17-18シーズンプレビュー レイカーズ編

プレビュー第3回はレイカーズです。
データを検索すると酷い数字ばかりで、何から伝えれば良いのかわからないまま時は流れて、浮かんでは消えていくありふれた内容ばかりです。
レイカーズファンは多いでしょうし、マジックがフロントを指揮するようになってまだ半年です。これまでの方向性を変えた部分もあるので、現状は把握するだけにして将来に期待し物事はポジティブにみていきましょう。



目標を設定しよう。

ヒートは勝つ事が目標なので具体的な改善事項まで触れました。キングスは白紙で頑張れよ、という具体性ゼロにしました。レイカーズの目標は難しいです。人気チーム故の特権も含めてキングスとは事情が異なります。
コービーが3年連続ケガをした時点で1つの時代が終わり、再建に方向性を変えました。コービー不在でドラフト指名権に恵まれた事もあり若手有望株が既に集まった状態です。

加えて来夏にはレブロンやポール・ジョージの獲得が騒がれています。何故レブロンなのかは不明ですが、噂が出るという事はレブロン側が仕掛けている可能性もあります。



再建のためにシーズンを通じて育成目的で過ごすのではなく、大物FA加入すれば優勝を狙えるチームになる事が目標になります。具体的にポイント化してみましょう。

◯完成度の高い若手スター育成
◯欠点の少ないチームの確立
◯サラリーキャップの整理(放出候補確定)

レブロンが戻ってきた時のキャブスで考えると、FAでエース加入(レブロン)、若手スター(アーヴィング)、チームとしての機能(モズコフ、トンプソンなどのインサイド)となり、同時に余剰人員とトレードでラブを獲得しています。

そう考えると今いる選手はトレードで大放出作戦になりますが、高く売るためにも勝利に向けたチームである事は重要です。



レブロンが加入するかは別にしてFAは視野に入れているはずです。その意味ではロンゾとイングラムを本物にして、他にロールプレーヤーを作る事が目標となるはずです。

また来年の指名権はトレード済みです。これ以上の有望株を増やすのではなく、今のメンバーで戦術を整えて戦えるチームにしていく事になります。

長くなりましたが、結局は1つでも多く勝つのが目標です。但し、内容にも拘るべきというだけです。
エースが加入して全てを解決してくれるなんて都合の良い事はあり得ません。ベースを上げて弱点を減らし、願わくば自分達のカラーを出す。そこに加わりたい、と思わせる事が大切です。



ショータイム・オフェンス

マジックが目指すのはショータイムです。そしてHCにはウォーリアーズを勝たせたHC代行であるルーク・ウォルトンがいます。
ならばオフェンスでやるべき事は自ずと見えてきます。ウォーリアーズに近い水準で考えてみましょう。

オフェンス
得点 104.6(17位)
レーティング 103.4(24位)
2PFG 49.4%(22位)
3PFG 34.6%(22位)

まぁどれも真ん中より下という微妙な感じです。ショータイム時代は115点以上なので理想には程遠く、いろんな部分を解決しなければいけません。それは今のウォーリアーズクラスだよと。

理想は理想でしかないので、分解して見ていきましょう。



◯イージーオフェンス
ペイント内得点 47.7(4位)
オフェンスリバウンド 11.4(7位)
セカンドチャンス 13.5(10位)

意外と得点をとれているインサイド。シュートが落ちるからリバウンドが多い面は否めないけど、それでもセカンドチャンスをものにしているのだから悪くない。

ファストブレイク 15.2(6位)

こちらも良い数字。ショータイムをする気はあったといえる。
2Pの確率の悪さに反してインサイドでの得点も速攻も出来ています。つまりイージーな得点を目指すという方向性は出来ている事になります。ちなみに前年はペイント内が38.1(26位)速攻が12.2(18位)でした。コービーの存在はあまり関係ないと思うよ。

ウォルトンHCの方向性が見えてくる数字となっています。リング近辺のイージーシュートを増やすオフェンス設計です。

それ自体は上手くいったような数字になっていますが、2PFG%は22位と思うようについてこなかったのは何故なのでしょうか?



◯移動速度とパス数
平均移動速度 4.64(6位)
パス数 292.8(20位)

ここで問題が出てきます。チーム全体がよく走っていますがその割にはパスが回っていません。それこそコービーがいたならまだしも、ボール独占選手がいない割には少な過ぎます。

アシスト数 20.9(26位)
アシスト/パス 7.1%(22位)

パスが出なければ更にアシストも少なくなります。ウォーリアーズの真逆です。
つまりチームはイージーシュートを増やすために、よく走っていますが良いパスが出てきていません。そしてターンオーバーを犯してしまう傾向にあります。



ロンゾ・ボールの獲得

そこでディアンジェロ・ラッセルを放出し、ロンゾ・ボールにPGを託す事にしました。どちらの選手が上かではなくて、レイカーズの現状を鑑みるとよりパサータイプが欲しかった事は間違いありません。1位指名権でもロンゾを指名した可能性もあります。
サマーリーグでもパス能力を発揮したロンゾ。よく走り、イージーシュートを狙うチームであるため、フィットする可能性は高く、弱点の補強に合致しています。

レイカーズは既に早い展開を行う下地が出来ています。ロンゾを中心にその走りで旋風を巻き起こす可能性は十分にあります。
新人王の筆頭候補なのもチームに合うからです。



3Pとフリースロー

リング近辺での得点確率は上がることが期待される反面、深刻なのは3Pの方になります。リーグ22位と低かった確率ですが、その中でチーム平均よりも高かった5人中4人が他のチームに移籍しています。

アテンプトのトップ3人は移籍したヤング、ラッセル、ルー・ウイリアムスでした。数も質も高かった選手からいなくなったわけです。この3人を除いた場合、3P30.7%と断トツ最下位になります。

その代役となるのは計算しにくい3人です。

1年間限定要員コールドウェルポープ35%
3年間で4チーム目のタイラー・エニス38.6%
ルーキー カイル・クズマ



フリースロー確率 75.4%(21位)

フリースローはリーグ順位は悪いですが、そこまで影響する数字ではありません。しかし、こちらも確率の高かった選手が抜けていきました。
ルー・ウイリアムス、ヤング、モズコフは80%超、ラッセルも78%でした。
幸い新加入のコールドウェルポープやブルック・ロペスは80%を超えています。それでも主力にかなり怪しい選手がいます。

ズバッチ 65.3%
イングラム 62.1%

リング近辺での得点が期待できる反面、フリースローに関してはかなり不安が残ります。



ウォーリアーズスタイルではなく、ショータイムのニュースタイル

オフェンスに関していえば、ウォルトンHCによる改革は進んでいるといえます。そこにロンゾへの期待も含めてショータイムに近づけそうです。
しかしウォーリアーズスタイルになるためには致命的なくらいシュート力がありません。またランドルとナンスjrがアウトサイドから打てないのも大きいです。

唯一、期待したいのはブルック・ロペス。キャリア8年間で31本しか3Pを打ったことのなかったセンターは、なんと9年目にして387本を打ち、34.6%を決めました。リーグで話題になったストレッチ5です。

ちなみにそれだけ決めたけど、平均得点はあまり変わっていません。インサイドだけでも強いからね。



そんなわけでハーフコートゲームでは新しいスタイルにする必要があります。そもそもレイカーズのリーディングスコアラーはルー・ウイリアムスとラッセルでした。

ブルック・ロペスにはハーフコートの中心として得点面での大きな期待が寄せられます。どんなプレーをさせるのか、どんなユニットを組むのか、シーズン序盤は試行錯誤するのだと思います。

ショータイムといえばマジックのパスもあるけど、ジャバーのスカイフックも有名です。ウォルトンHCがそれを求めているかは難しいけど、マジックは意識してセンターの核を求めたと思います。

ズバッチの存在も含めてセンターを核にするならば、ランドルをどう置くのかは非常に難しい気がします。ボール持ちたがりで仕掛けたがりのランドルが合わせを多く出来れば良いのですが、アウトサイドがないのでフロアバランスに課題があります。



以前にFAを待たずにランドル&クラークソンとのトレードでポール・ジョージを取りに行くべきだったと書きましたが、その理由がここにあります。頑張って難しいバランスとっても1年で解散では意味がありません。
アウトサイドシュートの怪しいイングラムを中核に置く事は外せないのならば、PFは控えにナンスjrがいれば充分です。

ポール・ジョージがいるとアウトサイドも安定し、インサイド1人のシステムで考えられます。それはスピードアップにも繋がります。ムダな1年にしないためにも、そして確実にポール・ジョージを獲得するためにもトレードすべきでした。



問題しかないディフェンス

失点 111.5(28位)
レーティング 110.6(30位)
被2PFG 50.6%(26位)
被3PFG 37%(26位)

リーグで最もディフェンスの悪いチームがレイカーズです。特に何が悪いかというと全て悪いので提言のしようがありません。



ペイント内失点 47.4%(28位)
ディフェンスリバウンド 32.1(26位)
ブロック 3.9(28位)

インサイドが弱いです。当然、ロペスに期待がかかります。ブロックは1.7本(10位)と期待出来ます。しかしディフェンスリバウンドは3.8本しかとっていません。

速攻での失点 16.2(30位)
ターンオーバー 15.2 (26位)

オフェンスでは走れていたチームですが、同時に走られていたチームでもありました。

結構厄介なのはターンオーバーは3つ以上している選手がいません。みんなでボールシェアして、みんながミスしています。そしてネッツでエースだったロペスもターンオーバーの多い選手です。



肉を切らせて骨を断てるか。

ウォーリアーズはディフェンスの良いチームですが、そのマインドは前HCのマーク・ジャクソンに植え付けられたものです。ウォルトンHCにどこまで指導出来るものなのか不鮮明です。

今のところディフェンスの改善に繋がる要素は少ないです。そんな状況では最も有効なのはオフェンスの改善です。FG%が高くなるとそれだけトランジションディフェンスの必要がなくなります。
あるいはアーリーオフェンスのためのディフェンスに切り替え、より得点を狙う方法もあります。

要はどの肉を切らせるか、その選択が必要です。



幸いにしてロペスは割と走れる選手です。そしてレイカーズはスティールが多い(5位)チームです。ある程度アウトサイドまでプレッシャーを与えることは諦めて、パスカットとリバウンドに力を入れてトランジションオフェンスを狙う方法が1番有効な気がします。

そのためにはロンゾやイングラムがリバウンド力を発揮する必要があります。



ディフェンスでもランドルはキーポイントです。ディフェンスリバウンドは6.6本と唯一稼いでくれる選手です。しかしブロックは0.5本のみ。そしてターンオーバーを2.3回とチームで2番目の多さです。これもフィットさせ難い要因です。

ランドル自身は多彩で良い選手だと思いますが、レイカーズで機能させるには難しい存在だと思います。アウトサイドシュートがないのでストレッチ4になれないし、ディフェンス力不足でスモール5にもなれません。
レイカーズもランドルのシュート力を補う存在もいなければ、ディフェンス力を補う存在もいません。

ランドルはオフになり3週間でビックリするような肉体改造をするなどヤル気マンマンです。(そういえばNBAではこの手の話少ないな)

チーム構成上の問題で活躍できなくなると少し可哀想です。



イングラムに集約される問題点

ルーキーイヤーのイングラムはデュラントからは遠く離れた存在でした。とはいえ多くのチームが欲しがったように将来を嘱望されている事に変わりはありません。デュラントだってルーキーイヤーの3Pは30%を切っていたし。

ショータイムオフェンスは身体の接触を減らしてくれ、走る事でイングラムはその高さを存分に活かせる可能性があります。ロンゾを得た事で得点面での大きな成長をみせるかもしれません。

そんなイングラムの成長にかかる期待はレイカーズというチームへの期待と似ています。まだまだ全てが伸びそうで、特に得点面に期待です。



今のイングラムの問題点とレイカーズの問題点も同じです。FG%が低く、ディフェンス力がなく・・・

そんな中で選手構成上も課題があり、イングラムはSGやるにはシュート力がなく、PFではフィジカルでガツガツやられます。だからSFしか出来ません。これはロンゾ、ロペスも同じで全員ポジションのユーティリティ性がありません。

他の選手達もユーティリティ性がなく、ポジションが限られます。例えばロケッツからきたタイラー・エニスはシュート、トーマス・ロビンソンはリバウンドというように、よく言えば役割がわかりやすい選手が多くなりました。

ウォルトンHCはプレータイムをシェアしてくるでしょう。そこはポジティブですがユーティリティプレーヤーばかりで成り立っていたウォーリアーズと違い、組合せによっては、能力はあるけど力を発揮できない選手がでてくるかもしれません。

良い選手を集めるのには成功したけど、良い構成かは不明です。イングラムがユーティリティになれば解決する問題ですが、そこまでの成長は考え難いです。



まとめ

目標26勝から上積み+5〜10勝

◆ストロングポイント◆
イージーオフェンスの礎が出来ている

◆ポジティブポイント◆
ロペスを中心に置いたハーフコートゲーム
ロンゾによるアシスト増とFG%アップ
厚くなった選手層

◆ネガティヴポイント◆
シュート力の大幅なダウン
弱点のディフェンス改善に向けた要素不足
ユーティリティ選手不足

オフの評価 +40点
マジックの目論見通りオフェンスにはかなり期待して良いでしょう。ロペスという核は波及効果を生むはずです。ロンゾも含めメインキャストはチームに合った選手にアップグレートされました。

一方でサポートメンバーは才能を欲張りすぎてチーム構成上に?マークがつきます。セフォローシャあたりのベテランロールプレーヤーを入れた方が機能するでしょう。



第3弾はレイカーズでしたが、ちょっと出来に不満があります。ロペス獲得はかなりポジティブですが、どんな化学反応になるかが全く読めませんでした。

またポジティブに書こうとしてるのにディフェンスへの具体策がなさ過ぎるチームです。何度も書きますが、ポール・ジョージを獲得しているとSGとしてアウトサイドシュートを任せられれば、PFのディフェンスまで可能でポジションのユーティリティ性がうまれ様々なユニットが組めます。ディフェンスの核もわかりやすくなります。
いるかいないかでチーム構成大きく違います。だからと言って勝てるわけでもないので、いる状態で1年戦う方が好ましいでしょう。まぁ1年戦って逆に出ていかれたらシャレになりませんが。

ロンゾが新人王獲って騒がれ過ぎるだけのシーズンにならない事を祈ります。

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