ビールの3Pで1点差になって始まる4Q。ホルムグレンのポストアップはオニールが封じ込め、さらにボールムーブからゴードンの3Pでなんと逆転します。びっくり。
サンダーの悪い部分は置いといて、これだけの大差を逆転してしまえるサンズの強さってなんでしょうか。1つは3P能力にあり、異様なほど決めまくっているアレンに、2015年からの9シーズンにおいて2番目の成功率というゴードン、そして意外にもチームハイの6.7アテンプトで40%のオニールとシューティングで強みを出しています。ロールプレイヤーのかみ合わせがイマイチではありますが3Pに関して言えば立派。
そこにハッスルプレーで助けまくったヌルキッチの奮闘が大きな要因でした。
〇ヌルキッチ
14点
FG7/16
13オフェンスリバウンド
18ディフェンスリバウンド
サンズのオフェンスリバウンドは15だったのですが、うち13も奪ったヌルキッチ。爪の垢を煎じてエイトンに飲ませたいくらいだ。つまりはチームとして、そんなによくなかったけど3Pを決めきったことと、外れてもヌルキッチがいたことがサンズが追い上げた理由でした。なお、ヌルキッチを下げた時にサディアス・ヤングは出てこず。ロケッツ戦では6つのオフェンスリバウンドをとっていましたが。
オニールの3Pも決まって6点リードまで持っていったサンズ。8分前は23点差だったのにさ。すげーな。ほぼ3Pの差なんだが、そこにヌルキッチがいることで明確な違いになったのか。
しかし、4Q残りの10分間でサンズの3Pは1/6と止まります。ちなみに決まった1本は空けられていたサベン・リーでした。その後もリーだけドフリーにしていますが、サンズの方がパスをしない始末。
サンダーとしては中を固めてリバウンドをどうにかするべきか、外まで守って3Pを止めるべきかというジャッジが必要になったわけですが、3P優先にしました。スモール戦略だしね。リー以外を守りに行ったぜ。
もちろん代わりにドライブを食らいやすくなります。なんせゴードンにスピードでぶち抜かれる始末。ただ、そこは個人のディフェンス力を信じるしかない。それくらい身体能力では上回っているしさ。あとはデュラントを止められるかどうかだ。
アーロン・ウィギンズがプレッシャーディフェンスからのスティール速攻を決めると、さらにトランジションで加点。ケイソン・ウォレスのコーナー3Pで追いつきます。ウィギンズはサンズのルーズなロブパスを奪い取り、さらに速攻。
ヌルキッチがローテでお休みの時間になったのでインサイドとリバウンドの脅威もなくなり、次々にトランジションを繰り出したサンダー。「デュラントがいない間に」ならともかく「ヌルキッチがいない間に」をやられてしまいがちなサンズ。
残り4分。ビールがドライブを決めるも、SGAがいつものアレで返し、ビールがファールドローで追い上げます。残り2分半、SGAがターンしたときに頭がアレンの顎にあたるとオフェンスファールがコールされます。
エルボーはファールだけど、ターンの時の頭もダメなのか。SGAが5つ目ってこともあり、サンダーがチャレンジするとコールが覆ります。どっちにもファールはつかず、シュートを決めていたSGAの得点も認められました。うーん、得点も認められるんだ。
サンズはヌルキッチがオフェンスリバウンドをねじ込み。連発。でも、ジェイレンがミドル。デュラントへのパスをカットしたSGAは、続いてデュラントのドライブをブロック。
ってことで、マジでヌルキッチのオフェンスリバウンド頼みだったサンズオフェンス。サンダーのシュートもいまいちだったけど、ハイプレスからスティールっていう武器が機能したので大逆転負けは避けることが出来たサンダーでした。なお、最後にグレイソン・アレンが金的パンチしていた。