若手たちの3つの課題

新たに作った質問箱にきた「課題を3つあげてください」が、次々に違う選手への質問になっていったのは面白かったです。そんなわけで、少し解説を加えながら、まとめてみましょう。

まず初めはラメロでした。2年目のラメロはアウトサイドシュートによる得点力と、トランジションの起点として成長し、ディフェンスはインテンシティが落ちてしまいました。身体も細いし、まだ若いのでスタミナは課題ではありますが、そこは短期間の改善にはならないことと、そもそもサイズがあるガードなので、ある程度は身体的なメリットでカバーしています。

一方でホーネッツが不安定なのは、どう考えてもラメロのゲームメイクに原因がありました。必要以上にアグレッシブに3Pを打っていき、チームメイトへのパス供給が減ることもしばしば。

・ディフェンスのどこに弱点があるのか
・チームメイトでノッているのは誰なのか
・時間と点差を考えるとリスクをとるべきなのか

こんなことを考えることなく「オレ様、ノリノリだぜ~」なプレーチョイスをしているので、ゲームメイク能力の課題が大きすぎます。その中でも「カウンターをされるリスク」を無視しているのが、ホーネッツが即座に改善すべきポイントになっており、トラップディフェンスも含めて「奪いに行く」「点を取りに行く」前提の前がかりなチョイスが多過ぎました。ということで、リスクマネジメントはゲームメイク以外の部分も含めて、もう少し考えてやってくれ。

最後は3Pが多過ぎる事の要因が、ドライブ時のインサイドフィニッシュ能力が低いことにもあります。ファンタスティックなパスに騙されますが、ペイント内で困ることが多いラメロなので、判断力も課題なのですが、根本にあるのは自分で決めきれない事です。インサイドのフィニッシュ力が上がれば、3Pもパス能力もより生きてくるでしょう。

ラメロのライバルみたいなハリバートンは、ラメロに足りない要素をすべて持っています。さらにシュート力もあるし、冷静な判断でコントロールもすれば、リスク管理していく中で危険地帯を誰よりも早く埋めてのディフェンスもあります。良いガードだな。

ってことで欠点は少ないハリバートンですが、武器も増やさないといけません。まず何よりもペイサーズのリーダーになるのが最優先。フォックスもサボニスもいないので、自分のやりたいようにチームをプッシュしていくリーダーシップを取りましょう。すぐにでも出来そうでありつつ、若手が多いので「導いてあげる」ことを繰り返してください。アイザイア・ジャクソンのポジショニングとかさ。

2つ目はチームとしてディフェンスを改善すべき中で、フィジカルにプレッシャーをかけていく人材が足らず、ハリバートン自身も上手さだけでなくて、フィジカルな対応力を身に着けたいところです。これは劇的な改善ではなくて、ゆっくりとした成長ですが、キレイに守るのではなく、粘り強いチームにしないといけない。

最後はプレーメイクは上手いのだけど、実は何だかんだと同じパターンが多い。それで何とかしているのはインテリならではだけど、ルビオをみていると「確率は低いけど、プレーは多彩」なので、ハリバートンも効率の良いプレーだけでなく、効率は悪そうだけど試すことを増やして良さそうです。

続いてはスーパーインテリジェンスでチームを変えたカニングハム。停滞することが多いチームで強引な打開もしてくれており、FG成功率の印象よりもずっと良いシュートを打っています。ところがオープン3Pが30%程度です。プルアップでも30%くらい決めているのに、何故かフリーだと決まらない。

「チームが苦しい時に難しいシュートを決めているから、スタッツよりもシュート力は高い。ところがイージーシュートを外している」という変な特徴がある3Pなので、もっと改善してください。フリーのキャッチ&3Pならば40%は決めてよ。

次にプルアップ3Pは30%決めるシュート力があるのに、ドライブしてのミドルやショートレンジのフェイダウェイやステップバックは外してしまいます。ここは難しいのを決められないって事です。カニングハムが決めればインサイドはさらに楽になるし、パスを通しまくると思うので、決めてよね。

最後はリング近辺ですが、特にフローターが下手です。でもフックは上手かったりします。割とフィジカルが強いので、正面から打っていくクセもあり、体をぶつけながらは出来るのですが、リバースに持っていくとか、手前で踏み切るとか、パターンは少ないんだよね。形が増えてくれば、アシストも増えそうなので、いろんなフィニッシュパターンを身に着けてください。

チーム全体をリードするPGながら、スーパーエースも求められるカニングハムに足りない要素が多いのに比べて、「スーパーエースだけでいい」ジェイレン・グリーンは、若い選手ながら足りない要素が少ないキャラクターです。それだけにもったいないというか・・・チームが違えばドノバン・ミッチェルみたいになっていたかもしれません。

既に3P能力の高さを示しており、スピードに溢れたドライブや、トランジションで先頭を切って走る運動量など、得点を取るための能力・スキルを持っているグリーン。フィニッシュパターンは足りていないですが、それ以上に「そこにツッコんだら、ブロックが飛んでくるよね」みたいなタイミングとコースに平然と飛び込んでしまいます。

シュート力もあるのだから、どうにでも出来そうですが、ボールを貰う前に周囲の状況を確認できているとは思えず、それでいて真正面からリングに飛び込んでいる感じなので、総合的に判断能力をあげましょう。

またパスが下手ではないのですが「ここが空くはず」みたいなイマジネーションが足りていません。例えばリングにドライブしたら、ヘルプに囲まれてしまうのはわかるのだから、少しエンドラインに向かったドライブにして、ヘルプを引き出してのジャンプシュートを選び、インサイドへのアシストコースを作るようなコースどりを覚えて欲しいです。

あと、ディフェンスは武器がなさすぎる。こんなにスピードあるんだから0.7スティールは寂しいよね。まずはスティールくらいは武器にしよう。読みの良さとかは身につかないだろうけど、ルーズボールとかディフレクションは増えるでしょ。

3年目のヒーローもグリーン同様にシュート力があり、フィニッシュスキルも向上させているので、身体能力やスキル面での課題はそこまで大きくありません。もっともヒーローはグリーンほどの身体能力はないけどね。

ただ最大の違いとして勝てるチームにいるので、ディフェンスでメリットが弱点として利用されてしまいます。チームディフェンスは鍛えられているのですが、どうしても対人の弱さが出てしまうので、フィジカルを鍛えるなり、なんなりして、どうにか対人をあげましょう。

また、ヒーローはラメロ同様にアグレッシブすぎるのが課題ですが、そもそもシックスマン起用なのは「アグレッシブに行け」というジョーカー的な役割なので、ここを否定というか課題にしてしまうと、ヒーローの良さが消えてしまいそうなので辞めました。

ただスターターにしにくいのは、トップ近辺からのプレーになってしまうからだし、リスクが増すのもハンドラーの個人技に見えるからです。コーナー担当としてサイドからのプレーが増えれば、バトラーやアデバヨと同時起用もしやすいじゃん。

他にもオフボールでの存在感をあげたく、スクリーンの利用方法をもっと伸ばしましょう。っていうか、シューター的な仕事を増やせばいいんじゃないのかな。流れながらのシュート上手いしさ。レジー・ミラーのビデオを見まくろうぜ。

サッグスはケガでの離脱が多く、なかなか継続して出場できなかったので、中心選手になれなかった一面もありました。コール・アンソニーやワグナーとの闘いもあるけれど、みんなそれなりにプレータイムシェアしているチームなので、48試合ってのが響いたね。

ルーキーだとこういう事も多いのですが、他のルーキーが中心になってしまったから出遅れ感。ビルドアップが課題ですが、筋肉ムキムキというよりも、関節系を保護するインナーマッスルを鍛えましょう。プレーも体幹負けしていることで、思うようなことが出来ていない印象がありました。読みは良いのにね。

そのためドライブの効率の悪さが目立っています。リーグ全体を見てもターンオーバー率が二桁なのは、サッグス、セクストン、KPJ、ドゥアルテ、ロンドの5人だけと少なく、荒い選手としての評価を受けるのは、サッグスとしても本意ではないでしょう。ドライブ力の向上は必須ですが、それもビルドアップなのかもしれません。

最後はアンセルフィッシュなプレーが多過ぎたのが課題です。普通はポジティブだし、ハリバートンだってそれでOKなのですが、マジックの場合はガードの強引なアタックを求めている雰囲気なので、それをやらないと置いて行かれます。そもそもサッグスがどういう選手なのか、性格的な面が掴めないシーズンでした。

NCAAで劇的なシュートを決めた選手なので、もっと強気に自分で行くのかと思っていました。インテリジェンスを感じるのは良い部分ですが、ラプターズじゃないのでインテリジェンスはそんなに求められていないよ。

フィジカルが課題なのはギディ君も同じですが、フィジカル不足で「やりたいプレーが出来てない」のがサッグスならば、「やりたいプレーはしているけど、精度を上げたい」のがギディ君です。似たような課題ながら目的は違う。

アジリティや体幹が必要そうなサッグスに対して、ギディの場合は上半身の強さが足りておらず良いプレーをしてもコンタクトがあると正確性が著しく落ちてしまいます。こちらはわかりやすく筋肉を付けましょう。

そこにはシュートだけでなく、柔らかいパスも足りていません。強くディフェンスと設定ながらも柔らかいロブパスを出すのは、最近のPGには大事な要素になっています。サンダーはセンターがいない状態なので、そこまで必要とはされていませんが、キャリア全体も考えると自分に引き付けて、アリウープ一閃を増やしたいぜ。

シュートが安定しないのも上半身の筋力不足で疲れているからに見えます。まぁこっちは元々スキルも足りていない。みんな練習するのがシュートなので、ギディ君も普通に練習してください。

1年前は課題だらけだったのに、見事に克服してきたアンソニー・エドワーズには賛辞しかありません。ボール持っていないと空気だとか、ディフェンスは常に空気だとか、フィニッシュスキルが低いとか、あれもこれも克服してしまい、ディフェンスこそが最大の武器となり、フィジカルの強さにフィンガーロールの上手さでインサイドフィニッシュも強みになりました。

で、いろいろ出来すぎて、頑張りすぎて、前半担当の選手になってきました。なのでスタミナ配分は課題ですが、これは良い意味で成長したからこその課題になりました。なお、アント君だけでなくフィンチの課題な気がします。

3Pに関してはシュート能力としては大きく向上したけど、それ故に「3Pに逃げすぎる」傾向は強くなってしまったのは残念です。それは同時にディフェンスの逆を取ることに慣れていないことも感じました。ドライブも3Pも上手いけど、相手を見て判断しているとは思えない。自分の判断を柔軟に変更できるといいですね。

最後は対人ディフェンスの強みがあり、ヘルプとしても怖いのですが、ポジショニングが悪いのを運動量でムリヤリカバーしている感じがしました。これもスタミナロスですね。正しいポジショニングをすることで、エースキラーとしてもヘルプ担当としても輝けるはず。ラプターズでのレナードみたいになって欲しいディフェンス能力です。

さて、これを書いていたら、さらに質問が来てしまったので、次回に続きます。あっ1人だけ。

レブロン先輩にはTwitterを買い取ってもらい、選手がオープンに意見を出せるプラットフォームにして欲しいですね。PtoPのトレーディングカードとか、Twitter使って新しい試みも出来そうじゃん。

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