ピストンズの進化はどこにある

ジェレミの放出、セカンドエースの獲得、インサイドフィニッシュの強化、ウイングの充実・・・2年目のチーム・カニングハムは、いよいよカニングハムの「ための」チーム作りが始まる雰囲気です。

17.4点
3P31.4%
5.5リバウンド
5.6アシスト
3.7ターンオーバー
1.2スティール

カニングハムのスタッツは決して「スペシャル」ではありません。ある意味でスタッツ比較では計り知れないのがカニングハムのストロングポイント。

ディフェンスが予測していないプレーをチョイスし、オフェンスが狙っているプレーを阻害する。

走るべきか、止まるべきか。マンマークを強めるべきか、カバーリングをするべきか。基本的に「何でもできる」カニングハムは相手に応じてプレーを変化させることができ、見事なゲームメイクをしていきます。

しかし、カニングハムの意図を感じ取れずにスペースを潰したり、ボールムーブを止めたり。あるいは単純にプレー精度が低かったりと、ピストンズはチームとしてカニングハム仕様ではありませんでした。カニングハムのようにどんなにIQが高くても、チームとして成功するとは限らないし、それならばIQが低くても「決めきれる」選手のほうが価値が高くもなります。意外とスコッティ・バーンズがこっちだったしね。アヌノビーの邪魔していたけど自分で決めたから関係ない。

プレーメイクの末に決められなかったゴール下にはデューレンをゲットし、全てをカニングハムに託さないためのアイビーには得点とディフェンスで大きな仕事を任せる想定で、両ポジションにカニングハムの相棒として『将来の軸』となる有望株を加えました。

そして万能かつ脇役のウイングを分厚くそろえ、カニングハムがやりたいプレーを実現し、精度を向上させる準備を整えました。ジェレミとベイが個人技で何しているのかわからなかった昨シーズン序盤から大きく変化しているはずです。即座に結果に結びつくとは思えないものの、やりたいことはハッキリしてきそう。

1年目は「カニングハムの」「カニングハムによる」チーム改革でしたが、2年目はカニングハムの「ための」チームへと補強を進めました。

それだけの価値がある選手だと思わせたカニングハムの1年目と
それだけの価値がある選手だと示す必要があるカニングハムの2年目

ピストンズの再建は順調にセカンドステップへと進みます。

ピストンズの進化はどこにある” への3件のフィードバック

  1. 偏見ですが、ニックナースの方がカニングハムをうまく扱えそうですし、ケーシーの方がスコバンを大きく育てられそうな気がします。もっとも、二人ともすでに十分魅力的なので、チーム事情に関わらず勝手に大きく育ちそうな気もしますが…

    1. それはわかります。
      誰がよいHCかではなく、選手のタイプとあうのかどうか。

      HCトレードしましょうか

  2. 初コメです。
    ピストンズ(カニングハム)をこの1年見続けた私にとって、whynotさんのお話しは『そう!そうなのよ!』の連続です。
    これは私の勝手な思いですが、カニングハムのスタッツに現れないあの支配力や統率力はちゃんと見てないと分からない様で、実はじわじわと体内に蓄積されている感があります。『カニングハム何かいいよねー』と聞くたびに、『あなたも侵食されてますな』とニヤケてしまいます。

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