サンダーを観ようの第3弾は首位を走るバックス
そろそろ各賞の行方も気になるところですが1つだけ既に決まっている賞がありますね。コーチ・オブ・ザ・イヤーはブーデンフォルツァーが手にすることになります。開幕ダッシュしたとはいえ、ペースが落ちるだろうと思っていたら、ベンチメンバーをディフェンス面に強い選手中心に入れ替え、バックス対策を無効化して、高い勝率を持続しています。
ホークス時代も手にした賞ですが、おそらく戦力的にはホークスの方が上だったものの、ホークスにはいなかったレジェンドクラスのスーパースターがいることで当時を上回るチームを作っています。
オーソドックスなスペーシング&ドライブで構成されているとはいえ、ヤニス・アンテトクンポの絶対的な存在感によって圧倒するのが強み。ただ、この試合はサンダーのディフェンスによって序盤は封じ込まれます。理由は大きく3つ。
・グラントのディフェンスが良かった
・スイッチしてもインサイドを守れてしまうウエストブルック
・ロペスの3Pが決まった
純粋にグラントが止めただけでなく、上手くアウトサイドにビッグマンを引き出しても、インサイドカバーに来るウエストブルックを中心にサイズ関係なくフィジカルに守ってしまうディフェンスによって、ヤニスだけでなくバックスのオフェンスは止められてしまいました。
しかし、そんなことはお構いなしに、アダムスが前にいても関係ないとばかりに3P3連発のブルック・ロペス。バックスは初めの21点中15点が3Pだったのでした。インサイドは効力出来ないけど、3P決めるから関係ないし。
サンダーについては毎回のように「3Pが決まるようになった」と書いていますが、この試合も順調にファーガソンとポール・ジョージで決めていきます。ウエストブルックの件は聞いちゃダメ!
バックスの3Pでビハインドになるも、2人がきっちり決めていくとハードなディフェンスでターンオーバーを促し、そしてバックスと違いインサイドへのアタックも決めていったことで1Qをリードして終わります。
ただし、アクシデントが発生し、アダムスが足首をひねってロッカールームへ引っ込むし、ポール・ジョージはファールトラブルになりそう。
◉ノエルsホーム
チームがピンチの上にグラントもベンチに引っ込み、相手がパターソンだから自分で行くぜヤニスさん。ところが強引に突っ込んでファール貰ったのにフリースロー外し、2人を抜いたのにノエルにブロックされ、パスアウトも失敗し、逆にノエルが連続でダンク。
さらにハンドルミスでボールを奪われるとポール・ジョージの3Pで一気に15点差になります。どうしたヤニス。ポール・ジョージは3P連発しているぜ。
バックスのメンバーはヤニス、ブログトン、スネル、ジョージ・ヒル、DJウィルソンというメンバー。爆発的なオフェンス力はないわけですが、その代わりガマンできます。これがバックスが勝率を落とさなかった理由かと。
しかし、またもノエルがヤニスをブロックします。管理人はアダムスのプレータイムを減らしノエルを増やすべきと考えていますが、その理由がこれ。アダムスよりもブロックできるノエルは、ディフェンス力の落ちるセカンドユニットには最適です。
1人目のディフェンダーがヤニスさんを止められなくても、苦しくしておいてのノエルが効いています。とにかくインサイドを止めまくるノエル。サンダーのオフェンスは速攻をポール・ジョージが外したり、やっぱりウエストブルックのシュートは決まらなかったりと全くもって良くないのですが、それでも15点リードを保っていきます。
残り3分でアダムスが戻ってくるとこのインサイドディフェンスが効かなくなります。まぁアダムスがロペスに張り付く必要があったので、アダムスが守れていないってわけでもないのですが、よりスピードのあるノエルの方が広い範囲をカバーできるよね。
ところが、今度はウエストブルックの3Pが決まってしまったバックス。でもポール・ジョージがフリースロー2本ミスしてしまったサンダー。
そんな感じでノエルのディフェンス力によってヤニスを無効化することに成功したサンダー。前半を僅か42点に抑えたのでした。
ところでウエストブルックが2for1のために3P打ったんだけど、決まる可能性が低すぎるから2for1の意味がないきがするのですが・・・。
ヤニス・アンテトクンポ 3点 FG0/6
見事なディフェンスでスーパースターを完封した前半のサンダー。なお10リバウンド
ラッセル・ウエストブルック 5点 FG2/10
積極的に打っては外しまくったスーパースターがいた前半のサンダー。なお6アシスト、7リバウンド
◉3分間の出来事
前半に休みが多かったからか、躍動するアダムスがゴール下の強さだけでなく、スティールから速攻ユーロステップなんてプレーも出しますが、ウエストブルックのパスミスが多いサンダー。
バックスの修正はピックを多めにつかって、インサイドからビッグマンを引き出すことです。上手くいく部分と、やっぱり止められてしまうインサイドと。
そんな時に働くのはブログトンだよねってことで見事なパスをヤニスさんに通せば、意表を突くオフボールカットでイージーレイアップ。そして3Pも決まるようになってきたヤニスさんが2本決めて反撃するバックス。
しかし、そうするとウエストブルックも決めるんだよねってことで3P決められるから点差がなかなか縮まりません。そしてヤニスさんのインサイドは意地でも止めるグラント。コーナー3Pも決めて快調さ。
ジョン・コリンズのオフェンス力を考えるとグラントがホークス行ったら、もっと輝きそうですね。ミドルも決めて19点差に。
ヤニスさんがベンチに下がったバックスは、スネルが3Pを連続で打っていきます。何故か空いてしまうスネル。さらにミドルトンも3Pで続けば、スターリン・ブラウンも3P、もう1本ミドルトンで一気呵成に7点差になります。
残り4分半で19点差だったのに、3分後に7点差です。一体全体どうなっているのか。クレイジーバックス。
シュルーダーの3Pもあって何とか10点差に戻して3Qを終わらせたサンダーですが、楽勝ムードだったのを3P爆発よってバックスが逆転を感じさせることになったのでした。
◉勝負強いのは誰か
バックスはビッグマンを減らしてヤニスさんとノエルを直接マッチアップさせます。なるほど。これでヘルプを気にしなくて良くなるし、自分がスクリナーになって抜け出せばインサイドでフリーになれます。
早速、ノエル相手に&ワンを決め、3Pもフリーで打ちますが決まらず。意図的にマッチアップさせたのかと思いましたが、積極的に使わないから違うのかな。ノエルはトランジションディフェンスでも、機動力を見せヘルプディフェンダーとして存在感を発揮します。
点差が縮まらないまま、時間が過ぎていきヤニスさんはベンチへ。他のスターターが戻ってきます。サンダーもノエルタイムは終了。素晴らしかったノエルだけど、やっぱりアダムスが長くなるんだよね。
広くスペーシングしてボールムーブするバックスですが、サンダーのディフェンスは素晴らしいローテーションで追いかけ3Pを打たせず、最後にドライブされると一気に収縮してきて止めきります。
再びヤニスさんが戻ってくると、オフェンスリバウンドを連続で押し込んでいきます。もちろん、そこにはロペスに引き出されたアダムスはいません。ここまで抑えていたグラントですが、遂にフィジカルにやられた形。
今度は自分の出番とばかりにウエストブルックがミドルを決めれば、ファーガソンのレイアップをアシスト。ところが点差があるのに、あっさり打ち始めちゃってさ。ヤニスをブロックしたのに、リバウンドをとられるとファールしちゃうとか、ちょっと試合運びが怪しい。
ポール・ジョージとファーガソンが打ち切らないシーンもでて苦い顔のビリー・ドノバン。
らちがあかないバックスは、アダムスへのファールゲームを使い、さらにアダムス相手にヤニスさんが3Pを決めて、残り2分で4点差にします。爆発力と、こういう細かい部分とで苦しい中でも正気を見出そうとするのは素晴らしい。
それをリバースレイアップで返したアダムスと、ドライブからのハンマーダンクをぶちかますポール・ジョージ。でも3Pを返すブレッドソー。
残り1分になってコントロールするウエストブルックは、ポール・ジョージに託すと24秒いっぱいまで使って3Pを決め、残り45秒6点差に。
ペイサーズ時代から勝負弱いと言われ続けていたけど、頼もしすぎるポール・ジョージ。最後までファイトするウエストブルックに感化されたのか、サンダーのカルチャーなのか。
6点差あるため3Pを狙ってくると読んだのはグラント。ゴール下のヤニスさんを捨てるというビッグな判断をとって、見事にスティールし勝負を決めたのでした。
◉守ってサンダー
この試合も良いディフェンスをしたわりには失点の多かったサンダー。それはサンダーよりも1Q開始直後と3Q中盤に一気にラッシュしたバックスを誉めよう。試合終盤の集中力もね。
それを除けば、ヤニスを個人で止めるグラントの強さと、ノエルだけでなくヘルプとローテーションの速さで見事に守ったと言えます。むしろ、ここ最近と比べるとスティールを狙いすぎないで「ヤニスをどうやって止めるか」に集中していた気がします。それは結果的にスティールも増やしているし。
サンダーのフリースロー 14/25
ぶっちゃけ、ちゃんとフリースロー決めておけば、もっと楽に勝てた試合だったよ。それくらい見事に守ったのでグラントとノエルの勝利です。
トリプルダブルの人はFG5/20と大ブレーキなのですが、ポール・ジョージは3P8/12と補って余りある大活躍。でも、最近はこれも驚くほどじゃなくなってきました。それくらい決めているポール・ジョージだし、ファーガソンも決めてきます。
もう1人ベンチから得点できる選手が欲しいところですが、それもグラントとノエルが得点で貢献してくれればPG達が何とかしてくれる感じでした。
強いけど、その割には失点が多いサンダー。勝っている試合でフリースローミスとウエストブルックのターンオーバーが減れば、勝率も上がってきそうだけどね。
バックスはヤニスを個人で止めてくるチームと相性が悪いわけですが、悪いとか言いながらも接戦に持ち込めるってのは本当にすごい。
3Pへの信頼と、それ以上にトランジションディフェンスをはじめとして「無駄な失点をしない」印象が強いのでサンダーの逆を行きます。しっかりとインサイドを固めて、タフショットに持ち込ませるわけですが、それを超えてくるポール・ジョージでした。
27点18リバウンドと結果を残したヤニスさんでしたが、それは数字の話に過ぎず、今回は苦しかったね。とか言いながらも結果を残すわけだから、しぶといチームを引っ張るエースです。違ったスーパーエースです。
弱点らしい弱点がみえてこない上に、イーストが全体的に低調なのでこのまま行けそうなバックスです。追いかけてくるラプターズはよくわかんないし、セルティックスも未だに迷走。唯一対抗してきそうだったペイサーズはオラディポが離脱。シクサーズは交代で休養しています。ネッツしかないじゃないか。
ADのトレードを考える、書いてほしいです!
ローズルールの関係でセルティックでアービングと組むのは無理なようですが
知らなかった
ラインクロスゲームウィナーは昨シーズンでは?今シーズンもありましたっけ?
一年前がまるで昨日のことのようでした。
10年後の嵐も昨日のことのように感じるでしょう。
いやー、グラント凄かったです。
グラント特集とか時間があれば是非お願いします!
グラント特集とか、かなり書きづらいです。オフシーズン行。
サンダーの記事、まさか3連続で来るとは思ってませんでした。
ありがとうございます。
ノエルをもっと出してほしい件、本当に同感です。20分弱は出してほしい。
アダムスが色々傷めてきているし、プレーオフに響きそうで怖いです。
今日のサンダーは、ディフェンス頑張ってたと思います。
ヤニスのFG%が36.7%なら、ヤニスを抑えたといってもいいですよね。
グラント、ノエルが頑張ってくれました。
そして、ポール・ジョージが頼もしすぎますね。
記事にもありましたが、
サンダーは、最近全体的にスリーの確率上げてるんですよね。
ただ、ウェストブルックだけ、未だシュートの調子戻らずで、
流石に心配になってきました。
オールスター出ないで、シュート練かな・・・。
ベンチから得点できる選手ですが、ネイダーはどうですか?
ここ最近、結構いい活躍をしてるし、
スリーもあり、ドライブしかけて点も取れるので、個人的にはおススメです。
ネイダーは悪くないですが、やっぱりアブリーネスくらいアウトサイドが欲しいような。フェルトンがサイズアップした感じなので、その点ではよくなっていますね。ディアロくらい走れないかなー。
あれだけロペスの3Pが入りまくってたのに負けてしまうのは少しきついです。
キッドと違い試合途中から修正できる点は流石ブデンホルザーですが、ベンチにもう少し得点力があれば…
特にジョージヒル、移籍してからFG%も低いしどうしたんですかね。
ジョージ・ヒルといえば、他人任せのプレーメイクがお得意だったのを思い出す最近の流れです。
ポール・ジョージの熱波に完敗なジョージでした。
初めまして。
バスケは初心者ですがNBAは大好きでよく見ています。
私のような初心者にとって本ブログはとても勉強になり大変助かっております。
この試合で4Qの終盤にウェストブルックが24秒使い切らずに3本連続でミドルジャンパーを放っていましたがあれはチームの戦術なんでしょうか?チームの攻撃オプションを考えると確率の低いパターンだったので初心者には理解できませんでした。
この点についてご教示いただければ幸いです。
ウエストブルックのあのプレーはないですね。勝っている時にやるべきプレーではない。
チームの戦術かといわれると難しいですが、デュラントもそうですが、あんなシーンでコントロールすることを徹底するHCではないです。
前回の試合で失敗したアダムスのユーロステップが見れましたね
https://www.youtube.com/watch?v=hvFDM1ZX7G8
あれをユーロステップといって良いのかギリギリですけどね。
ネッツは応援してるんですがディンウィディーの離脱が。。
ペイサーズのオラディポは残念でならない。
ケガ人が多すぎてね。ネッツは特に・・・