◎戦い方の差異
もう少しホームとロードについて考えてみましょう。プレータイムの差をみてみると
〇プレータイム ホーム/ロード
カリー 34.3/34.5
ウィギンズ 33.0/32.6
ドレイモンド31・2/30.2
クレイ 30.8/31.0
ルーニー 23.3/22.7
スターターは誤差程度にみえます。ここだけだと特に差はないのですが、ベンチメンバーのプレータイムは明確に偏りが出てきます。
〇プレータイム ホーム/ロード
プール 26.9/30.1
ラム 17.5/18.4
ディヴィチェンゾ 16.6/24.0
ジャマイカル14.2/15.3
クミンガ 13.4/22.4
ムーディ 12.4/16.8
ジェローム 5.8/18.3
プール、ディヴィチェンゾ、ジェロームと何故かロードになるとシューター系統のガードがプレータイムを大きく伸ばしています。ちなみにクミンガについてはペリカンズ戦で38分でたり、ウィギンズ不在時に長かったりと偶然的な要素です。
特に(ガベージ要員とはいえ)タイ・ジェロームが明確にホームで起用されず、ロードではローテの一角になることもあります。ムーディはそんなことないのにさ。何故かロードになるとスティーブ・カーはオフェンス志向、それもシューター志向になります。ウォリアーズがロードで守れなくなるのは、意図的なユニット構成が強く関係していそうです。
◎コーナー3P
ウォリアーズの局所的な問題として、コーナー3Pがあります。ちなみにこれもホームとロードで差も出ています。
〇左コーナー
ホーム 4.2本 28.8%
ロード 4.8本 30.3%
〇右コーナー
ホーム 3.4本 34.0%
ロード 3.9本 47.6%
ロードの方が成功率も良ければ本数も打っているってね。よくわからない現象ですが、それは置いといて左右のコーナーで成功率に大きな差が出来ています。今シーズンは左コーナーに困っているぞ。
〇左コーナー
クレイ 23.8%
ウィギンズ 35.0%
ラム 36.4%
クミンガ 16.7%
〇右コーナー
クレイ 58.8%
ウィギンズ 46.2%
ラム 22.2%
クミンガ 41.7%
何故かみんな左コーナーが嫌いです。昨シーズンはウィギンズのポジションとして決めきっていたのですが、クレイが復帰したからか、左右のコーナーでバランスよく打つようになりました。またダミアン・リーとペイトンがいなくなったことで、コーナー担当専門家が消えたという一面もあります。ディヴィチェンゾはPGしてるしな。
正直、このコーナー3Pについては重要ではないのですが、クレイの存在がペイトンやダミアン・リータイプの選手を不要にしたけれども、コーナーだけを考えればクレイである必要性が低いってことです。クレイなんだから50%くらい決めて欲しいのに「左コーナーに困っている」なんて話になっているのは苦しいよね。
ややフロアバランスに苦しんでいる印象があります。点は取れているので問題にはなっていないものの、わき役ディフェンダーがコーナー3P担当になっているわけでもなく、攻守のバランスをどこで取るのか、偏りが出ているのでした。
◎クロージング
スターターはリーグ最強を誇っているものの、それでも終盤に勝ち切れないことになるわけですが、19試合で起用されているスターターユニットは、4Qに限ると12試合に減り、ロードは6試合17分と極めて短くなります。つまり、スターターは強いけど、そのスターターユニットで勝ちに行く試合も少ないって事です。
代わりに増えるのがルーニーをプールに変えた形ですが、この構成はオフェンシブにもかかわらず、点が取れなくなります。プールの4Qの成績が悪いことと、コーナーを中心に役割分担があいまいになるからです。
プールを入れたユニットがディフェンス力が落ちるのは間違いなく、かといってスモール戦略を取りたいときの適任がいません。OPJやJTAを混ぜていた昨シーズンとの差異が強く出ています。もっとクミンガやムーディを信用すればいいのですが、プールを下げてまで2人を使うのは躊躇ってしまうのかもしれません。
ワイズマンが期待だけさせてやっぱり使い物にならない問題がディフェンスにメス入れるのを阻害してるんですかね
ワイズマンだけでなく、若手を手放したくないし、クレイが怪しいし、ドレイモンドはよくわからんし、ちょっと動くには勇気がいっぱい必要って感じですね。
ワイズマンは売ってもいいでしょうが、移籍先で大活躍しそうなのも躊躇う理由かな
元々ファールの数が多いチームで、ホームとロードでファールの数の差が3個フリースロー本数の差は4本ならもっと違うところにDFが悪い原因がある気もしますね。
ファールコールされまくるからファールせずに守ろうとして守れないというのに加え、オフェンス志向のシューター起用が増えるので、さらに守れないというロードです。