さようならシクサーズ’22

ベン・シモンズ問題から始まったシーズンは、途中でハーデンが加わりチームは大きな変革を果たしたものの、結局は昨シーズンまでと特に変わらない印象を残して終わりました。こうなってくるとシモンズ関係ないじゃん。

そしてシモンズに変わってハーデンがスケープゴートにされていますが、ハーデンってそんなに悪かったっけ?

少なくともゲーム2までのハーデンはマキシーとトバイアスを輝かせ、ヒートのプレスディフェンスを無効化する見事なタイミングのパスを出し、それを感じ取れないオフボールムーブと決まらない3Pというチームメイトの問題によって苦しんだだけでした。

ハーデンを批判する声は「ハーデンという選手のことを勘違いしている」声でもあります。まさか30点10アシストを期待していたのだろうか。それをやれといわれれば、ハーデンは今でもできますが、だったらトバイアスもマキシーもエンビードもいらないので、カペラとタッカーと数人のハードワーカーを連れて来てください。あっトバイアスはいてもいいかも。

ハーデンは状況に応じたプレーチョイスをするゲームメイカー
ハーデンはハイスコアとアシストで1人でプレーを作るスコアラー

管理人の印象は前者です。同時に後者も出来てしまうのがハーデンですが、その場合はFG40%、3P32%、5ターンオーバーくらいになります。それよりも効果的なチームオフェンスが出来るならば、違う選択をするでしょ。

・・・でも、ゲームメイカーならシモンズでも良かったような・・・

ということで、今回は昨シーズンまでと特に変わらない事を振り返りつつ、ハーデンとシモンズの差で起きたことを考えてみましょう。それは来シーズンのヒントになるかもしれないし、エンビード中心のチームとして全く違う形にすべきかもしれません。

あと、あれだよね。ハーデンよりもアービングの方がエンビードには向いているんだよね。細かいことは気にするな。難しいことなんてするな。ただただシュートを決めろ。

◎敗因ハイライト

まずは個人レベルでの敗因をハイライトしていきましょう。ゲーム5とゲーム6は「アデバヨに完封されたエンビード」でした。特にゲーム6はポジション争いすら諦め、アデバヨを怖がって3Pラインの外をウロウロ。何もできずに完封されていました。デッドモンが出てくると張り切っていたけど。

ゲーム3以降はトバイアスが消えました。頑張ってリバウンドに飛び込んだりしていましたが、ハイポスト近辺でウロウロするエンビードが加わったことで、コーナーに突っ立っていることが増えてしまいました。オフボールで動き回るにも、動き回るスペースがなかった感じです。

これはマキシーも同じでした。エンビードがいるので3Pは打てますが、ドライブもポジションチェンジも消え、ハーデンのパスも何も生きなくなってきました。この2人のスタッツを観る前にチームの運動量をみてみましょう。

〇総移動距離
~ゲーム2 17.44マイル
ゲーム3~ 16.98マイル

〇オフェンス平均移動速度
~ゲーム2 4.40マイル
ゲーム3~ 4.13マイル

概ね1割の運動量が失われた計算です。わかりやすいですね。ちなみにウォリアーズと高速高校バスケをしているグリズリーズは18.38マイル動いているので、シクサーズよりも1マイルくらい多いわけです。

〇速攻
~ゲーム2 12.5
ゲーム3~ 13.5

〇ペイント内得点
~ゲーム2 50.0
ゲーム3~ 36.5

エンビードが復帰し、意外にも速攻が増えましたが、これは3Pが入ったことも関係しています。ゲーム2までリバウンドに苦労していたしね。

しかし、わかりやすくペイント内の得点が減りました。これも3Pが入っていたから・・・ってのもありますが、じゃあエンビードの強みって何だったんだろね。いずれにしても、スペースを消されたマキシーとトバイアスの苦労が目立ったゲーム3以降でした。

〇トバイアス
2P 8.5/13.0 ⇒ 3.8/8.0
3P 1.5/4.5  ⇒ 1.5/4.5
FT 2.5/3.0  ⇒ 0

〇マキシー 
2P 8.0/13.5 ⇒ 3.5/7.8
3P 1.0/5.0  ⇒ 2.3/5.5
FT 7.5/8.5  ⇒ 3.3/3.3

非常にわかりやすいですね。トバイアスとマキシーの2人はエンビード復帰で3Pは変わらないのですが、2Pのアテンプトが10.7本も減り、トバイアスに至ってはフリースローがゼロです。ゼロは酷すぎる。

エンビード復帰により運動量とポジションチェンジが減り
マキシーとトバイアスはアタックするスペースが消えた

エンビードの復帰と引き換えに失ったものが大きく、これならば「エンビードがいないと勝てない」の方がマシでした。チーム設計の未熟さが大きく出ています。ちなみに、ここにハーデンを加えてみると、ちょっと面白くなります。

〇ハーデン
2P 3.0/8.0 ⇒ 2.3/5.3
3P 1.5/6.0  ⇒ 3.0/7.5
FT 5.5/5.5  ⇒ 4.8/5.3

ハーデンも2Pアテンプトこそ減ったものの、確率は上がり、フリースローは変わっていません。エンビード復帰してもハーデン単体で言えば、そこまで大きな変化はなかったわけです。平均得点も18.0点⇒18.3点、アシストは7⇒7なので、

エンビードが復帰してオフェンスが大きく狂ってもハーデンは安定していた

まぁ2Pは低空飛行で安定しているので、褒められる要素は何もありませんが、それでもマキシーやトバイアスといったシーズン通してシクサーズにいる選手が、エンビードの有無でプレーエリアが大きく変わって苦しむ中で、途中加入のハーデンだけはそれぞれのバランスの中で、同じような結果を残していたのでした。

なお、単に2試合平均と4試合平均なので、結果的にそうなった程度かもよ。でも、シクサーズに困った部分が多かった中で、スケープゴートにされるハーデンだけは違っていることはポイントだ。

さて、そのほかの要因として第1にダニー・グリーンの3Pがあるのですが、実はトータルで47%まで上がっており、決まる試合と決まらない試合の差がデカかったです。とはいえ、その決まる試合がなければスイープだった可能性もあるので、否定するのは違うでしょう。

ニヤング 16%
サイブル 25%

サイブルはまぁこんなもんか。ニヤングが決まらな過ぎました。これは単にニヤングの問題だけではなく、前述の通りエンビードになるとスペースが消えて、周囲は3Pが大切になるの中で、ニヤング次第な一面があったというのが問題です。PJタッカーが欲しいって?ニヤングだってそこそこだぞ。いずれにしても

3Pに強く依存したチーム戦術のわりに特定の選手が重要

こんな要素がありました。JJレディックが欲しかったよね。っていうか、イリャソバ・ベリネリ時代を懐かしんでしまいます。なんだ結局はギャンブラーズで良かったのか。という永遠とループするのがシクサーズらしさ。

そして最後の1つがサイブルのディフェンス力です。本来は3Pに依存しなくてもディフェンスで勝てるチームでしたが、ファーストラウンドから続くサイブルの不調はディフェンス面でも大きく、著しく3P次第になってしまいました。本当はそうじゃなかったのにね。

ペイントアタック不足
3Pに依存
ディフェンスがなかった

こうなってくると「シモンズが欲しかった」気もしてくるわけです。シモンズとシューターがいれば勝てたんじゃないか。シモンズ、セス、ダニー、サイブル、トバイアスは非常に良い組み合わせだったのではないのか。

悩みがループし続けるのがシクサーズでありエンビード問題

ずっと同じ感想になる「さようならシクサーズ」ですが、「同じ」よりも「ループ」の方が問題なのです。エンビード中心のチームって何だろうか。エンビードが外に出るならインサイドもアウトサイドも出来るホーフォードがいいんじゃないか。エンビードいなくなると困るなら代役のドラモンドが欲しいじゃないか・・・

https://basket-count.com/article/detail/110908

「具体的に何を良くしなければいけないのか?」と問われると、エンビードは「もっとタフになる必要がある」と言い、「PJ・タッカーは素晴らしい選手だ」と、ヒートのタッカーを見習うべきと答えた。

「彼にとってシュートを決めることは重要じゃない。彼が何をするかが重要なんだ。ディフェンスやリバウンドだったりね。彼のディフェンスを見ても、とてもエネルギッシュだし、『誰も自分を倒すことはできない』と信じている。彼はとにかくフィジカルでタフ。それにヒートには彼以外にもバム(アデバヨ)とか、そういう選手が何人もいる」

僕がシクサーズに来てから、そういうタイプの選手がいたと言えば、それは嘘になる。もちろん、チームのことを悪く言うつもりはない。ただ、それが事実なんだ。僕たちにはタッカーのような選手がいない。プレーオフで勝ち進むほど、フィジカル色が増してくるし、タフさが必要になってくる」

ツッコミどころが多いコメントでした。
①フィジカルとタフさで負けたのはお前だろ
②シクサーズにはそういう選手がいっぱいいたけど忘れたの?

ベン・シモンズ
ダニー・グリーン
サイブル
Jリッチ
TJマッコネル
イリャソバ
アンソニー・トリバー
オクイン
コビントン
ウィルソン・チャンドラー
アミール・ジョンソン
ホルムズ
トレバー・ブッカー

うーん、もちろんタッカーとはタイプが違うけど、ハードワークを重ね、タフに戦うファイターも多くシクサーズにはいたんだ。そんなハードワーカーのスーパースターこそがシモンズだったのに、タッカーしかタッカーだと認めないならタッカーをとるしかないじゃないか。一番タッカーっぽいのはブッカーだね。

アトキンソン・ネッツを好きになったきっかけであるトレバー・ブッカーを奪い取ったくせに、何言ってんだ。ハードワークの化身でありつつエースだったんだぞ。

変わるべきはエンビード。自分の役割を理解しておらず、献身性が足りないビッグマンだから周囲の組み合わせを変えても同じ問題に回帰する。でも、もうこれについて触れるのは飽きたのでハーデンについて考えようね。

◎シモンズとハーデン

ベン・シモンズはPGでありながらPFにもなれる稀有なポジション適正と、マルチでスーパーなディフェンスが持ち味でした。この点についてはハーデンが持ち合わせていない要素ですが、オフェンスでPGをしながら、ディフェンスでPFを守るのはハーデンも好きな形です。その意味ではタイプの違う選手ながら、比較的スムーズにチームの中に収めることが出来ました。

またシモンズは自らアタックしてプレーメイクするのが強みですが、ハーデンは同じことも出来つつ「ディフェンスの動きを見て、タイミングをずらしたパス」によって違いを作るのが特徴のプレーメイクです。チームメイトとディフェンスに応じたアクションをするだけの戦術力と多彩さがあります。ここは明確に違う形となります。ハーデン批判者はシモンズのようなイメージだったのかな?

この点でハーデンになって良かったのは、自分でアタックしなくてもオフェンスを作れるので、他の選手と渋滞する可能性が低く、前述の通り、マキシーやトバイアスも生きた事です。結果的にエンビードがいないことで、それが証明されてしまったね。

シモンズもパスを出してくれますが、パスを出した後のシモンズ本人が微妙なのが大きな課題でした。特にブレッド・ブラウン時代のアップテンポなパッシングゲームから、HCリバースとACイェーガー流になったことで、エンビード仕様のオフェンスとなり、他でプレーを作るのが厳しくなってしまいました。だからこそ昨シーズンはポジショニングに迷ってウロチョロするシモンズがいましたね。

それに比べればハーデンはボールを持っていなくてもフリーに出来ない選手なので、明確にシモンズよりもプラスとなりま・・・

〇キャッチ&3P
シーズン  33.8%
プレーオフ 28.6%

〇ワイドオープン3P
シーズン  39.2%
プレーオフ 20.0%

・・・せんでした。

個人的に「ハーデンが30点とらないこと」は批判しませんが、さすがにこの確率はないだろう。ここを決めてくれないなら、シュートのないシモンズと同じじゃないか。そもそもハーデンはオフボールのポジショニングに優れているタイプではないし、カットプレーもしてくれません。トータルで見たら、大した違いはなかったじゃないか。

特にフィリーのファンは「シュートを決めるかどうかが全て」みたいな基準で応援するので、これならセスの方が良かったよね。ただし、シモンズとセスのコンビだと、パスとハードワーク担当のシモンズは批判されるわけで、そういう選手は淘汰されていくよ。エンビードの記憶にも残らないよ。誰かカイリー・アービングを連れてきて!

はい、ではここまでをまとめましょう。シモンズからハーデンになることによるメリットとデメリットですね。

【ハーデンのメリット】
アタックしないパスだけでゲームを作れる
エンビード以外のターゲットも有効活用
他の選手にアタックさせた後のシューターにもなれる ⇒なれなかった

【ハーデンのデメリット】
ディフェンス力の低下
ハードワーク担当の減少
カットプレーの減少

うん、トータルでマイナスだろうね。

しかし、ハーデンがシクサーズに来ることは、個人的には物凄くポジティブにみていました。シモンズとハーデンならばシクサーズにとってデメリットを上回る大きなメリットがあるとね。ただし、そこにセスとドラモンドも抜かれてしまったので、そうなってくるとプラスの要素は減ったね。

このプレーオフもオフボールで動くセスがいれば、マキシーのところに置いてシューターとして活用しやすかったでしょう。特にエンビード復帰後はセスの方が良かった。まぁいたところで、リバースが上手く選手の使いわけをしたとは思えないので、結局は意味ないかもね。

◎ハーデンとエンビード

表面上のスタッツではハーデンが着た意味はなかったです。しかし、スタッツとは違う部分でシモンズが持ち合わせておらず、ハーデンが持っているものがあります。それこそが最も重要であり、ダリル・モーリーが求めたものだったはず。

ディフェンスと駆け引きできる知性
スーパースターとしてのリーダーシップ

昨シーズンのプレーオフで、自分自身は殆ど動けないようなケガだったにもかかわらず、ゲームメイク能力だけで見事な活躍を見せたように、ハーデンがもつ「知性」は特別なものです。ハーデンほどディフェンスと駆け引きできる選手は、リーグを見回しても殆どいません。経験値も含めてレブロン、クリス・ポール、ラウリーといったところかな。

「ディフェンスとの駆け引き」といっても、目の前のディフェンダーではなく、チームレベルの駆け引きです。実際にヒートのプレスディフェンスは、ハーデン個人のアタックを止めることは出来ても、ハーデンを止めるために引き出されて、両サイドにパスを振られてしました。

なお、ハーデンが試合を決めきれない印象があると思いますが、意外と「駆け引きには勝つけど、シュートを決められない」ことが多く、駆け引きの部分で完敗したのはジノビリにブロックされたやつくらいのイメージです。

実際、シーズンでエンビードを輝かせたのは、ハーデンの持つ駆け引き能力でした。個人アタックでは効率の悪いエンビードですが、そこにハーデンのパスから始まることで、パスを受けた状態で半歩だけでもディフェンスからズレることができていました。

「半歩ズレれば勝てる」のはエンビードの特殊能力ですが「半歩ずらしてあげる」のはハーデンの特殊能力です。この関係性があったことで、エンビードは得点王になれたともいえます。

〇エンビードの被アシスト数
オールスター前 4.7
オールスター後 5.3
 うちハーデン 3.5

〇0ドリブルでのシュート
オールスター前 7.0本 48%
オールスター後 8.9本 55%

トレード以降、エンビードの得点にアシストが付く回数が増え、しかも半分以上がハーデンでした。また、エンビードが「ドリブルなし」でのFGアテンプトも1.9本増えた上で、成功率も7%上昇しています。その結果、オールスター前が29.6点、後が32.6点と増えており、シーズン最後に得点王レースに勝てたのは、ハーデンの知性が加わったからでした。

エンビードにとって大きかったハーデン効果

ちなみにシモンズからのアシスト数は
20-21 1.4
19-20 0.8
18-19 1.3
17-18 1.4
こんなものなので、いかにハーデン効果が大きかったかがわかります。

ちなみに、これは「シモンズとハーデンの差」ではありません。自らのアタックからチャンスを作るシモンズはキックアウト系統を強みにしますが、ハーデンはディフェンダーを惹きつけながら、周囲の動きに合わせてタイミングをずらしたパスをするので、インサイドへの合わせ「も」得意ってだけです。フリーになる選手を作ってアシストするシモンズと、得点を取る選手へのプレーメイクをしたハーデンの知性。

ここまでだったら完璧です。

問題は「スーパースターゆえのリーダーシップ」でした。これを発揮できなかったから昨シーズンまでと同じに見えてしまった。

戦術力が皆無に近く、オフェンスを構築できないばかりか、ボールしか見ていないエンビードは、これまでも致命的なミスをしてシーズンを終わらせてきました。そのたびによくわからない事態が発生するオフなのですが、ハーデンというスーパースターは

エンビードを従わせ、自らの戦術力に巻き込むリーダーシップをとる
(と思ったけど、結局はエンビードのスペース潰しに終わった)

残念ながら「オレはよくやっただろ」的な発言をするエンビードが見事に裏切りました。裏切ったのか、ハーデンの影響力が足りなかったのか、時間が足りなかったのか。ただ間違いないのは「ハーデンはやらなければいけなかった」ってことです。リーダーシップを発揮できなかったハーデン。

これが出来なかった時点で、ハーデンを連れてきた意味はなく、ハーデンは「プレーオフで勝てない選手」というレッテルを剥がすことはできません。ここまで酷く言いたくなるほど、ヒートとのゲーム3以降のでは前述の数字が悪化しました。

〇エンビードの被アシスト
チーム全体  3.0(FG35%)
うちハーデン 0.3(FG19%)

〇0ドリブルでのシュート
5.0本 45%

酷いもんだよね。どうして自分が得点王になれたのか、エンビードは理解できていなかったし、ハーデンもまた「プレーオフに弱い選手」に留まってしまった。シュートを決められなかったことよりも、こっちの方がハーデンという選手の価値を落としました。

ぶっちゃけ「エンビードが出来ない」のは知っていた。

あそこまでアデバヨに押し出されるのはビックリしましたが、いずれにしても、どこのチームだってプレーオフになればエンビード対策はしてきます。その対策へのアンサーがないことがシクサーズの問題であり、すぐにピヨって違う事を始めるのがエンビードです。だからチームメイトも合わせることが出来なくなる。

これは自分のアクションからプレーを作るシモンズでは解決できない悩みです。でも、ハーデンであればチーム全体を正しくポジショニングさせ、エンビードを呼び出してPnRなりハンドオフなりなんなりと、いくらでも「崩し」をしてくれると思っていました。

要するに「アデバヨを剥がす」ことをしてくれると思っていた。でも出来なかった。出来なかったのか、しなかったのか、エンビードが出来なすぎなのか。

エンビードに致命的にかけている戦術力を補ってくれるはずのハーデンが、全てを放棄してしまったようなゲーム6でした。それが最も残念だったことであり、ハーデンを連れてきた意味がないって事でした。

おぉハーデンよ、エンビードを手駒に出来ないとは情けない。
ロケッツでは、本当のリーダーシップを学んでこなかったのか?

おぉハーデンよ。30点も10アシストも10リバウンドも要らないけど、エンビードを正しい道へ導いてやってくれ。

若いシモンズには出来ないが、ハワード、CP3、ラス、KD、カイリーと様々な選手と過ごしてきたお前ならシクサーズに戦術力を植え付けられただろう。

それはHCの仕事だって?
それが出来るわけないHCだからこそ、お前に期待していたんだ。

それはエンビードが成長すべきだって?
もう何年同じことを繰り返していると思っているんだ。ムリだ。ムリなんだ。
だからこそバトラーは出ていったんだろ。

多くの才能が集まり、多くの才能が去っていくシクサーズ

選手が変わり、HCが変わり、エンビードがMVP候補になろうとも、常に同じ悩みへと回帰する。悩んでは「どんな選手を連れて来るべきか」と選手の組み合わせの責任にする。毎シーズンの大型トレードでチームバランスを変え、そのたびに戦略性のなさが浮き彫りになり、プレーオフで負けると誰かをスケープゴートにして、また次の選手を探してくる。

根本が変わらないのだから、周辺をどんなに変えても、同じ悩みへとループされる。シーズンで強くても、プレーオフでは対抗策を作られてしまう。ゲームの世界では強くても、現実の世界では戦術力の低さが致命傷になる。

対策されたらアンサー出来ない
弱点を使われても対処しない
確固たる戦術がないから直ぐにピヨる
ゲームメイクを軽視し、シュートを外した誰かの責任にする

ハーデンならば個人の戦術力で何とかしてくれる気がしていました。ハーデンに出来なければ他に誰が出来るってんだ。それくらい突出したイマジネーションを持っているのがハーデンでした。でも、プレーオフには弱いという弱点の方が強く出てしまったセカンドラウンドでした。

◎さようならシクサーズ

毎回思うけど、セカンドラウンドまで進むのが悪いのかもね。ファーストラウンドで負けておけば「まだまだ力不足だった」となるけど、セカンドラウンドには進むから「何かが足りないんだ」となるわけでしょ。今回はPJタッカーが足りなかったみたいだよ。そういう問題ではないよね。

ハーデンがビッグボスになっていれば、さすがに戦術力では負けなかったかもしれません。

その一方で戦術力はあってもパターンが一定で、やっぱり個人レベルでは対策されてしまいがちなハーデンなので、決定力のあるエンビードが助けてくれる面もあったはずです。さすがに30試合程度でそんな連携が作れなかったのは致し方ない面もあります。なんだけど、これがまた酷いレベルでヒートに封じ込められたからねぇ。

来シーズンはハーデンが残るらしいので、1年かけてボスの座を奪ってください。奪わなければ、来年も同じ負け方をするのでしょう。その時に30点とっているエンビードは許され、お膳立てするハーデンが非難されるでしょう。そんなことを繰り返してきたので、シクサーズにいた有能なロールプレイヤーたちは消えていくのでした。

やっぱり得点力なら超一流のカイリー・アービングを連れて来るべきかもね。あるいはセクストンでも獲得に動こうか。そもそもセスでよかったじゃないか。

さようならシクサーズ。来年は誰がスケープゴートにされるのかな?


さようならシクサーズ’22” への21件のフィードバック

  1. 文書途中で途切れてます?
    それとも次回に続く感じでしょうか。

    ハーデンはドライブの際の一歩目のスピードが落ちてるので、
    肉体的な衰えは感じますが、個人的にはどんな理由があれど、
    試合に出場しない選手に価値はないので、
    シモンズと交換できてよかったのではないかと考えています。

    1. あっTwitterにだけ書いていましたが、出かける前に書き終わったところだけアップしていました。

  2. いつも楽しみに拝見させて頂いてます
    シクサーズについてですが
    マキシーとエンビードのシナジーの無さは致命的であり
    大多数のファン達からは理解されないでしょうが
    今こそエンビードの売り時なのではないかと思ういちシクサーズファンであります

    1. エンビード売るなら、去年にシモンズ残すべきでしたね。
      契約が残り1年になったら考えてもいいと思います。
      価値があるときに、オールスターか、上位指名権と
      、、、ザイオン、、、

      1. どれだけタレントを集めようが何をしようか、戦略のグランドデザインを欠いた球団はプレイオフで勝ち残ることは出来ない、ということを改めて認識させられました。

        数字に根拠付けられた細部の言語化が非常にありがたいです。

        エンビード、ハーデンという選手は戦略、戦術、プレイオフ都度都度の軌道修正・対策を考える上で(逆説的、皮肉ではあるけれど)格好のケーススタディなのだろうな、と思いました。

        1. ここでは書いてないですけど、ハーデンが「エースとして」はパターンが少ない問題もありますので、プレーオフのケーススタディとしては大事ですね。
          いろいろやれるかどうかが大事なので、ワンパターンに陥るとか、それ以上にワンパターンで強いは危険です

  3. 同じトリプルダブラーだけど、3Pの打てないシモンズとディフェンダーになれないハーデンどっちがいいの?っていう視点で追ってましたが、「ディフェンスそこそこ頑張るけど3P決まらないハーデン」という中途半端な結果で終わりました。その割をいちばん大きく食ったのがマキシーというか。

    急造としては程々に良かったと思いますが、エンビードの怪我も含めて色々とこうじゃなかったのにっていうフラストレーションがあるのも理解できます。

    シーズンエンドと同時にエンビードやハーデンから「こんな選手がいたらいいのに..」みたいな発言も出てきていて、何か雲行きが怪しいですね。こういうチームにはFAも行きたくないんじゃないか?と思ってしまいました。

    1. 自分達が豪華メンバーであり、いろんな選手を揃えてる認識がないから、あれもこれも欲しがりますよね。
      この形でどうやって勝つのか考えていたとは思えないし、負けたから言い出しているようでもあります。もしも勝っていた時に同じ発言したの?みたいな。

      そろそろトバイアスを、となりそうなオフです。

  4. お疲れ様です。
    エンビートのコメント衝撃的でした。(笑)
    おいおい今年のプレーオフだけでもダニーは該当してただろ!って突っ込んでしまいました。
    (まあエンビートのコメントは点取る以外の仕事をする選手って意味よりフィジカル強い選手って意味なんですかね?)
    RSの記事で管理人さんも仰ってましたけどプレーオフでダニーの出番増えてましたね。
    スパーズ出て蘇ってからどんだけ最前線で戦うねんと思ってましたがACLとは寂しいですねえ。

    1. ダニーがベンチメンバーだったように、どれだけエンビードのために動いていたのか認識できていないんでしょうね。
      ケガのシーンだって、あそこに飛び込んだ意味をわかってあげてない。

      ダニーさん、どうなるのかな。
      スパーズでてから2回も優勝するとは思わなかったですが、指名権付きでサンダー行きかな

  5. はぁ、しょうがない。ハードに闘い、フィジカルに負けない選手と言えばのディロンブルックス君を、ソフトで活躍の場がないトバイアスハリスとトレードしましょうか。
    ディロン君は少しインテリジェンスは足りないし、少しハードに行き過ぎちゃうし、少しシュートも安定しないけど、タウンズにもカリーにもマッチアップするほど頑張るよ!ディロン君は、グリズリーズを弱い時から支えた1人ですごい残念だし、ハリスの契約はすごい重いし、あんまり気乗りはしないけど……エンビードさんがそんなにフィジカルファイトする選手が欲しいなら、しょうがない!!サラリー合わせも必要だから、いろいろ調整がいるけどね!

    とか妄想しましたが、効率大事なモーリーはディロン君嫌いそうでした。

    1. しょうがないですね。
      トバイアスか。万能で、バトラー相手に守れて、インサイド仕事も厭わず、パスが来なくてもクレームせず、速攻にもしっかり走ってくれる程度の選手なので、フィジカルファイトしてケガさせるブルックスと交換してあげましょう

  6. エンビちゃんに求められる献身性をスタッツで表すならパス数ですか?それともボックスアウトとかスクリーンアシストみたいな、ボールに絡まないところでしょうか?
    ツイートを見る限りルーニーとの比較が最も際立つところという見方もできそうですが。
    白馬に乗った王子様がエンビちゃんを迎えに来てくれるのを祈ってます。

    1. ボックスアウトやスクリーンアシストですが、それも点にならない所での回数ですね。オフェンスリバウンド参加回数も。
      ハッスルスタッツの時代でも残らないスタッツ

      チームメイトのドライブのために、エンドラインでディフェンス引きつけるとか、長いこと見かけてない。

      1. エンビードがシモンズやハーデンをスケープゴートにしている
        とのことですが、私にはハーデン、シモンズ大好きな管理人さんが嫌いなエンビードを扱き下ろしてるようにしか見えません。
        バトラー出ていったのがエンビードのせいはでっち上げもいいところだしなあ

        あと個人的にはタウンズとエンビードの扱いの違いがよくわかりません
        献身性がないのはどちらも同じでは?

        1. ちゃんと読んでる?

          別にエンビードがスケープゴートにしているとは一言も書いていないし
          (それはチームの問題)
          ハーデンが悪いとも書いているし、シモンズが限界とも書いているし
          バトラーが出ていったのは「シクサーズのカルチャーが嫌い」なわけだし。

          タウンズは献身性あるけど、だからといってエンビードより良いとも書いていなければ、タウンズはバカと書いているし。
          何を言われているのか?

  7. GAME6の後半でエンビードがずっとトップの位置でダムダムしてて「俺は何を見させられているんだ・・?」と思いながら見てました
    ハーデンもボール預けてもらえなくて明らかにイライラしている感じが出てました

    エンビードがアデバヨにやられていた(疲労もあったんでしょう)のは管理人さんの仰る通りだと思いますがそれならマキシーやハリスをハーデンに効果的に使わせる方がまだチャンスがあったように思います

    今のメンバー(エンビ+ハーデン)を変えないのであればHCを変えない限り絶対にプレーオフを勝ち抜けるチームにはならないだろうな、というのを強く確信させられたシーンでした

    1. 去年の序盤はエンビードにポストアップさせるためのプレーコールすら用意していたのに、アレを辞めたのもナゾなんですよね。
      HCには問題あるのですが、それ以外にもこのチームには何かあるのかなーって思います。その一つがタッカーがいない発言ですかなーと。

  8. 私もハーデンのタイプについては同意見ですが、ヒートのディフェンスが良すぎたという印象です。
    5、6ゲームは3Q以降攻めあぐねて選手も混乱してたように感じたのですが、ベンチがもう少し良い対策をだせなかったんですかね。
    どちらかと言うと敗因は監督の差かなと思いました。
    個人的にはエンビートやハリスはもっとローポストで1on1を仕掛けても良かったんじゃないかと思います。

    1. それはその通りですが、リバースがそんな指示出来ないばかりか、ハーデンをコーナーに置いてトップでエンビードのダムダムを指示したくらいなので。

      ポストアップすべきなのですが、アデバヨに全くポジション取らせてもらえず、嫌がって外にでていったエンビードなので、正直ハーデンがどうにかしないとムリですよ。

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