シーズン最終戦でグリズリーズとの8位決定戦に勝ちながら、レイカーズに敗れ、再びグリズリーズに相まみえることとなったウォリアーズ。とはいえ「普通にやれば」勝てるようなイメージの試合です。
でも、そんな状況に陥ったらモラントの価値も下がる。この2試合で何を学び、どうしてくるのか。1試合で何が変わるんだって話ですが、変えなきゃ勝てないんだから変わるしかないぜ。
カリーが違いを作り続けているように、モラントも違いを作らないといけない。おそらく想定通り守れていたであろう5日前のウォリアーズ。想定通りにさせないことが出来るのかモラント。そんなところがアップセットを起こすキーポイントです。
◎JJJ
ベイズモアのコーナー3P(2Pに訂正)から始まるも、JJJが3Pでお返し。続いてウィギンズがステップバックミドルを決めるも、モラントが3Pでお返し。
ウォリアーズとしてはカリーにブルックスが密着しているのは想定事項なので、他の選手から上手く攻めています。一方でグリズリーズはインサイドカバーしてくるウォリアーズに対して3Pから入りました。
この流れは続くのですが、ウォリアーズ側にミスが出て、そのまま速攻に持って行けたグリズリーズ。カイルがドライブ&ワン、モラントの3Pも決まってFG6/6のスタートでリードします。
タイムアウトのウォリアーズですが、カリーがキャッチミス、ドライブからボール保持ミスでなかなか上手くいきません。ところがグリズリーズもバランチューナスが2回目のファール。ストロングポイントがベンチに下がってしまいます。
ここでティルマンではなくベインを選んだタイラー・ジェンキンス。JJJのワンビッグというウォリアーズ側が想定していなかったであろう形になります。そしてこれはポジティブに働き、JJJの3Pとドライブになるのですが、両方ともミス。単なる個人の問題。それでもインサイドが広くなったので、モラントがドライブからステップインを決め、リムプロテクターを外せたメリットがでていました。
その後、通常ローテでトスカーノとティルマンが投入され解消されましたが、わずかな時間だけどグリズリーズの仕掛けが少し上手くいきました。少しの差を繰り返していくことが勝利への道。
ウォリアーズは変わらずカリーのところは上手くいかないけど、ベイズモアのコーナー3Pなどで対抗していましたが、ブルックスが逆を取られてバックドアカットされると止めに生きたJJJがファールしてしまい&ワン、さらに3Pにチェックにでたら、ブルックスに手を引っ張られたJJJがファールしてしまい4点プレー。そしてトランジションからカリーの3Pで一気にウォリアーズが追いつくと、プールが3Pで続いて逆転。
グリズリーズはJJJを引っ張りすぎたのかな。ドライブやリバウンドで奮闘してくれているけど、12分のフル出場は長すぎたかもしれません。ちょっとずつ間に合わなくなったり、シュートミスしたり。
それでもアグレッシブに飛び込んでファールドロー。ベインもドライブを決めて再逆転して1Qが終わります。モラントとJJJが頑張った1Qにはなりました。でも終盤になるとカリーを捉まえきれなくなって互角に持ち込まれたのでした。
◎ファールトラブルとティルマン
休んでいたバランチューナスが3P、メルトンも3Pで続き、ベインのドライブでリードを広げるも、プールが3Pで反撃します。とはいえ、ちょっとディフェンスが効いていないウォリアーズ。タイムアウトをコールします。
バランチューナスとJJJの3Pが効いているから、ヘルプが間に合っていない印象です。ところが、そのバランチューナスはウィギンズのドライブに飛び込んでしまい&ワンの上、3つ目になってベンチに下がります。
そこでJJJが出てきますが、リバウンド争いで3つ目をコールされてしまいます。かなり可哀そうなコール。インサイドの2人がともにファールトラブルに追い込まれてしまった。そしてカリーが戻ります。
一気にウォリアーズペースになりそうでしたが、ティルマンがルーズボールにダイブしてマイボールにすれば、ドレイモンドのパスをカットするハッスルプレー。カリーがボールを持つ前にティルマンの踏ん張りがきいて、なんとかかんとか。グレイソン・アレンの3Pで点差は二桁に。
さらにダブルチームされたカリーがパスを出すもドレイモンドが反応せず。ベイズモアのターンシュートは後ろからヘルプに来たアレンがブロックし、そしてティルマンは3Pもヒット。ファールトラブルのピンチにチームを救うルーキー。
タイムアウトのウォリアーズ。カリーがギブ&ゴーで抜け出してレイアップに行くも、ヘルプに飛んできたカイルがブロック。カリーはなんとかコーナー3Pを返すけど、残り1分半でも点差は二桁のまま。
ティルマンが連続でショートレンジを落とすも、ルーズボールとリバウンドで取り返すと、アレンの3Pが決まり、前半は62-49でグリズリーズがリードします。
前回の対戦で連携を遮断したウォリアーズは9スティールを記録しましたが、この前半は3つのみ。逆に26アシストだったグリズリーズは、62点も取りながら11アシストのみ。自分で積極的に得点に行く姿勢が上手くいったことと、3Pが9/17と高確率だったことでリードしました。
皮肉にもグリズリーズのファールトラブルが、ウォリアーズディフェンスを困らせた面も否めない前半でした。ティルマンが頑張った。
◎ミス&ミス
ウィギンズが素晴らしいムーブを見せるのですが「知っているぜ」と言わんばかりにJJJとカイルが後ろからブロックします。まぁそれでリバウンド争いになってJJJは4つ目になったけど。交代を拒否したJJJはドライブからのファールドローで抵抗。
モラントが中途半端なプレーでシュートを打たずにパスを出すとミスになりますが、カリーを狙いすぎのドレイモンドがパスを読まれれば、イリーガルスクリーンでなかなかチャンスを作れません。でも今度はモラントのチェックに出たルーニーに対してバランチューナスが押したと判断され、JJJに続いて4つ目。どっちもミスが増えていきました。
カリーはシュートさえ打てれば決めてくるし、モラントはゴール下を粘り強く決めているし。そしてモラントは4本目の3Pをヒットしているし、ウィギンズはスピンムーブ決めるし。それぞれシュートに行く前でのミスさえなければ。
残り3分。3人戻っていたグリズリーズなのに、ベイズモアに誰も行かず、それを見逃さなかったカリーで速攻が決まり6点差。しかしベインのドライブにティルマンが合わせるとドレイモンドがファールをコールされてしまい、3つ目。ハードな試合らしく両チームのインサイドが困っています。
そのうち両チームともシュートが決まらなくなりました。モラントが連続でゴール下を外してしまい、タフショットを決めたカリーで78-73と5点差になって3Qが終わります。このQは24-16とロースコア。
◎白熱
カリーを交代させないのですがまたもターンオーバーのウォリアーズですが、グリズリーズもバランチューナスがフリースローを2本ともミス。そんなことをしている間に、遂にゴール下のカリーにパスが出るとブルックスに当たりながらスピンしてシュートを決め&ワン。続いてトップからの3Pで一気に詰めます。
それでも今日はモラントが3Pで返します。バランチューナスもゴール下を押し込み、リードをキープすると、カリーのパスをモラントが掻っ攫って速攻に。これで残り8分6点差。
カリーがいるだけウォリアーズ有利かと思いきや、カリー以外が決まらない。あれだけ決めていたプールもワイドオープンを外し、ベイズモアのコーナーも決まらない。完成し始めていたチームが、大一番で機能していません。それまで決めていたウィギンズもダンクミスに。
残り6分。モラントに対してドレイモンドがマークにいきます。とにかくここを止めたい。しかし、ドレイモンドが引っ張られた分、インサイドが薄くなったかバランチューナスがオフェンスリバウンドでファールドロー。これでどうしようもないと判断したかスモールラインナップに変更です。
残り3分半。タイムアウト明けにバランチューナスが押し込んで10点差。しかし、すぐにプールが飛び込んで&ワン。しかもファールしたのはバランチューナスなので、どうすべきか難しいけど残します。
モラントはパスを選ばず、自分でサーカスショットを決めて突き放すも、ドレイモンドがすぐに返す。さらにカリーに2人いったところでフリーになったドレイモンドがねじ込み。
モラントのゴール下が外れると、カウンターのトランジション。最後はプールの3Pになるとブルックスが足を引っかけてしまい3ショットで残り1分半2点差。
カリーをおびき出したモラントはスピード突破でレイアップ。しかしこれがリングに嫌われ、逆にカリーのドライブはファールを貰うようにリバースにしてバランチューナスが退場します。交代はティルマン。終盤にJJJは起用しないの徹底しているね。同点。
モラントは止めたウォリアーズでしたが、カイルがカリー相手に仕掛けてファールドロー。実は徹底してカリー狙いなグリズリーズ。残り55秒で2点リードに。
カリーは打てないのでプールが出てくると打ち切れない中で何度もパスを繋ぎ、最後はウィギンズにアシスト。同点。
ここでグリズリーズはドライブしたらディフェンスが収縮したのでコーナーにいたティルマンに。でもシュートはバックボードにあたって決まらず。
タイムアウトを取らないウォリアーズはカリーにもたせたところでハーフラインで2人来たのでドレイモンドへ。決勝フローターを狙ったものの最後まで手を出したティルマンにかすり、オーバータイムへ行くのでした。
◎オーバータイム
ブルックスのゴール下は外れるも、高速でリバウンドに来たティルマンがねじ込み。カリーへのダブルチームからウィギンズがゴール下。ちょっとやり過ぎな気もするカリー対策。でもカリーに1人だったらステップバックミドル。
ここでアレンが3Pを決めると、さらにスティールから空いたところで連続3P。ところがドレイモンドが3Pを返すんだ。オーバータイムになってサポートキャストが働く両チーム。
タイムアウトのウォリアーズはパスアウトからプールが3Pを決めてリードします。本当に頼りになる3人目のスプラッシュ。
しかし、グリズリーズもティルマンがコーナーから3Pで逆転。いやー、こっちも素晴らしいわ。そしてモラントがドライブからフローターで残り45秒3点リード。ここもカリー狙いのドライブでした。
プールにはモラント、カリーにはブルックスが密着し、他は空き気味でインサイドカバーのグリズリーズ。ドレイモンドが3Pラインで空いたけど、プールにつなぐとターンオーバーに。
そして再びモラント。今日は行くぜ。こないだの対戦がなければ行かなかった気がするぜ。ウォリアーズが教えてしまった正しいプレーオフでのエース像。残り4.5秒5点差。
ここでまたプールが変態3Pをヒット。残り2.2秒で2点差。スローインからブルックスがパスを受けてファールゲーム。まだボーナスじゃないのでもう1回。1.7秒しかない。
タイムアウトでやり直しのスローインはバックコートから走ったベインがダンク&ワンという最高の結果になって、グリズリーズが見事に第8シードをつかみ取ったのでした。
〇カリー
39点
3P6/15
4アシスト
今日も必死で抑えに行ったけど、カリーは止まらず。ここを敗因には出来ないのですが、4アシストってのはパスからの展開がきかなかった。
〇ドレイモンド
11点
10アシスト
16リバウンド
6ターンオーバー
トリプルダブルでしたが、問題があったのはターンオーバー。レイカーズ戦に続いてプレーを読まれるシーンが多くパスゲームが出来ませんでした。自分たちが塞いでいた連携を、今度は防がれた形。
〇ジャ・モラント
35点
3P5/10
6アシスト
4スティール
そして前回とはまるで違う選手像を見せたモラント。そうさ、これが必要なのさ。それでこそエース。プレーオフに進むチームのエース。ウォリアーズの狙いを上回るプレーで粉砕しました。5つの3P成功はキャリアハイ。明らかに違うスタイルでプレーしました。
ウォリアーズの完璧な戦術が光ったここ最近ですが、今日に限ってはそんな空気はなかったよね。理由はシンプルにモラントが予想外のプレーというか、完璧の上で決めていたから。2本くらいあったサーカスショットは、パスを出す形からのダブルクラッチっていうレアプレーでした。
ってことで、感想はいろいろあるけれど、また後で考えましょう。いずれにしてもね。
スーパースターに成り上がろうとしたモラントに乾杯!
ティルマン万歳!ミシガンステイト万歳!
熊は終盤ヨナスの遅さを徹底的に利用されていたのでヨナスファールアウト、ティルマンinは怪我の功名だったのかもしれません。3ptも値千金。
結果論とはいえ結局GSWが新たに加えたウーブレワイズマンは出場出来ず仕舞い、熊がキングスから引ったくったティルマンは活躍とフロントの差が勝敗に繋がったかも?
GSWもせめて後一人信頼出来るローテーションプレイヤーが居ればな〜
ティルマンはデカかったですね。終盤はティルマンのディフェンスがウォリアーズを困らせまくり。
ウォリアーズはどうしてもインサイドをもう一枚作れなかったから、ティルマンとの差が!
しかし真剣勝負段階に入ってさらに試合内容の西高東低が半端ない、、、。
ほんとソレ!
いやはや嬉しい!!今シーズンはあまりモラントがクラッチ決めている印象なかったですが、3PMのキャリアハイとクラッチのフローター2本!!これぞエース!!これぞスーパースター!!
リーグやNBAファン的にはウォーリアーズのほうがPOは盛り上がったでしょうが、そんなのはもういい!!
あの場面でスリーを決めきるティルマンやOT強気に決めるアレンも素晴らしいですが、そんな起用をするタイラージェンキンスが素晴らしすぎる・・・
今シーズン1シーズンかけて成長したすべてが出せたゲームだった気がします!!
取りあえず、ウォーリアーズやスパーズがいった方がよかったなんて言われないような恥ずかしくないファーストラウンドを期待します!!!
3試合で大きく変わりましたね。アレンを出しているのはヤバい気がしましたが、HCに感服!
モラントがスーパースターになる試合を見た!という話をしています。
試合を通して、前回同様に、モラントがドライブでインサイドに入った後のパスアウト先がなく困ってましたが、終盤にフローターでのフィニッシュを選択するようになり、それが3本全て入っており、GSWのデフェンスを上回った印象です。
良い試合でした。
GSWにカリー、プール、ウィギンズ以外にあと1人個人で点が取れる選手がいればなー。
モラントに必要だった事に明確なアンサー!
パスフェイクも効いていて、ディフェンスの読みを外して決め切れました。モラントえらい
お疲れ様です。
このカードだけ直近に前哨戦があったので、見ててより楽しかったです。アジャスト合戦があってこそ。モラントすごかった!
ウォリアーズはどうすればよかったんでしょうね。基本カリー以外の4on4、最後はカリー以外の4on3だった訳で、個人的にはTOよりも他メンバーが普段決めれるシュートをちょっとずつ落としたことが響いたのかなと思いました。
たられば過ぎますが、もう1戦あったらカリーへのダブルチームは鮮やかに攻略されてしまう気もします。
去年お休みしてたカリーがバリバリやれることがわかって妙に嬉しかった今シーズンのウォリアーズでした。来年こそはトンプソン入り完全体が見たいですね!
このダブルチームの形は昨シーズンから主にハーデン対策として進められた形で、ポイントは「ダブルチームの後」のリカバリーが進化したんですよね。
そこにドレイモンドが対応できなかった。レイカーズ戦も同じようにミスを繰り返したので、1、2試合では解決しない気がしてます。