした。レブロンが復帰した試合は、若手たちが優先されることはないと示されたのでした。

そしてこれでクリッパーズとは1ゲーム差に。開幕から好調に走ってきたクリッパーズでしたが、さすがに苦しくなり始めたのでした。SGAやジェロームがいるだけに、先を見据えながらのプレーオフを目指せてはいるけど、ジリ貧でもある。
果たして銀のニワトリで何か変化を起こすのか。トバイアスやハレルを欲しいチームは結構あると思うぞ。

LAの2チームが争うプレーオフ8番目のスポット。鍔迫り合いが続くのか、それともトレードで状況が一気に変化するのか。デッドラインまであと1週間!







2019/02/01 クリッパーズvsレイカーズ” への8件のフィードバック

  1. クリッパーズはプレーオフ固いと思ってましたが厳しいですね。このままズルズル落ちていきそうな感じがします。why notさんの言う通りジリ貧感をすごく感じてます。ガリナリ、ムーテが復帰すれば改善するでしょうか?

    カンターがトレード要求してるとかしてないとか聞きましたが彼はどうですかね?フィットすると思いますか?

    トバイアスオールスター選ばれず残念です。でもブチェビッチは選ばれましたね。以前オルドリッジはどうかと聞きましたが、選ばれて驚いています。

    1. カンターはサラリー高いので、獲得するにはいろいろ必要ですよ。ハレルいるしなぁ。

      ガリナリが復帰すればかなり変化すると思います。ジェローム君いるし、ムーテはいらないかな

  2. オラディポの代わりはディアンジェロを選出してくれると信じてます。
    ADとKATもとても良い選手なのはわかりますが、
    今期に限ってはトバイアスとミッチェルの方がふさわしかったと思います。
    うーん、去年のドレイモンドといい個人的にはちょっと疑問が残る選出ですね。
    ドックが言うようにヘッドコーチの投票も可視化した方がいい気がします。

  3. この試合含め、ここ数試合ずっとイングラムのオフェンスに対して、相手チームが答えを出せずにいたんですが…
    プルアップの確率が良くなってロンドがパスをくれるからいい動き見せていたんです
    しかし4qからほとんどボールに触れさせない(ここで控えめになってしまうイングラムもアレですが…)
    最強のディフェンダーはルークですね

    1. イングラム型の選手をカイリーとして考えるか、レブロンとして考えるかで機能するかしないか変化しますね。
      この試合の内容だとレブロンが1人でやるパターンはなかっただけに、イングラムを目立たせるべきだったかもしれません。それがランスになるとはね。

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