◎正しいからって勝てはしない
ハイスコアリングとプレッシャーディフェンスが戦術として形作られ、弱点はリバウンドだけ。そこを補強したオフ。・・・となれば即座に勝てそうなわけですが、リバウンドを改善しただけで勝てるならば、そもそも35勝に留まることはなかったんじゃないかっていう疑問もあるよね。ここにカーライルらしい問題が出てきます。
ペイサーズのオフェンスレーティングはシーズンが進むと向上していきました。欠場者もいたけれど、チーム全体がレベルアップしていったってことだ。しかし、同時にディフェンスレーティングも悪化していきました。オフェンス力が上がるほどに、ディフェンス力が低下したってことです。バスケあるある。
総じていえばスピーディーな展開によって「自分たちのバスケ」をしたけれど、その結果としてミスも増えるからカウンターを食らう機会も増えたし、リバウンド問題だけでは片づけられないほどに失点を重ねていきました。ペイサーズ流の戦術は相手にとってもオフェンス力を発揮しやすい攻防になっていったともいえます。
守れないのはハイペースにも原因があるが、ハイペースは絶対に崩さない
チーム戦術を作っていく段階だった昨シーズンにおいて、あえて自分たちの戦い方を崩さなかったことは理解できます。ただカーライルは常に「自分たちの戦い方」をしたがるタイプのHCなので育成段階とかそういうのは関係なかったでしょう。見た目だけでなくフィロソフィーもカーライルに似ているホーバス。
ガードを並べているのだから試合展開によってはスローダウンしてのゲームコントロールがあってもよいし、高さの穴がデカいときはビッグマンを並べたって良いのですが、それよりは自分たちの流れに持っていくための采配を好むよね。それは時には成功するし、時には大失敗にもなる。
だから5割を狙うには悪くないんだけど、それ以上を求める時に急に苦しくなります。まだペイサーズは「5割を狙う」で十分なので気にしすぎても仕方ないのですが、少なくとも「勝てるチームか」と聞かれたらNOと答えます。勢いはあるけれど、それ以上のものはこれから作らなければいけない。
計画通り弱点を克服できるのか
ハイペースで5割を超えられるのか
シーズン序盤のペイサーズで面白そうな2点です。前者がクリアできれば5割も見えてきますが、そもそもルーキーが簡単に解決してくれるってのは甘いので時間もかかるでしょう。そのうえでハイペースで勝ちきれるのかどうかをみていくことになります。
・・・というまでは良かったのですが、契約延長の妥協点を見つけられなかったヒールドという新たな問題点が出てきました。キングス時代も同じことで揉めたけど、最後は高額契約を手に入れただけに、普通にプレーしていく気もしますが、ヒールドをトレードに出す前提ならばドゥアルテは出さなかったかもね。
そんなことも含めて、ややチーム構成にも懸念が出てきました。懸念っていうかハイペースで勝ちきるためにはヒールドのようなシューターが必要だし、ヒールドという選手は「守れないけどリバウンドは強い」という特徴を持っていて、チーム2位のディフェンスリバウンドを稼いでいました。
シューターとリバウンダーを失う可能性がある
なんだか突然にチームバランスが崩れる懸念が出てきたわけです。とはいえ高額サラリーを払ってまで(未来の懸念を作ってまで)契約延長する必要もないので、どっちが折れるかの戦いなんでしょうけどね。
ペイサーズファンです。
昨シーズンはタンクだったのかどうなのか?の認識がまず難しいです。
一概に言えないところがシーズンの流れなのですが、
「負けるために負けてはいない」は確かです。
「目先の勝利」でも当然なかったです。
そんななかで長所・短所は指摘通りはっきりしていました。
それをwhynotさんはカーライルの哲学と解釈してますが、自分はプレイオフとタンクの狭間での葛藤、妥協だと思っています。
今シーズンは勝ちにいくことに迷いはないので、ミスはコントロールすると楽観しています。(何言っているのか解りづらい文章でごめんなさい)
ペイサーズだけ見ているとタンクかなー、という視点もあると思いますが
タンクしていないチームでも、このやり方をしていると不安定なんですよ。
ある意味で戦術に適した選手を集めたがゆえに、戦術通りの展開が待っている感じ。
大胆に戦術無視してカバーリングするようなタイプが混ざらないといけない。
大胆に戦術無視してカバーリングするようなタイプが混ざらないといけない。例えば、NBA選手の中でどんな選手がおすすめでしょうか。
わかりやすいのはラウリーとかオラディポです。
最近はギディも大胆な。
アヌノビーは凄すぎて戦術になってますが、ルールがあるとは思えない