2021/01/10
いやー、やっぱり今シーズンはムリがあるね。試合数60試合で良かった気がするよ。安定して勝つのが、とっても難しくて各チームが困っていますね。でも、安定して負けるチームはあるんだよね。そこの沼にハマらなければOKさ。
ピストンズはヘイズが不在です。でも今シーズンの特徴であるビッグマンは充実。ジャズはフェイバーズを加えたので、そこに対抗できるようになったはず。ただし人数は少ないので、果たしてビッグマンは多い方が良いのか、少ないからこそ活躍するのか。ゴベアーじゃなんともいえないか。
◎
ドノバン・ミッチェルのブロックとドライブで始まる試合。3P、ドライブとさらに続いて9-0になりました。でも、ドノバン君に合わせようとしすぎたミスもあるし、ドライブコースを作るはずがコンリーのポジションミスもあったり、そこまで上手くいっている雰囲気ではありません。
するとタイムアウト明けからコンリーとドノバンのポジションを入れ替えます。「コンリーよりもドノバンの方が良いPG」ってのもあるのですが、「コンリーの方がオフボールムーブが上手い」のもありそうで、ボグダノビッチとコンリーが動いていく形で良いチームオフェンスになっていきます。
ただ、さすがにピストンズはインサイドを塞ぎます。ゴベアーへの合わせが決まらない。シャックにバカにされそうだ。
逆にピストンズは、グラントのマークがゴベアーになったタイミングでプルアップ3P。上手いね。グラントは調子が良いそうで、エースっぽくなっているとか。本人には良いことだけど、本当にそれでいいのかなピストンズ。
そんなこともあって追い上げたのですが、ゴベアーが下がってフェイバーズが登場すると、再びディフェンスが締まり、イングルス、ドノバン、イングルスと3Pを決めていって、フェイバーズの合わせによって30-12まで広がります。このフェイバーズの合わせは、リングまで飛び込まずにローポストでのジャンプシュートだったので、昨シーズンのジャズにはなかった武器でした。
そんな感じで1Qは15点差で終わります。フェイバーズになってからの方が安定していたなぁ。でも、あと5年はゴベアーのチームで行くんだよね。時代が求める戦術が大きく変化したら困ってしまいそう。
◎ジェレミのアイソ
ボロボロだった1Qのピストンズですが、プラムリーとグリフィンが下がり、岡フォーが出てくると改善しました。プレシーズンでもありましたが、オカフォーはエンドライン担当なので、ペイント内には大きなスペースが生まれます。どうみてもこっちの方が良いオフェンスになっている。
ただし、ジェレミのアイソ連発。ちょっと意味わかりませんね。ミハイルーやベイがアウトサイドに構えているので、設計としては悪くないのですが、まさかのグラント信仰でした。
なお、本日はローズもいません。そこにはいったのがサンダーをウェイブされたフランク・ジャクソン。はじめは誰だかわからず、2巡目で獲得したルーキーかと思いました。だってブルース・ブラウンっぽいんだもん。結局は同じタイプを求めたようなPGです。
ピストンズは良い選手を連れてくるのだけど、中心にする選手がよくわかんないんだよね。このセカンドユニットの時間帯は、テンポよくパッシングしていくフランク・ジャクソンと、突破力のある期待のドゥンブーヤ、それにミハイルーやエリントンといったシューターを組み合わせています。人とボールを動かして、行くオフェンスを志向していると思うのですが、本当はPGローズなので一点突破型になっちゃうし。
そんなことを思っていたら、ちょうどアイザイア・トーマスのインタビューが。ローズとヘイズを比較し、特にヘイズについては「マジック・ジョンソンのようだ」ってさ。ちょっとレジェンドの発想が現場と合っていないのかもね。
さて、試合はずっと点差が開きっぱなし。それでもオフェンスは戦力不足の中でトレーニングしていると思えば許せる。グリフィンはパスを回すことを優先している感じで、デロン・ライトと共に起点役となり、ウイングにパスを供給している間は悪くない。
エリントンがコートに残っていると、オフボールで動き回るのでプラムリーのスクリーンも使えているし、どこかで最適解も見つかりそうな気が・・・。
ただ、今度はディフェンスでインサイド合わせを連発されています。特にジャズがゴベアーとフェイバーズを並べてきた2分で、フェイバーズに3つのオフェンスリバウンドをとられてしまいました。ビッグマンを並べたい理由が全くわからないんだよね。
ところで、この試合を選んだ理由がドノバン・ミッチェルVSグラントの続きが観れたら面白そうだからでした。でも、やっぱりマッチアップしないよね。グラントのディフェンスを便利に使うためにビッグマンは残しておくなら、プレーオフのナゲッツと同じでしたが、そういうわけでもない。まぁグラントにその役割をやらせるとオフェンスにエネルギーが残らなそうですが。
特にこれと言って触れることもなく前半が終ります。後半も触れることないかもね。
◎ジェレミとルーキーズ
ピストンズはジョシュ・ジャクソンを連れてきたのは、少しのサプライズでしたが、さらにスターターにまでしたのは大きなサプライズでした。ドラフト4位なのに、早々に見限られた問題児は、13位のドノバン・ミッチェル相手にディフェンスで絡みまくり、ジャズのオフェンスを困らせ始めます。
ジョシュ・ジャクソンも大人になってきているのかな。ディフェンス中心に頑張るなんてさ。プラムリーへのアリウープパスも通して、ピストンズが流れを掴みそうになります。が、そんな時にジョシュ・ジャクソンは交代。そしたらドノバンにドライブを食らったピストンズ。なんでだよ。
ジャズは前半同様にコンリーとゴベアーをセットでベンチに下げ、フェイバーズをいれてきます。ドノバンのミスショットはフェイバーズがオフェンスリバウンドを拾い、助けてくれます。しかし、グリフィンが見事なフェイクでフェイバーズのファールを誘って&ワン。アウトサイドが決まらないジャズに対して、トランジションから3Pを決めたサディック・ベイで、再び反撃ムードに。
さらにジェレミ+ベンチメンバーになったピストンズはジャズのオフボールに対して、しっかりとチェイスし、スイッチしても個人で踏ん張って守ります。センターのスチュワートがクラークソンのスピードを止めるんだぜ。カバーよりも個人の奮闘が上手くいってディフェンスが機能すると、トランジションに走るのはやっぱりサディック・ベイ。
ハーフコートになるとジェレミがアイソで次々と突破します。マジか。ジェレミに自信が満ち溢れているぜ。そんなジェレミが落としたらスチュワートがプットバック。
ジェレミ&ルーキーズで反撃していったピストンズ。74-68と6点差に縮めて3Qが終ります。キーになったのはディフェンス。それを頑張ったのはリムプロテクトではなく、アウトサイドまでチェイスして守り切ったこと。ベイやスチュワートは素晴らしかったよ。切り替えからのランニングもあって、スピードの時代に対応している好プレイヤーです。
4Qまでの間にクイン・スナイダーが怒ってました。オフェンスとしては、チームの形は作っているけど、個人の勝負に負けており、しかもカウンターを食らっているのでした。
◎反撃は
グリフィンを起点にしたポストアップから、ミハイルーのワイドオープン3Pになりますが外れます。これを外されたら、どうにもならないぜ。ってのを連発。そこでエリントンと交代すると、見事に3Pで答えます。
一方でジャズもニヤングがワイドオープンをミス。ボグダノビッチと交代しますが、こっちもミス。イングルスまでミス。逆転のチャンスがいっぱいあったピストンズ。
ところがフランク・ジャクソンはフェイクを使って上手いドライブをするもミス。ゴベアー相手のプルアップ3Pはエアボール。もったいないけど、戦力的なことを考えると致し方なかったか。そこまで選手を揃えたわけじゃないもんね。
戻ってきたドノバンが3Pで11点差に広げられてしまいます。これで終わったかと思いきや、ジェレミが遠目からのフローターを決めると、グリフィンは3P。ポストで起点になり続けたグリフィンが、苦しくなったところで、アウトサイドに移っての見事なシュートでした。
とはいえ、この試合のグリフィンは3P1/7です。シーズンも30%を切っており、起点になってパスを出している方が効果的。そのパスアウトをチームメイトが確率良く決めてくれれば、喜んでパスを出すかもしれません。
残り5分になって、サディック・ベイとスチュワートを戻すHCケーシー。この試合で活躍した2人を信じることにしました。それは良いけどドノバンを止めていたジョシュ・ジャクソンは、以降の出番をもらえませんでした。シュート決まらないからかな。
再びクラークソンを止めるスチュワート。その流れからベイがドライブレイアップに行きますが、惜しくもミスに。これを決めていればヒーローだったのに。そのリバウンドでファールになったスチュワートがベンチに下がります。交代はプラムリー。うーん。。。
それでもグリフィンのポストアップから、今度はプラムリーが合わせてダンク。さらにエリントンがタフ3Pをバンクショットで決めると、守ってもゴベアーのミスを連続で引き出し、残り1分半5点差にします。もう1チャンス出来た。
ジャズはオフェンスが上手くいかない。上手くいった感じでも、最後の個人が決めきれない。本当はドノバンのアイソにしたいだろうけど、そこはブリッツ気味にくるピストンズもあってボールを回すことになり、回したらどこかでミスになる。ピストンズがファールしてくれないと得点出来ない空気でした。
3Qの17点に続いて、4Qも22点だったジャズ。そのうち9点がフリースローでした。3Pは3/8だから悪くないけど、2P2/9と決まらずに困りまくっていたよ。
しかし終盤にきてピストンズのオフェンスはグリフィンとジェレミの個人技頼み。そこまで慌てて打たなくても良いのに、全く組み立てられずに3Pを打ってしまう。ってことで、何も起こらないまま終わったのでした。
◎面白いのか、面白くないのか
ヘイズとローズという両PGはいなかったものの、なかなか面白かったピストンズ。デロン・ライトとフランク・ジャクソンが持ちすぎないので、ウイングはプレーしやすかったと思います。
ジェレミのアイソは、どうかと思いますが確率的には悪くないので、オプションとしてはOK。オプションじゃなくてメインウエポンになっているのは問題です。それでもグリフィンがアウトサイドにいるよりは、かなり良かったよ。
グリフィンはかなり苦しい。突破できる匂いがしない。ケガもあった昨シーズンですが、18試合でFG35%と苦しんでおり、今シーズンも38%です。ビッグマンとしては、あまりにもね。クリス・ポールと並んでいた頃はFG50%だったので、このまま沈んでしまうのか。
ただし、ポストで起点になると悪くない。セカンドユニットに回してあげた方が本人のためには良さそうですが、そのジャッジをするのは勇気がいるよね・・・。
そして、この試合は若手たちのディフェンスにおける奮闘が目立ちました。チームディフェンスとしてもコミュニケーション取れてスイッチしていますが、止めていたのは殆どが個人の戦い。ちょっとビックリするくらい奮闘し始めています。
そこも含めて、こんなにジェレミに頼るべきなのかどうか。個人の活躍を面白いと考えるか、若手に成長を促すことを面白いと思うか。針が振り切れていないからこそ、どちらの良さもあったし、この先どうしていくのか、わかりにくくもあります。
一方のジャズは見事にゴベアーを抑え込まれてしまいました。4点19リバウンドのマックス契約。シャックにバカにされるだろうね。その意味ではピストンズの戦略は成功したのかな。
ジャズはメンバーも変わらなかったので、同じことをしすぎかもしれません。本日はコンリーが決めまくったので助けられたけど、どうしてもガード陣の突破に左右されているような。ボグダノビッチが外しすぎたのもありますが、ウイングがオフボールで動く割には機能せず。
あと前はフェイバーズのポストアップもあった気がします。ハイポストで持たせるとかね。ドライブが増えすぎなので、ピストンズディフェンスに先を読まれた感じです。やるべきことを明確にしすぎているかな。
ピストンズは、やるべきこと、やってはいけないことを、もう少し分類しましょう。
ジャズは、もう少し違う要素を加えていきましょう。その過程には「やってはいけないこと」も入ってこないとね。
そんな印象でした。多様性のないオフェンスはどこかで停滞しがち。
グラント、MIP候補の1人ですかね。ウッドとその座を競い合っていくことになりそうです。
グラントもオールスターかな、と思っていましたが、そういえばやらないんでしたね。
今のところ、ウッドよりもグラントですね。エースってのは大きい!
今シーズンを通してグリフィンとプラムリーを併用する意味が見出だせません。
2ndの時間帯はドライブを止められると苦しくなって近くにいるビッグマンにパスをしタフショットが散見されるので、私もプラムリーよりはグリフィンを2ndに回す事に賛成です。
またジェラミやローズに頼りすぎる面もあり、GMとHCで意思の乖離を感じます。DETファンとしては可能性だらけの若手を多く起用してほしいのに、2~3年後にはチームにいないorピークを終える選手ばかり重用して、且つ勝てない。
観ていてストレスが溜まります。
若手がDF頑張っているのは素晴らしい事なので昨年よりは観ていて楽しいのですけどね…。
最後が大事ですね。ちょっとずつでもみていられるようになってきました。
さすがにルーキーだけでは苦しかったので、今シーズンはこれで経験を積むしかないのかな。
ただ、やっぱり3年後に結果を出すと考えるなら、いろいろと難しい。
ジェレミが活躍し、ローズが活躍し、わらしべ長者を狙うしか・・・。
グリフィンやプラムリーはどこも欲しがらないだろうな。