忘備録として書いておきましょう。U18アジアの戦いはU19W杯の出場権を得られず終わりました。トーナメントでオーストラリアと当たったのが原因ではありますが、予選リーグ3試合目で中国に負けたのが全てという形です。勝てるゲームだっただけに惜しい大会ではありましたが、やや厳しいメンバーだったようにも感じています。
◎タレント
チーム最高のタレントは渡邊レオンでした。204センチのビッグマンは得点とリバウンドでチームトップとなっており、オーストラリアを除く各国が渡邊の高さには苦労していました。日本としてはセンターの部分でアドバンテージを作れる試合が続いたのです。
さらにオーストラリア戦ではインサイドで勝てない中で、3Pで得点を奪ったのもグッドでした。3Pを打ち始めるセンターはインサイド仕事をやらなくなりがちですが、渡邊はインサイドの仕事を献身的に続けながら、自分よりも格上のビッグに対して有効なアウトサイドで勝負したのは、プレーの幅もあれば、相手との関係性で異なる武器を使えたわけです。
控えとなった深澤も良いセンターでしたが、相手が強くなると存在感をなくしており、ここに渡邊との差がありました。渡邊は線が細いのでビルドアップが必要ですが、今のプレースタイルを続けていけば良さそうという珍しいタイプの育成年代の選手だったといえます。
続くタレントはPGの瀬川でしたが、ここにいろんな課題が詰まっていたのは前回も触れています。その後、さらにいろいろと考えさせられたので後述しましょう。
他には内藤が変わらない判断の良さと、強引さ不足をみせていました。このチームにおいては万能な仕事を出来るウイングとして存在感を出さなければいけませんでしたが、レイアップミスが多かったことでドライブを嫌がったのか、パスマシーンと化しており怖さの足りない選手となってしまいました。ここから「どういう選手になるのか」が強く問われるタイプです。
ベネディクトと白谷という下の世代の2人は別にして、その他は小粒に感じた世代でした。万能に振舞え、チームオフェンスに絡めるタイプが選ばれていましたが、あまりにも瀬川に託すことが多すぎました。十返なんかは良いウイングになれそうではありますが、どうしても線が細く内藤との差は大きく見えています。
各選手が自分の武器を表現できていないことは、これまでのマルチネスのチームから考えると厳しいものがありました。特にジェイコブスの世代がよかっただけにね。ちなみに川島世代に誰がいたのかは、あんまり覚えていないぜ。
積極性が足りなかったこともあり、スキル面よりもメンタル面で物足りなさが残りました。せっかくの国際試合なんだからアピールしまくる気持ちでもよかったのにね。ただし、そういうタイプはチーム戦術が出来なくて代表に呼ばれないかもしれない。どっちにしても難しいな。
前回大会はタレントが揃ってましたから、前回と比較するのは可哀想なのかもしれませんね。
ただそれでもある程度仕上げてくるマルティネスマジックよ。
瀬川は国内ではスペシャルですが、まだPGというよりスコアラーですね。
将来性は高いとは思いますが。
話は変わりますがYouTubeのBリーグ公式でユースの試合観れます。
今回の中国代表とも対戦してますので、よろしければ。
ペイントタッチが徹底されてちょっとでも空けばスリーを打つあたり、こっちの方はホーバスっぽいバスケをしてます。