さようならニック・ナース

◎ラプターズはどこへ行く

ナースと別れたラプターズにはウドカの名前が挙がっているそうですが、これはなかなかどうして上手い後任に見えます。変幻自在のチーム戦術がナースならば、不動の個の強さスタイルのウドカなので、インテリジェンスが足りていないラプターズには適しているかもしれません。特にスコッティ・バーンズにとっては、難しすぎるナースよりも、目の前の敵を倒せばよいのでやりやすそう。

一方でバンブリード他、主力をどうしていくのか。ウジリが対価を求めすぎて放出できなかった気がしますが、ナースが残留を求めていたのかもしれないし、どうなんでしょうね。いずれにしてもオフなので大きく動くチャンスでもあります。もっとも市場価値が高いのはアヌノビーですが、サラリーが安いっていう理由なのでラプターズとしても、あえて放出する意味はありません。

もともと「指名権だけでは嫌」という姿勢なので、急に再建へと舵を切るってこともないのでしょう。あとバンブリードとシアカムってマジで需要があるのかないのかわからないよね。個人的にはこの2人でキャップスペースを埋めるのは嫌だな。

ナースを継続し、ロスターを変更する手法もあったはずですが、HC交代なのでロスターは継続というのが本筋に見えます。もちろん、ビッグラインナップはムリでしょうからロールプレイヤーは大きく入れ替えるでしょうが、バンブリード(本人が出ていく可能性あり)、シアカム、バーンズでどうするかっていう形なのでしょう。アヌノビーは人気ありすぎてわからん。

稀代の天才HCはラプターズに多彩な表現を植え付けてきました。しかし、プレイヤーズリーグでは必ずしも正解とは限りません。もっと選手を生かす形があったのではないか。それが試される来シーズン・・・なのかな?

◎ニック・ナースはどこへ行く

最近は有能なHCがフリーになっても、何故か無能(の可能性がある)な新HCが誕生します。3年前の優勝HCであるヴォーゲルがフリーなのとか、NBAファン以外からすると意味わからないだろうね。

その点、ニック・ナースには早々に噂が立っており、高く評価されていることがわかります。主力酷使スタイルという問題はあれど、チームに多彩な戦術をもたらしながら、変幻自在な采配が売りですが、後者がNBAでは評価されがち。

でも、天才がゆえに何を考えているかわからない時があり、今シーズンは外すことが多かったとか。天才を理解する選手や、戦術変更可能なポリパレントな選手が多いチームに向いているのかな。

レナードとポール・ジョージのクリッパーズは面白そうなチームで
シャープの可能性に賭ける中でナースを組み合わせたら変化が起きそう

ウルブズのウイング陣を活用しそうだけどツインタワーという違う問題
ドンチッチに多彩なオフェンスを加えそうだけどマブスはロスターが問題
ネッツに合いそうに見えて、ウィゴハしないからダメそう

個人のレベルアップが必要なロケッツに行って、育成担当させるの可哀そう
カニングハムにナースか・・・ありそうだな。他は酷いけど。

ってことで、クリッパーズかピストンズあたりに行きそうな予感です。っていうか、ケーシーの後任になったらウケるから、そうしようぜ。

さようならニック・ナース” への5件のフィードバック

  1. おもしろい考察ありがとうございました。
    最後の二年間は尋常ならざる酷使に加えて、ハマらない上に凡人には理解できない采配が多くて、フラストレーションが溜まってましたが、今回の記事を見て「そもそも意味不明な采配をバシバシ通すHCだったな」ということを思い出しました。

    この記事でもおっしゃる通り、2019-20シーズンのテレパシーディフェンス時代は素晴らしかったですが、最後の最後にプレーオフでバンブリが不要なエゴを見せ始めてBOSに敗れた記憶があります。
    優れた戦術家といえど、選手をその方向で何年もマネジメントし続けるのは難しかったのかもしれませんね。

  2. そういえばファイナルでカリーにボックスワンで守って「中学バスケ」って言われてましたね

  3. ピストンズとかマジックとかに行ったら(特殊)能力をどう生かしたらよいか迷ってる若手を使って躍進しそう

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