さようならシクサーズ’21

後編

シモンズとエンビードの連携を作れてこなかったこと。それぞれの長所を組み合わせなかったこと、弱点を補えなかったこと、いろいろとあるのがシモンズ&エンビードでした。しかし、それ以外についてはどうだったのか。シクサーズ全般について考えてみましょう。

◎イースト首位

新HCにリバースを迎え、ACデビッド・イェーガーのオフェンスと、ACダン・バークのディフェンスで構築され、シーズンをイースト首位で終えると、またもセカンドラウンドで砕け散りました。

ジャズ同様にディフェンスを柔軟に切り替えることが出来ず、ピック&ロールから対処できないエンビードの弱点を大いに使われ、ヤングがフローターを決めれば、カペラへのアリウープを連発される厳しさに満ちていました。とはいえ、ゴベアと違ってエンビードを下げるという選択肢は、誰が考えてもあり得ないので、この中で勝ち切るしかありませんでした。だからエンビードの弱点には否定的だけど、そこを追求しても仕方がないよ。

〇レーティング
シーズン → 2NDラウンド
オフェンス  112.5→ 111.5
ディフェンス 107.0→ 107.9

ファーストラウンドがウィザーズでレーティングがバカみたいなので、ホークスとの7試合に限定してみました。こう見ると攻守にそこまで大きな変動はなく、プレーオフなんだから許される範囲です。むしろこれで負けたのかよ。

〇4シーズンの勝率
17-18シーズン .634
18-19シーズン .622
19-20シーズン .589
20-21シーズン .681

82試合で換算すると56勝くらいなので、過去3シーズンに比べて向上しました。60勝ではない。むしろ、やっと17-18シーズンを超えられた、って感じかもしれません。やっぱ昔の戦い方の方が良かったんじゃ・・・という思いを、なんとか断ち切ってくれたリバースです。

〇接戦の勝敗 25勝9敗(リーグ1位)

今シーズン良くなったのは接戦で勝ち切るチームになれたこと。これまでのシクサーズはザ・不安定なので怪しかったわけですが、ディフェンスの強みを生かして接戦をものにしました。

〇エンビードのオン/オフレーティング
オフェンス  117.8/106.6
ディフェンス 105.8/106.5

これには良い面と悪い面があって、これまでシクサーズは「エンビードがいないと守れない」という悩みを抱えていましたが、それが解決したのが良い部分。悪いのは逆に「エンビードがいないとオフェンスが構築できない」となってしまったこと。従来はエンビードがいない方が良かったくらいなのに、一気に針が動きました。そのため今シーズンの変化は

エンビード仕様のオフェンスへの変化
エンビードに頼らないチームディフェンスへの変化

グリズリーズでビッグマンのポストアップ中心に組み立てるACイェーガーらしい特徴と、ペイサーズで選手が変わってもソリッドなディフェンスを作ってきたACバークらしい特徴がでていました。

その一方でクリッパーズを率いていたリバースらしい特徴も出てきました。これがティロン・ルーによってクリッパーズも真逆になったから面白かったです。

〇アテンプト
フリースロー  22.4本 →25.5本
ゴール下 26.9本 → 25.0本
3P   31.6本 → 30.1本

フリースローが増えて、ゴール下と3Pが減りました。なかなか不思議ですけど、フリースローゲットするのが上手くなったわけです。これがリバースの特徴になるわけですが、ファールゲット能力が向上するのは、選手に気持ちよくアタックさせているからなのか、飛び込んでいく選手が好きだからなのか。

いずれにしてもコーチ陣が変わったシクサーズは、それぞれのコーチの特徴が出る形でチームとしては大きく変わっていきました。これまでの殻を破ってイースト首位に躍り出ることになったのです。

◎トバイアスたち

セス・カリーとダニー・グリーンを加えた布陣になって3Pアテンプトが減ったことは少し意外なことでしたが、エンビードのポストアップからのパスアウトという図式は非常にわかりやすくなりました。ただし、エンビードのアシストは少ないので、必ずしも絵にかいたようなオフェンスが展開されたわけではありません。

その中でダニーの存在はとても大きく見えました。基本的にコーナー3P担当でしかないダニーですが、これまでパッシングオフェンスをしてきたシクサーズは、プレーコール通りに動いていくのが得意ではなく、それ故にボールマン以外の足が止まることが多く起きていました。

しかし、ダニーはコーナーで待つ前にスクリーナーになってエンビードがボールを受けるローポストに移動させ、ダニー自身もカットプレーを混ぜてからコーナーへ移動するなど、ディフェンスを考えたポジショニングも含めた細かい対応をしてくれ、そのうえでスペーシング能力の高さを発揮しました。エンビード中心のオフェンスを成立させたのはダニーだったと思います。

面白いことにホークスとのシリーズではダニーがいなくなってから見た目はディフェンスで困ったシクサーズですが、スタッツ的にはオフェンス力の低下に悩みました。代役のコルクマズは3Pを決めてダニー以上の得点力も発揮していましたが、「得点以外の部分」でダニーの働きは誰も出来なかった感じです。

ダニー・グリーンの見えない貢献度が重要だった

また何とも地味にトバイアスの重要性が高まったシーズンでした。もちろんスタッツ的には言うことなしで重要な選手ですが、これまでは「他の選手でもイケるかな」くらいの要素を持っていたし、実際に機能しているか微妙だからスポットシューター置いといても良かったのですが、現実としてトバイアスの意味が強まりました。

これについてはクリッパーズから引き継ぐリバースとトバイアスの関係も大きいし、リバースらしいインサイドにアタックしてファールドロー含めた形で得点をするのはトバイアスにしか出来ない仕事でした。

エンビードとシモンズがいるチームなので、わりとインサイドには人が多くなりがちです。基本的にはウイングの役割でコーナー付近にポジショニングするところからトバイアスの仕事は始まります。従来はここにパスが回ってきたときのアクションが求められ、それが「スポットシューターでもいいんじゃないの?」という印象でした。

しかし、軽やかに3Pを打っていくチームではないし、コーナー担当にダニー・グリーンも加わったので、トバイアスが仕掛けるゾーンは広がったし、出来るだけドライブアタックもして欲しくなりました。「3Pでいいじゃん」ではなくなってきた。でもドライブするとエンビードやシモンズがいるから、スピードでレイアップに行くのは簡単ではない。

・PFだけど広い範囲から仕掛ける
・3P<ドライブが好ましい
・ドライブフィニッシュはジャンプシュートが増える

こんな条件が重なったので、単なる3&Dには出来ないお仕事になりました。そしてトバイアスにピッタリの仕事だし、むしろトバイアス用にリバースが仕込んだって感じかな。ここはイェーガーの匂いはゼロだったね。

エンビードに次ぐエースの仕事はPFの選手にはなかなか大変ですが、トバイアスの能力だとジャンプシュートを使ったり、ターンシュートを使ったりで、かなり強引に押し込んでくれるのでインサイドを空けなくても得点してくれました。ここにセス&ダニーの3Pが加わるのだから、やりやすいよね。

〇FGアテンプト
ゴール下  4.4本→4.2本 67%
ペイント内 3.8本→4.6本 50%
ミドル   3.1本→2.8本 44%

ゴール下とミドルが減って、ペイント内のシュートレンジが増えるというわかりやすい変化です。ショートジャンプシュートを決めることでシクサーズオフェンスを成立させていました。

得点は19.5点で昨シーズンと変わらないものの、FGアテンプトは1.4本、3Pアテンプトは1.6本減っているので「昨シーズンより少ないシュートで同じくらい得点を稼いだ」わけなので、シクサーズ的には純増みたいな稼ぎでした。トバイアス自身もキャリア初のFG50%超えです。

1年前はホーフォードがいただけでなく、動かないエンビード問題もあって非常に得点しにくかったトバイアス。みんなから批判されていたわけですが、今シーズンは見事に得点していきました。この仕事が出来るPFはめったにいないよ。

意味でも、プレーオフではコリンズに見事に上回られてしまいました。コリンズからマークが変更されると一気に楽になったように「マッチアップ相手に対して仕掛ける」というのも難しい仕事でした。スクリーン使ってスイッチさせることも意味ないので、トバイアス用に用意された相手に正面から向かっていくしかなかった。その仕事は難しいと思うよ。

実際、プレーオフでもっともプレータイムが長かったのはトバイアスでした。エンビードはハワードと交代できるけど、トバイアスの交代要員はおらず(スコットはローテ外)これがシクサーズにとって目に見えていたいことに。言い換えればシモンズをPF起用して誤魔化すべきだったかもね。

トバイアスの重要性が高く、シモンズをPF起用もしなかった

トバイアスの交代要員がいない上にダニー・グリーンの離脱によって、ウイングディフェンスに苦労してしまったシクサーズ。特にヤングを警戒しすぎてガリナリへの対応の甘さが際立ち、それが負ける要因になりました。

〇4Qのガリナリ
5.3点
FG50%
3P40%

〇うちゲーム5以降
11.6分
7.0点
FG70%
3P50%

シリーズの後半になるとマクミランは4Qのガリナリの相手が楽になることを読み切っていました。ほぼ個人技してくるガリナリに対して、良いディフェンダーを当てることが出来なかったリバース。自分たちの事情を優先しすぎる悪い部分が出てしまったと言えます。

◎ガードアタック

サンダーからジョージ・ヒルを獲得したとき、「優勝へのラストピースにベテランPGを選んだ」と思われました。しかし、実際には「何故、ヒルが必要だったのか?」と感じずにはいられない内容となってしまいました。フロント主導のトレードなのか、リバースの特性なのか。

コルクマズがスターターになったこともあって、ベンチポイントの中心はタイリース・マキシー。なんともルー・ウィリアムスやジャマール・クロフォード的な起用法をされたルーキーは強気なアタックで目に見える結果を作り出していきました。マキシーのプレーそのものには合格点が与えられますが、どうにも「目に見える」ところを求めすぎているリバース。

特にシクサーズは(シュートを打たないシモンズもいるから)ドライブアタックする選手がいない中で、マキシーだけがアタックするので、個人としては活躍していても、それがチームとして有効に機能しているかというとNOでした。マキシーがはいっていると、ほぼマキシーのアタックばかり。それもPG的にボールを持つからなおさらね。

むしろチームを救う活躍をしたのはシュート力を使っていくミルトンの方でした。ここにディフェンス力のヒルと、ヤングを止めるためのサイブルは欠かせないってことで、

ベンチから出てくる選手がガードばかり

何してんだよリバース。うーん、ホークス戦だけで言えば、この選手起用がなければシクサーズが勝っていたと思います。これだけガードを並べてくるから「ガリナリのミスマッチが使える」のは明白でした。加えて試合終盤はコルクマズをベンチに下げていたので、さらにガリナリを起用し続けたマクミラン。

トバイアスの交代要員がいなくて、ダニー・グリーンの離脱に困り、ガードばかりを起用して、ガリナリの高さにやられた。

どれが1つでもなければシクサーズが優位だったと思いますが、わかりやすいのがダニー・グリーンの離脱である反面で「トバイアスの代役は難しい」というチーム構成の事情と、「ラストピースはヒルじゃなかったよね」というフロント戦略の失敗と。

ウイングを1枚補強しておけばよかったのになぁ・・・あれ、でも便利なベン・シモンズがいるわけで・・・。ということで、何とかなった気もするし、何ともならなかった気がするし。いずれにしても攻守にボールがない部分で貢献していたダニー・グリーンの離脱によって一気に様々なバランスを崩してしまったのでした。

エンビード仕様のオフェンスになり、ダニー・グリーンの見えない貢献度が高く、トバイアスはこれまで以上に重要になったし、セスはシュートを決めまくった。シモンズのフリースローが問題になるくらいにキーパーソンでもあった。実はリバースになって各選手の重要性が増したし、だからこそシクサーズは強くなりました。

しかし、その分だけベンチメンバーの役割がよくわからなくなったともいえます。選手の個性を尊重するあまり、スターターは噛み合っても、ベンチまで含めると難しいという事がエンビードのオン/オフによるオフェンスレーティングにもでていたのでした。

これってロブシティと同じなんだよね。シックスマンのジャマール・クロフォードまで含めて全員が活躍して、ファンからも選手の質が高いと言われて、プレーオフで勝てないヤツ。かみ合わせ過ぎたスターターと個人技任せのベンチは、ケガ人で大崩壊してしまうのでした。

◎セスが大活躍する苦しみ

さて、ベンチにガードを並べ過ぎたけれども、セス・カリーの役割もセス・カリーしか出来ませんでした。シュート力だけならステフに比肩するセスはプレーオフでは3P50.6%と決めまくり、平均18.8点とチーム3番目の得点を稼ぎました。

またヤングのプレーを読みまくってヘルプで止め続けてもおり、ヤングのマークになれば面白そうだったのですが、ハーター担当になって高さのミスマッチを使われまくってゲーム7の敗因にもなってしまいました。なかなかの悲劇だったセス。ここもオフェンスの良さがセスを使い続けたくなる要因だったのが痛かったです。

しかし、本当に問題なのは「セスが大活躍した」という事実そのものだったりします。これって難しい話題なのですが、セス本人には素晴らしいことであり、シクサーズはそれに救われました。でも、だからこそ問題があって、それはシモンズのトレードにも関わってきます。

セスのシーズン成績と、ホークスとのシリーズにおける成績を比べてみましょう。

〇3Pアテンプト 4.9本→7.4本
〇3P成功率  45.0%→59.6%

60%とかクレイジーですね。アテンプト数も2.5本増やしています。問題はアテンプトが増えた事です。どうやって増えたのか?
セスはステフと違って、自分でクリエイトして3Pを打つ能力はそこまで高くないし、ハンドリングでドライブしてのフローターなんかも強くありません。ただし、3Pのシュート力は同じくらい高い。

〇シモンズのパスから3P
2.1本 → 3.7本

ホークス戦になるとかつてのレディック状態に突入します。オフボールで動いてシモンズからのパスでフィニッシュする。打ちまくって決めまくったことが得点増に結び付きました。うーん、今シーズンになってエンビード仕様のオフェンスになって減ったパターンが、困り始めたホークス戦では効いてきたような感じです。

言い換えると個人技アタック中心だったオフェンスはプレーオフでは困り始め、でもシモンズのパス能力とチームでスクリーンを使ってセスに打たせていく形なら十分に通用したって事です。まぁホークスがスクリーンに対して弱すぎるっていう別の問題もあるので、120%鵜呑みには出来ないんですけど。

やっぱりシモンズ中心に連動したほうがいいんじゃないか?

こんなポジティブな考えも出てくるわけですね。ギャンブラーズは止めにくかったじゃん。自滅してしまうだけで。一方でこのコンビでは困ってしまう事情もありました。

〇ピック&ロールハンドラーとEFG
昨シーズン 14.7回 45.0%
今シーズン 19.2回 48.1%
プレーオフ 17.8回 55.3%

ACイェーガーの特徴もあってかピック&ロールを多く使うようになってきました。その確率はプレーオフになってバク上がりしたので、ここが成功要因でもあります。トバイアスの回数が多いのですが、そこはまぁ置いといて、セスとミルトンが確率良く決めてくれることがシクサーズオフェンスのキーになっています。特にセスがプルアップ3Pでも決めまくってくれたのは大きかった。ということは、やっぱり

「シュート能力が高いハンドラー」こそがシクサーズが最も欲しい人材

って事になります。ここをセスが打ち切ってくれたプレーオフでしたが、セスのプレーが良いからこそ、ピック&ロールからのプレーを考えたいし、そこにエンビードを絡ませれば止めにくいプレーパターンが生まれます。セスが活躍したとはいえ、PGが点を取れる選手ならば、さすがにホークス戦は勝てただろうとね。

だからシモンズをスターPGに変えれば、一気にオフェンスが向上しそうなわけです。その結果としてシモンズからのパス連携が減って意味があるのかどうかは難しい。じゃあシモンズをスクリナー側にすればいいけど、だとすると今シーズン重要だったトバイアスは放出しなければいけない

スターPGが欲しい → シモンズをトレード?
→オフボールの連携を使ったプレーパターンを作れるのか。

シモンズをPFにしよう → トバイアスをトレード?
→貴重なタイプのPFを失って大丈夫なのか。

FAでPG連れてこよう → ガード過多をどうする?

リバースがやっていることにシモンズが必要ないことも含めて、あれをとればこれがとれない状態です。最後のところでラウリーやディンウィディを連れてくればOKな匂いもしますが、セス、マキシー、ミルトン、サイブル、ヒルと整理整頓していかないとね。

セスの活躍は、シクサーズがシーズン中に足りていなかった要素だったり、より効果的になるための編成を教えてくれた気がします。でも、その結果としてセスの去就も危うくなったりしてさ。セスをバージョンアップすれば強いのは明らかなのでした。

ちなみにシモンズのピック&ロールハンドラーの変化も載せておきます。今では使えない役割なのですが、ルーキーシーズンはガンガンやっていたんだよね。マジでシモンズが進んできた道は、

シーズンを重ねるごとに「プレーパターンを減らす」っていう摩訶不思議な現象

でした。「ジャンプシュートが向上しない」ことよりも、こっちの方が遥かに問題なんだよ。4年目の選手が年々退化しているってどういうことだよ。

〇シモンズのピック&ロール回数
1年目 5.3回 4.3点
2年目 2.3回 2.2点
3年目 2.6回 2.1点
4年目 2.6回 1.9点

◎オフをどうするか

エンビード仕様になったし、ガードにはアタックする選手を好むし、ピック&ロールを効果的に使いたいし。現コーチ陣のやり方だとシモンズ放出が最も適したストーリーです。残す方法論もあるわけですが、その場合は「マックスサラリーの選手を究極の便利屋として使う」ということになり、まぁ勿体ないよね。それはお金がもったいないだけでなく、ベン・シモンズという選手個人にとっても勿体ない。

【オフの動くべきポイント】
①セス、ミルトン、マキシー、サイブル、ヒルと多すぎるガードの整理
 ※ダニー・グリーンは契約更新しない匂わせ中
②ウイングのバックアップ補強
③シュート能力の高いPG補強orセスの進化に期待

うーん、やっぱり②はシモンズでカバーできるし、現状がハワードになっているセンターもシモンズにやらせてスモールラインナップ導入の方が効果的な気もします。そういえば触れてこなかったけど、エンビードのディフェンスに弱点がある以上はシモンズをセンターにするパターンも備えておくべきなきはしています。ならば、なおさらウイングが欲しい。

まず②から触れましょう。今シーズンで契約切れの選手が多いウイングは、かなりの困ったポジションです。

【ウイング】
トバイアス 36M(24年まで)
ダニー   契約切れ
スコット  契約切れ
コルクマズ 契約切れ

何故かアンソニー・トリバーはチームオプションでもう1年行けますがトリバー自身が賞味期限切れ近いしな。あと、ハワードも1年契約だったのでビッグマンもバックアップを加えなければいけません。やっぱりシモンズをシックスマンで残すかな。

ダニー・グリーンが契約してくれればいいですが、ここに断られると一気に苦しくなります。まともなのがトバイアスしかいないじゃん。サラリーが潤沢ではないので、そこそこの選手でFAを探してみると

ウーブレ
マグダーモッド
ブルロック
ハークレス
スタンリー・ジョンソン
クレイグ
ダンカン・ロビンソン
マクレモア

ジェームス・ジョンソン
オリニク
ビエリッツァ
ライルズ
ミルサップ
タッカー

他にもいっぱいいたけど、調べたサイトの上の方にいた選手達です。こうみるとPF側はそこそこ人材がいて、SF側に困りそうです。でも、シクサーズが困っているのもSF側なので、コルクマズは残留させた方がいいかも。個人的には移籍して欲しいんだけど。

ダニーを残せないならウーブレが最善策にもみえます。思い切ってクレイグに高いサラリー提示してみるとか(3年24M程度だよ)そんなわけでシモンズを残しておいた方がラインナップの柔軟性がとれる雰囲気です。

次に③のPGで非現実的な選手を取り除いておくと

【ポイントガードのFA】
ラウリー
コンリー
ドラギッチ
シュルーダー
ミルズ
ディンウィディ
グラハム

こちらはなかなかの人材がいます。一番はフィリー出身のラウリーですが、失敗しても候補がいるので大丈夫そうです。シュルーダーはサラリー的にムリか 笑

グラハムなんかは魅力的ですが、全ては任せられないサイズなので、前提にシモンズを残留させる必要もあります。グラハム×シモンズって非常に面白そうなので興味深いですが、そういえば質問で「シモンズとヘイワードのトレード」ってのもありました。確かに、これはアリな話です。つまり、②と③を合わせて考えると

PGは欲しいが、SFの層が薄そう。トレードを駆使しないと補強できない

という事情があって、そこでハンドラーもウイングも出来るヘイワードというのはピッタリな補強です。ただし、ホーネッツはこの手のトレードに応じるとは思えません。せっかく手に入れたヘイワードを手放さないはず。いずれにしても結論は

PG補強してシモンズ残留
シモンズをトレードしてPGとSFを同時補強

こんなストーリーになります。単純に面白そうなのは、アービング×エンビードの問題児コンビを作り上げる事なのですが、SF補強という観点では苦しくなります。そこで考えられるストーリーを、いくつか挙げてみましょう。

【キャブス】
セクストン、プリンス、オスマンorナンス

優勝狙うのにセクストンでは不安ですが、そこはFAのPGを加えて補うとしたら、ウイングを補強できるのはキャブスならではの事情かもしれません。プリンスだけじゃ物足りないので、ナンスかオスマンも付けさせれば必要なポイントが補強できます。オスマンよりもナンスの方が魅力的だな。

【ロケッツ】
ウォール、ダニエル・ハウス

チームを出ていく前提のウォールを手に入れる算段です。ただし、サラリーが合わないので、ヒル+2人くらいを放出することになります。ガードの整理も同時並行ですが、ロケッツに応じる理由が乏しいことと、ウォールじゃシュート力足りないっていうシクサーズの事情もあるから難しいかな。あとロケッツはシクサーズNGかも

【キングス】
バーンズ
ハリバートン

キングスからハリバートン強奪作戦です。今更ヒールドなんて不要なので、バーンズをもらおう。イマイチ勝ち切れないキングスにシモンズをちらつかせて、バーンズと見せかけて本当に欲しいのはハリバートン。ついでにバグリーも欲しいけど欲張りすぎかな。

PGハリバートン、SFバーンズ、PFトバイアス、Cエンビードはかなり強力に見えますが、ほぼハリバートンの力だな。賢い人材が欲しいチームだと思うので、これならどうだ。しかもハリバートンは別のポジションでもOKだしさ。なお、キャップスペースも空くのでFA補強も出来ます。

【サンダー&ウォリアーズ】
ケンバ、パスカル、ウーブレ(S&T)

ケンバではちょっと物足りないけど、そこにウォリアーズを絡めて両ウイングを補強してみました。ウォリアーズにはジョージ・ヒルが行き、サンダーにシモンズが行きます。
まぁトレードの価値としては負けって感じですね。でもケンバとエンビードのコンビは合うと思います。あまりドライブしないケンバなので、エンビードのスペースは確保されたまま、インサイドにパスを入れてくれるはず。

ちなみに最近出てきた話で、ウルブズがシモンズ欲しいらしく、でもディアンジェロは出さないと。そうなると同じくサンダーに助けてもらう必要が出てきます。

ケンバだけじゃ物足りないからビーズリーももらう形。それでも納得できないなら・・・といいつつシクサーズの方にキャップスペースがないので、これが限界かな。この2人が来るとセスの必要性が低くなるので、逆にビーズリーを失ったウルブズに行ってもらいます。

【ジャズ】
コンリー(S&T)、ボグダノビッチ

シモンズをジャズに送り込みたい管理人の意思です。でもコンリーを得た上にボグダノビッチを手に入れるならシクサーズ的には非常に良い補強です。ジャズが嫌がるんだけどね。

コンリーに期待しちゃうジャズは結構まずいぜ。今回4年契約なんてしたら、終わるころまで補強が出来ず、ドノバンが出ていくと言いかねない。シクサーズは2年契約くらいで収めておけばOKだしさ。

【ブレイザーズ】
マカラム

一応触れておきますが、これだけなら成立するし、シクサーズはシュートの上手いハンドラーを手に入れられます。ただしウイングの補強は自力で何とかしてください。ブレイザーズには放出するような選手がいないので。
一方でブレイザーズはリラードとヌルキッチがいて、どちらもそんなに動かないのでシモンズで調整するのはかなり大変です。ロスター総入れ替えって感じなのですが、それなら別にマカラムで半分入れ替えた方がいいじゃん。

そんなわけで個人的に動くならキングスだ。ここが一番、強いチームになれる気がするのでした。次はキングス編の妄想トレードにしようか。

【メインロスター①】
PGハリバートン
SGセス・カリー
SFバーンズ
PFトバイアス
C エンビード

【メインロスター②】
PGケンバ
SGビーズリー
SF ?
PFトバイアス
C エンビード

さぁあなたならどう妄想する?

◎リバースで正解か

前回の話がネガティブだったので切り離してよかったな。シーズン首位になっただけあってポジティブな要素は多かったです。ただ、ダニーの契約切れとウイング不足っていう事情が出てきているので、オフはどっちにしても動く必要がありました。特にウイング不足を放置すると、リバースのガード路線が悪化するよ。

ラウリーなんかに代表される補強は非常にわかりやすい戦力アップですが、その裏でシクサーズのロスターはガードを整理し、ウイングを増やさないといけません。同時進行で行うには

シモンズをトレード
サイブル、ミルトン、マキシーの誰かをトレード

なんてことは必要です。市場価値としてはシモンズ、サイブル、マキシー、ミルトンの順な気がするので、残したい選手よりも手に入れたい選手によって誰が出ていくかは変わってくる気もします。

一方でこれらはリバースを続ける前提であり、例によってプレーオフでの弱さを発揮したので悩みも出てきます。プレーオフで勝てない理由は色々ありますが、今回わかりやすかったのが「ベンチからガードばかり起用する」ってことでした。直接的な得点という結果をベンチメンバーに求めがち。

あと攻守のバランスはあまり考えないから、「ディフェンスのデメリットを考えないオフェンス志向」の結果、去年もMPJがルーの上からうった3Pで負けた気がします。そりゃそうだ。そして今シーズンはガリナリがガードの上から打って決めた。MPJとガリナリっていう3番目くらいの選手に沈められるってのもキーポイントだよね。ヤングやマレーを意識しすぎている。

リバース継続は既定路線なので来シーズンに優勝したいならシモンズを放出しましょう。もっと長い目でみてシモンズが改善するのを待つ気があるなら「エンビード仕様のリバースでいいのかな?」ともなります。不確定要素を考えると前者を選択するのがセオリーだと思うぜ。

シーズンが良かったからこそ、プレーオフの期待が膨らみ、そしてシモンズのフリースローというわかりやすさで負けたシクサーズ。わかりやすすぎる路線に進んで失敗している気もするけど、何を選択するオフになるのでしょうか。

さようならシクサーズ’21” への9件のフィードバック

  1. 今年こそとシクサーズを応援していた者です。エンビードのIQの低さ、状況判断の遅さがいつも試合を見てて気になっていたのでシモンズ中心のパッシングを期待していたのですが、シーズンが始まると全く真逆で、勝ち星が増えてもスッキリしない日々でした。そこにきてプレイオフの惨劇。辛いシーズンでした。
    シモンズの判断は初年度が1番速く年々落ちてきているようにも感じます。これはシステムとメンバーの問題なのか、本人の成長の無さなのかどちらでしょう?個人的には前者だと思ってるので、エンビードと攻守の特徴が真逆のKATとミネソタでコンビを組んでくれて、ディアンジェロ獲得が理想ですがどう思いますか?

    1. シモンズの件は難しいですよね。
      明らかにプレーパターンが減ったことが判断力低下に繋がっています。
      当時のプレーパターンをやるには周囲のメンバーが違いすぎて苦しいのは事実。
      ただ、さすがに4年なので、そこを突破するアイデアがなさすぎです。

      KATとシモンズはあいますが、ディアンジェロとKATが合っている中でシモンズにする意味もないんですよね。

  2. もしリラードが移籍をするのであれば、シモンズ+指名権2つとかアリだと思いますがどうでしょうね。

    TORとラウリーのサイン&トレードにアヌノビーまで付けてくれたらPHIとしたら万々歳。TORも若手のスーパースターを手に入れられるチャンスだしさ。

    ダニーグリーンが言うように、フィラデルフィアのファンは反省するものがあるかも。一人の選手をファンが袋叩きにするのはいかがなものかと。これが要因のひとつになってシモンズとグリーンを失うことになるかもしれません。もったいない人材だと思うな。

    1. ラウリーを獲得するのに本人が「サイン&トレードでラプターズに何か残せ」という可能性はありますね。
      そこにシモンズを絡めるかどうかですが、アヌノビーならシモンズでいいじゃん、ってなると思います。

      時間をかけて伸ばしていけばよかったのに、過剰な期待と酷すぎる落胆も成長を妨げている気がします。

      1. 自分の残した遺産としてチームにシモンズを残して去るなんて漢気ですね。そういえばデローザンも一年だけどレナードと優勝を残していったなぁ。

        アヌノビーは陰の役割としてプレイするのが良さそう。
        シモンズも陰役をやりたいんだろうけど、存在がスターだからな。

  3. 私的にはシモンズトレードは、マジックと「ゲーリーハリス+テレンスロス+1巡目指名権1つ」くらいでどうでしょう(オケケとかとれたらすごくいい)。
    マジックは、ここから4年は、「チームの核にはなるけど他の主役がいても輝けるスター」を獲得できて、これからスターになって欲しいガード(特にコールアンソニー)の邪魔はしないけど、今のフィジカルなディフェンスがより素晴らしくなる。
    シクサーズは、ダニーグリーンが残らなくても、代わりのディフェンダー+シューターとシュートが上手くてクラッチが強い6thマン(ドックリバースは、テレンスロス好きそう)で優勝目指す!ただ、こうなるとどんどんガード過多になっていくので、どちらにしてもFAか別のトレードででウイングが必要ですね。
    シモンズにとっても、もう一度若手とやり直す時間があって、自分が点も取らないと!!ってなって、シュートを打つようになるのはいいことだと思うんですよね。最初は勝たないといけないわけでもないし。
    ただ、このトレードが起こりそうにないと思うのは、今マジックが1巡目指名権出してまで、勝利を目指す価値を感じれるのかっていうところですね。
    個人的には、長期の再建計画には入っていない選手2人で、あと4年働けて、オールスターのハンドラー兼ディフェンダーはマジックにとって価値があると思うんですが・・・と考えていたところで、フルツとの共存が急に難しく思えてきました(笑)フルツに大きな価値を感じているならシモンズは邪魔ですね!!
    うーん面白そうだと思うのですが、どうでしょう。

    1. そう!マジックは候補として考えたいけど、最後が全てです。
      フルツがいる限り、シモンズを取ることはできない!!

      本当にそれだけ。
      内容的には面白いんですけどね。

  4. ①シモンズ+ヒル+指名権でリラード
    ②シモンズ+指名権でマッカラム
    釣り合うのはこれしか無いでしょう。
    短時間ヌルキッチの代わりにセンターやらせればギャンブラーズwithメロが見れますよ。というか見たいです。

    1. リラードは、そんなに安くないですよー
      シクサーズの指名権にうまみがあるかの問題でもあるので、最近の感じだと相当な数の指名権が必要です。
      っていうか、リラードは出さないでしょ。

      マッカラムの件も、ヌルキッチを考えないとムリですし、単純にブレイザーズは攻撃力が落ちるので、いろいろと必要になります。
      要はブレイザーズ側は「マッカラムにシモンズ」ならうま味はあるのですが、マッカラムがいなくなるとシューターがいないので、シモンズの価値もさがるんですよね。

      リラードが「出ていく」と言わない限りは・・・

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