20171209 ピストンズ vs ウォーリアーズ

4連敗のピストンズ。

あぁ好調さは何処へ行く。
見え難い強さは様々な機能性を戦術で用意し、未熟な選手のメンタルをカバーしてきました。そんなチームが連敗なので戦術が勝つのか?メンタルの弱さが勝つのか?
そんな中で迎えるウォーリアーズ戦は悪いようで悪くないタイミングです。相手が強い方がメンタルを保てるのはサンダー理論。


しかもウォーリアーズはカリーが離脱。前の試合ではクックが代役。

えっ?誰?

そうウォーリアーズ最大の弱点は控えPG不足。ノーPGシステムだから控えに誰もいないのですが人が少ないと使わないといけないのか?
デュラントとトンプソンを両サイドに留めておくための苦肉の策にも思えてきます。まぁそんなデュラントがトリプルダブルしたのも前の試合。
しかし、PGかどうか怪しいカリーを狙って潰しに行くことで勝利したのが今季の1戦目です。それがいないならば、どこが起点なのかわからないのもウォーリアーズの強さです。

 

ウォーリアーズがPGがいなくて困るか、ピストンズがPGを潰せなくて困るのか?
グリーンとパチュリアもいないですが、まぁジョーダン・ベルいるし。グリーンの契約更改時にベルにシフトチェンジする可能性は微妙にありますよ。



ピストンズの問題はFG%。連敗中は45%未満。なんなら3Pもそれくらい決めていました。決まるから上手くいくのがケミストリーってやつです。
それでもオフェンスリバウンドを17とって耐え凌ぐ試合もありました。ここもポイントでウォーリアーズはドラモンドに対して対抗できるのはマギー。ドラモンドは無双できるのか?
FG%を高めて、デュラントとトンプソンのFG%を落とす。両方できなければ勝てませんが、両方やってきて勝っていたのが好調だった時です。



好調なスタート

ウォーリアーズはリビングストンとグリーンはスターターになっています。カリーがいないだけに等しいラインナップ。
ファーストプレーはドラモンドのドライブにマギーがファール。無双できるのか?
さらにポストアップからのボールムーブでレジーが3P、速攻を決めて幸先良いスタート。
ウォーリアーズはデュラント。
ピックからアシスト、ミドル、ドライブ&ワン、ポストアップからアシスト。
またトリプルダブルする気なのか?
ピストンズがハリスの3Pを決めるも、トンプソンのカットプレーが連続して決まり、ピストンズはタイムアウト。
よりイージーなのはウォーリアーズ。ただ、インサイドの争いはドラモンドがマギーを圧倒している立ち上がりでした。


小さくて高いウォーリアーズ

少しずつ止められ始めるピストンズのインサイド攻め。しかし、3Pの確率が助けてくれます。
逆にウォーリアーズはインサイドを攻められているけど、アウトサイドが決まらない。
マギー→ベルで速度アップを狙います。すぐにデュラントとトンプソンがアーリー気味に3Pを決めました。ベル関係ないですが、メッセージがわかりやすいということなのか。
リビングストン→イグダラになると、ブラッドリーをデュラントが後ろからブロックし、イグダラがイシュの上からジャンパーを決めます。
ウォーリアーズらしさの部分でセンター減らして小さくしたと思いきや、平均的に高いメリットを活かしています。同時にピストンズの弱みでもあります。
3Pと速攻で反撃したピストンズですが、ウォーリアーズが6点リードの1Qでした。



早い展開とデカいセンターの対決
ウォーリアーズはセンターにウエストでパッシング&シュートのお時間。ここにピストンズはどデカいマルヤノビッチを合わせます。面白い対決。
見事に2人が打ち合う展開に。どちらも止められません。ウエストの方が高確率で決めるものの、時間が経つにつれマルヤノビッチでディフェンスが収縮した部分をイシュとギャロウェイのシュートで利用したことでピストンズが追い上げます。
相変わらずピストンズのセカンドユニットは個性的です。マルヤノビッチ!
このマッチアップはほぼ互角に終わりますが、8分をセカンドユニットで過ごせたピストンズに対してデュラントやトンプソンが交互に出ているウォーリアーズなので、ピストンズに傾く内容でした。
何よりも完全にスローダウンしたので、落ち着きを取り戻しました。



ハリスのフローターで同点に。
苦めのウォーリアーズはデュラント大作戦。ドラモンドのマークがデュラントです。パワーでは負けるけど、速さと高さでは負けない。
効果はよくわかりませんでしたが、最後にレジーの3Pで4点リードしたピストンズでした。



連敗中のピストンズ
後半になり落とされたペースをデュラントが制していきます。ピストンズは前半から何とかデュラントの効率を落とそうとしますが、人数かければアシストされてしまい唯一止められません。
ピストンズはドラモンドの優位性でオフェンスを進めたいところですが、ウォーリアーズが慣れてきてしまったのか繋がりません。マギーのブロックも炸裂します。
失点よりも得点が伸びない時間が続くのは連敗中の問題点そのものです。
3Q17点に終わり、またも追いかける展開になったピストンズでした。



終わらなかった4Q
再びマルヤノビッチにしますが、今度はあまり上手くいきません。慣れてきたこともあり、攻守に自由にさせない事に成功します。
良いプレーをしても精度が高くない悩ましいピストンズ
ウォーリアーズもデュラントがいないと迫力不足ですがリードしているのだから、流れさえ渡さなければOKです。
少しずつ点差を詰めていくピストンズですが、本来はラッシュで一気にというのがパターンなので封じられています。



しかし、あまりにも決まらなかったシュート。デュラントを戻すと3Pにファールしてもらえるラッキー。
残り3分で6点差からトンプソンの3Pが決まり勝負所を前にリードを広げたウォーリアーズ。
トリバーをデュラントに対応させるしか手立てがないのですが、そこからボールを奪うのは難しく、逆にトリバーをブロックし速攻を決めたデュラントでした。



これでレポートを終わらせようと思ったら粘ったピストンズ。ブラッドリーの3P連発、ウォーリアーズのターンオーバーを引き出し23秒2点差まで詰めます。ファールゲームするしかないけど。
しかし、リビングストンがフリースローを両方外しチャンスが訪れますが、暴走したレジー。
自分達で3人集めた所をドライブしてリビングストンとトンプソン2人のブロックに襲われました。
周りが見えてないプレーでチャンスを潰し、完全に逆転ムードを壊してしまいました。タイムアウトも残っていたのに、この選択は何だったのか?



カリーがいないという事
◯ブロック
ウォーリアーズ 15
ピストンズ 2
センターに高さはなくても全体が大きいウォーリアーズ。インサイドのブロックも目立ちましたし、3Pへのブロックもありました。
小さいピストンズのガード陣をウォーリアーズが制した形です。
度々ピストンズの小さいガード陣とのミスマッチを狙ったウォーリアーズに対して狙いたいカリーは不在でした。
◯ターンオーバー
ウォーリアーズ 14
ピストンズ 11
比較論では良かったピストンズですが、完全にカリーという狙い所が足りませんでした。ブラッドリー得意のディフェンスはハンドラーに有効なので、デュラントにハンドラーをされると難しいものがありました。
最後に激しいディフェンスからターンオーバーを引き出せたので、それがもう少し早く出す作戦がなかったのかは不満です。



連敗中という事
また分析したセルティックス戦に比べれば、ムリなシュートが目立ち、それがブロック数にも繋がりました。最後のレジーだけでなくハリスにも。
この2人が最もメンタル未熟なのですが、やはり負けている事で顔を出している気がします。
これで5連敗ですが、4試合は接戦。試合中のいくつかの悪い選択肢が勝てなかった要因と言われても仕方ない内容です。
戦術では補えない2人の暴走シーン。
これを修正できないと後半戦の失速が現実味を帯びてきてしまいます。勝率が高い内に何とかしないといけません。
◯フリースロー
チーム 10/19
ドラモンド 4/10
もう1つの敗因にして、今季勝てていた要因でもあります。
さぁ、どうなるのかピストンズ
それぞれに課題がありますよ。



◯デュラント
36点 10リバウンド 7アシスト 5ブロック
1人舞台。
スタッツだけでなく、オフェンスでハンドラーとしてコントロールすれば、ディフェンスでドラモンドまで守ってしまう万能性はMVP論争を引き起こす内容です。
うーん、ウォーリアーズにいない方が良いと思うよ。こんなプレーしてしまうのに勿体無い。
改めてデュラント、ウエストブルック、ハーデンがいたチームはとんでもなかった。全員にマックス年俸払って、3人だけで試合したら?

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