プレーオフ①　ニックスｖｓシクサーズ

オーバータイムはブランソンの３Ｐから始まります。さらにドライブで決めきって開始１分で５点リードに。どちらもピック＆ロールでエンビードを呼び出し、緩いマークを使っての得点でした。もうここを永久に狙えばＯＫな感じがするオーバータイム。

タイムアウトのシクサーズは、やっぱりマキシーの３Ｐ。もうヤバいとばかりに、ニックスはマキシーにダブルチームに行くようになっていきます。するとピック＆ロールなのにロールマンプレーをしないエンビードに気が付かず、パスを出したマキシーでターンオーバー。いかん、例年通りのやつだ。

しかし、天はエンビードを見捨てず。天なのか、レフリーなのか。マキシーのドライブが外れるもバトゥームのリバウンドからエンビードにボールが戻ってきて、マクブライトのファールを引き出しながらのミドル＆ワン。両手を後ろに回しているマクブライト。これでシクサーズが逆転します。

ブランソンはエンビード狙いのドライブ２つに失敗します。得意のフェイダウェイではなくレイアップに行ったことでブロックを食らう。しかし、続いて同じ形で仕掛けるとボールではなく顔面をブロックしたエンビード。ボールが頭の上にあるならともかく、レイアップに行く前のアクションで腰より下にあるのに、頭を叩いているんだもん。フレグラント１です。

しかし、ここでもフリースローを１つミスするブランソン。ただボールポゼッションでは３Ｐを沈めたので、実質４点プレーか。ところがこの後の対応が悪かったニックス。ボールを運んだウーブレがバトゥームとのギブ＆ゴーの形でゴール下でフリーになって決めます。

ニックスのオフェンスは、ここにきて何故かピック＆ロールをせず、ナチュラルマッチアップのバトゥームにプレーを読まれ、苦し紛れのパスでターンオーバーになるブランソン。いや、なんでエンビードを狙わなかったんだよ。結局この後でファールゲームにするしかなく、シクサーズがまさかの逆転勝利となりました。

はい。よくわからない試合でした。内容としてはニックスの方が圧倒的に良かった。そしてエンビードはケガを差し引いても酷かった。トリプルダブルだったけど、そうするしかなかったかのような。

〇エンビード
１９点
ＦＧ７／１９
１０アシスト
１６リバウンド
９ターンオーバー

実際に悪い部分はこのスタッツとは関係ない部分なのが、これまた難しい。強気に決めたマキシーに助けられた試合というか、どっちがエースなんだろっていう試合でした。大事な場面で得点を奪ったのはほぼマキシー。

〇マキシー
４６点
ＦＧ１７／３０
９アシスト

ビックリの勝利ですが、ブランソンに対してマキシーが打ち勝ったという試合でもあります。シリーズを終わらせなかったマキシー。ニックスからするとゲーム６では、マキシーとエンビードのどっちを止めに行くべきか悩むことになりそうです。

それにしても、あの前半からどうして勝てるんだろうか。修正が見事といえばそうなんだろうけど、修正できるような内容にはみえなかったし、エネルギー溢れる選手で解決したわけでもない。うーん。