◎ジェイコブスの思い出
ここでジェイコブスの思い出を振り返ってみましょう。初めて見たのはU18アジアでしたが、この時は大会序盤にケガをしてしまい十分に見れませんでした。
ドライブ時にコンタクトプレーで軸がブレてしまいレイアップミスが多く、1on1ベースのアタックなので周囲との連動の悪さもありました。これらは国内では1歩の長さや、インサイドの高さで圧倒出来ていたから問題にならず、相手のサイズとフィジカルが上がったら得意のプレーが通用しなかったようにもみえました。
大会序盤に離脱したこともあって、U18アジアでは1世代下の川島の方が主軸でもありました。マルチネスがエルボーのポストを使いたがる戦術的理由もありましたが、コンタクトプレーで負けない川島とバランスを崩すジェイコブスの差は大きなものにも見えました。そういや川島は走ることがメインの国内の方が苦労している印象もあるな。
続いてNBAグローバルアカデミーでの修行を経たジェイコブスを、U19ワールドカップでみることになったわけですが、これが驚異的に変化していました。
まずコンタクトに強くなっており、体幹のブレが劇的に減りました。かなりジムワークで鍛えられたのでしょうね。コート上でも高さで圧倒できないからコンタクトプレーに強くなっていったのでしょう。
加えて無暗にゴール下でのコンタクトショットを選ばず、ジャンプシュート(特にフェイダウェイ系)をチョイスするようになっていました。これは国内ではアタックしておけばフィニッシュできたのが、オーストラリアではそうはいかないため、適切なプレーチョイスを学んだのだと思います。
こうしてU19では紛れもなく日本の主役になっていました。U18アジアの時は「主軸の1人」くらいだったのに、完全に「ジェイコブスのチーム」にしていたね。国内で頭1つ抜けていた存在が、グローバルアカデミーに行ったら身体1つ抜けてしまった感じ。
ところで、ジェイコブスはグローバルアカデミーではシューター的な扱いだったと聞いています。シューターは言い過ぎだろうけど、アタッキングメインの選手ではないってことでしょう。そんなこともあってか、ポジショニングは改善したけど、エースムーブそのものは大して伸びていなかったんだよね。今回の代表選を見ても得意なはずのシューティングは怪しめ(20歳の選手なんてそんなもん)で、前述のディフェンス面の方が良かった。
U19から今回の代表までの間、ジェイコブスはハワイ大で修行していたわけですが、プレータイムは極めて短く主力にはなっていません。しかし、前述のとおり戦術面でBリーガーを圧倒していました。まぁBリーガーっていってもホーキンソン以外はプレータイムないんだけど。
もしもジェイコブスが国内に残っていたら、エースとして縦横無尽の活躍をし、もっとオフェンス面で存在感を発揮していたかもしれません。しかし、国内に残っていたらポジショニングの改善、スイッチの速度、プレーチョイスはダメダメだった可能性も高いです。リバウンドなどのハードワークの面でも反応・切り替えの早さが目立っており、地味な部分での改善は主役キャラとしては珍しいものがありました。
ジェイコブスを初めて見てから2年程度ですが、初めに見せていた弱点を大きく改善させ、立派なプレイヤーに成長しています。
ジェイコブスほんと伸びましたね。
U18のときは完全に川島のが上でしたが、まさかU19で逆転するとは。
このバスケIQの高さは日本でいる限り身に付かないんですかね。
そして川島はジェイコブスと同じように伸びるのでしょうか。
身体能力とパワーは川島の方が上なので、ロマンはありますが……。
ジェイコブスの動きってインテリジェンスっていうか、基本の動きの繰り返しなので、ここが日本とアメリカ式の求める要素の違いでしょうね。
打ち切るとかも、なーんか日本だと出来ないのって求められる要素の違いなのか