20171109 ピストンズ vs ペイサーズ

ペイサーズはロールマン
ペイサーズはピック&ロールのロールマンの得点が多いチーム。基本的にハンドラーの突破力を活かすためにやるのが主流ですが、ペイサーズは崩すために使っているという事です。そこの主役のサボニスはお休み。
◯ロールマンの得点 15.8(1位)
※2位でも11.9と大差です。
代役にはエースのマイルズ・ターナー。サボニスはスクリーンからリングにダイブしますが、ターナーはわりとミドルから打つ事を選びます。スターターが変わった事で全体がミドルに傾くペイサーズ。
時代が否定したミドルを武器に旋風を巻き起こしているペイサーズというのは、以前の「ペイサーズを確認しておこう」で触れました。
開始からボールムーブからのミドルが決まるペイサーズ。紹介された通りの展開。しかし、時代が否定した理由は効率性です。
◯1Q 12/20 3P3/5
その通り決まった割には1Qは30点止まりのペイサーズ。それも途中から出てきたアル・ジェファーソンがインサイドでゴリ押し7点を奪った事が大きいです。
それにしても鮮やかなボールムーブ!!



ピストンズはハンドオフ
◯1Q 10/22
こちらも高確率で決めていったピストンズ。ペイント内の得点が多いのはカットプレーがタイミングよく決まった事と、ペイサーズの対策。
スクリナーを利用してのミドルが得意技なので、そこを抑えにいったためにバックカットを許してしまっています。それはイージーシュートになります。
とはいえ決まれば鮮やかだけど、そう簡単にカットを許すわけではないし、それさえやらせなければボールを持ったドラモンドは困ってしまうはず。だから、鮮やかに決まった割には続かないピストンズという構図で、先にリードを得たのはペイサーズ。



2Qになるとギャロウェイで追いつくピストンズ。足りなかった外のシュートを思い切りよく決めていきます。すると外の崩しから空き始めたインサイド。わかりやすい展開。
増えたのは得意技のハンドオフプレー
◯ハンドオフからの得点 8.4(1位)
少し外側まで決めた事で膨らまざるを得ないディフェンスをみてドライブします。1人剥がせればレイアップか合わせのドラモンドがいるので有効なプレーでした。



ペイサーズは順調だったけど、未だに1人だけ合わないコーリー・ジョセフとルーキーのTJリーフがターンオーバーを続けてしまい流れが途切れます。
さらに戻ってきたオラディポのシュートが入らず一気にピストンズペースに。
ピストンズの最大の武器は激しいディフェンスからの速攻です。そのディフェンスが機能する事で勢いに乗ります。速攻はやらせないペイサーズけど、勢いを止められない場面が続きます。
そもそもこれまでもディフェンスが良くないのを、オフェンスで誤魔化していた感じのペイサーズなので、相手が外してくれるのを待つしか手立てがない雰囲気です。



ピストンズのビッグマン
ピストンズで面白かったのはドラモンドと控えのマルヤノビッチ。どちらもシュート力はないけどゴール下は強い。運動能力のドラモンドは言うまでもありませんが、マルヤノビッチはとにかくデカい。鈍そうだけど献身的。
普通はこのタイプは速いチームでは使えないのですが、ドラモンドにもシュートがない事で同じ設計の中に組み込む事に成功しています。多分、ほぼ同じ動きしかしていないマルヤノビッチ。要はボールと逆の動きでゴール下に飛び込む動き。
速いボールマンに反応するのでボックスアウトを仕切れないペイサーズ。しかもペイサーズはスモールラインナップです。
つまりピストンズは速いオフェンスを志向しながら高さが特徴のビッグマンを組み込む事で流行のスモールラインナップへの優位性を生み出そうとしています。
マルヤノビッチの高さを速さで抑えるにはポジションを取らせない事ですが、それはピストンズの他の選手が許してくれない設計です。
ペイサーズオフェンスがマルヤノビッチとのスピードのミスマッチを狙えない事も幸いしました。



不安なペイサーズ
同じ早い展開をするけど、ハードディフェンスからの速さが特徴のピストンズ。早い中で合わせるのが特徴のペイサーズ。自分から仕掛けるのが難しいのはペイサーズです。
しかも、後半になると合わなくなるらしいので、ピストンズの自滅待ちしかありません。
◯ペイサーズのアシスト率
前半 58.2%
後半 52.0%
◯オフェンスレーティング
前半 111.9
後半 102.2
先行逃げ切り型なので、マズイ展開です。



停滞する3Qと困った時の個人技
ハーフタイムを挟んだ事で勢いが失われ、じっくりした展開になる3Q。ペイサーズはオラディポが、ピストンズはブラッドリーが外して停滞していきます。ピストンズはこのガードのミドルレンジが決まらないと簡単に手詰まりになります。外すのを待つしかなかったペイサーズ。
ペイサーズは後半になり美しくないボールムーブをアル・ジェファーソンが救います。巧みなポストアップに落ち着いたパス。追いつくペイサーズ。ターナーのファールトラブルで出番が増えただけですが、FG7/10で19点の大活躍。



ピストンズは困ったときはトバイアス・ハリス。流れがない中で個人で得点してくれます。見事な&ワンで期待に応えるハリス。チーム設計の中で困った時にしか頼られないのでスタッツは優れていませんが、かなりの得点能力を持っています。
そしてスティールからの速攻が飛び出すと一気にピストンズペースに。ハリスの3Pが決まると、あっという間に二桁リードを奪います。クリッパーズはラッシュをかけられないのが弱点ですが、ピストンズはラッシュをかける能力が非常に高いです。クリッパーズの連勝を止めたのもこの能力でした。一瞬で畳み掛けられるのはかなり嫌な感じ。
ペイサーズは得点を繋いだだけで流れを生み出せずシュートが入りません。困った時にエースのハリスと、困った時にベンチのジェファーソンでは全く違います。



頑張れないペイサーズ
4Q開始直後に連続3Pで15点差に開きます。なんかもう追いつきそうにないペイサーズ。
必死に食い下がろうとするのは、バックコートからプレッシャーをかけていくコーリー・ジョセフと激しいチェックでスティールするランス・スティーブンソン。そして2人ともボールを持ったら走り出します。流れを変えようと奮闘します。
ペイサーズが厳しいのは、こうやってディフェンスから流れを変えられそうなのが、この2人だけな事。しかし、この2人はオフェンスが噛み合わなかったり、シュートが入らなかったりなので流れを掴みきれません。
それでもしつこかったジョセフがシュートを決めて残り5分で少しずつペイサーズがムードを盛り上げますが、困った時にハリスが個人技で返して何も動かず4Qが終わりました。



ちょっとピンチなペイサーズ
◯トバイアス・ハリス
23点 FG8/19 8リバウンド
◯マイルズ・ターナー
8点 FG4/8 6リバウンド
そこまで両チームの差は感じなかったけれども、速いのが好きな中でリズムが失われても決めてくるハリスと全くダメだったターナーの差は大きかったです。
またドラモンド 21リバウンドとゴール下でも存在感を発揮できなかったターナーでした。
ジェファーソンがインサイドをついたように、ドラモンドを怖がり過ぎる必要はありませんでした。
サボニスがいればもっとディフェンスを収縮させてくれた気がします。1Qは決まった3Pが2Q以降は4/19と全くダメでした。
サボニスが戻ってきたらターナーを控えに回すかPFにする必要がありそうです。ヤングとプレー被っていたし。
そしてなんとかしたいディフェンス。もしくはジョセフとスティーブンソンのオフェンス。ラッシュ能力で完敗したような試合でもありました。
サボニス不在の間に負けが続きそうな印象を受けました。また厚い選手層なのにローテーションが普通なのも前回と同じ。ジョセフやスティーブンソンを活かすためにも、もっと采配の工夫が必要です。
同じような構成のチームでシクサーズとグリズリーズがありますが、どちらも頻繁な選手交代をしています。ちょっと無策すぎるマクミランHCでした。



強みが固まってきたピストンズ
ピストンズは好調そのものでした。ただスティール3のみと、ペイサーズがターンオーバーするけどボールを奪われるのは避けていたので速攻が使い難かったです。
それでもラッシュをかけられるということは、強みをちゃんと作れています。ラッシュはウォーリアーズやロケッツの得意技ですが、勝つためには大切だったりします。
しかし、このまま維持できるとは思えません。理由は好調なのに少ない観客数。クリッパーズは会場の異様な盛り上がりで相手を追い詰めた感じもあるのに対し、静かな会場で微妙でした。埋まるまで勝てるかが1番の課題です。

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