2022/11/11
モラントとアンソニー・エドワーズの対決です。驚くほどの成長を見せ、リーグトップへとたどりつく意思をみせるエドワーズ。その目の前にいるたんこぶがモラントです。単純な突破力やシュート力、そしてディフェンス力ではひけをとらないのですが、チームを勝たせるためのプレーが出来るのか、という点ではボロ負け。
それはグリズリーズが「モラントにはスーパーであることを求める」戦術にも関係しています。ゴベアがきてダンクできなくなったというエドワーズですが、スペシャルというよりは1/5であることを求められているような。
◎選択の世界
今シーズンのサプライズであるサンティ・アルダマ。細身だけどウイングスパンがあり、動き回るウイングビッグであり、3Pもスクリーンもディフェンスもあります。ハードワークすることも含めて劣化版タウンズって感じですが、他にエースがいるなら劣化版で十分だろっていう活躍。
タウンズのドライブをブロックし、ショートレンジのフローターを決めていきます。アダムスがいるのでリバウンド争いは相手がゴベアであっても問題なく、特定の仕事人ビッグでインサイドのビハインドがなく、モラントのツーメンゲームから先手を取っていきます。
さて、エドワーズからゴベアへのアリウープは決まったものの、例によってキャッチミスが多いゴベア。いいかえれば積極的にパスを出してあげていますが、どこかでイヤになるのかな。イリーガルスクリーン、トラベリングとなかなかのミスが続いた開始6分でカイル・アンダーソンと交代します。
これで一気にスピードアップするウルブズ。こうして変化出来るのは良いことだよね。するとエドワーズのトランジションレイアップ(ミス)タウンズのパスにカッティングしてのダンクとエドワーズが躍動します。
つまりね。
ゴベアがいる ⇒ ロブパス合わせ
ゴベアがいない ⇒ ハンドラーがスピードで打ち切る
こんな構図なのですが、もしもハンドラーがディアンジェロならばゴベアに押し込ませた方がいいですが、エドワーズならば自分で打たせた方が効率良さそうです。
ところがゴベアがいなくなったので、モラントとアダムスのコンビにボコられます。タウンズですね。ちなみにゴベアが止めていたかっていうとそんなことはないのですが、
ゴベアはゴール下固める ⇒ モラントのミドル
タウンズは固めない ⇒ モラントのレイアップ
という構図なので、だったらゴベアの方が良いじゃん。基本的にウルブズのディフェンス戦術は「こっちの方がマシ」という世界だと思っているので、マシな選択すら出来なくなって苦しいです。
それでもゴベアいなくなったらボールが回ってくるようになったタウンズの3Pがヒット。エドワーズはゴール下へのカットプレー。
アダムスがいなくなるとタウンズとマクダニエルズでモラントを止め(クラークが機能していない)ウルブズが反撃に成功します。クラークのトランジションダンクがきまっても、即座にカウンターでエドワーズがゴール下押し込み。
ということで、トータルの収支では「ゴベアいないほうがいいじゃん」な1Qでした。エドワーズとタウンズが窮屈なんだもん。ゴベアいなくなってからのエドワーズのカットプレーは気持ちよかったぜ。
こうしてハイポストやトップで起点になるタウンズと、空いたゴール下を活用していくエドワーズ他で、初めの重さがウソみたいに活発化されたウルブズが逆転に成功しますが、残り2分切ってからエドワーズを含めタウンズ以外のスターターが下がると、グリズリーズに再逆転されましたとさ。
エドワーズとマクダニエルズはゴベアがいない時間に使った方がいいと思うんだけどね。
グリズリーズも別に出来がよくなかったと思うのですが、確実に去年までのウルブズの方が怖さはありましたね。カイルもあれ?そんな使い方?思いっきりハンドラーさせるんだー、って思いました。
何はともあれ、JJJとザイアー君が戻ってくるのをルーキーを成長させながら、乗り切りたいですね!
ザイアー君、大丈夫なんですかね。
飛躍して欲しいシーズンでしたが、ブルックスが落ち着いた3番になってきたので、割とヤバい。
JJJはアルダマでいいじゃねーか。
コンリー調教師の手を離れた野良ゴベア、脳筋チーム加入でもっとイケイケドンドンポロポロアラアラになるかと思ったら妙に小さくまとまろうとしちゃってて哀しい。
カイルの冷静さと視野の広さはウルブスに無い武器だから使い勝手良さそうなのに、肝心のHCにも冷静さと視野の広さが無いのが哀しい。
みんなで開き直ればそこそこ強そうですけどね、失ったものを考えるとそんなレベルで良いのかって話ではありますが。
確かに小さくまとまってますね。
思ったよりもミスはないし、予想通り上手くはないし。
ゴベアで勝つプランが見えないですね。
バンダービルドで良かったじゃん的な。
これが響くのは指名権がなくて厳しい5年後ですが。