2019/01/21　サンズｖｓウルブズ

管理人の友人はデリック・ローズが好きらしい

最近、気になった記事はローズがサンダースになってやりやすいと発言したことです。その内容が端的にウルブズの改善事項を示していたのですが、記事を見つけられませんでした。検索すればヒットすると思うので気になった方はさがしてみてください。
戦術的に大きく改善したのではなく、整理されたという感じのウルブズなので、ダメな部分は継続してダメなままです。それでも自分たちの強みを使ってよい結果を生み出そうとしているのでした。

サンズはエイトンとホルムズがお休みなのでビッグマンが足りません。そんな部分をタウンズが無双していくのですが、タウンズ以外はいまいちなスターター達。特にオコギーは頻繁に空けられるのですが、ドライブしても外してくれると思われていそう。
一方で同じくルーキーのミカル・ブリッジスはディフェンスの良さと的確な判断に無理のないオフェンスでしっかりと機能していきます。対照的なルーキーだ。

インサイドの弱さをついていくタウンズが圧倒するのですが、その相手は久しぶりに観たドラガン・ベンダー。全く歯が立たずされるがままになるのですが、試合前にも紹介されていたタウンズの余計な腕の使い方がオフェンスファールになるシーンも増えてしまいます。
一方でオフェンスでのベンダーはストレッチ５としてインサイドにスペースを作ってくれます。ここにドライブしていくサンズの面々が有効なので、リードを得たのはサンズでした。意外にも３Ｐラインの外からリングにダイブしていくベンダーの機能性は高く、特にディフェンス面の連携が拙いウルブズには有効でした。

前半だけで２８点の荒稼ぎをしたタウンズ。３つのスティールも追加して大活躍なのですが、ベンダーが囮役になって、全員がアタックしていくのが機能したサンズが３点リードしたのでした。
個人では圧倒していたけど、チームでは圧倒できなかったウルブズ。まだまだチーム力になってはいないのでした。それに比べるとサンズはベンダーの３Ｐが決まっていないけど、ちゃんとストレッチして周囲のドライブを促せば、自分でダイブもするのだから、チームとしてはしっかりしているよね。
とはいえ、ウーブレイはフリーのベンダーを見つけられないのか、信用していないのか、全くパスをしない等、諸問題はいっぱいあるんだ。

◉爆発するローズ

後半開始早々にオコギーがローズと交代します。ファールトラブルもあるけど、機能していないオコギーを諦めたようにも感じます。ローズがオコギーと違ったのは、強引にドライブしてもファールを引き出してくること。３Ｑだけで６本のフリースローを打った上に、次第にリズムを掴み始めジャンプシュートを連発します。
スクリーンを使ってのミドル、速攻でレイアップ、スティールしたジェンのパスを受けてのゴール下とラッシュし１７点を奪ったローズ。

しかし、そんなローズの活躍むなしく、やっぱり試合はサンズペースで、ブッカーのステップバックミドルが決まると、ウーブレイやミカル、ジョシュまで３Ｐを決めてリードを保ち続けました。
特別に誰かが目立つわけではないサンズ。バランスアタックでタウンズとローズの個人技に対抗し５点リードで４Ｑに突入します。

ローズもミドルの連発で続き、リードを得たウルブズでしたが、そろそろ働きだしたのがブッカー。難しくても関係ないと決めていくので、気を利かせたトリバーがダブルチーム気味に仕掛けます。慌てずボールを回していくブッカーですが、味方はあんまり決めてくれないよ。

しかし、これで流れが悪くなったのは何故かウルブズ。タウンズがゴール下を決めきることが出来ず、複数人に囲まれてもパスが出てこない。出てきても決まらない。
また調子が良いと判断したからか、ローズとベイレスを起用し続けるサンダース。「好調な選手に任せる」といえば聞こえは良いけど、ローズのミドル頼みなんだ。そしてローズに張り付くＴＪウォーレンでボールを持たせず、クロフォードのミドルが決まり、残り１分４５秒で３点リードします。

さらに時間を使ってブッカー勝負からキックアウトでベンダーに３Ｐを打たせますが決まらず。時間を使いたくないウィギンズが強引につっこんでファールを貰いますが、フリースローは決められず。それでも久しぶりに出てきたオコギーのパスからギブソンのダンクで残り３０秒同点に。

サンズは当然ブッカーで勝負ですが、ウィギンズを抜いたと思いきや、横から手を出してきたギブソンに止められてしまいます。勝負としては負けていたけど、ぎりぎりで救ったギブソン。
残り２４秒あるウルブズは時間を使ってから、ローズのアイソレーションを選択します。これに答えたローズはサイドステップを踏んでのフェイダウェイミドルを沈めて残り０．６秒で２点リードをもたらしたのでした。
最後はＴＪウォーレンが振り向きざまの３Ｐを打たされ決まるわけもないのでした。

◉勝つには勝ったけど

ローズファンは大喜びだろうけど、これでよいのかね。前半２８点だったタウンズは後半は２点のみ。でもプレータイムは３９分を超えています。疲れただけじゃん。
さらにローズの方は後半開始の１分半をベンチで過ごしてからは出ずっぱり。試合を決めた最後のシュートに限らずミドルの正確性で勝利をもたらしましたが、決めたローズ本人は良いけど、チーム全体としてはオフェンスが組み立てられていませんでした。

思えば初戦でウィギンズ＆タウンズを徹底して勝利をもたらし、成長を促してくれそうなところも好印象だったサンダースですが、仮にこれがシボドーでも同じなんじゃないのかとすら思えてくるのでした。

ローズのスーパーショットで勝利したウルブズ。スーパーショットがなければ勝てなかったともいいます。

一方のサンズは６人が二桁得点とバランスアタック。ビッグマンがいなかったにも関わらず、ベンダーとエーシーでやり過ごしたのでした。その意味では好感が持てます。
３Ｐ３１％、フリースロー６９％とフィニッシュが甘かったけど、形としては悪くないよね。悪くないといいつつも、勝利は遠いんだよなー。

バランスを手に入れた代償が爆発力を失ったのでは、あまりにも寂しいよね。エイトンがいない分は仕方ないけどさ。前半は走れるシーンも多かったけど、後半は大人しくなったね。
コントロールしている部分は評価するけど、もうちょっとヤンチャな所を残してほしいかもね。

好調な選手にやらせまくったウルブズと、バランスをとりすぎたサンズ。足して割ってほしいような。