ヒートvsマジック

2021/12/26

1.25倍速で見た試合です。しかも、仕事しながらね。ってことで、感想もぶっ飛ばして書きましょう。書かなくても良かったけど質問があったので、その解答的な。

ユートセブンとマーティンの感想ください。

「誰にケイレブのことを聞いているんだ!?」と言いたくなったりして。ケイレブとコディの特集が読めるNBAブログはここだけだよ。

◎嫌われ者バトラー

マジックは選手がいない時間を過ごす中でワグナー弟が自分のプレーに自信をもってきました。コール・アンソニーがいると個人で突破していくので、どうやって動くのか迷っていた感じのワグナーですが、いまやファーストハンドラーなので、自分が思うようにプレーすればよい。しかも試合をこなすごとに自信もつけてきたし、周囲も合わせてくれるベテランが多い。

だから強気なドライブ、自分に引き付けてのアシスト、シンプルなパスからのギブ&ゴーと判断力を活用したプレーを作っていきます。

が、目の前に立ちはだかったのが本日が復帰戦のジミー・バトラー。赤子の手をひねる用にフィジカルでワグナーを止め、パスを読み、ワグナーを苛め抜いていきます。嫌われ者バトラー。違った「他人が嫌いなバトラー」だった。イグダラ先生も嫌われてたのかな。

〇フランツ・ワグナー
13点
FG4/11
1アシスト

結果的には13点は取れたものの、思うようにプレーを構築できなかったワグナー。バトラーの顔が忘れられない夜になったかもしれません。

〇ジミー・バトラー
17点
FG5/14
4アシスト
11リバウンド

ただ、そのバトラーもオフェンスがイマイチでした。ここがしっかりと決めていればヒートは楽勝だったと思います。しっかりと決めきれなかったエースのプレーにより、オフェンスが伸びなかったようなヒート。

マジックはディフェンスの良い選手がいるだけにロースコアの展開になったのでした。主力がいないとディフェンスが良くなるマジック。

◎ウェンデル・カーター

個人的に注目していたWCJも戻ってきました。ワグナーが主役の状況ならば、そこにポイントセンターは合うはず。MIPの期待すらしている選手なので楽しみにしていたのですが、なにをしているのやら・・・

もっと張り切ってボールを貰いに来るべきなのですが、ブルズ時代のような遠慮がちなプレーになっていたよ。プロトコルでコンディションも悪いのか、パワフルなプレーはなく、押し負けていくのも目立っていた。かーなーり残念。

〇WCJ
8点
FG3/7
14リバウンド
2アシスト

7アテンプトはないって。もっとアグレッシブにいかないとどうにもならんぞ。「気持ちが大事」とでもいいたくなるようなWCJのプレーでした。もっと個人でやれよ。エースになる自覚を持てよ。このままじゃ単なるグッドプレイヤーとして消えていくだけだぞ。

◎ヒーローとケイレブ

逆に気持ちの強さで成り上がろうとしているのがヒーロー。でも本日はFG1/5の2点でした。なお、テクニカル2つで退場したので19分のプレーだった。ただし、ヒーローはハンドラーとしてアグレッシブに仕掛けており、そこから8つのアシストを記録しました。

この8アシストのうち、ビッグマン(ユルトセブンとハスレム)へが4つ。そして3つがケイレブへのアシストでした。

バトラーが戻ってきたヒートのスターターは、ダンカン・ロビンソンとストゥースの2人のシューターを並べました。インサイド担当とアウトサイド担当を明確に分けた布陣です。

一方でベンチから出てくるヒーローとマーティンの組み合わせは、マルチなウイングの合わせ方なので、よりポジションチェンジしたプレー構築になります。PFなハスレムをビッグマンにしているので、なおさら流動的なポジショニング。

ここでケイレブのカットプレーは際立っていました。本来はアデバヨ、モリス、タッカーらがいてインサイドにも人数がいるヒートですが、ケイレブ的な選手は少なく、時にアデバヨのようであり、時にラウリーのようであり、時にバトラーでした。インサイドへの飛び込みも、アウトサイドでのガード役もすれば、インサイドカバーのディフェンスもチャージドローもあるし。

思えば3年前までのヒートはSGだらけで、ポジションと役割がダブることで違いを作るチームでしたが、気が付けば役割分担なチームに生まれ変わりました。そんな中でケイレブはかつてのようなマルチタイプのSGです。コロナ禍で選手不足においては、とっても便利。あとポジショニングが極めてよくて、ホーネッツの匂いも残っています。

〇ケイレブ・マーティン
17点
FG7/11
5リバウンド

非常によく走っていたケイレブ。点が取れる方のマーティン。コディとのツインズが観れなくなったのは残念だけど、この役割はチームに2人よりも1人の方が輝くしね。ヒートはラッキーな買い物をしたわけです。なお、去年は片方がプロトコルになったら、必然的にもう1人もプロトコルになったから、2人揃えておくと不利だった気もするホーネッツ。

4Qになるとヒートはノービッグにします。既に退場していたヒーローもいない中で、バトラー、ケイレブ、ダンカン、ストゥース、ギャレット(誰?)の5人です。ノービッグっていうか、5ガードです。

そんなとんでもラインナップを可能にしたもの、バトラーとケイレブのフィジカル&万能性です。ザ・現代的な資質を持つガード。そんなケイレブがいることは、スポルストラをスポルストラらしくしてくれているでしょう。

◎ユルトセブン

ロケッツファンがシェングンのプレーを楽しんでいる今シーズン。もう1人のトルコ人センターがユルトセブン。プレースタイルはシェングンと似ているけど、ジョージタウンで4年を過ごしているユルトセブンは、より完成されたセンターで、インサイドプレーの強さも持っています。まぁ才能はシェングンの方がかなり上だけどね。

やっているプレーは「アデバヨからモンスター部分を引いたプレー」って感じ。ハンドオフからシュートを打たせ、ピック&ロールからリングにダイブし、しっかりとリバウンドに絡んでいく。ひとつ1つはベーシックだけど、万能は万能。ただし、スペシャルではない。

〇ユルトセブン
16点
FG8/15
15リバウンド

地道にスタッツを稼いだ感じでしたが、これを稼げるのがスゴイ。いろんな形に変化するヒートオフェンスに違和感なく混じり、個人で頑張らないといけないリバウンドで結果を残したぜ。

ディフェンスも違和感のなさが素晴らしく、ポジショニングミスとか連係ミスが少なかった。欠場だらけの中で、急遽出ている選手がこれはスゴイ。で、ここにアデバヨな身体能力があればスーパーブロックが飛び出すんだけど、それはないよ。

「マルチなプレーが出来るベーシックなセンター」って感じで、いかにも上級生のルーキーなんだけど、そもそもセンターでマルチってのは誉め言葉。

もう1つ武器があれば面白いのですが、ただただリバウンドを頑張るしかないね。ボックスアウトを頑張ってポジションを取り、ボールに食らいつくのは良かったです。意外性のあるパスを出せるか、ハンドリングがあればなぁ。

ケイレブ同様に欠場が多いと非常に便利なタイプのセンター。ロスターの端っこに、このタイプを並べていたヒートの勝利って感じの試合でしたとさ。

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