さようならクリッパーズ’23

◎さようならクリッパーズ

クリッパーズ最大の問題は、この3年間が「何が悪かったのか評価することが出来ない」ってことです。それがケガ人問題ですが、今回で完全に「ケガのリスクも含めたチームつくり」をすべきということだけは明確になりました。それは近い将来の再建も含めた流れです。怖くて指名権を使ったトレードなんてできないじゃん。指名権もないけどさ。

オフの初めの課題はウエストブルックの再契約になりますが、プレーオフで活躍したからと言って安易に契約すべきではありません。ポール・ジョージとレナードが元気に過ごすならば、必ずシュート力問題がフォーカスされるでしょう。一方でどうせケガするんだから3人目のエースは必須にもみえます。

しかしPGはボーンズもいるわけで、ウエストブルックとボーンズの両方を置いておく意味はないよね。頭痛くなりそうだもん。そしてボーンズが若いといっても次の2年間でウエストブルックを超える可能性はないので、戦力的にはねぇ。

センターはプラムリーを残留させることが出来たならば、ズバッツと2人で充足しており、マン・バトゥーム・コビントンの3人は10M前後のお買い得契約なので継続路線でもいいし、使わないならコビントンはトレードして若手と入れ替えてもよいでしょう。

問題はモリスとパウエルの18M前後の契約、そしてゴードンのチームオプションです。まぁゴードンは破棄するのが一般的なジャッジだと思いますが、これだけ主力として使ったんだから必要な選手と思ってそう。いずれにしても、この3人のサラリーを整理しなければ補強が出来ないので、なんらかの動きは必要です。「売れるわけねーだろ」って契約でもないので、どうするんだろうね。

こうやって見ていくとHCも交代させた方がよさそうです。それはティロン・ルーの采配とか戦術とかではなくて「名もなき若手を活用して戦力にすること」を重視しないとオジサンばかりが起用され、またケガしてオジサンを補強してしまいそうなこと。うーん、育成と勝利のバランスって意味ではニック・ナースなのか。でも最強のブラック上司だしな。

この4年間のクリッパーズはオフェンス力で勝負できたのは20-21シーズンだけで、基本的にはディフェンスのチームです。その前提を思い出し、チームディフェンスをできる選手を集める方が無難です。ポール・ジョージとレナード時代を残り2年と位置付けたら、周囲を固める選手を見直した方が良い。

しっかりとしたディフェンスからトランジションアタックが理想ですが、トランジションに走らない選手が多すぎます。このあたりが「テレンス・マンを使え」って思う理由だよな。完成度よりも、エナジーをもたらす選手を求めたい。

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