月間MVPを選んでみた 〜2017年10月

10月の月間MVPを決めてみよう。


こんな感じで決めています。

・スタッツみて優れている選手を確認
・管理人が観た試合で印象的な活躍をしている

片方だと偏りそうなので両方で考えてますが、実質は観た試合での活躍ぶりです。
ちなみにレポートした試合以外も観ています。多分、普通のNBAを現場取材している記者よりも観ていると思うので、むしろみんなどうやって選んでいるのか?と思います。やっぱりスタッツは大切。

評価基準はこんな感じです。

◯チームの成績は考慮しない。
・この時代はチームの強さと個人の活躍はリンクしません。
・チームが弱くても平等に評価したいからです。

◯チームを勝利に近づける活躍をしたか。
・一方で単にワガママにプレーしているだけの選手も評価しません。
・チーム設計を考慮して重要性を評価しています。
・活躍したけどチームに重要ではないと感じたら評価は下がります。

◯戦術の中で輝いた選手が有利です。
・戦術がないチームは不利です。
・弱くて好き勝手やって良い設計だと選ばれません。



10月の月間MVP

デマーカス・カズンズ
ペリカンズ 3勝4敗
29.4点(2位)、FG49%、
13.6リバウンド(4位)
5.9アシスト(19位)
5.1ターンオーバー(2位)
1.6スティール、2.1ブロック(4位)

異論は認めません(笑)
個人スタッツでもアンテトクンポを上回りました。

3Pアテンプト7.3の選手としては驚異的なFG%です。上をいくスプラッシュブラザースは異常ですが。

カズンズを「センターなのに」と定義してはいけません。このブログでは「デカくて強くて遅いレブロン」と評していますが、カズンズのポジションはカズンズオリジナルです。レブロンに似ています。多分、ポジション表記で損しています。カズンズがフォワードだったらアンテトクンポよりも何でも出来る7フッターと呼ばれていたはずです。

大切なのはその役割がペリカンズを強力なオフェンスチームにしているという事です。キングス時代は単に変な事している走らない選手でしたが、中外問わず起点になる能力はレブロンをも上回ります。べた褒め。

特にアンソニー・デイビス離脱時の獅子奮迅の活躍は印象的でした。MVPに選ばれたのはこれが大きかったです。このブログでは得しました。



2位 エバン・フォーミエ
マジック 5勝2敗
22.0点、FG54.5%
3P55.6%、FT96.0%

マジックから誰か選びたいという早くも評価軸ブレブレの選出ですが、ゴードンを活かす設計になるマジックの中で、実はかなり難しいシュートを選択させられていたのがフォーミエ。

フリーになったら打っているマジックですが、1人だけどんな状況でも打つことがあるのでディフェンスには厄介でした。それを55%決めたのだから貢献度の高さが光ります。

動き回るフォーミエをフリーに出来ないからブセビッチが空くし、ブセビッチとフォーミエに広げられるからゴードンが活きる。戦術として基軸はフォーミエだろうという管理人の捉え方です。



3位 マルク・ガソル
グリズリーズ 5勝2敗
20.1点、9.7リバウンド、3.1アシスト

スタッツよりも貢献度が非常に高いのがガソル。基本的に相手の弱い部分を常に狙っていくため、相手からすると全てをガソルによってズラされてしまいます。それがグリズリーズのバランスアタックを生み出しています。オフボールのプレーメイカーです。

観た試合では物凄く積極的に3Pを狙いディフェンスを広げ、ミスマッチでポストアップして収縮させ、と何でもこなしてしまいました。



4位 ジェームス・ハーデン
ロケッツ5勝3敗
26.0点(6位)、9.3アシスト(3位)

ほぼ開幕戦のみの評価でハーデン。それくらい価値のある素晴らしい試合でした。
まぁ今さら語る必要もないので、それだけです。



5位 ヤニス・アンテトクンポ
バックス 4勝3敗
33.7点(1位)、FG63.2%、
10.3リバウンド(13位)
5.3アシスト、スティール1.7

残念ながら5位のアンテトクンポ。管理人的には5位でも高いかな、というくらいです。

評価しているのはやはり止められない個人アタック。全てのディフェンスを困らせる存在はレブロンやデュラントクラスです。
評価してないのは、それがチームで機能的かという事。レブロンがアタックしたら収縮してキックアウトはよくありますが、アンテトクンポはそんな機能性は備えていません。シューター不足とも言いますが。

バックスとしてはおそらくアンテトクンポへの合わせを意識してやらせていたと思いますが、合わせ方が悪いのか、パスが出ないのか?
いずれにしてもチームの中で重要性は断トツで高いけど、戦術として重要性を感じなかったので評価は下がりました。



5位までランキングしてみました。カズンズ以外は異論を唱えてください。

惜しくもランキングに入らなかったのは
ウィギンズ&タウンズ
ディアンジェロ・ラッセル
アーロン・ゴードン
ベン・シモンズ
リッキー・ルビオ
オラディポ&サボニス
ドワイト・ハワード
スティーブン・アダムス
以上の皆様です。

ウィギンズは観た試合ならば高評価なのですが、スタッツで落ちました。観てない試合が酷いのか。
ハワードは攻守で相手を痛めつけて高評価だったのですが、ターンオーバーしてはいけないチームなのにやりまくるというチーム事情との兼ね合いで落選です。ていうか今後もムリでしょうね。



リバウンドが0.1足らなくて平均トリプルダブルを逃した人やレブロンはそもそも期待値高いのと戦術的に機能すれば勝っていたはずなので圏外です。カリーはプラスを上回るマイナスをやっているので圏外でした。
この評価だとセルティックスは不利です。なお、セルティックスの試合を観ると大抵はスマートを選びたくなります。
有利なのは意外とビッグマン達。スタッツには残らないセンターの時代が来ている気がします。



ベスト5を選んでみる。

MVPを軸にしてベスト5を作ってみます。つまり個人の活躍度を元にチームにしてみます。なお、管理人は既に5つのポジションには何の意味もない派ですので、チームバランスは考えますが、ポジション毎には選びません。

◯ボールハンドラー
デマーカス・カズンズ
ジェームス・ハーデン

◯ウイング
エバン・フォーミエ

◯ウイング兼インサイドフィニッシャー
アーロン・ゴードン
ヤニス・アンテトクンポ

意外にもバランスとれているメンバーだったので、落選したのはガソルだけでした。代わりにゴードン。走らないハンドラー2人と走り回れウイング3人の構成です。

皮肉にも5つのポジションバランスもとれていました。特殊カズンズ。あくまでもカズンズはセンターではなくハンドラーです。
戦術はアンテトクンポとゴードンがフォーミエを交えてスクリナーにもなりながら動き回り、インサイドでのイージーシュートを狙います。そのためにワイドに開かせるのがフォーミエの役割です。

ハーデンとカズンズのハンドラー組は基本的にパサーですが、カズンズがトップでもポストでも起点になれるので、パスの角度が多彩になりアンテトクンポとゴードンを使った様々なカットプレーが可能になります。

ハンドラー同士がポジションチェンジを繰り返して、起点をズラしながら能力マックスの2人がカットしてくるのはかなり脅威だと思います。
ディフェンスでもインサイドの3人のリムプロテクト能力はヤバイです。課題はアウトサイドディフェンス。これは弱い。ブロックを信じてわざと抜かれるハーデンになりそう。



そんな10月の月間ランキングでした。ここに出て来た選手で直近の試合では活躍しなかった選手もいました。
チームのパワーランクもやってみたいのですが、本気モードをどうするかに悩んでいます。

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