2021/2/27
超団子状態の直接対決ですが、ニックスが団子に加わっているのは、とても良く頑張っている結果であり、5割を目指せているのは称賛されるよね。でもペイサーズは、昨シーズンに比べてどうのこうの、ではなく、単純に今シーズンの内容だけを見ても「なんで5割なの?」と言いたくなります。
前日はセルティックス相手に大量リードを得ながら逆転されており、どうも「勝ち切る」ことに問題がありそうな。そろそろオールスターブレークなので、いつまでも許されるわけじゃないよ。
◎決めきれない
1Qのペイサーズは32点でしたが、まさに問題のある32点でした。内容の良さに対して得点が伸びなかった。
開始からマッコネル(ブログトン休み)とサボニスのプレーメイクでニックスディフェンスを収縮させてはキックアウトで3Pを打って行きます。オープン3Pを多く作れたのに、確率は普通。「普通」ってのが厄介で悪いわけではないから気にならないかもしれないけど、「勝ち切る」ためにはそこで妥協できません。オープンだもん。
キックアウトではなかったものの、1Q終盤にアーロン・ホリデーが打ったロング2Pなんかは、あと半歩下がれば3Pだった上に、2Pにしておきながら踏み切る足のバランスが崩れており、見事に外れていました。なんかこう「もうちょっと拘れよ」と言いたくなる。
それでも序盤に8-0にしたこともあって(15-0くらいでも良かったような気がするけど)ニックスはタイムアウトで修正します。3Pへのプレッシャーを強めないとさすがにね。
これでペイサーズはドライブが効き始めますが、レイアップをポロポロ落としていました。ポロポロは言い過ぎか。でも、ディフェンスが修正してきたのに対して、ちゃんと弱くなったところを攻略できているわけです。内容は良いのにフィニッシュが甘い。
そして、そのうちにゴール下でボールを持ったランドルがドリブルで運んでのカウンターアタックを発動していきました。+2点のはずが△2点になったよ。まぁこれはランドルを誉める部分もあるから、仕方ない・・・と言いたいけど、何度も食らうってのはトランジションディフェンスにも問題があります。
フィニッシュを決めていれば、トランジションディフェンスをしっかりしていれば、たらればではあるけど、ディティールが甘い気がするよ。
そんな感じなのでニックスに追い上げられたのですが、ビターゼが登場すると対するギブソンがケガで交代した事もあって、インサイドでのイニシアチブをとり、守ってはゴール下に立っているだけでもイージーシュートを許さず、攻めてはパワフルにゴール下を決めてきたので、1Qは32-23でリードして終わります。
ビターゼの活躍はニックスがランドルを休ませていた事もあるのですが、ちょっと不思議なのはサボニスとターナーが揃っているスターターよりも、ニックスは攻めにくそうだったこと。センターの仕事量が多過ぎることもペイサーズの悩みなので、疲労ってのも勝てない理由かもね。
◎噛みついたら、噛み切ろう
ペイトンが休みでローズをスターターにした上に、ギブソン離脱でベンチメンバーが弱体化してしまったニックス。2Qになっても押し込まれまくってしまい、46-30と16点差まで広げられてしまいます。基本的にディフェンスを強く打ち出していける時間にアドバンテージを得られるので、止められなくなるとオフェンスも続かないよ。
これではまずいとタイムアウト。そしてお互いにスターターが戻ってくると、ハードディフェンスでペイサーズからミスを誘発しまくります。特にサボニスのアタックをランドル1人で止めながら、ブラインドサイドから飛び出してくるローズなんかがスティールし速攻。
ランドルもパスカットで速攻。フィジカルな対応で困らせると次第にヘルプも不要になったので、ペイサーズはパスを出す先がなく、個人の戦いで優位に立って行きます。プレーを読んでいるディフェンス。そしてフィジカルに当たってくるので「ファールだろ」とサボニスがクレームするシーンが頻発します。
まぁファールなんですけどね。うん。でも、パスを捌けていないから密集のインサイドに攻めてしまっているわけだし。アウトサイドでディフェンスをずらせないでインサイドのプレーメイカーに頼りすぎているのが、ニックスディフェンスに合ってしまった2Q後半。
そしてローズのパスからバレットが3Pを連発し21-3のランであっという間に追いつきます。フリーを作っては外していたペイサーズとは対照的に、一回噛みついたら、一気に噛み切ったようなニックスの怒涛の反撃でした。
最後もポストアップしたサボニスのパスを読んだローズがスティールし、ボールを運ぶとブザービーター3Pを放ち、これが見事に決まって54-52と逆転した終わったのでした。
うーん、見事だったニックスと、本当に「勝ち切る」ことを知らないようなペイサーズ。チャンスを得たら畳みかけ、ピンチになったらガマンする。そんな試合運びみたいなところも含めてイマイチなんだろうね。
◎サボニスに頼りすぎ問題
後半になると1Qのようにペイサーズオフェンスがニックスの守っていないところを使っていき、マグダーモッドのカッティングレイアップやゴール下の合わせ、マッコネルのドライブで得点していきますが、サボニスのポストアップだけはフィジカルに対応するランドルと「パスを読む」ローズによって抑え込まれていきます。
一方のニックスはローズがドライブフローター、バレットのドライブからノエルのアリウープ、そしてランドルのミドルで互角の展開に。ってことで差がついているのがサボニスvsランドルなので、ちょっと2人の違いを考えてみましょう。
フィジカルに強く推進力のあるランドルではありますが、サボニスも身体を使うのが上手く、インサイドでも自分のスペースを作れる巧みさがあり、その上でランドルよりもスマートなプレーをするので、選手としてはサボニスの方が上です。得点力は互角くらいかな。
違いがあるのはプレーメイク能力で、サボニスによるコンビプレーを作り出す上手さは群を抜いています。一方でランドルはあくまでも自分が行く事でディフェンスが寄ってきたらパスを出せるレベル。しかし、今シーズンはそんなランドルの球離れが良くなり、インサイドの起点として機能しています。
ランドルが起点としてパスを出すのは、基本的に「自分が仕掛ける前」にパスを出します。ドライブしてからパスコースを見つけるような判断力はないしね。でも、それが今はパスを捌くことでのバランスアタックにもなっています。
一方でサボニスはハンドオフも活用しながら、自分で仕掛けてからのパスアウトも自由自在。ディフェンスを動かしておいてフリーの選手を作れます。ところが、今シーズンはサボニスへの信頼を高めすぎていて、「サボニスのアクション待ち」のプレーが増えました。本日、上手くいっていないのもここで、ニックスがヘルプに来てオープンになるチームメイトが出てこない限り、サボニスが無双するのを待っている状態です。
その結果、サボニスがボールを持った時だけ窮屈になるペイサーズオフェンス。もうニックスも慣れたのでサボニスがドライブしてくるのを待ってから囲み始めました。メチャクチャファールされているけど、ずっとノーコールなのに、延々と密集地帯に飛び込むサボニス。
そのサボニスが下がると交代したサンプソンが鮮やかな合わせでフリーのゴール下を決め、今度はターナーのインサイド合わせが決まります。つまりインサイドの起点であるサボニスアタックにするとディフェンスは密集するけど、アウトサイドから組み立てるとインサイドでも楽に打てるわけだ。2Q以降ずっとサボニスに任せるプレーコールが悪いぞペイサーズ
ランドルがミドルを決めてリードを奪ったニックス。ホームコートアドバンテージが酷かったのは事実ではあるものの、密集の外から決めていったことで得たリードではありました。
ペイサーズの「サボニスに頼りすぎ問題」を知っていたからか、見事にサボニスだけを止めたようなニックスがリードを奪ったのでした。
◎3ガード
ゾーンにしたペイサーズに対して、エンドラインからノエルの合わせとクイックリーの4点プレーで早々に9点リードにしたニックス。前半はここでボコられましたが、逆に明確なリードにしました。
しかし戻ってきたサボニスが今度は3Pを決めて反撃します。そしてアーロンのドライブに対し、逆サイドのコーナーからカッティングしたサモナーがアリウープをぶち込んで同点。ダメダメだったサボニスのインサイドプレーメイク任せではない形が増えていきました。
マッコネル、アーロン、サモナーを並べた3ガードに頼ることにしたペイサーズ。これが成功してターナーの3Pで久しぶりにリードします。マッコネルは全然交代していないぞ。
ニックスはランドルがサボニスのディフェンスに困り、外から打つばかりになり、ドライブしたらエルボーアタックでオフェンスファール。これで5つ目。まぁ本当は+5つくらいファールしていたけど見逃されていたしな。
苦しくなったニックスですが、ここでバレットが個人技で救います。相手がアーロンだったので小さいこともあり、3Pを決めれば、ドライブで&ワンで再逆転。さらにランドルも3Pを決め、トドメとばかりにバレットのドライブで11-0のランで残り2分で6点リードにします。
それでもペイサーズはマッコネルが速攻を決めれば、パスアウトからサモナーが3P。突如としてチームを救うぜサモナー。
ランドルのドライブをサボニスが止めると、今度はサボニスへのパスをノエルがカット。そのままサボニスがノエルに倒れ掛かってファールです。パスを出したターナーに怒っているようなサボニス。フリースローで残り1分3点差に。
ターナーのコーナー3Pが外れ、ニックスはランドルの1on1に行くと、ここでサボニスのファールに。その前にランドルがサボニスの顔を叩いているのでブチ切れるサボニス。でも判定が覆らずニックスが5点リードに。
急ぐペイサーズはサボニスがバンク3Pを決めて望みが残ります。ノーファールで守っていく形ですが、プレッシャーをかけたらファールコールに。突然厳しくなるレフリー。でもバレットがフリースローを2本ともミスしたので残り14秒2点差のまま。
ボールを持ったサボニスが雑な手渡しパスをマッコネルに戻すとローズが少し触り、マッコネルが弾きターンオーバーに。最後までサボニスで困ったようなペイサーズと、最後までそれを読んだローズのニックスでしたとさ。
◎ヤバいね
レフリーコールが難しすぎて、なかなか酷い試合ではありましたが、ニックスはこうやって勝ってきたしね。フィジカルがしがしのディフェンスに対して、鮮やかにかわすのか、フィジカルに対抗するのか、事前に考えておかないとさ。
逆にニックスはペイサーズがやってくることを分かった上での対策をしていたよね。ワーカーホリックのシボドーがちゃんと対策してきたってことだ。
ブログドンがいないとか、ルバートがいないとかはあるものの、ニックスがペイサーズの問題を洗い出してくれました。サボニスのプレーメイクに頼りすぎ問題については、前から分かっていたものの「エースとして脱皮しよう」みたいな期待も含めて、サボニスが頑張らないといけない部分もありました。
これに対して、vsサボニスのみペイント内にドリブルしてきたら囲んで奪い取ったニックスの狙いはよくできていました。もちろん、ファールだった気はしますが、あれだけレフリーがコールしないのだから続けるに決まっているよね。しかも、単にフィジカルでサボニスを潰すだけでなく、ローズがパスコースを読む動きも見事で、シューターがポジションを変えなかったペイサーズの弱点も読んでいた感じです。
ならばペイサーズは目先を変えないといけません。3ガードにした4Qは密集地帯を避け、インサイドアウトでのプレーメイクで反撃に成功しています。しかし、ここでマッコネルを出し続けることになりました。
〇TJマッコネル
46分20秒
17点
12アシスト
1分40秒しか休めなったマッコネル。つまりねビョルグレンは
プレーメイクは個人に任せるんだ!
という姿勢を明確にしてしまいました。ラム、アーロン、サムナーなどがいてウイングにホリデー兄、マグダーモッドがいるけれど、チームのプレーコールでは組み立てられません!と宣言したようなものです。
シーズン序盤はオフボールでの組み合わせなんかもあったのに、サボニスとブログドンに任せまくった結果、どんどんオフェンスが定型化してきたような気がします。ってことで、いつまでこれをやるのだろうか。そろそろヤバいぜ。
〇デリック・ローズ
17点
11アシスト
5スティール
今日はなんといってもローズ。マジでディフェンスが見事でした。あんなにパスコース読む能力をもっていたっけ?
先読みがよく、サボニスに襲い掛かることもあれば、ローテの先に飛び出てきて奪い取ることもあり、エイブリー・ブラッドリーみたいなディフェンスのクイックネスを発揮していました。そのうえで11アシストとオフェンスも構築しており、地味にニックスを引っ張っていました。
これでニックスはペイサーズの上に行く事に。いろいろあるけど、フィジカルなディフェンスでチャンスを作って、カウンターで沈めるのは、ファールコールが厳しい中で他のチームがやっていないのでメリットが出てきています。
ペイトンがいなくても問題なかったニックスの武器はプレーメイク以外で違いを作れたこと。ブログドンがいなければダメなペイサーズとの差を示してしまったのでした。
HCは今季ペイサーズはブログトンとサボニスをもう1段階レベルを上げようとしているシーズンなんでしょうね 定型化が強く出過ぎてますが
ペイサーズ事情は兎も角常に主力2人がいない状態なのでここに負けるチームは正直ちょっと情けないんじゃないかなってすら最近思い始めてます
でも、層の厚さがペイサーズの売りなので、これはこれで問題あるんですよ。
勝てないまでも、内容がそれでいいのかっていう。