2018/11/21 ヒートvsネッツ

勝率が奮わなくても批判されないHC対決

◉ラベート元気かな

このブログがネッツブログという理由もあって、勝てなくても批判されることのないアトキンソン。だけど、最近は3P9本決めたエースが31点しか獲れていなかったり、アフロがいないとセンターが2mもないオンザコート0のBリーグみたいになるのだから批判するポイントはあるんだけどね。ラベートの離脱は大きいとは言っても、そこに頼るようなチームじゃなかっただろうに。

ネッツは初めの3プレーが「ラッセルがディフェンスリバウンドをとって、プルアップ3Pを打つ」の繰り返し。まぁ2本決めたんだけど。ラベートがいなくなったことで積極的になったラッセル。でも4つ目はアレンがホワイトサイドをブロックして流れが来そうだったけど、左サイドのクラブがフリーなのに右のジョー・ハリスにパス出してターンオーバーだった。

そこからはラッセルだけでなく3Pばかりになるネッツ。よくもまぁ3Pだけでこんなにパターンあるよねってくらいプレーメイクされての3Pを打っています。でも初めのラッセルしか決まっていない。あぁラベートよ、元気に戻ってきて下さいな。

 

うまく連携してアレンのゴール下になってもパスが乱れてターンオーバーになったり、ホワイトサイドにブロックされたりでオフェンスが上手く行かないネッツ。開始から8分過ぎても12点しか取れていません。3Pに頼るからというだけでなく、それ以外の部分も上手く行っていないのはヒートの激しさに負けているからだし、しっかりとフィニッシュ出来る人材を欠いているからだし。

 

◉ドラギッチ元気かな

でもネッツが15点目を奪ったときヒートは4点しか取れていません。守りまくったネッツ。アフロがいるとひと味違います。というかアフロが引き出されるとホワイトサイドの高さに対して誰も対抗出来ません。サイズのあるウイングが欲しい。ムサとクルックスを指名したけど、まだ時間が必要か。

ヒートのオフェンスは何しているのかわかんない。非常に良く動くのだけど動きすぎているような。ドライブしてインサイドヘルプされてキックアウトして、読まれてスティールされます。ホワイトサイドにアリウープ出してもダンクミス。ディフェンスをみていないかのようなパスを出してはスティール。そしてオフェンスファール。ターンオーバーの連続に。毎回ドラギッチが不在の試合ばかりで、あまりにもなんで上手く行かないのかわからないくらいに動き、しっかりと打つけどシュートは決まらないヒート。

FG43%は28位。フリースロー獲得数が7位と多いのだけど成功率が27位。スポルストラは若く有能なHCでありながら優勝経験も豊富でヒートとしては交代させる必要の無い人材ですが、数字的には大問題。戦力が足りないとかいうけど、それは優勝を目指すには足りないのであってドアマット争いしてどうするんだ。なんて批判も殆どされないよ。

ウェイドがベンチから出てくるとあっという間に3ファールで引っ込むし、スローダウンも上手く行かない。1Q終盤にはセカンドユニット対決の中でジョシュ・リチャードソンがドライブやステップバックミドルを決めてやっと少し得点になりましたが、全然ふりほどけていないのは変わらず。20-13という超ロースコアで1Qが終わります。

〇1QのFG

ネッツ 27%

ヒート 21%

なんとホワイトサイドはすでに10リバウンド!

どっちのチームも落としまくったからリバウンド機会が多かったんだ。そして自ら落としていたからFG1/6で4オフェンスリバウンドだ。リバウンドを取りまくったけど、そもそもシュートが落ちすぎただけ。

 

◉修正したヒート

2Qはヒートが少し修正してきて、ヘルプが強いからその前に打つ形を増やします。ゴール下まで行かないで打つよ。ネッツは修正する必要があったわけではないので、これまで通り3Pを打っていきます。この両チームの変化によってヒートの一方的な展開に。どれくらい一方的かというと4分で10-0のランに。まぁネッツは打っても打っても決まらない。もちろんヒートがしっかりマークを離さないからなのだけど、でもそこを強気に打てるって事は決めるからなわけでして、別にタフショットを打っているわけではないネッツ。

ヒートは本当に修正が効いた感じで、ゴール下まで行かないからキックアウトするのも余裕がある。そして外れたシュートに対してホワイトサイドがアレンを吹っ飛ばしてリバウンドダンクへ。もちろんシュートが決まりまくるなんて事はないけど、ヘルプで止められてスティールなんてこともないから、チーム全体のリズムが良くなった感じ。ゴール下はホワイトサイドに頑張って貰おう。

苦しいネッツ。ラベートいないから突破してくれない。ラッセル&ディンウィディにしてもイージーシュートにならない。あぁでも個人突破担当のラベートいなくなったからパッシングのネッツは帰ってきました。小気味よく繋ぎに繋ぐわけで、ステフ・カリーがいれば途中で3Pポンポンきめて良いオフェンスになったと思う。でもカリーはここにいない。アレンがゴール下とリバウンドで繋いでくれる以外には得点出来ないネッツ。

 

ラッセルを下げてディンウィディーのみにすると、ちょっと上手く行きます。ちょっとなんだけど、そこまでがあまりにも酷いからさ。アレンへのアリウープに自分でレイアップ。さらに流れが出来てきたからRHJも速攻にポストショット。なんか昨シーズンのネッツっぽくなってきた。

しかしヒートも止まらず。止まらずと言うか普通レベルなんだけどさ。ジェファーソンが周囲を見回しながらのハーフスピードレイアップにジャンプシュートで変わらずゴール下のプレッシャーを回避して決めていきます。

ただお互いが決まったことでテンポが上がり、残り3分くらいから点の取り合いに。ジョー・ハリスが連続でドライブを決め、ホワイトサイドとリチャードソンの3Pが外れて42-39でヒートがリードして前半が終わります。1Q15点だったヒートが2Qに27点で取り返せて良かったね。2Q開始5分無得点のネッツが残りの7分で19点まで伸ばせて良かったね。

なかなかに酷い試合だけど、お互いにハードにプレーしているのは事実なので、なんとか観ていられるだけの試合

 

◉主役よ、働け!

3Qはそんなにコメントすることもない感じで過ぎていきます。相変わらずショートレンジのフローターの確率が悪いラッセル。スルスルっと抜けてフリーなのに外しちゃうし。でもフリーになるし、スリップしたダドリーに良いパスを通すし、っていうプレーはある。

一方のホワイトサイドは自分で行くと全然決まらない。苦しいくらいに決まらない。それでもマグルーダーが上手く押し込むシーンを作ってくれるし、アレン以外は高さの足りないネッツなので、スイッチしてしまうとマークミスが発生しがち。そこから最後は空いたジョーンズが3Pを決めます。

どっちの中心選手も中心と言うには苦しすぎる内容。クラブが連続3P決めればエリントンも3P返してと、ヒートが僅かなリードを守っていきます。

 

ウェイドが出てくるとフローターを決めれば、ドライブからレイアップで打開してくれてヒートは流れを取り戻します。マグルーダーの3Pも決まって8点差まで広げるのですが、あっさりとディンウィディーが3Pを返します。ここまで外れまくっていた何でも無い3Pがやっと決まった残り3分。

エド・デイビスがゴール下の合わせを押し込めば、アデバヨはパワープレーでねじ込み、一進一退の展開に。重苦しくはなくなったけどゴール下を押し込むだけと思ったら、後ろからブロック食らったりとディフェンス面の良さも含めてラッシュが一切生まれません。

最後はキャロルやネイピアーが決めたけど、ダンカン・ロビンソンの3Pで切り返したヒートの3点リードは変わらず3Qが終わるのでした。なんと3Qは35点ずつとったよ。そんな雰囲気無かったんだけど。シュートが決まりまくったわけではなく、お互いにターンオーバーが少なかったことと、展開の速さが手伝ってのハイスコアでした。1番得点したのもマグルーダーの7点というバランスアタックというか、主役不足の両チーム。

 

◉エース対決

4Q開始でヒートは良いオフェンスになりますが、あんまりシュートが決まらないウェイド。その間にキャロルがフィジカルで押し込んでゴール下、アーリーからフリーになって3Pでネッツが逆転します。ディンウィディがアデバヨ相手の1on1もレイアップで決めて11-0のランになります。ヒートのシュートセレクトは悪くなかっただけに残念な時間に。

やっとマグルーダーが返したけど、エド・デイビスがオフェンスリバウンドを粘りに粘って&ワン。ベンチメンバーだと、ちょっとずつフィジカルの差でネッツが上回っている感じです。ホワイトサイドを戻すしかない。

流れを変えたのはリチャードソンのディフェンス。ラッセルと対峙している中でなんでもないラッセルのパスを、それをカットするかという反応力で奪って速攻に。ファールをもらってフリースローになると外してしまうけどホワイトサイドがオフェンスリバウンド。やり直したオフェンスはリチャードソンのドライブからホワイトサイドに合わせてフローターが決まります。

さらにリチャードソンがエド・デイビスからスティールするとそのオフェンスでホワイトサイドがゴール下でステップインして&ワンをねじ込みます。トラベリングをアピールするアトキンソン。さらにホワイトサイドはオフェンスリバウンドを押し込んで3点差まで縮めます。攻守にわたる主役2人の働きでヒートが反撃に出たのでした。

 

ネッツはラッセルがフローター。開始早々のプレー以来は良いところが殆どなかったエースがやっと取りかえすも、アレンがホワイトサイドをブロックも逆側のジョー・ハリスがファールコールされてしまいます。

残り5分になってラッセル&ディンウィディーにすると、スコアラー担当になったラッセルがフェイクでホワイトサイドを剥がしてフローター。でもホワイトサイドが自分でアタックしたシュートミスを取ってファールをもらいます。ネッツvsヒートでエース同士のやり合いが観れるとは思わなかったね。

しかし、パスモーションで巧みに周囲を警戒させながら、アレンのスクリーンを使ってマークを引き剥がし、身体をいれて緩急で振り切ってレイアップを決めていくラッセルに対し、フリースローが決まらないホワイトサイド。ネッツが残り3分45秒で96点まで伸ばし8点リード。

 

ここからヒートは良いパスアウトで3Pを打っていきますが連続で決まらず、得点がフリースローに偏っていくヒート。ネッツもレイアップに行くけど決まらないディンウィディー。お前もか。しかし、本家の決まらないラッセルはここでもレイアップを決め、さらにディンウィディーがスティールから速攻でジョー・ハリスにアシストし残り1分半で10点差に広げます。主役2人が働いた。

ヒートにとって苦しかったのは連続でオフェンスリバウンドを取られてしまい、時間を使われたこと。自分達のオフェンスがこないまま時間ばかりが過ぎてしまいます。もう攻めるよりも時間を使うことにしたラッセルが長くキープしてロング3P。急ぎたいヒートはタイムアウトからワンパス3Pにしますが、これがラインクロスになるなど、反撃も出来ず試合が終わるのでした。切ない終わり方だった。ネッツが上手く締めたというべきか。

 

◉エース中心を考えよう

ヒートはそろそろ最もコメントしにくいチームになってきた。エネルギッシュに動きまくるけど、それじゃあ勝てないぜって感じのチーム。シュート決まんないんだ。ゴベアーのいるジャズと比べると周囲は凄い動いているけど、全然効果的じゃないぞ。

〇ハッサン・ホワイトサイド

21点 23リバウンド

凄いスタッツなんだけど、FG9/21で11オフェンスリバウンドで「自らとーる」をやっていた感じ。まぁねじ込んでくれるならそれでも問題ないけどさ。ホワイトサイドを中心にするって苦しいんだけど、ここまでオフェンスが上手く行かないなら、もう少し中心にしても良いような。マグルーダーは上手く使って上げているけどリチャードソンが下手なんだよね。

例えばショートレンジのシュートを打って、外れてもゴール下付近に落ちるからホワイトサイドに頼むってのも1つの手段だと思うのです。ちょっとレイアップに行ってはミスしている感じのヒート。ターンオーバーが多いのもオフェンス力の問題になっているから、広く保ったスペースでミスを減らして、ホワイトサイド次第の時間を作っても良いと思うんだ。

ケガ人とかもいるけど、結構苦しい現状をどう捉えるのか。ビールでも狙いに行くか。

 

ネッツは珍しくジョー・ハリスが3P5本全て外すなど、得意の3P攻勢が全く機能しなかった。機能しなくなるとスピードで切り裂くラベートがいなくて苦しいのでした。でも最後はディンウィディーPGにして、ラッセルがスコアしに行くのが機能していたのでした。勝負所で出番をディンウィディーにとられていたラッセルですがラベートの離脱によって回ってきたエースの役回り。これを3試合連続の20点オーバーで期待に応えたことに。

4Qだけで8点のラッセル・・・「8点」って微妙。12点くらい獲れば勝負強さが光ったって書けるのにね。

後半は65点も奪ったネッツですが、いつの間にって感じで実感がない試合でした。3Pがあまり決まらなくてもエースが仕事をすれば、これくらいになるってことなのか。それはパサータイプが得点を取りに行くことで生まれる周囲との連動力でもあるので、ラッセルは自分の良さでアピールしていくしかないのね。

小気味よくパスを繋いでいく形は出てきたし、ディフェンスもフィジカルな選手が増えてインサイドを固めるようになってきたので、主役がもう一皮むければって感じのネッツでした。ウエストとの対戦成績が2勝6敗で、イーストだと6勝4敗なのです。

 

 

2018/11/21 ヒートvsネッツ” への3件のフィードバック

  1. 最近の楽しみは
    このブログのタイトルを見る(中は読まない)→試合を見る→このブログを見る→もっかい試合を見る

    あぁ、なるほどこれの事を言ってたのかぁと言うのが分かって面白いです!

    この試合をみて、改めてハーデンとカペラはチートなんだと思いました。
    離れる→スリー
    近く→抜かれる
    リムプロテクターこない→レイアップ
    リムプロテクター来る→ラブパスからのアリウープ

    逆にネッツもヒートも、なんでやらないのでしょうか。どんだけ外すんだよ!って涙

    そりゃ、あんなに客席もガラガラになります。涙

    1. ネッツはガンガンやりますよ。アレンの得点なんて、ほぼ合わせのパスを押し込む仕事ですから。ただハーデンみたいにステップバック3Pは決まらないし、ドライブもあんなに効率良くは決まらないだけです。ポジショニングもカペラの方が上。

      ヒートはもっと真似しないといけません。ホワイトサイドはゴベアーのようなプレーを覚えないと。

  2. あと、八村がデューク大学倒した試合もレビューして、欲しいです!

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