プレーオフ①ホークスvsセルツ雑感

◎改善ポイント

もう少しみてみると、マレーのアテンプトが増えたことで、ホークスのオフェンスが左サイドに偏っていることがわかります。マレー本人が左サイドを攻めるならば、右サイドへとキックアウトが欲しいところですが、出来ていないし止められていることがわかります。

右コーナーからの3Pは3試合で6本ですが、うち4本がゲーム3でした。これをとってもセルツが楽に守れていたゲーム1、2だということがわかります。右は殺した左だけしかないぞ。とね。

なお、ヤングはトップと右サイドが多いので、ホークスのダブルPGに動きが足りないことがわかります。ヤングとマレーのアテンプトの多さは単に「打たされている」だけでなく、プレーエリアを自分たちで限定してしまっている問題も関わっています。

2人のプレータイムが長くなりすぎており、もっとウイング使えばいいと思うし、AJグリフィンでいいじゃんって思います。もっとも、ボグダノビッチがシューター的に振舞ってくれて解決もしているので、シンプルにヤングとマレーのプレータイムを減らしましょう。

〇オフェンスリバウンド 14.7
〇スティール 9.3

ホークスにとって救いなのはシュートは決まらないけど、オフェンスリバウンドは稼げていることです。またスティールも多いので、セカンドチャンスと速攻で30点を奪えています。何もかも止められていたらシャレになりませんが、ちゃんと通用しているところは通用しています。

セルツのディフェンスはオーバーヘルプを良しとせず、ハンドラーにはできるだけ打たせたいので1on1で守り切ることが基本だし、ホーフォードがセンターのスモールなのでホークスのツービッグを止めるのは簡単ではありません。ただ、スナイダー路線でビッグの得点はさらに減ったので、せめてセカンドチャンスくらいは・・・て感じです。

ホークスからすると、ここまでの戦い方を変えずに、シンプルに3Pを決めることと、変わらずにハードワークを重ねることが勝利への近道の様子。3P決まらなくて負けたら、そこはもう選手を入れ替えることと、スナイダーを信じるしかありません。

◎ヤングの可能性

ハウザー相手のアイソを抜けず、しかもトラップ気味にヘルプに来られてターンオーバーしていたゲーム2でしたが、ゲーム3も同じくアタックしてはヘルプに潰され、タフショットを打たされている感が強かったヤングですが、ゲーム3は後半になるとイメージを一新・・・というかプレーインのスタイルに近づきました。

両コーナーにパスを落としていき、コリンズとハンターの3Pを促せば、ピック&ロールのスクリナーを呼んでおきながらパスを振り、セルツのディフェンスが薄くなったウイングからの攻略を促しました。HCからの指示もあったでしょうが、ポジショニングの初期配置を指示して動かし、自分のアタック以外で攻略させていきました。

その動きから4Qになると広くなったスペースをすり抜けてイージーな得点を積み上げました。1Qは突破してもタフにされていたフローター系のシュートが、4Qは突破すれば広いスペースが出来ており、間にあったゲームメイクが効いていました。これ、大事。

「シーズンなんて退屈さ」なんて発言もありましたが、ディフェンスの狙いを1つずつ剥がしていくチェスなゲームメイクをしてこなかったツケが大きいホークスですが、プレーオフはプレーオフ。自分が狙われていることを理解してか、しないでかは知りませんが、マジでちゃんとゲームメイクし始めました。

この2年間、何をしていたんだと思うし、こうして経験を重ねるともっと良いPGになれそうなんだよね。いろんなことが出来るからこそ、いろんなことを効果的に積み上げなければいけません。個人技アタックでどうにかできるタイプじゃないってことを、ここにきて実感している・・・のかなぁ?

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