「さようならマブス’21」前編
さようならマブスを書いていたら、ちょっと長い。最近、よくわからないけどブログのアクセス解析のPV数が異常に少ないので、2つに分けて書いてやろう。なお、少ないのが1/10とかなので、解析方法の問題な気がするけど。
プレーオフでの酷さから「ポルジンギスのトレードをどうするのか」こんな事ばかり言われるのですが、その前に
ポルジンギスの事を知っているの?
という疑問がわきます。そもそも管理人はマブスウォッチャーじゃないし、昔からポルジンギスには触手が微塵も伸びなかったので、そんなに詳しくないけど、でもプレーオフでの酷さでマブスファンが嘆いているのを聞くと、「そんなのポルジンギスなら当然じゃん」みたいなことが多くて???となってしまいます。
シーズン前に「ポルジンギスをトレードしたら?」なんてtweetをした時は、ほぼ賛同されなかった気がしますが、残したんだから残したなりのメリットを見出そうぜ。
マブス全体については次回になるので、まずはポルジンギスに起きている問題が何かを確認していきたいと思います。特に今シーズンのポルジンギスのスタッツを並べると、多くの疑問符がついてきます。
◎スペーサーだ
しかし、本題に入る前にこの記事を読んでみましょう。ポルジンギスの問題点が詰まっているような本人のインタビューがあります。
彼自身、プレーオフ敗退が決まった直後の会見で自身の役割を問われ、「フロアスペーサーであり、ディフェンダーだ」と答えている。
「得意な役割じゃないけど、ルーキーに戻ったつもりでやっていた。リバウンドを取り、ディフェンスで頑張って、コートを走る。試合に影響を与えられるならどんな小さなことでもやろうとした。プレーオフでもそれを実践した」と彼は言う。記者から「その役割を続けることをどう思うか」と問われるとポルジンギスは「分からない」と答えた。
ポイントは2つです。
・フロアスペーサーは得意ではない
・その役割を続けられるかはわからない
要するに不満ってことだ。ポルジンギスは今の自分が「最高の自分ではない」とわかっているし、その中でやるべきことをこなそうとした。ということは、ポルジンギスに起きているスタッツの変化は、マブスが意図的に起こそうとした変化でもあります。
前回のランドルが「好き勝手にシュートを打って成功した」ならば、ポルジンギスは「チームにとって効果的なプレーになるように制限した失敗した」ってことになります。
ただ、そもそもポルジンギスが思っているほど、ポルジンギスは起用ではないし、いろんな課題も持っています。本当の問題はプレー制限もあって「正面から課題解決に取り組まなかった」ことだと思っています。
そしてプレーオフでは「ポストアップが弱い」「プレーメイク出来ない」という点で大きな不満をぶつけられています。でも、ポルジンギスはそもそもどっちも出来ないよ。ある意味、短所を持ち上げられてダメといわれても、困っちゃうんだよね。
じゃあポルジンギスの長所って何だったのか?
「3Pが上手いビッグマン」なんて、くだらないことを書いていたらブログの価値がなくてPV数も落ちちゃうので、スタッツの力を借りて、細かく見ていきましょう。
◎プレーメイクとオフボール
ポルジンギスのアシスト数は平均2を超えたことがなく、パス能力は皆無です。その上でドライブ能力があるかといえば、ワンドリブルでダンクに行くくらいしか出来ません。多彩なビッグマンが増えてきた中で、ステレオタイプ的にポルジンギスもその姿を重ねられてかわいそうなのですが、この人は基本的にシュータータイプであり、プレーメイクは出来ません。
といっても、クレイ・トンプソンがプレーメイクしなくっても誰もクレームしないでしょ。圧倒的な高さを持つポルジンギスを止める方法はいくつかありますが、それはあくまでも「ちゃんとマッチアップしていれば」止められるだけです。
かつてマルカネンは「相手がスイッチするたびに、悪夢みたいな目にあわせたい」なんてことを言っていたような言わなかったような。現代バスケで1on1ディフェンスをまともにさせる方が間違っているんだし、スイッチの連続でギャップを作ってしまえば、ポルジンギスの脅威はマシマシです。特にニックス時代に
マグダーモット × ポルジンギス
この組み合わせは猛威を振るいました。なんせマグダーモットは単にシューターなのではなく、元々がビッグマンなので自分がスクリナーになってポルジンギスを空けるプレーもあれば、スクリーンの逆を行ってゴール下で決めきる形も持っていました。
〇オフボールスクリーンからのシュートアテンプト
16-17シーズン 1.4本
17-18シーズン 2.3本
19-20シーズン 1.3本
20-21シーズン 0.8本
ポルジンギスがマグダーモットと一緒にプレーしたのは17-18シーズンだけですが、ここだけニックス時代でもオフボールスクリーン利用からのシュートが多くなっています。マグダーモットと一緒にプレーするのは平均9分程度でしたが、強烈に印象に残っているコンビです。
プレーメイク能力が低いポルジンギスなので、オンボールプレーに絡ませるよりも、オフボールプレーからシュートチャンスを作るのが効果的です。それはマルカネンがホイバーグと一緒にやっていた事でもあります。ちなみにマルカネンの方はオンボールでもそこそこ出来ますが、ポルジンギスはちょっとね。
そして今シーズンは0.8本とさらに減ってしまいました。もしもドンチッチが止められている時にポルジンギスに得点させるのであれば、もっとスクリーンを多用すべきです。マルヤノビッチ投入で動きをなくした件も含めて、マブス全体がそういうプレーを志向していません。
◎ポストアップ
しかし、毎回スクリーンなんてかけていられません。サイズがあるんだし、ポストアップしてもらえばいいじゃん。ってなるのですが、これがまた苦手です。特にサイズのない小さな選手、それは「スピードで負ける選手」が相手になると顕著で、プレーチョイスがシュートしかなく、でも、密着されるとシュートが決まりません。
〇ポストアップからのFG
16-17シーズン 2.0点37%
17-18シーズン 5.4点43%
19-20シーズン 2.5点37%
20-21シーズン 3.6点49%
ビックリしましたが、それでも今シーズンのFGは過去最高です。プレーオフ7試合で14点FG40%だったのでイメージ悪いですが、これでもかなり改善しているわけです。でもエンビードでも53%、ヨキッチが56%くらい決めるので、ポルジンギスは未だに得意ではありません。
ポストアップは苦手だが、かなり改善している
だから「プレーオフでダメだったからトレードだ」とするのか、「かなり改善してきたから、もっと成長させよう」なのかは大きな分岐点です。7試合がダメだからって切ってしまうのは短絡的。
いずれにしてもポストアップからのアシストも出てくるわけじゃなく、ヨキッチみたいに頻繁に使わせるわけにもいきません。前後半2~3回ずつくらいなものさ。もっとポストアップから攻めたいなら、さっさとトレードして他の選手にしよう。でも、別にマブスは「ポストアップから攻めたい」わけじゃないでしょ。
冒頭のインタビューの通り、マブスは「ポルジンギスの使い方」に迷ってしまっています。めんどくさければ、マグダーモットを獲得してプチニックスを復活させればいいだけなんだけどね。
プレーとしては、スクリーンの回数を増やし、シューターもポルジンギスも生かしていく事。そこにドンチッチからパスは来るでしょ。
ただし、それは「ドンチッチのスペースを消す」ことにもなります。リーグで2番目にドライブが多いドンチッチのためにスペーサーになっているのが今のポルジンギス。それはさすがにドンチッチに寄りすぎなんじゃないかカーライル。
ポルジンギス問題とは、必ずしもポルジンギス本人の問題ではなく、マブスというチーム全体の問題であり、ドンチッチとのパワーバランスの問題
◎3Pに拘り過ぎる
なんだかんだいってもポルジンギスはシーズンで20点オーバーしており、センターとしてはリーグ8位になります。マブスはあくまでもセカンドエースとして「点が取れる選手」が欲しいのであれば、ビッグマンでもっと得点できる選手を連れてくるのは困難です。強いて言うならば、マジックからブセビッチをもらうべきでした。でも、あの時「ポルジンギスとブセビッチのトレード」と言われたら、マブスファンは怒ったでしょ?
本来はプレーメイクも出来るブセビッチの方が良さげなのですが、マブスとしてはドンチッチの相棒として「スペーサー」であることは重視している要素だった気がします。それはつまり3Pの上手さって事になりますが、昨シーズンよりはアテンプトが減ったものの、ニックス時代と比べてマブスでは3Pアテンプトが増えています。
〇3Pアテンプト
16-17シーズン 4.8本35.7%
17-18シーズン 4.8本39.5%
19-20シーズン 7.1本35.2%
20-21シーズン 6.0本37.6%
その一方で「コーナー3P」については異常な少なさです。シーズン通して17本しか打っておらず(11本も決めている)スペーサーならば、もっとコーナーに置くべきでした。相手のビッグマンを困らせる事にもなるし、プレーオフではカッティングしてきてのダンクもありました。ちょっとスペーサーとしても中途半端なんだよね。
普通に考えるとプレーメイク能力の低いポルジンギスに3Pを打たせるのは効果的です。でも、効果的だとしたら徹底できていなかったし、そもそもエースの片割れがそれでいいのか。それで相手にとって「怖い選手」なのか、っていう話になります。
では、ニックス時代はどうだったのか?
プレーメイク能力がないので、ダンクやレイアップが劇的に上下動しているわけではないのですが、ジャンプシュートの内訳をみると、違いも出てきます。ジャンプシュートで2Pだけを抜き出すと
〇2Pジャンプシュート
16-17シーズン 6.0本
17-18シーズン 9.6本
19-20シーズン 4.9本
20-21シーズン 4.7本
エースとして戦ったニックス時代の17-18シーズンは平均22.7点を取っていますが、それは3Pではなく2Pのジャンプシュートがメインでした。アンチ現代オフェンスではありますが、ポルジンギスの特徴を生かし、エースにするならば、3Pに拘らず、様々なプレーコールからのジャンプシュートを狙わせるべきでしょう。
そしてポルジンギスにマークを向かわせるからドンチッチも空くようになるはずです。クリッパーズ戦で言えばハイポストにポルジンギスが出てきたのを利用するかどうかで大きな違いがあったはず。決められないのは次の課題ですが。
ポルジンギスの特徴が最大限に出るのが、ゴール下以外の2Pジャンプシュートになりますが、データとして10ft以上の距離での2Pがあるので、それを比べてみましょう。
〇2P(10ft以上の距離)
【17-18シーズン】
プルアップ 3.5本 36%
キャッチ&シュート 3.6本 50%
【20-21シーズン】
プルアップ 2.3本 39%
キャッチ&シュート 1.5本 43%
本当に考え方は難しいですけどね。中間距離でのポルジンギスに良いパスを通し続けるのがマブスにとって大事なことで、ただしそれは3Pほど効果的ではありません。
これって難しい所なのですが、本来はプレーオフで必要になりがちなシュートなので、そこが50%決まるなら大きな強みです。何が良いかはわかりませんが、ポルジンギスを有効活用することはマブスオフェンスにパターン増をもたらしてくれるはず。
ポルジンギスの2Pジャンプシュートを増やして、その確率も上げて行く事はポジティブに観れば将来性があるし、だけど即効性はないので、ベストではありません。だけど、これが出来るセンターってそんなにいないから、普通にポルジンギスを信じて育てても悪くないと思うけどね。
ポルジンギスを残すか、残さないか。
それはプレーオフの出来よりも、ポルジンギスの得意分野を活かす気持ちがあるかどうかの方が大切です。マブスがチームとしてビッグマンを使って中間距離を攻略する気持ちがあるならポルジンギスを、よりスマートオフェンスに移行したいならプレーメイクも出来る選手の方がベターです。
普通にブセビッチとトレード狙ってもいいかもしれないけど、あっちも中間距離が好きなんだよね。そうなると、全く違うパワーファイターのビッグマンだろうな。しかし、デアンドレ・ジョーダンに拘って良いことがなかった苦い思い出もあるしなぁ。
そしてポストアップの件を除けば、この距離を使うっているのは丸っきりノビツキーなんだ。マーク・キューバンはそのつもりで獲得したと思うのに、打たせるプレーコールが少ないのはどうしてなのか。シュートに行く能力はノビツキーの方が遥かに上手いけど、プレーメイクが上手くないのは似ているよね。
◎ユニコーン
しかし、ポルジンギスはオフェンスよりもディフェンスの選手だと思うんだ。スマートオフェンスするかどうかで悩むように、オフェンススキルは使いにくい一面もあるし、なんならコーナー担当がいいんじゃないかってなるくらいだもん。
それに対してディフェンス面は、あの高さで動ける選手なので非常に魅力的。誰に一番近いか考えると、実はゴベアじゃないかな。ゴベアもスピードがあるわけじゃないし、パワーファイターでもないけど、その中間的な位置づけでゴール下のシュートには必ず手を出し、意外とよく走って献身的なことが、総合的に最高のディフェンダーにしています。1on1とか普通に弱いもんね。
だから、役割徹底でゴベアをやらせても面白いと思うのですが、ケガの影響なのか、マブスのアクションの問題なのか、ポルジンギスのディフェンスはオフェンス以上にニックス時代から深刻な下降をみせています。
〇ブロック
16-17シーズン 2.0本
17-18シーズン 2.4本
19-20シーズン 2.0本
20-21シーズン 1.3本
〇リバウンド
16-17シーズン 7.2本
17-18シーズン 6.6本
19-20シーズン 9.5本
20-21シーズン 8.9本
ブロックは今シーズンになって急降下しましたが、リバウンドはそこそこ稼げています。ニックスの時はカンターがいたので、そこまでリバウンドに行く必要もなかったのも関係しているね。PF起用が基本でした。中間距離のシュートが多いのでセンターがいるのも必要な事だったんだけど、マブスだと3Pシューターだからなおさら。
これらのスタッツだけだと、そんなに悪くなっていない気がするのですが、ハッスルスタッツや、DIFFをみると予想以上に悪くなっていました。
〇コンテステッドシュート
16-17シーズン 15.4本(2位)
17-18シーズン 13.7本(4位)
19-20シーズン 12.8本(10位)
20-21シーズン 11.3本(9位)
何故か年々さがっている「シュートに対してチェックに入った回数」です。2年目にしてリーグで2番目に多かったのですが、だんだんと怖さが減ってきました。ケガの影響も大きいでしょうが、そんなこといっても昨シーズンよりも1.5回も減っているしね。
ポルジンギスはスピードに優れているわけじゃありませんが、基本的にゴール下で対応していてOKな選手だし、ウイングスパンもあって普通よりもオフェンスと距離があっても間に合ってしまいます。ゴベアみたいだと思うのは、この数字の多さを実現できる身体的特徴だと思うので、このまま減っていくとマズい。
〇6ft以内のDIFF
16-17シーズン △9.6
17-18シーズン △13.6
19-20シーズン △11.1
20-21シーズン △3.3
さらにマズかったのが、6ft、つまりゴール下近辺で相手のFG%をどれだけ落としたのかという数字です。これも今シーズンになって急降下しています。っていうか、昨シーズンがこんなに良いっていう印象もないんですけどね。
一応、一番大事なゴール下だけを並べていますが、全ての距離を含めるともっと酷くて、17-18シーズンが△4.3もあったのに、今シーズンはついにプラスになってしまい+1.1でした。とにかくディフェンスでの存在感がなくなったのが今シーズンです。
その理由がなんなのか、ポルジンギスウォッチャーじゃないし、よくわからん。とりあえずニックス時代のハイライトでも貼ってみましょうか。題名の時点で「ディフェンスのダイナモ」だぜ。ダイナモって今のポルジンギスに当てはまる言葉じゃないよね。
今のポルジンギスからは感じないフットワークですが、それだけでなく、ドライブに対してウイングスパンを生かして手を出すのも上手いです。「待ち構えてブロック」は少なく、高速ヘルプでもないので、ある程度はポルジンギスに任せることで成功している感じかな。
だからコーリーステインやパウエルと組ませて、ディフェンスは普通にウイング担当にしても良いのですが、そうするドンチッチ問題も出るので、どうにかしてセンターとしてのリムプロテクターにしなければいけません。
ケガの影響を無視して、課題をあげるとしたら「ヘルプに行くのか、マークマンへのパスを警戒するのか」の判断の悪さ。つまり全体的に自分がチェイスしている時には強いけど、チームディフェンスでの判断力に問題はあります。
しかし、もしも「判断力」ならばゴベアじゃないけど、トレーニングと共に解決します。一気には解決しないけど、ポジショニングとタイミングなので、ディフェンストレーニング徹底で良いはず。でも、それすらも受け付けない(知性的に)ポルジンギスならば諦めるしかありません。それはコーチ陣しかわからないだろうね。
また、ポルジンギスは「ワンプレーに対する対応」は良いのですが、「連続するプレーに対する対応」はイマイチです。1発でブロックできればいいけど、2つ、3つと繋がれるとアジリティ不足が思いっきり出てきます。これ自体はビッグマンにはありがち。ADが変なだけ。
ゴベアがどうなっているかというと、自分が止めようと前に出すぎるとやられてしまい、ブロックできなくても「立っているだけで驚異」と割り切って、手を出す距離をゴール下だけに徹底し、着地→ジャンプをしています。つまり前後に動きすぎないって事だな。
ポルジンギスは凄まじい高さのユニコーンブロックを最大の武器にするならば、それはドンチッチの相棒として、これほど頼りになる選手はいないかもしれません。
ゴベアを目指し、ディフェンスの脅威を最大の武器にするか
ケガの影響が大きすぎて無理ならば諦めて良いのですが、そうでないならば、この能力を持った選手を連れてくる方が難しいので、信じて伸ばす方向性もあります。
◎適正ポジションは何か
マリヤノビッチ、パウエル、コーリーステインとビッグマンが揃っていたマブスのロスター。それはポルジンギスがPFであったことを示しますが、いろんなことを含めて「ドンチッチの相棒」が欲しいならば、一番避けておきたいのがPFです。
クリバーがスターターになることが多かったのでポルジンギスはセンター扱いではありましたが、プレーを見るとスペーサーだし、リムプロテクト出来ていないし。出来れば周囲にはハードワークして運動量の多いタイプを増やしたいので、ポルジンギスをセンター固定にしないといけません。
ドンチッチの相棒として「センターが欲しい」ならポルジンギスを信じろ
「個人技エース」が欲しいなら諦めろ
現時点ではこんな感想です。そもそもサラリーが高すぎて、補強のジャマでもあるので、ポルジンギスを最大限活用する気がないなら、なんとしてでも放出しないといけません。なお、後者であればウエストブルックってのは悪くないトレード案だと思うよ。ドンチッチが「ゆずる」くらいのスーパースターなら、プレーシェアにもなるでしょ。ケンバだと「ゆずる」かな?
オフェンス面でも、もっと中間距離のシュートを有効活用し、「オフボールでの動き+ボールがなくても怖い選手」にしないといけません。結局のところ、スペーサーになっているだけなら、ポルジンギスくらいの高さは必要ないし、フィニースミスみたいに運動量があって、とびこみリバウンドにも参加する選手の方がいいに決まっています。
マブスはポルジンギスのためにプレーコールを用意しないのであれば、単なるディフェンダーになります。冒頭の「スペーサーであり、ディフェンダー」の『ディフェンダー』こそがカーライルが求めている事なのか。求めているとしたら、今シーズンの惨状は何なのか。
マブスはもっとディフェンスのチームに移行する必要があります。守れていればドンチッチのステップバックで何とかなる。でもオフェンスで取り返したいなら、色々と変更しないといけません。
ポルジンギス問題はチーム全体の問題。マブスの将来の問題。
かなり希少なタイプのビッグマンなので、
マブスもどうしたら活きるのかわからないじゃないかなと感じています。
ノヴィツキ―のイメージだったのかもしれませんが、
あそこまでオフェンススキル多彩ではありませんしカーライルがマブスのHCに就任した時にはMVP獲得した後でほぼ完成されてましたしね。
一点カーライルを擁護するとしたら怪我やコロナでのシーズンオフ短縮諸々でポルジンギスをチームに組み込む為のトレーニングが充分ではないのかもしれません。
トレーニングはあるでしょうね。
試合の中で作っていくには特殊な選手が多過ぎますし。
ポルジンギスの活かし方が2年でわからなかったなら、もう放出したほうがベターです。
とはいえ一応20点も取っているしな。
ADもそうですけど、ビッグマンシューターの強みって高さがある+ガードウィングよりマークがゆるいから楽に打てることだと思うので、3Pに限らずミドルを打たせるのは割と賛成です。
そういう意味でも4番より5番の方が適正ポジションな気がしますね。
ただ、ニックス時代のポルジンギスは序盤は元気でもシーズンが進むにつれて疲労が溜まりパフォーマンスが落ちていたので、ムービングシューターとして動かしてディフェンスもやらせてってなると運動量的に厳しいんじゃないかなって思うんですけど、その辺はどうなんですかね。
とはいえ、ドンチッチ頼み過ぎる現状は変えないといけないのでトレードしないならポルジンギスを活かす戦術導入はマストかなと思います。
それにポルの身体が耐えられるかどうか、その上でかつてのディフェンス力を取り戻せるのか。
動けなくなってるからDF力が落ちてるのか、それともオフェンス面での不満というメンタル面がディフェンスにも影響してるのか分かりませんが、どこにいってもポルジンギスのDFは求められる要素なのでDFの改善は必須ですね。
確かにポルジンギスも前半プレイヤーですね。
プレータイムは制限して、出来るだけディフェンス重視かな。
どっちにしても終盤はドンチッチなのでオフェンスは前半だけでも成立する気はします。
逆にドンチッチは前半にやりすぎちゃだめだし。
ディフェンス徹底がメンタル的に厳しい気もするのですが、DPOY目指せ!とかでなんとかモチベーション上げないと。あのインタビューだとかなり苦しそうで。
ポルジンギスは昨シーズンに結構ビルドアップしてて、リムプロテクターとして使うのかなって思ったんですが、体重増やすと怪我がちになった&過密スケジュールでコンディションが悪いのかもなと思ったりもしました。
なるほど。体重増はかなり関係するでしょうね。そもそもビルドアップはケガ防止なので、本末転倒になるのはちょっと。
過密日程は大きかったので、来シーズンにスタッツが戻るかもしれません。
いつも楽しく読ませていただいています。こういう記事を読むと現代のNBAでPFは難しいポジションなんだなぁと思います。マルカネン、ポルジンギスの苦戦を見てるとサイズよりもある程度オールラウンドなプレイヤーの方がPFにする方がいいですかね?スパーズもPF欲しいけどこう考えると難しいなぁと思います。ポルジンギスはCが良さそうですけどシーズン通して出来るのか、本人にやる気があるのかは謎ですね。
NBAにはいってから、ポジションがPFからセンターになるのは一般的なので、PFは死語に近いですね。
ポルジンギスもドライブが出来ればPFで行けるのですが、そこが弱いのでセンターの方が向いている
代わりにセンターでもパワーファイトしなくていい時代なので、向いていると思います。
ポルジンギスを語るのに怪我の事に触れないとは!?
能力やデータもさることながら、スペ体質なのが使いにくい一番の原因だと思いますよ
そんなの初めからわかっててマブスは獲得しているはずなので、今更使いにくいと言われてもねぇ。
そしてそういう理由なら、諦める一択なので。
お疲れ様です。
まず、KPに関して思うのは、相手が選手の駒が多くスモールに移行しやすいクリッパーズだったのは少し可哀そうかなと思いました。
ミドルシュートを増やすこと自体はできると思うのですが、今まで見てきたマブス(というかカーライル?)のオフェンスは他チームと比べてオフボールムーブが少ない印象なので、そこが最大のミスマッチなのかもですね。
ノビツキーもハイポストに預けてスペース広げてお願いの一本鎗でしたし、いまだにカーライルはKPにポストアップを求めてそうなので、そこが苦手なKPにとってはノビツキーの幻影に苦しめられてるのかなと思いました。
KPがポストアップ上手くなるか、カーライルの考え方が変わるか、カーライルが首になるか、KPがいなくなるか…、どの道も厳しそうですがいい方向に進んでほしいです。
ただ、個人的な意見でいうと、今のマブスに一番欠けているのは質の高いディフェンシブセンターだと思っていて、データにある通り今年のKPだと厳しそう(明らかな違いでビックリしましたが)なので、KPに構わず補強してみてほしい気持ちが強いです。ただ、最終的なゴールは優勝なことを考えると、資産の減りそうなトレードや放出より、KPを有効活用するウルトラCを起こすしかないんですかね。
カーライルとのミスマッチな感じが否めないですね。これはポルジンギスだけではなく、Jリッチにも起こっており、オフボールで違いを作ろうとする選手に向いてません。だからPGも補強して意味があるのかどうか。
ドンチッチも今の感じが本質ではない気がするので、ポルジンギスを使うならHC交代も一手ですね。