20171101 ペイサーズ vs キングス

ペイサーズのプレビューは割愛。走るか、守れないかの勝負。
ブレッドソーの離脱によりサンズが勝ったため、定位置確保しそうなキングスは若手達を揃えすぎ、育成下手のイェーガーHCによりプレータイムが迷走中。ジョージ・ヒルがまた良いものだから悩んでしまうよ。
なんだかディバッツに指示されたプレータイム配分してそうなのが怖い。
前回触れなかった部分としてはインサイド陣。高さがあって動けて魅力的だけど、じゃあ将来にわたって活躍しそうかというと特徴不足。
彼らにオフェンスでどんな役割を与えるのかはまだ決まっていない雰囲気。走りまくるチームってわけではないので、機動力の持ち腐れなんて事もあり得ます。
同時にヒールドとジャスティン・ジャクソンが得点少ないのも同じ理由ではないかと思えてきます。もう少し幅広くプレーさせたら?みたいな。



そんなわけでキングスのプレビューはなしです。それは良い意味でいろんなことをして欲しいから。とりあえず前回観たときはバランスよく得点してリードした前半と、ランドルフのゴリゴリとボグダノビッチの独占からリズムを乱して逆転負けしました。
つまり色んなことやれば魅力的で、特定のプレーが続けば能力と経験不足で負けますよ。
相手はペイサーズなので早い展開を繰り返すから、良い意味でオープンな状況でガード以外が活躍するかを観たいです。



サボニス祭り
サボニス祭りで始まったゲーム。スティールから速攻、オフェンスリバウンドからのゴール下、ピックからの合わせ、バックカットしたオラディポへのアシストと完全に中心に。
6分で8リバウンドをとり早い展開の起点になります。
サボニスはセンターとしてはアンダーサイズで身体能力が高いわけでもないです。対するはウィリー・コーリー・ステイン。高い。
しかし、全てのプレーでコーリーステインはマークを外されています。決して難しい事はしていないけど、1つずつズレた所を使っていくのでサボニスは効果的です。
もう1人目立ったのはヤング。度々フリーになりボールを持つけど外のシュートに自信がないからドライブしてしまう。決まったり決まらなかったり。
その理由はランドルフがマークだったから。ビッグマンであっても多くのプレーヤーがアウトサイドを練習しプレーエリアを広げた中では、かなり厳しいランドルフ。前を向いたグリズリーズが放出した理由がよくわかります。
いつまでも頼ってられないだけではなく、様々なチームに対応するためには不要なのさ。



目も当てられないキングス
キングスはヒル、ヒールド、ボグダノビッチをスターターに並べてくる謎采配。前述の通り、まずランドルフがペイサーズのスピードについていけない。でもこの3人もヒル以外はそんなランドルフの穴をカバーしながら走りを止める事なんて出来ない。
オフェンスでもボールを回すのは良いのだけど、回す中でよい個人の勝負が出来ない。攻守に悪目立ちするボグダノビッチ。
ただし、じゃあこれ単に選手が悪いかというとそうも言えない。ウイング出来ない選手とインサイドを並べたから起こる現象。
またもまともに得点するにはディアーロン・フォックスの登場を待たなければいけなかったキングス。ジャスティン・ジャクソンも一緒に出てきます。
フォックスは非常に上手い。速いけど、速さとは違う連携で崩してしまいます。ヒルはゲームコントロールはしても全く崩せないから、フォックスをスターターにするか2人並べてジャクソンにした方が絶対に良い。フォックスのプレータイムを減らすほどの価値がある選手はいません。
そんなわけで、サボニスとオラディポを中心に好き勝手走って攻めたペイサーズとフォックス以外は何していたかわからないキングス。
24ー13で1Qを終えます。ペイサーズは走って決めたのに24点なのは多分ヒルがペースコントロールしていたから。見えない貢献。



この日のペイサーズはセカンドユニットになると急激に効率性が落ちました。検証と全く違う状態。シュートが入らないセカンドユニット。
もっと入らないキングス。イェーガーらしく思い切りの悪い感じ。良く言えばしっかりと作る意識は高いです。こう言うのはボール回ってきた時に積極的にキャッチ&シュートする事でディフェンスはついてこれなくなりそうだけど、そこのポジションはヒールドしかいません。
ヒールドは自信を失ったようなシュートタッチ。打ってるけど入らないのではなく、どうやって打つべきか悩みすぎて変なシュートタッチになっています。増えすぎたボールハンドラーの被害者です。
前半は何もかも酷かったキングス。30点しかとれなかったけど、30点取れたことすら不思議。「チームで攻めよう」は良いのだけど、「必ずイージーシュートを打とう」はちょっと違うよね。
ペイサーズは55点。コリソン以外のスターター5人が前半で10点オーバーとバランスアタック。その割には得点伸びていないのも事実。



適当に終わったよ
◯FG
ペイサーズ
前半 52.4%
後半 32.6%
キングス
前半 32.5%
後半 50.0%
前後半で真逆になったFG%ですが、キングスが6点詰めただけで終了しました。まだ真面目にやってい3Qに14点しかとれなかったけど、再び同じスターターで臨んだキングスも18点と付き合ってくれました。
お互いにメンバーを落としたとは言え、キングスはベンチメンバーが出てきた方が元気。キングスはベンチというけど、どこがスターターかわからないメンバーだし、フォックスが長く出ていて好調でした。



キングスを好意的にみてみる
好意的にみれば、これだけの内容だけど、ペイサーズに100点に乗せさせず、チャンスがあれば追いつく範囲に出来たこと。それはヒルのスローペースだし、チームプレーの徹底です。イェーガー時代のグリズリーズそのもの。
さらに3Qにチャンスも生まれてきたけど、得点出来なかっただけです。こうやってちゃんとバスケをするのは学べる事も多いので、それは非常に素晴らしい事です。



キングスを否定的にみる。
しかし、ボールハンドラーばかり並べてプレーが行き詰まり、しつこくインサイドへの決定的なパスしか狙わないのは意味がわかりませんでした。
ボールを回してインサイドを狙い、外が空いたら打っていくなんて基本中の基本ですが、迷いながら打つ場面しかありません。
また冒頭の通り、最後に得点を挙げられたのは、ジャクソンやラビジエリが出てきていろんなことをやったからです。それを操ったのはフォックス。
フォックスが怪しいプレーをしているのに、特別扱いするのはどうかと思いますが、1人で素晴らしいPGっぷりをしているのに、その扱いはどうなの?という感じです。ボグダノビッチの優遇といいディバッツの匂いがします。
フォックスは素晴らしく、若手達は学べている。でも、積極性は評価されず、迷いながらプレーしているのがキングスという印象です。



オラディポとサボニス
ペイサーズはオラディポとサボニスの存在感が増してきて、2人がいるいないでは大きな差になっていました。それはポジティブであり悩みでもあります。後半にオラディポが外すと停滞したのは比重が高まってきたからでしょう。
この2人を手に入れたのだから、今の所ポール・ジョージの価値はあったと言えます。サンダーでスターターでしたが、あのレベルのチームでルーキーのサボニスクラスがスターターというのはチーム事情が関係していました。トレードのコマになったのも試合に出れたからこそです。
さらにペイサーズにきて機動力とシュートへの評価でセンターにコンバートされ、ターナーのケガでスターターになると、チームに欠かせない存在に。本人の実力はもちろんですが、持っている選手です。
サボニスがいるとガードが困った時にトレイルに入ってくれたり、ピックからの合わせ、逆サイドのシューターへのキックアウトと様々なパターンでチームを動かしてくれます。それは控えのジェファーソンにはすこし厳しい万能性。元PFらしいプレーとも言えます。
セカンドユニットがイマイチ機能しなかったのは、そんな繋ぎ不足であり、ジョセフが機能していないのもボールを1度預ける先がないからでしょう。つまりはターナーが戻ってくれば機能しそう。
オラディポとサボニスの活躍がチームのバランスを変えつつあるペイサーズ。失速した時間があるように不安定なので、どこまでユニットとしてのチカラを高められるか、これからも少しずつ変わっていきそうです。



サンズ vs ネッツ
HC変えて、ブレッドソー不在にしただけで、ちゃんとし始めたサンズ。観ていた時間にアレックス・レンとジョシュ・ジャクソンがイキイキとしていました。
それはまさにブレッドソー効果!
前回感じた通り、あそこまでやられたら伸びるものも伸びなくなります。マイク・ジェームスは毎日心の中でガッツポーズしていそう。

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