プレーオフ①バックスvsペイサーズ

ブルックがトッピンのゴール下をブロックすると、そのまま走り抜けフレアスクリーンでドライブコースを作り、そのコースをカナートンが使ってレイアップ。しかも遅れてきたトッピンが後ろから押したのでフレグラント&ワン。流れを変えそうなビッグプレーから4Qが始まります。

ところが試合は急速に終わりに向かっていきます。ほぼスターターのバックスに対してベンチメンバーを多く起用しているペイサーズ。リラードのドライブレイアップが外れるとカウンターでシェパードがリバース。ブルックのゴール下が外れるとカウンターでシアカムのフェイダウェイ。

タイムアウトを使うとポーティスとブルックがゴール下を決めて落ち着いたかと思いきや、マッコネルにかき乱されてシュートを決められると、さらにフルコートプレスに困ってしまいタイムアウトで避難。そのタイムアウトあけはスローインすら出来ずに5秒オーバータイムです。

例によってスピード差を存分に発揮していくペイサーズなわけですが、そこには「元気な方が強い」というゲーム2で起きてはいけないような運動量の差があります。まぁ単純なスタミナの差っていう方が正しいだろうね。おじさんチームが長いプレータイムに耐えられなくなったような。

一方でペイサーズのベテランであるターナー(28歳)が2つの3Pを決めると、気が付いたら20点差。残り11分17秒で4点差だったのに、そこからの5分が20-4のランでした。おしまい。

バックスは残り5分で諦めたのですが、リラードのプレータイムは39分もありました。それくらいリラードに頼るしかないし、それがプレーオフじゃん。ペイサーズも8人ローテなので別にバックスが酷使しているわけじゃありませんが、ハイペースの展開を挑まれるとスタミナ差がでてしまったような。若いヤニス(29歳)不在がデカすぎる展開にしてしまいました。

ハードに守られても点を取ったリラード
ハードに守られているのでチームメイトに点を取らせたハリバートン

そんな構図の試合でしたが、どちらの選択が正しかったかではなく、チームカラーとしてハリバートンのが優位だよね。それはシアカムのスタッツにも繋がりました。ペイサーズにきてから、こういう形で活躍しているのは初めて見たけどね。

ペイサーズとしては同じ流れで戦っていけばシリーズ全体で問題なさそうです。じゃあバックスがどうやって対応すればいいかというと「3P落ちるのを信じよう」になります。だってスタミナ的にもスピード的にも追いきれないんだもん。外してくれると信じるだけの価値もありそうだしさ。

内容的にはそんな感じでした。シーズン終盤はハリバートンがボールを持つと周囲が「待ち」になってしまうのが気になりましたが、ハリバートンへプレッシャーディフェンスしてくれるおかげで助かっている面もあるし、これを続けて負ける要素って出てくんのかな。それくらいの差があったゲーム2でした。でも、4Q序盤まで互角の点差だからなぁ。

ペイサーズは6年前のオラディポ時代にレブロン・キャブスをあと一歩まで追い込んだ18年以来のプレーオフでの勝利でした。ライジングチームだったはずの18年以降は、オラディポの長期離脱から、サボニスの時代へと移り変わり、そしてハリバートン時代へ。随分と時間がかかったけれど、再建に移ってからは非常に速かった。たったの6年で大きく変化していくNBAらしさだ。

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