◎凡庸という名の特別
ピストンズのアドバンススタッツ(レーティングやアシスト%、リバウンド%)をみると、驚くことに全てが10位~21位に収まっています。ザ・凡庸。ザ・リーグ平均みたいなチームなわけです。いったい全体、どうやって勝っているんだと不思議になりますが、このタイプのスタッツは『負けない戦術』に近しいものがあり、前述のとおり、1つひとつのマッチアップに拘っていれば、極端な成績にはならないのかもしれません。
その一方でビッカースタッフらしい特徴はでています。開幕戦からペイント内を4人くらいで囲んでいたし、その上で自分たちはシューター爆撃を好んで使っていたりするのは変だけどね。
〇ペイント内
得点 50.0 ⇒ 52.9(5位)
失点 54.5 ⇒ 46.3(5位)
攻守においてペイント内を重視する形を採用しており、昨シーズンの△4.5から+6.6へとジャンプアップ。つまりは
ペイント内の攻防だけで昨シーズン+10点を稼いでいる
戦術面がどーたらこーたらと話し始めればモンティの方がよかったのですが、ビッカースタッフの方が明確なコンセプトをもって取り組み、それが結果になって出てきています。「全体が平均的」+「ペイント内は圧勝する」という形は勝率アップには欠かせない要素です。良く実現できたなーとは思うぜ。
〇ターンオーバーからの
得点 14.5 ⇒ 19.0(7位)
失点 19.6 ⇒ 17.8(19位)
昨シーズンは共にリーグ最下位(!!)だったターンオーバーからの得点と失点ですが、明確に改善したのは得点の方です。相手がターンオーバーした後に得点しているということは、
明確に得点差が生まれるシチュエーションでの得点力が高かった
ということです。それはもちろん速攻での得点の多さであり、ハーフコートを組み立ててはミドルを打っていくクリス・ポール戦術なモンティではありえなかった要素といっても過言ではありません。
〇速攻での得点
14.3 ⇒ 18.5(2位)
〇スティール
6.5 ⇒ 8.0(19位)
ピストンズの面白いところはスティールはそこまで多くないのに速攻での得点は多いことです。この特徴は実は昨シーズンの方が強く、スティールに関してはリーグ最下位だったのに、速攻は15位でした。それがスティール数が増えたから、速攻も増えたという構図。
そこにはPGカニングハムのリバウンドが多いから、そのまま速攻になるというスティール以外の部分も関係しているし、若さ溢れるメンバーで走り出しの早さに活路を見出している面もあります。今シーズンで言えばハーダウェイやビーズリーもスタートを切る速さを持っているしね。
凡庸といえば凡庸だったピストンズですが、速攻が多く、それ故にペイント内のイージーショットで上回ってきたことが勝ちパターンでした。平均的に振舞えるならば負けにくいし、そこにイージーシチュエーションを作る努力で上回ったことで6位になったのですが。
ちょっとアレなんだよね。ピストンズは何も悪くないんだけど、それくらいの要素で6位になれてしまうってのがイーストの・・・ね。
プレイオフでデューレンがピックアンドロールでボールをもらったあと一瞬だけスローになりパスかシュートが判断している姿が印象的でした。シーズンはまっすぐリングにダイブするだけだったのが、ニックスということもありディフェンス強度が上がったところ、何が最善か頭を使い始めていたのは好印象です。(まあ何も考えずに思いっきりリングに向かっていったほうがいいのかもしれませんが、、、)来シーズンの若手たちの成長に期待です。
ホランド君のびっくりするくらいの成長を期待してます!