U19ワールドカップ ベスト8

●スイッチングディフェンス

ロドリゲスは何故か岡田とロロを並べるのですが、この形が攻守に機能していま
せん。2人を並べていた時は湧川PGの時間帯の方がよく、並べるのをやめたハ
ンガリー戦ははじめて試合を通してアドバンテージをもって戦えました。

2人を並べない方が良い最大の理由はディフェンスにおいてサイズの小さい選手
が2人いることであり、リムプロテクターがいない日本にとっては致命的にもな
りました。エジプト戦なんか明確に狙われており、ただエジプトが下手すぎて助
かっただけだもんな。

湧川とジェイコブスだけでなく、大学でPFらしい小澤、フィジカルにも頑張っ
ている武藤、フィジカルに強い内藤という選手を起用することで、積極的にスイッ
チする・・・いや基本的にオールスイッチのディフェンスが取り込まれました。
今大会ではブラジル戦を除けばワイドオープンショットを打たれる本数が異様に
少なく、スイッチングディフェンスによるリスク低減は効きまくっています。

そもそもスイッチングディフェンスを常態化させたのは「ウォリアーズ対策」で
あり、イコール現代バスケ対策でもあります。ガラパゴスなことばかりしていた
気合いと根性の日本が、普通のスイッチングディフェンスで守れることが増えた
のは戦術的な変化でもあり、川島とジェイコブスの存在でもあり、単純に選手選
考の基準が違ったことでもあります。

あまりにも簡単にスイッチしてしまうPG湧川なんて案件もありますが、試合を
こなすごとに全体のスイッチングもスムーズになってきました。日常的にやって
いないであろう戦術を代表で実行するのは大変でしょうが、そういうことが出来
るインテリジェンスもこのチームでプレーするには重要です。ちなみに、スイッ
チングディフェンスとしては、そんなにレベル高くないよ。アメリカみたら、そ
の差は歴然。日常的にやっているだろうしな。

さらにミスマッチが作られてもジェイコブス中心にオフボールスイッチで解消し
ます。「日本がオフボールスイッチでマッチアップ解消」なんて、なんの冗談だ
よ。当たり前なんだけど、それこそBリーグで外国人相手には、そもそもスイッ
チしたがらず、オフボールスイッチ連打で解消なんてしないでしょ。

ってことで、マルチネスがやっているのは「当たり前」のことなんだけど、「当
たり前」って難しいんだよね。ましてや日本だと「当たり前ではない」ことなん
だもん。
一方でリバウンドには苦戦しています。それはスイッチングの弱点であり

「ガードまで守れるビッグマン」や「リバウンドに強いガード」が必要になる理由

でもあります。そんな選手まで登場したらパーフェクトですが、高校からBリー
グまでリバウンドは外国人に頼るのがスタンダードなのでさ。ラマス時代に「リ
バウンドに強いガード」を探してみる企画もやったように、日本の泣き所であり、
日本の構造上は出てこないんだよな。

ちなみに本来は「リバウンドに強いガード」はジェイコブスの仕事でもあります。
ジェイコブスをガードで使えるならば、そんな未来もみえなくはない。ジェイコ
ブス・川島・八村・渡邊っていうラインナップは時代が間に合わないだろうね。

U19ワールドカップ ベスト8” への2件のフィードバック

  1. スペインには練習試合でボッコボコにされてるので、もう間に合ってます笑
    練習試合ではスペイン以外にもブラジルなどともやりましたが、スペインの完成度は群を抜いてますね。
    アメリカよりも強いんじゃないでしょうか。
    八村はU17でアメリカにフルボッコにされるも、22得点?して世界にアピールしました。
    負けるにしても川島やジェイコブス、或いは他の選手がアメリカ相手に何らかの爪痕を残して欲しいものです。

    余談ですがwhynotさん的には、ホーバス、アレハンドロ、ロイブルの誰にフル代表の監督させますか?

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