2019/01/24 ネッツvsマジック

ネッツが強くて飯が美味い。

ネッツの強さは称賛すべき内容で1月はウォーリアーズの次に成績が良いんだ。熱心なNBAファンの何割がこのブログを読んでいるのか知りませんが、ネッツが勝ち始めてもリアクションされないのは注目度だけでなく、ネッツの面白さが浸透してきているからだと思っています。
しかし、まぁディンウィディーに続いてディアンジェロまで本格的にブレークするとはね。さすがにそれは予想外。クルッツの活躍自体は予想外でも、サイズのあるウイングを求めた戦略なので納得性はあるしね。

そんなディアンジェロが速攻を3Pでフィニッシュすれば、クルッツへの素晴らしいパスを通し、ノールックハンドオフでキャロルにアタックさせるし、ディンウィディーとのコンビでスペースを広く使ったオフェンスにするので快調だぜネッツ。
ただし、マジックも予想を超えて活躍しているブセヴィッチがインサイドにフタをしてくるのでイージーシュートを減らされます。

そんなブセヴィッチがベンチに座る2Qはクルッツが次々にイージーシュートに行きます。それは明確なネッツの狙っている形であり、マジックが意識的に塞ぐことが出来ていない部分です。バンバには無理なのか、チームとしてなのかはブセヴィッチとバンバに差がありすぎてわからん。
クルッツがベンチに下がってもディンウィディーが個人技アタックでダンクを決めて10点リードに。今日も強いぜネッツ。

ところでネッツが選手を伸ばすし、再生もするのは周知の事実ですが、ファリードの件だけは驚き。一方で現在は開幕から殆ど出番がなかったトレバン・グラハムがスターターとしてハッスルプレーをしているわけで、出番をしっかり待てたわけじゃないか。難しいね。ファリードが悪いとは思わないよ。バイアウト出来たんだからよかった方だよね。

◉DJマジック

最近は試合を見る時間が保てなくなってしまい記事数が減っていく予定なのですが、どうやらブログのPV数も落ちているようで、ちょっと悩ましいよ。そんなこと言いながら、ネッツvsマジックなんて試合を選ぶわけです。
それはひとつにはブセヴィッチがオールスターに選ばれるかが気になるってこともあります。イーストのセンターとしてはエンビートの次がブセヴィッチだよ。

しかし、マジックの反撃はそんなブセヴィッチではなくDJオーガスティンから。本当に良いガードだわ。マジックはこの時点で再建に切り替えるなら、2巡目指名権を集めることが出来そうなんだけどな。2巡目じゃ嫌だろうな。
ゆっくりとしたテンポの中でオフェンスを構築していくオーガスティン。そんなに特別な要素がないのだけど、というかないだけにディフェンスは的を絞りにくくなり、追いかけるのが少しずつ遅れファールが増えていきます。フリースローで稼ぐよマジック。
そしてディンウィディーにドライブレイアップを決められると横に流れながらの3Pで返すオーガスティン。そしてオーガスティンのアシストからアイザックの3Pで同点になって前半が終わります。ちなみに、ディアンジェロ君は2Q終盤に出番なし。

◉クルッツvsアイザック

後半もジョー・ハリスやクルッツのカッティングにディアンジェロからアシストが通り決めていくネッツに対して、アイザックが2本の3Pで対抗します。
アイザックは期待しているけど、時間がかかると思っているわけで、その最大の理由はシュート力不足からくるオフェンスパターン不足です。スタミナというか安定性もね。3Pを決めてシュート力がついてきたけど、キャッチ&シュートに過ぎないから、まだなぁ。
一方でクルッツはシュート力とドライブがしっかり組み合わさっているよね。才能的には劣りそうだけど、早くもモノになってきているし、シュート力を武器にしたプレーチョイスがあるのが大きい。
これがクルッツとアイザックの差なのか、それともネッツとマジックの差なのかは気になるところです。別にマジックが悪いってのではなく、時間のかかりそうなタイプをドラフトするの好きだよね。ネッツは上位指名権がなかったから、指名すらできなかったわけですが。素材型っぽいジャレット・アレンが形になっている例もあるしなぁ。

パスでオフェンスを構築していたディアンジェロが、4点リードになってベンチに下がると再びオーガスティンが輝きを放ちます。スティールからの速攻を3Pでフィニッシュ。
さらにネッツのミスをひろって速攻に持ち込みながら、ディフェンスの状況を見てスローダウンし、シモンズの3Pになってマジックが逆転します。あとはまぁディンウィディーが取り返したり、ブセヴィッチが取り返したり。

ここでRHJがケガでロッカーへ引き上げます。どうにもケガにたたられているネッツ。ケガ人が多いし、このポジションばかり離脱する。
同点の残り1分半でディアンジェロが戻ってくるとネッツはゾーンを選択します。見事にゴードンのダンクに繋げられます。それでもディンウィディーとディアンジェロがそれぞれ3Pをヒットし、ネッツが3点リードで4Qを迎えます。
よくぞネッツについていっているマジックという印象です。7割がたオーガスティンなんじゃないか。

◉痛恨のブセヴィッチ

バンバの3Pで再度リードするマジック。ディンウィディーとディアンジェロで同点にするネッツ。ネッツが勝てるようになった理由は単純にこの2人が主役としての実力を身に着け始めたこと。こういう所で個人で得点できるから、突き放されずについていけます。
逆に言えばマジックの方が良い雰囲気で、お得意のシモンズ&ロスのベンチコンビを中心にしたオフェンスがさえていました。その流れを変えたのはネッツ3人目のハンドラーであるネイピアーのディフェンス。
これで盛り返したネッツはネイピアー、ディンウィディー、ジョー・ハリスにクルッツとアレンというスモールラインナップを選択します。強気なんだアトキンソン。

面白いことに両チームのディフェンスが良くなります。なんでだろうね。高さで上回るマジックがブロックで止めれば、機動力で上回るネッツがシュート前にボールを叩いてしまう感じ。
延々と一進一退の状態が続きますが、動き出したのは再び交代で登場したディアンジェロ。アレンへのアシストに自らミドルと終盤でも手に入れたエースの座を価値の高いものにしようとします。そしてトランジションからキャロルが3Pで残り3分切ってネッツが5点リードに。

マジックはやっぱりオーガスティン。周囲を使いまくっているのに、ここでレイアップを決めて追いすがります。ブセヴィッチもアレンからスティールしますが、オフェンスではジョー・ハリスに突っ込み痛恨のチャージング。
ネッツはディアンジェロのコントロールから、キャロルを使いレイアップに行きますが、これにブロックに飛んだブセヴィッチが振り向きざまにリバウンドを取りに行くと痛恨の自殺点に。ブセヴィッチは悪くないアイザックが奪い取るべきだった。残り41秒で5点差に。

今度は自分のミスをリバウンドで押し込んだブセヴィッチ。さらにプレッシャーディフェンスからパスに触ったロスに対して、ジョー・ハリスがルーズボールファール。フリースローが決まって、残り22秒1点差。
よくぞ踏ん張ったマジック。というかブセヴィッチ。自殺点から盛り返せるメンタリティは偉いぞ。オールスターだ。

ファールゲームのマジックはクルッツを選択し、見事に1本外させ残り15秒2点ビハインドでフォーニエとブセヴィッチコンビにします。フォーニエを守り切ったアレン。普段はペリメーター守らないくせに、実はちゃんと守れるアレン。
外れたシュートをティップインしたブセヴィッチ。これで同点と思いきや、まだボールがリングの上にあったということでテンディングをコールされ、辛くもネッツが勝利したのでした。
マークされていたのがディンウィディーだったので、もう少し待てれば同点にできていたのに痛恨のブセヴィッチ。オールスターはまだ早いのか。

ちなみに両チームは5日前の対戦もフォーニエのブザービーターが決まらずにネッツが逃げ切っています。それだけ接戦なんだけど、制しているのはネッツ。
連敗していた時に「終盤はディフェンス優先に」と書いたけど、本当に守り勝てるようになっているのでした。そして施栓に強いぜ。ブセヴィッチショーだけど、ちゃんと勝てたのは守れるからさ。

29点のディンウィディーと25点10アシストのディアンジェロ。主役が主役として輝き、豊富なオフェンスパターンとフィジカルなディフェンス力で勝利をつかむネッツ
ケガ人がいてもプレータイムをシェアする形は変わらず、個人の強さとチームの強さと、凄い勢いを感じるのでした。これで26勝23敗。上にいるのはセルティックス、下にいるのはホーネッツ。しばらくは一人旅なので、少しでも上に上がるのを期待するのでした。

いくつかネッツ特集したいけど、ネッツに偏りすぎている感じが出てしまいそうで控えている今日この頃です。ヒートのウィンスローを主役にした記事もちょっとだけ書いたけど、停滞し始めてしまった。

2019/01/24 ネッツvsマジック” への11件のフィードバック

  1. はじめまして
    熱心なネッツファンです
    このブログのおかげで新しいゲームの見方が備わり今まで以上に見るのが楽しくなりました!
    ありがとうございます!
    来年サラリーも空くのはわかってるのですが全てが変わらず大学チームの様に見れたらなと最近思い始めてしまいました(笑)
    それくらいアトキンソンとマークスは素晴らしいと思ってます
    20回も勝ち試合が観れるのはなんだか久しぶりです
    日本のメディアやブログなどではネッツが出てくることはほぼ無いのでどんどん偏って欲しいなと思ってます(笑)
    これからも楽しみにしております!

    1. 弱かった時期からネッツの素晴らしさを語りましたが、こんなに早く勝てる日が来るとは思いませんでした。アトキンソン恐るべし!
      メンバーも大きな変動していないのに、勝ちまくるんだから継続したチームつくりの重要性を感じずにはいられません。

      目指せファイナル!

  2. カーター時代以来のネッツファンの者です。
    しっかりとしたシステムの中で若手が少しずつ成長し、それが形として表れる変化を見られる幸せ。最近飯が美味い理由が分かりました。
    あくまで個人的な意見ですが、ネッツ特集どんどんやって欲しいです。
    公平性、客観性に重きを置く管理人さんの方針はすごく好きですが、感情が乗った記事はそれもまた面白いので。

  3. オラディポ怪我したので、ペイサーズ特集をして欲しいです。
    最近は試合を見れてないのですが、コリソンスタートのオフェンスも悪くないのですが、WHY NOTさんの言うようにターナーのインサイドを起点にしたプレーを増やしてゴール付近でのシュートを増やすべきだと思います。
    まあラプターズに勝っちゃいましたがね…ファンとしては嬉しい

    1. 書きたいのですが、肝心のオラディポがいるペイサーズを殆ど見ないままシーズンエンドです。
      それでもペイサーズはこのまま勝ち続けると信じています。頑張れホリデー3男

  4. いつも拝見させて頂いております。
    ORLは今季最低の先発PGと言われていましたが、控えが輪をかけてイマイチな中、昨季以上に勝てているのは、ブセビッチと共にオーガスティンの支えも大きいと思ってます。
    将来性はありませんが…
    昨年はサタデー含め誰も出なかったオールスターに、本戦出場なるか、楽しみです。その前にトレードかもですが(笑)

    1. 間違ってウエストにトレードされないことを祈ります。

      なんだかんだでオーガスティンは後5年くらい今の水準のプレーをするかもしれませんね。
      マブスのバレアみたいな。

  5. ハーデンキャリアハイ更新についてコメントお願いします!

  6. 最近なかなかNBAのゲームを見れていなくて、このブログのおかげで感染した気になっていますが、たまたま時間取れて、あえて見た試合がこれで、見終わったころにこの記事が上がって、嬉しかったです。
    そもそもネッツは以前は好きではなくて、マジックも興味なかったので、この部録を見ていなかったら絶対このゲームを一番に見る対象から除外していたはず。
    今回はブログで挙げられている事を確認しながら見れたので、とても楽しく観戦できました&そのあとこの記事を見て、再復習。
    一般受けしない記事、個人的には大歓迎です。

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