VSブレイザーズ
本来ならばゲームレポートの形になるのですが、開幕直後だしチームを分けてもいいかなーと考えていました。ひとまず30チームを年末年始で見てしまい、1つずつ感想を書くようなのも一案です。
でも1試合の内容だと偶然もあれば、対戦相手との関係もあるので一概には言いにくいし書きにくい。ラプターズvsスパーズだったら「シアカムが突破できない」なのですが、それってスパーズのディフェンスが良かったという可能性もあるしね。実際にはプレシーズンも散々だったシアカムなんだけど。
ロケッツvsブレイザーズはオーバータイムまで行き、ハーデンとマカラムが44点を奪い合った激戦でした。激戦なんだけど、それぞれのことを分けて書きやすい試合でもありました。なので、今回はロケッツの雑感、ブレイザーズの雑感とわけて書きましょう。まずはロケッツ編。
とはいえ、そのロケッツはコロナ感染と濃厚接触者がいて出場停止だらけ。この試合で語ってはいけない筆頭のチームですが、だからこそ見えやすかったものもありました。
◎クリスチャン・ウッド
31点
13リバウンド
FG14/22
大活躍だったウッド。ハーデンとの関係性も含めて予想以上のフィット感を醸し出しています。単にフィットしているだけではなく「オレがエースだ!」という気持ちがあり、さすがにハーデンを上回ろうとはしていないでしょうが、カズンズに負けたくないかのような気迫がありました。
イメージにあるウッドとは少し違う「戦う気持ち」観たいのを感じたのでした。その意味ではとてもポジティブだし、30点オーバーなのだから「大活躍」でした。サラリーよりも働いたね。
その一方で事前の特集通りの内容でもありました。センターとしてプレーすることで、インサイドには広いスペースがあり、なおかつ相手がヌルキッチだとスピード差で好き勝手に抜いていきました。ヌルキッチはいくらなんでも抜かれすぎ。
マッチアップがコビントンに変更されると大人しくなってしまいました。とはいえカーメロ相手にも仕掛けまくったし、ハーデンからのパスを貰う形も機能していたので悲観する必要はゼロです。30点取ってクレームされたら溜まったもんじゃないし。
ディフェンスはいてもいなくても、どっちでも良かったです。10リバウンドとっているので、その点ではビッグマンとしての価値はありますが、前半はブレイザーズが意図的にゴリゴリに押し込んできました。フィジカル負け、ヘルプ不足など、いろんな問題がありましたね。
まぁここまでは事前にわかっていた事でもあるので、単なる前振りです。
「ディフェンスで核にはなれないウッドでは困るだろう」というのが予想であり、ウッドが主戦では難しそうな理由ですが、ウォールやカズンズがいない中で周囲を固めた選手は非常に興味深いものがありました。
タッカー
テイト
ハウス
ヌワバ
スターリン・ブラウン
全員がマッチョ系のフィジカルに優れたガード&フォワードでした。ちなみに控えPGになったトーマスも大きいガードでした。つまり、センターのウッドはか弱かったけど、ロケッツというチーム全体では結構なフィジカル路線でした。
サイラスの方向性が示されていたのは、こんな選手を集めている事だと思います。フルメンバーだとゴードンもいて、なかなか彼ら中心にはならなかったでしょうが、いないからこそ際立ったフィジカル・ロケッツ。
特にヌワバ&テイトは「小さくても強い!」ので、スモールラインナップの継続すら可能になる選手層でした。いうほど守れていたわけではありませんが、個人のハッスルは観ていて気持ちが良いものがあったのです。
なお、守れなかった理由の一つがレフリーがピーピー笛を鳴らすこと。それはハーデンの嘘くさいファールドローという恩恵もあったので、どっちかというとロケッツに優位に働いていましたが。
◎スモール
そんなわけでウッドがいない時間帯には、ロケッツらしいスモールラインナップでの戦いが観れました。ただし、そこにあったのは「3P打つぜ」という3&Dな待ち方ではなく、ハーデンのパスを貰ったら果敢にアタックしていくスタイルでした。
〇3Pアテンプト
昨シーズン 45.3
この試合 35
オーバータイムにもつれこみ126点も奪った試合でしたが、3Pは10本も少なく、決まったのは11本のみ。それでも得点できたのでした。なお、ハーデンは6/13と昨シーズンの内容そのままなので、周囲の選手で言えばアテンプトは半分近く減った気分です。
とにかくゴール下にアタックしていったロケッツ。同時にオフボールで動いて合わせてもいたので、意外とハーデンも悪い気がしなかったんじゃないかな。
そんなわけでウォール&カズンズという新しい要素がなかったロケッツですが、ゴードンやマクレモアもいなかったことで昨シーズンまでの要素もかなり薄まりました。
フィジカルなディフェンスをベースに、オフェンスではウッドやスモールラインナップを生かしてインサイドには広いスペースをキープ。3Pに拘らず、積極的にアタックしていく。
こんな要素が観れたので面白い試合だったと言えます。ただし、ハーデンはアレにもこれにも不満たらたらって感じでしたし、タッカーも歩いているシーンが結構あったね。2人は嫌なのかもしれません。
◎ハーデンアタック
デブっている写真が印象的だったハーデンですが、相変わらずのアタック能力を発揮していました。スルスル抜けてしまう不思議な緩急を活用し、デブっているけど触れられると吹っ飛ぶナイスなフィジカルで、フリースローも16本ゲットしています。
何よりも17アシストと周囲を活用しまくりました。3P少ないのに活用しまくったんです。
これまでハーデンのために作られていた3Pオフェンスでしたが、時代とともに対策された中で、全員がゴール下までアタックしていく形の方がアシスト数を増やしてくれたとも言えます。動きのあるオフェンスによって、時間をかけたアイソが減ったこともあって、ロケッツファンは前向きに観れたでしょう。
ウエストブルックがトレードを希望した理由に「ハーデンの怠惰な私生活とルーズなトレーニング」って噂もありましたが「結果は残すハーデン」っていうのも事実でした。開幕前に酷いことをしまくったけど、44点17アシストってえげつないぜ!
連携が深まっていないメンバーだったのに、こんなに効果的にオフェンスが構築されたことは驚きです。積極的にアタックする選手が多いけど、ちゃんとスペースは保たれていました。まぁここはブレイザーズの問題も大きくてゾーンやってはボッコボコにされてたな。
このまま2シーズン続けたら面白くなりそうではありますが、さて、後はハーデンのお気持ち次第。こういう変化を受け入れる気持ちがあるのかどうか。それは勝利という結果がついてくるか次第なんでしょうね。
◎ウォール&カズンズ
ところでプレシーズンでは、ケンタッキーコンビによるピック&ロールが印象的でしたが、この試合のハーデンが作ったオフェンスとは大きな違いがあります。この2つをどんな感じで組み合わせてくるのか。
ハーデン&ウッド、ウォール&カズンズそれぞれを基本ラインに構築してこれるなら面白く、その周囲はフィジカルに守れる選手で固めるって事なのか。ゴードン不要論になるけどさ。
即興チームの印象が強かったので負けたのは仕方がない。だけど、いろんな変化があって前向きになれる開幕戦でした。あとはハーデンのお気持ち次第。それが一番難しい。
デブっているけど触れられると吹っ飛ぶナイスなフィジカル
この一文に思わず吹き出してしまいました
デブっても当たり屋ハーデンのドライブは健在なようで安心。このままトレードできない場合、ロケッツはどうなると予想しますか?
中身は悪くないけど、ハーデンが不満ありそうなのが厳しいです。FAになったら必ず出ていくわけで、今シーズンはハーデンと心中してでも行きますが、オフには価値を下げても放出です。
ハーデンにはスペースが必要で、それを動くサポートメンバーが使い、フィジカルな選手を集めて守る。この論理は良い感じなので、ハーデンのトレードがなくてもこのまま行くだけかと。