マジックはディフェンスで勝てるのか

◎バンケロ

マジックの最大の課題というか、改善ポイントはシンプルでバンケロがレベルアップすればOKです。ルーキーシーズンを終え、(ディフェンスがクソなアメリカ代表として)ワールドカップにも参加し、ディフェンス面も改善していくはずの2年目なのだから、考えすぎる必要もなく、どうにかなりそうです。

なんせバンケロのレーティングを見ると明らかに個人としての問題があります。

〇レーティング(オン/オフ)
オフェンス  111.1/109.4
ディフェンス 115.3/108.4

オフェンスでの影響力も大きいですが、ディフェンスで負の影響力はもっと大きく、バンケロのオン/オフはハッキリしています。ただし、単純に「守れない」という問題だけではありません。

〇バンケロ
2P47.1%
3P29.8%

最大の問題はバンケロのFGの低さ。3Pが決まらないだけでなく、2Pのスタッツも悪く、カウンターの機会を与えがちです。ただし、フリースローも稼ぐので2Pの悪さはそこまで大きくなく、基本的には3Pを外すからロングリバウンドのカウンターを食らいやすい事情があります。

一方でバンケロがコートにいるとオフェンスがわかりやすくなるのと、フリースローの多さってのもあってターンオーバーが減っています。3Pの成功率が10%低くてカウンターを食らう回数増なんてしれているので、バンケロでミスが減る方がディフェンス的には良いでしょうね。

ということで、昨シーズン同様のプレーに3P能力アップが加わるだけでディフェンスは少し改善しそう。これなら期待できるじゃん。

〇100ポゼッションのペイント内失点
オンコート 48.8
オフコート 44.7

48.8という数字は悪くないのですが、バンケロがいないと更に下がっているペイント内失点。要するにリムプロテクト能力が足りていないバンケロなのですが、それはバンケロを2ビッグで起用したときの問題です。SF気味に使うことが多かったので、そこまでヘルプの弱さは目立たなかったよね。

・・・このバンケロをセンターにしたチームもあったけどさ・・・

〇ブロック 0.5

ポジション的な問題もあるのですが、少なくともブロック力の高い選手ではないし、高速ヘルプで飛んでくるタイプでもありません。相手のプレーを読むような感じではないってことね。

〇ディフェンスリバウンド率 17.4%

こちらは、メインのセンターが他にいることを考えたら悪い数字ではありません。リバウンドを抑えられないことをバンケロの責任にはできないよね。

ちなみにすごく面白いのがコール・アンソニーがディフェンスリバウンドに強いことなのですが、だからといってアンソニーがコートにいるとマジックのディフェンスリバウンドが強いわけじゃないっていうね。

〇コール・アンソニー 4.0DR
ディフェンスリバウンド率 個人 15.2%
チーム オンコート 72.3%
    オフコート 73.6%

はい、まぁこれは良いとして、バンケロという選手は1ビッグは難しいのはもちろん、2ビッグのリムプロテクターとしては物足りなく、かといってウイングとしては広い範囲を守る能力が足りていません。ここは208センチ、113キロなんだから仕方ないよね。

でも、まだまだ2年目。どこを改善ポイントに設定してくるのかは楽しみでもあります。ワールドカップを見ている限り、ヘルプ系は難しいですが、マンマークの部分でガード相手にも戦えるようになるなら3ビッグにもしやすく、こちらが簡単な解決方法にも見えます。

マジックがプレーオフに行けるかどうかは極めてシンプル。バンケロのディフェンスがどこまで進化するか。あるいはディフェンスの穴を埋めるほど、個の力で点を取るのか。

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