隠れた注目選手~ウエスト編①~

そのまま隠れ続けるかもしれません。

需要があるのかないのか微妙なラインの選手を突いて行くのが基本の本ブログですが、それは「スター以外の選手を輝かせたい」からです。そういう選手を知るとNBAはもっと楽しいし、リーグパスで全試合観たくなるよね。

そのチームのファンしか知らない選手が、NBAファンなら知っている選手に認知度アップしたら楽しいよね。「ジャイルズのこと知ってる人って、こんなにいたっけ?」みたいな。「みんなが記事にされるとは思わなかった選手」をテーマにするのが至高の楽しみです。

だけど、記事にするには、やっぱり少しは活躍していないとね。逆に「もう少し活躍してくれたら書けるのに」なんて選手もいるわけです。

プレシーズンが始まり、そんな選手は生き残りをかけた戦いが始まるわけだ。あとシーズンが始まると、そんな地味選手を書く時間はないのです。

ということで、今回は各チームの
「もう少し活躍して欲しい選手」
「実は密かに注目している選手」

「面白い方向に伸びている選手」
「こいつが活躍したらチームが強くなりそうな選手」

などなど、独断と偏見でお送りする

隠れた注目選手を紹介しよう!のコーナー

なお、昨シーズンのスパーズで言えばメトゥです。隠れ続けたままシーズンが終わりリリースされましたね。ヒートでいえばアデバヨです。オールスターになりましたね。

つまりそれくらい微妙なものって事です。元々がモンスターのアデバヨは隠れてなかったわけですが、ベンチだったし、伸びる方向がモンスター路線じゃなかったからね。「隠れているか」はあまり重視せず、管理人の好きなタイプのベンチメンバーを紹介していくだけかもしれません。

◎ホートン・タッカー(レイカーズ)

プレーオフのロケッツ戦は衝撃だったよね。スモール合わせで完封しに行ったヴォーゲルの決断によって、突如として登場したホートン・タッカーが見事なペリメーターディフェンスに加えて、ルーズボール系統にも強さを見せ、さらにオフェンスでも活躍しちゃうなんて!!!

レイカーズは盤石の布陣なのでホートン・タッカーの出番はないかもしれません。ただヴォーゲルはディフェンス優先であり、過密日程では戦力は隅々まで使うでしょうから、チャンスはあるでしょう。

加えてエイブリー・ブラッドリーとロンドが移籍しているので、ガード陣のディフェンスは弱くなっています。クズマをSFにスライドしてディフェンスを頑張らせる予想ですが、ガードエースを守らせたいときにエースキラーとしてホートン・タッカーを選ぶ可能性も考えられます。

そしてプレシーズン初戦から活躍しました。ポジションを奪う気満々です。マシューズもうかうかしていられないかも。

ヴォーゲルの信頼を得られるほどに活躍してしまったらレイカーズの戦力は万全です。足りなそうなところに唯一残っているディフェンダーなのでした。

ん、アルフォンソ・マッキーニーもレイカーズにいるのか。

◎アミール・コフィー(クリッパーズ)

バブルの8試合で選手が不足気味だったリバースはコフィーを起用してきたのですが、プレーオフでは使いませんでした。ディフェンスを考えた方が良いシーンは多かったのだから、もっとチャンスを与えてよかった気がします。

3&Dのウイングタイプ(に徹している)なのですが、スピードもあって速攻に走り、オフボールの合わせをし、コーナー担当もするので非常に使い勝手が良いです。若手の可能性を信じるタイプのHCなら積極的に起用しそう。

弱点は、まぁ全部。全部が少しずつ足りないんだよね。ってことは起用していれば使えるようになってくるとも思うわけです。プレータイムを得られるかが全て。

一見するとウイングにレナードとポール・ジョージがいて苦しそうですが、実際にはこの2人にハンドラーをやらせるのだから、むしろコフィーを加えたプチビッグな戦い方の方が強そうに見えるのでした。

◎キャメロン・ペイン(サンズ)

6年目26歳のペイン。やっと自分の才能を生かせるようになったのか、Gリーグで力をつけてサンズのシックスマンに上がってきました。上の2人と違ってペインには必ずプレータイムが与えられます。それを「ものにできるか」が勝負ではなく、「シックスマンとして輝けるか」が勝負なので、サンズの命運を握っています。

とはいえ、活躍したのはバブルだけなので、まだまだ「隠れている」かな。ペインが良くなったのはスコアラーとしての意識かもしれません。ゲームメイクの方が余計な要素だったのかも。高確率の3Pでスコアし、マークが寄ってきてからパスを考えた方が上手くいくのかもしれません。

ビッグスコアラーになった昨シーズンのGリーグ。さぁ本当にNBAに定着できるかの勝負が始まります。

◎メトゥ(キングス)

えーっと、キングスの隠れた注目選手は・・・特にいません。メトゥ?バグリー、ホワイトサイド、ホルムズ、ジャバリ、ビエリッツァ、カミンスキーがいるから起用されないよ。きっと。

でも、この中だとバグリーのように走るビッグマンを使いたいならメトゥなんだけどね。ウイングとして守らせたら面白そうだけどボルボルみたいな。

◎マーキース・クリス(ウォリアーズ)

この人も隠れてないけどね。むしろ「隠れろ!」って感じだけどね。かつては目立つことばかりしていたよね。

でもサンズで失格の烙印を押され、ウォリアーズでやりなおした経験から、細かいことも頑張り始めた印象があります。目立たないプレーだって頑張るように。こういう身体能力系ってオンボールプレーをしたがるけど、実はハードワーク担当の方が向いているんだよね。

ワイズマンが加わったのはクリスにはプレータイムについてはマイナスですが、運動能力の高いビッグマンを戦術に組み込む前提になったのは悪くありません。要はその中で輝けるだけのプレーを見せられるかどうかだ。

ウーブレと2人で悪ガキコンビにならないようにしましょう。

◎ブロンソン(マブス)

ルーキーシーズンには活躍したけど、正念場の3年目となります。トレイ・バークが大活躍し、Jリッチが補強され、なんだか必要性を否定されているような。ただバレアが放出されたので役割はわかりやすい。

トータルで見た時に、もっともバランスの良い選手ってことになりますが、どういう場面でブロンソンを使いたいのか見えてこない。唯一あるのはドンチッチを休ませる時間かな。

うん、まぁ、だからといってブロンソンが活躍しても、しなくても(プレータイムが減っても)マブスの強さにはあまり影響がない気がします。ブロンソンのプレータイムが少ない場合は「他の選手が活躍している」という事なので。

ってことで、このチームも特にいません。むりやり出したらブロンソン。それは本人にとって生き残るために大事なシーズンだからさ。

◎ベン・マクレモア(ロケッツ)

昨シーズンに5シーズンぶりの二桁得点を記録したマクレモア。2年目に32分のプレータイムで12.1点を記録して以来でした。

マクレモアを簡単に言えば「低レベルなカーメロ」です。低レベルってのは失礼だけど、カーメロほどじゃないけど似たようなルートなのです。

かつてはエースとして活躍しようと奮闘したけど、エースにはなれず。そしてロールプレイヤーを担当するように言われたら、その役割に簡単には慣れることが出来ず、出番がなくなりました。しかし、時の流れと共にその役割を受け入れた時に3P担当として輝き始めた。

まぁそんな感じだ。キングスでエースキャラになりたかったけど実力が足りず、以降も困っていたけど「3Pを打て!」がわかりやすいロケッツに来て、シューターの素質を開かせようとしています。

マクレモアで注目したいのは単なる3P担当ではなく、シューターに「なろうとしている」ことです。スポットシューターとして3Pを高確率で決める選手は多くいますが、スクリーンを用意され、オフボールで動き回りながら、時にタフなマークが来ても決めるのが「シューター」という生物です。

ダンカン・ロビンソン、ジョー・ハリス、クレイ・トンプソン、、、彼らはそんな役割で育ってきたピュアシューターですが、マクレモアはそんなタイプではありません。ロケッツに来てスポットシューターから始まり、なんだかオフボールムーブからでも打つようになってきました。

ちょうどHCも変わったので、マクレモアのシュート能力をもっと使ってくるかもしれません。そうなったら面白い。特にカズンズに預けてオフボールで動き、3Pにカッティングを組み合わせたプレーをして欲しい。

あまり見かけない「オンボールキャラだった選手が、オフボールキャラに変わる」瞬間が見え始めた昨シーズン。マクレモアがこのプレースタイルを本当に受け入れて、武器にまで昇華出来るのかどうか。

うん、マクレモアについては特集にしたかったくらいなんだ。でも、特集にするほど活躍はしていないでしょ。ぜひ、オフボール能力での特集を書かせてくれ!

なお、ロケッツにはジェラルド・グリーンが戻ってきているので、シューターとして負けてしまうだけかもしれません。あとプレシーズンの初戦で登場したテイトは印象的だった。

◎ジャスティス・ウィンスロー(グリズリーズ)

隠れてはいないけど、ケガで隠れてしまっていたウィンスロー。グリズリーズがイグダラ商売で手に入れたウイングみたいなPGです。ハンドラーもウイングも両ポジション行ける選手だ。

モーラントが大活躍したグリズリーズは、インサイドでのコンビプレーが特徴でした。ウィンスローは気の利いたパスを出せる選手。そんなパスを出せない選手が多かった2年前のヒートでは、ドラギッチと並んでホワイトサイドの高さを生かせる選手でした。グリズリーズのパターンにも合いそうだ。

「目にもとまらぬボールさばき」とか「鮮やかなクロスオーバー」みたいなスキルフルなプレーはしないけど、ぎこちない動きに見えて狙い所が良く、パスセンスがある選手です。観ているところが面白く、上手く空間を使ったパスで、ディフェンスにはノーチャンスなプレーを作れます。

それでいて自分自身も合わせる役割で走ってくれるので、モーラントと並べても面白くなりそう。ディロン・ブルックスみたいにガンガン自分で得点したいタイプじゃないので、スローダウンしながらインサイドを使うグリズリーズに新しい風ももたらせてくれそう。

ディフェンスも3ポジションくらい守れる便利さ。うーん、シックスマンに置いておきたいタイプだ。期待されてグリズリーズに呼ばれたと思うので、スマートなプレーを存分に発揮して欲しいのでした。

んーーでも、まだ出れないのかな?
ケガが万全になってから出てきてください。

◎つづく

キングスとマブスにはいなかったね。理由はサラリーの安い選手が中心になっていて、全体的に良い選手を揃えているから、これといって新しい顔がいないんだよね。

とはいえ、逆にマクレモアなんかは新しい顔でもないけど、とても注目している選手です。プレースタイル的な問題なんだけど、こうやって変化できる選手じゃないと、このリーグでは生き残れない。マクレモアはギリギリで変わることが出来た感じです。

さて、ウエストだけで1つの記事にするのも大変だった。一応、これで8人も登場しているからね。次回はウエストの後編です。

隠れた注目選手~ウエスト編①~” への11件のフィードバック

  1. 私もプレイオフのロケッツ戦でホートンタッカーのプレーを見て以来の虜になり、現在追いかけてます笑
    身長193センチ 体重106kg ウイングスパン 216にはとても可能性を感じます。あとヌルヌル感も好みです。
    ディフェンス重視のヴォーゲルはかなり好みのタイプの選手だと思います。

    1. 106キロと216センチは怪物!
      意外とフィニッシュ上手いですよね。パワーで負けず、腕の長さでかわしちゃう

  2. THTにスポットが当たるとは!もっと活躍して一本記事にされるくらいの選手になって欲しいです。レイカーズでは、今回のプレシーズン初戦でそこそこ目立っていたように思うケイコックはどうでしょう。コスタスはあんまりといった感じですが。プレシーズンで決まるなんて時期尚早ですけど。why not! さんはレイカーズが誇るサウスベイコンビ、ケイコックとコスタスどう思われました?

    1. さすがに観たことないです。
      ホートン・タッカーはプレーオフで活躍したから観ただけですし。

  3. タッカーはあの身長でWS7.1もあるんですね
    シュート力も改善していってますしディフェンスは元々評価されてた選手ですからローテ入りも夢ではないですね
    この選手も2019年ドラフト組ですし頑張って欲しいです
    ウインスローはまだ怪我が治ってないみたいですがMIA時代からの故障体質を改善してほしいです
    ハンドラー兼ディフェンダーとして使い勝手がいいです
    MENもイグダラとクラウダーで獲得した選手ですから期待も大きいでしょうし

  4. HOUのカボクロとヌワバはチャンスかも知れないですね。あとLACのオトゥル。ハレルの代わりになれるのかどうか気になります。

    1. カボクロは去年も良さげだったのですが、ダントーニが若い選手を好まないことに阻まれていましたね。
      ヌワバと合わせてシュートが決まらなくても守ることを強く打ち出せるかどうか。
      でも、ハーデンが嫌がりそうなんですよねー。3P次第かな。

  5. みんな大好きジェラルド・グリーンが帰ってきましたね☆相変わらず変なタイミングでシュート打って決めてましたw

    だいぶ縦が小さくなったレイカーズは「ADの負担がまた増えるぞ」と思ってましたが、ホートン・タッカーのハッスル感や、以外や以外にハンドラーまでやれる所は良いですね。何よりゴール下強いとゆうね。隠れるどころか、カルーソ、マシューズとは違う強みで花開きそうでして。

    あとはナゲッツのモリスはやっぱいい選手だなぁ…カンパッソとマレーもいてどーすんのさナゲッツさん(渋いハリスは勿の論で推し)

    さて、ウォリアーズのプレシーズン1試合だけですが…クリスは…(パスカルも)うーん………隠れそう………(ウォリアーズ自体が西で隠れそう)

    1. ウォリアーズはパスカルがね。本人の問題以外で隠れてしまいそうな匂いがします。逆に隠れなければ、チームとしては良い空気になるのでしょう。

      ウィギンズのことを温かい目で見守る余裕はないでしょうから、どれだけ働けるのかでチームは大きく変わるのかなー

  6. 昨日のTHTが31点取った試合でレポートされてたのですが、カルーソはGリーグでlittle things中心に取り組んでたのに対し、THTはprimary ball-handlerとしての役割でプレイしてたみたいです。昨日の試合を見ると納得なのですが、POのロケッツ戦からするとlittle thingsからって感じに思えたのでいつ頃を見据えての計画だったのか気になりますね。

    1. カルーソと違って19歳ですから、大きく育てようというのは正しいと思います。
      思ったよりも早く結果が出てしまっただけで。本当は今のメンバーがいなくなった頃を想定していたんじゃないですかね。
      レブロンとADは延長してくれましたが、それも1年前の時点ではわからなかったですし。

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