2018/09/30 プレシーズン ラプターズvsブレイザーズ

先代のお騒がせ男カワイ・レナードが加入し、デローザンを失ったラプターズ。HCの初陣ということもあり何らかの変化があるのかを観ておく試合

◉ブレイザーズの変化

ブレイザーズはスターター全員が残り、HCの優秀な仕事も変わない新シーズンなので劇的な変化はないと予想されますが、昨シーズンは突然ディフェンスのチームになる変化がありました。それを生み出したのは、ちょっとしたロスターの変化だったりするので油断は出来ません。ただ、まぁこの段階ではわからないと思うよ。

一方でベンチメンバーが様変わりしています。プレシーズン初戦ということもあり、調整段階のスターターは何となく観ておけば良く、むしろベンチメンバーがどんな序列で出てくるのかに注目です。アウトサイドは若い選手達の成長待ちとカリー弟、スタウスカスといった新戦力。インサイドはコリンズとスワニゲンの成長待ちです。そう思ったら初めに出てくるのがメイヤーズ・レナードだった。

 

そんな中でスターターにはハークレスではなくレイマンが名前を連ねました。そのレイマンはシューター系で早速3Pを決めるなど、オフェンス面に傾くような形。ヌルキッチがいきなり3P打つし。ダニー・グリーンに密着マークされているマカラム以外は3Pに積極的。

ブレイザーズはスターターが交代すると中堅どころのユニットに、その後は若手達のユニットになって前半が終わりました。プレシーズンモード全開のメンバーなのですが、それを感じさせないくらいベンチメンバーでも形にしてしまいます。中堅ユニットはちょっと怪しかったし、若手はシュートが決まらなかったけど、しっかりしているチームです。

 

◉ラプターズの変化

ダニー・グリーンとレナードがスターターになり、アヌノビーは登録外。バランチューナスではなくCJマイルズもスタートです。つまり早々にわかりやすい変化があって、これまでの2ガード、2ビッグマンではなく、1ガード、3ウイング、1ビッグマンに近づいています。でもイバカは普通に3P打つけどね。スターターでレナードが一番若いらしい。

アヌノビーの回に書いたように、HC交代で集めた選手がウイングだったため予想された変化です。そしてウイングが動き回ってボールを貰い、仕掛けていきます。昨シーズンよりも全体が動き回る雰囲気ですが、まだまだ連携はいまいち。交代もイバカ→バランチューナスだったので。

 

ディフェンス面の方がわかりやすくて、ラウリー以外はそこそこのサイズがあるので全体でペイントを塞いでいく。リバウンドも全員で行きますって感じ。全員で収縮して、全員でアウトサイドを追いかけるような守り方で、こうやってオールラウンダー揃えるのはHC交代による明確な変化でした。

ヴァンフリート、バランチューナス、シアカムが出てくると連携が全く違いスムーズなボールムーブから得点していくのでした。

 

レナードがイメージにないくらい積極的な仕掛けをしていきますが、シュートが決まりません。前半は3P4本全て外し、フリースローも6/11。試合勘がないのか、システムの違いで苦しむのか、少し時間が必要になりそう。ただディフェンス面は万能だし、個人でプレッシャーが違うしで、ラプターズはディフェンスから取り組むのが正しいシーズンスタートになりそうです。

 

◉荒いよブレイザーズ

試合はほぼ互角に進みますが、内容的にはラプターズの方が良く、そしてブレイザーズのベンチメンバーが今年もファールだらけの問題点を露呈し、前半だけでラプターズは36本のフリースローを打ち29点を奪います。その割には7点差にしかならなかったので、荒いけど力強くオフェンスで対抗出来ていたブレイザーズ。

アウトサイドのプレー構築だけで3Pシチュエーションを生み出せるオフェンスパターンは凄い。そこにインサイド陣はエネルギッシュにファイトしていくお得意の形はベンチメンバーになっても変わらず。ファールさえしなければ、もう少し使えるのだけど、誰もがファールしてしまうのは何なのだろうか。

 

ラプターズはバランチューナスがいると中継役として機能するし、スクリナーの役割もすれば、ドライブも決めてくれるのでイバカよりも使いやすそう。イバカをバトラーとトレードしたいだろうな。ウイング増になったことでパウエルも出番があるようで、使いやすそうな布陣になっています。

判断が早くボールムーブして、全体的に3Pを放っていくのだけど、シアカムの3Pが全く決まらない問題は継続しそう。このパターンのオフェンスを実行するには全員が3P打てないと苦しい。ジャズもゴベアーと同時起用の時はフェイバーズが決まらなくても打つし。3P以外は大活躍のシアカムだけに迷うよね。

 

後半になるとリラード&マカラムはお休み。それでもヌルキッチによって同点まで追い上げるも、ラウリー&レナードがお休みのラプターズがヴァンフリートのプレーメイクから次々と得点を重ねて突き放すのでした。まぁ試合展開はどうでも良いか。

途中からオフェンスファールのオンパレードでよくわからん。スクリーンすらかけられない、かけさせないのでした。

 

◉新戦力

スタータークラスが少ないとヴァンフリートが圧倒的でしたが、デロン・ライトはちょっと出番が減りそうです。それは最強セカンド「ユニット」ではなくなり、スターターとベンチを混ぜて使う形が増え、3ウイングとなったことでライトの役割がちょっと浮いている雰囲気です。

レナードは身体のキレがまだまだ。グリーンの方がオフェンス面の負担が少なくて早くフィットしそうでした。まぁ年齢的な衰えの方が心配される選手なので、シーズンが進んで疲労が溜まってからかな。

そんなわけでラプターズの方は新戦力と言っても経験のある2人とモンローくらいなので、これといってないかな。ディフェンスは向上しそうですが、パートルの代役不足はちょっと痛い。

 

ブレイザーズはヴァンフリートが圧倒した理由の1つがカリー弟の緩いディフェンスにもあり、チームのプレースタイル的には厳しい気がしてきました。

一方で求められたのはシュート力。それはレイマン、スタウスカス、レナード、ゲーリー・トレントの出番が長かったことからも伺えます。彼らに打たせる選手の方が不足していて、ボールドウィンくらいしかいないよね。スタウスカスは何本か良いパスも出していたので、カリーよりも優先した方が良いのではと思いました。

どちらのチームも強力なルーキーを手に入れたわけではなく、チームシステムの中で機能する選手を探していくことになりそうでした。

 

ブレイザーズは2Pよりも3Pの方が確率が高かった。メイヤーズ・レナードはもうコーナーにピン留めしといた方が良いのでは。

強豪チームらしく両者がしっかりと組み立てようとしてきましたが、それはメンバー変更の少ないラプターズに一日の長があったプレシーズンマッチなのでした。

 

2018/09/30 プレシーズン ラプターズvsブレイザーズ” への2件のフィードバック

  1. まあ、スターターは心配していません。ハークレスは膝が完調でないのでお休みですが、シーズン開幕までには戻ると言っているので大丈夫でしょう。問題のベンチですがディビスの穴は埋まってませんね。相変わらずレナードはディフェンス全く出来ないし、スワニガンもまだまだでインサイドのベンチが心配です。ハークレス戻ったらセンター1人のスモールラインナップが結構増えそうです。ガードはもっと心配カリー、スタウカス、シモンズ、トレントとディフェンスの出来ないスポットシューターばかりでユニホーム代えてもプレーだけでは誰が誰だが区別も出来ないし、その必要もないのではという4人です。こんな同じも集めてどうするの?
    レインマンは昨シーズンよりましかな。少しはシュートが入りそうでウイングとしてのPTが貰えそうです。やっぱりウイングが不足しているし、PFも使えるのが居ない。ガードばかりで一体どうするのという布陣ですね。去年より間違いなく勝ち星が減りそうです。

    1. でも昨シーズンも怪しいと思ったら1月から噛み合いましたからね。スタッツHCのお仕事が信頼できるので。

      シューター系ガードは集めすぎです。スタウスカスだけはドライブとパスを組み合わせてましたが、人数多すぎ。レイマンのようにサイズがあれば違ったのに。

      個人的にはボールドウィンに期待しています。ディフェンスもあるし、視野も広いし、シューターを活かしていれそう。

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