プレーオフ①ホークスvsセルツ雑感

◎ホークスの対策

連携を分断したがっているセルツの対策に対して、ホークスの対策も似たような形になっており、基本的にはセルツの3Pを嫌がって止めに来ました。そしてこれは大成功しているのに、トータルでは失敗しているという皮肉な結果を生み出しています。

〇キャッチ&3P
シーズン 30.0本 39%
シリーズ 23.3本 43%

〇プルアップ3P
シーズン 11.8本 34%
シリーズ 14.3本 45%

いや、まあ酷いもんですね。キャッチ&3Pを減らしているのはゲームプランの成功を示していますが、プルアップを決められまくっています。テイタム、ブラウン、ホワイト、ブログドンにボコられているわけです。みんな決めているからどうにもならん。

ライブ配信では「デアンドレ・ハンターの職務放棄」とまで表現されましたが、セルツの連動を防止し、ハンドラー勝負を強いるまでは成功しているのに、肝心のディフェンダーの働きっぷりが悪いです。ハンターもマレーも普通に抜かれすぎだし、それ以上にスクリーン他への対処が極めて悪い。

同じような対策を講じているがディフェンダーの働きが段違い
スクリーン時の連動力・ルール設定が段違い

前者については選手本人の問題です。信じられない抜かれ方を連発されるので、どうにもならない。後者については、マジでよくわかりません。ブラウンがスクリナーを使ってドライブしてくるとき、スクリナーのマークをしていたオコングは完全に抜かれてからヘルプに出てきました。相手がブラウンでスクリーンかかってて反応が遅いのはおかしいでしょ。

この辺りは決まりごとがないのか、決まりごとがあっても対応できないのか。さすがに前者とは考えにくく、後者なんだろうな。同時にそんな対応についてトレーニングを積んでこなかったってことだよね。能力で誤魔化している感のある選手だとありがち。

〇ペイント内得点
ブラウン 13.3
テイタム 12.0

セルツはペイント内得点がシーズン中よりも6点多く、テイタム&ブラウンが無双状態です。これがディフェンダーが抜かれまくっているという結果なのはいうまでもありませんが、違う問題としてヘルプディフェンスが機能していないという点も挙げられます。ヒート戦ではミスを誘いまくったのにね。

その理由は単純に3P優先で守っているからであり、セルツからしてもリムプロテクターをリングから遠ざけることを目指しています。カペラのコンテスト数をみると違いは明らか。

〇カペラのコンテステッド2P
シーズン 7.6
シリーズ 1.3

〇カペラのコンテステッド3P
シーズン 1.6
シリーズ 4.0

何故だかカペラは3Pチェック担当になっているシリーズです。それはホークスの対策でもあり、セルツの狙いでもあるから致し方ないけどね。これでヘルプが間に合っていないホークスですが、そもそも3P優先なんだからカペラに頼らずにハンター&マレーが止めろって話です。出来ていないので、ここをどうしていくかはゲーム4の修正事項になります。

なお、ゲーム3でも修正した感があって、よりヘルプに来るようになったんだけど、そしたらキャッチ&3Pが思いっきり増えた経緯もあります。わかりやすいし、セルツはどっちにも対応できている証拠だ。

〇コリンズのコンテステッド2P
シーズン 5.2
シリーズ 4.3

〇コリンズのコンテステッド3P
シーズン 3.6
シリーズ 3.3

一方でコリンズについては、より難しいマークを担当しているはずが、ある程度は間に合っています。コリンズをセンターで起用した方が守れそうなのですが、それはシーズン中からやらなかったので今更ってことでしょう。この点も含めてコリンズ放出は既定路線にも見えますが、オフの話はまだ早い。

いずれにしてもリムプロテクターをカペラとオコングに設定し、高速ヘルプがあまり期待できない状況で3P優先のディフェンスということで、ハンターとマレーが止めきらないとセルツのオフェンスは止まりません。まだ「3Pよ、外れろ」と願った方がマシなんじゃないかってね。

ゲーム3は勝利したものの、ディフェンスは特に機能しておらず、ただただ打ち勝っただけでした。セルツからすると自分たちのオフェンスは止められていない以上、これといって修正する必要もありません。

なお、セルツは何故かグラント・ウィリアムスが起用されなかったゲーム1、2でしたが、ゲーム3に登場すると3P4本決めていきました。なんだったんですかね?

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