さようならクリッパーズ’25

◎問題児?軍団

本当の問題児も含めて、NBAプレイヤーとして生き残りギリギリの選手たちに対して、その特徴を活かしてコートに送り出したティロン・ルーの感覚も見事でした。その筆頭はいうまでもなくクリス・ダン。ブルズやジャズでもディフェンス能力の高さを発揮し、時に主役に近づく働きを見せては、オフェンス面の安定感のなさでローテから消えていく選手でしたが、プレーオフチームのスターターとして立派な活躍を見せました。

「セカンドガードに強烈なディフェンダーを置く」のは直近のNBAの流れです。よりオフェンシブな対応が求められていた流れから一変し、相手のエースガードを止める選手がいた方がチームは機能するし、実はスティールからの速攻というのがオフェンス力を上げるしね。サンダー理論。

3P33.5%は物足りない一方で、アテンプト3.0本はダンにとってはキャリアハイになっており、ためらうことなくキャッチ&シュートを選ぶようになりました。1.7スティールに1.0ターンオーバーなのでハーデンの相棒としては適しています。

また、こういうメンバーなのでオフェンスが苦しくなったところでKPJを起用していたのも面白かったです。ディフェンシブなチームだから個人で何とかしてくれとね。そこに割り込めなかったボーンズはなんだったのか。

ただし、レナードが戻ってきたらKPJは不要だし、ボグダノビッチの方が安定感を得られるってことでトレードしています。気持ちはよくわかるぜ。

逆にバランス型のテレンス・マンは出番を失いました。こちらもよくわかる。ポール・ジョージ、レナードが揃っている中で足りない部分を起用に埋めてくれるマンは非常に良かったけど、尖った武器をかみ合わせていく中でマンの使いどころがなくなっていきました。

実はプレーオフだったら使いどころがいっぱいあった気もしますが、それよりハンドラー不足だからボグダノビッチを選んだってことだしね。

リバース時代もそうでしたが、ティロン・ルーもスターが揃っていない方が持ち味を発揮します。その場その場で手を打っていくのが好きなタイプ。リバースよりはチーム戦術も作っていくしさ。さすがにKPJ以外の問題児は使いこなせていないけど、特定の武器を持った選手を好むし、使い分けさせた方が威力を発揮するよね。

果たして来シーズンのクリッパーズは、この特徴を進めていくのか。つまり、ハーデン、レナード、ズバッツを中心にしながらも、10人ローテくらいで使い分けていくロスターにするのかどうか。どっちにしても大物補強ってわけにはいかないだろうしさ。

さようならクリッパーズ’25” への4件のフィードバック

  1. ロサンゼルス
    No. 1センター ズバッツ
    No.2センター ユーバンクス
    No.3センター? ファニースミス
    ですかねぇ

  2. ティロン・ルーはキャブズ時代もレブロンの周りをどういじろうかってタイミングで手腕を発揮しましたもんね。
    リングもすでに持っている事だし「コアメンバーはいるけどどうやって試合に落とし込もうかな………」みたいなステップアップチームに堂々と居続けて欲しいです笑
    今シーズンのキングスとか指揮を取ってたら面白そうだったんですけど。

    1. トップチーム向きじゃないんですよね。もちろん優勝するにはトップじゃないといけないけど、そこらへんってHCが優秀であればいいってわけじゃないし

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