ゲーム1
本日3試合目ですが、この日のメインみたいな試合開始時間です。でもちょっと難しいのはユーロ時間だとメインじゃないので、ヨキッチやゴベアのいたナゲッツvsジャズがユーロ向けで、この試合がアメリカ向けみたいな。
クリッパーズはハレルが初出場します。豪華メンバーで強いのはわかっているけど、ファーストラウンドが最もコンディションが悪そうなので、叩きどころでもあります。それをドンチッチがやったらドラマだぜ!
◎緊張かな
18-2のランから始まります。とにかくマブスは硬かった。序盤はドンチッチは普通に行くんだけど、周囲が全く動いていない感じでドンチッチを見てしまった。大事に行く気持ちが強すぎて、形を求めすぎた感じです。
これはタイムアウトでプレーを決めて解決したけど、トランジションでのピックアップが遅い。誰かがマークを考えすぎずに思い切って引き受けることが必要なトランジションで3Pラインの外で空いていたポール・ジョージとモリス。
そんなわけで一気にリードを得たクリッパーズ。ところが、ドンチッチが足首を痛めてプレーに絡まず、その後でベンチに下がると一気にマブスペースになりました。
ハーダウェイが形を気にせず強気にアタックしていったし、ポルジンギスもアウトサイドから決めたし。そしてそもそも序盤が決まりすぎていたクリッパーズのシュートが外れると一気に同点に。
なかなかないレベルでお互いが一方的な時間があった1Qは、終盤に登場したハレルがあまり噛み合わず、逆にマブスは噛み合ったわけじゃないけどMKGが3P連発する奇跡で38-34と逆転して終わりました。
1Qのドンチッチは11点5ターンオーバー。5ターンオーバーってなんだよ。そんなにドンチッチにミスが多かった感じではなく、やっぱり周囲が足を止めた事と、クリッパーズはドンチッチを狙ったことが大きかったかな。
ドンチッチがコートにいた8.5分は△6点、いなかった時間は+10点でした。こういうのってムズカシイネ。
◎インサイドを守ろう
2Qになっても一方的で50-36まで行ってクリッパーズがタイムアウト。5分で4点しか取れませんでした。マブスディフェンスにシャットアウトされたクリッパーズ。
クリッパーズのオフェンスは、ハレルがいなければチームオフェンスらしさに欠けるわけで、ただ圧倒的な個人が突破するしパスをも出すし、それぞれが強いっていうね。
ラインナップによって4人か5人がアウトサイドに広がってスペースを作り、順番にドライブしていくようなオフェンスは全体の動きに乏しいので、順番にドライブ対応していくマブス。そしてインサイドをシャットアウトしました。
極端に言えばインサイドだけ守っていたような形なのですが、単調な個人アタックをガマン強く、しっかりと順番に抑えていった感じ。それを抑えきれないし、ミドル打たれるから苦労するのですが、マーク&カバーが機能しまくりました。
マブスのオフェンスはドンチッチに頼るようでいて、オフボールで先に動いてドンチッチに合わせさせています。だから、アドバンテージはマブスにあるのがよくわかる2Qとなりました。
そして出てくるのはレナード。「マークマン?分厚いカバー?だから何だっていうの?」とでも言わんばかりにショートレンジで反撃。
こうなるとクリッパーズの良い部分は「レナードにやらせる」という意思統一があります。そこはシクサーズとは違うぜ。いろんな形からレナードにボールを持たせるパターンを持っており、ポストアップさせたり、ドライブさせたり。
それでいてスキがあるならポール・ジョージは自分で行くので、エース2人でシンプルに取り返しに行きました。3分で54-52まで持って行くんですよ。1Q同様にどっちかが一方的な時間がある変な試合。
流れがきたクリッパーズはモリスがドンチッチを止めてトランジションから3P。さらにミドルも決めたモリスで同点にしてしまいます。忙しい試合だ。
ちなみにルーが見事なPGっぷりを発揮していました。上手いなー。いろんなこと出来るルー。
残り2分からクリッパーズはレナード、ポール・ジョージとベンチに下げていきます。ルーの時間にしてオフェンスは良かったのですが、今度は守れなくなってしまって、最後にマブスが反撃して前半が終わりました。
序盤こそ堅かったマブスですが、前半69-66はプレーオフらしい緊張感はあまりない前半でした。
〇3P
マブス 12/21
クリッパーズ 8/17
どっちもシュートが良く決まりました。一方でインサイド側を優先したことが結果として出てきた前半って感じもありました。
◎ポルジンギス不在
3Pが連続5本外れて2分スコアレスで始まった3Q。前半みたいにうまくはいかないぜ。
3分経った頃にドンチッチがトラベリングをコールされた時に、ボールを取ろうとしたモリスをドンチッチが振り払います。モリスも別に酷いことをしに行ったわけじゃなかったよ。
ところがこれでちょっと揉める。ドンチッチは特にこれといってアクションしなかったけど、ポルジンギスが積極的に介入していました。やりすぎたポルジンギスはモリスと共にテクニカル。
前半にもファールコールにリアクションしてテクニカルを受けていたため、2つ目となって退場のポルジンギス。バカだ。
ここからモリスがターンシュート、ズバッツがオフェンスリバウンド、レナードもオフェンスリバウンドと堅かったマブスのインサイドディフェンスが音を立てて崩れます。
13-3のランで逆転するクリッパーズ。本当にこの試合はなんなんでしょうか。どちらかがラッシュしてばかりの展開です。
3Qはクリッパーズ21点、マブス13点とこれまでのハイスコアがウソのようにトーンダウンしました。うん、ポルジンギスがいなくなってラッシュしたはずのクリッパーズまで21点で終わったのは何でだろうか。
ハレルを起用したクリッパーズですが、どうもピリッとしない。頑張って走るけど、得意のスペースを作る動きは消えていて、決めたのはカリー相手のポストアップくらい。リバースはハレルの動きに不満のようでタイムアウトで叱責していました。
相手がマルヤノビッチだったのでスピードの1on1も仕掛けたけど、決まりそうにないレイアップで終わっていました。各チームは出来れば復活する前にクリッパーズに負けて欲しい所でしょう。頑張ろうマブス。
◎点差はないのに余裕なリバース
4Qになりましたが、管理人は超眠いです。3試合目は辛いな。もっとも2試合目も半分くらい寝てたけど。雑感を書きながらスターターが戻ってくるのを待ちましょう。
ドンチッチのマークはべバリーでしたが、ファールドローしまくるドンチッチに対して簡単にファールトラブルになりました。たまにポール・ジョージが担当していましたが、途中からモリスが主担当に。
するとフィジカルで負けず、ファールドローするほど近づいてい来ないモリスにドンチッチは苦しみ始めました。意外な展開。
プレーから遠ざかっていたハレルを起用したし、ドンチッチ対応で予定外の事も試せたし、クリッパーズ的にはプレーオフとは思えない形で戦っていました。
しかし4Q残り8分で点差は2点です。なんでそんなに余裕なんだリバース。テリー・ストッツがバカみたいじゃないか。追い込まれていないチームはこういうものなのか?
さて、試合はレナードを戻すと個人アタックで決めていきます。ただ単にこれを信じているんだろうな。最後にポルジンギスがいればプレッシャーかけてくれそうだけど、一番大きいのがクリバーというマブス。べバリーにまでゴール下決められてしまった。
ただし、クリバーはいるけどクリッパーズはスモールラインナップに。ハレルが使えないとジャマイカルで賄うしかない。
残り3分、ポール・ジョージのドライブからべバリーのコーナー3Pで6点差。ドンチッチは個人技アタックで決めるけど、モリスも3Pで追い打ちで微妙に点差が離れます。
結局、残り43秒でもポール・ジョージがプルアップ3P決めて、「危なげ」あったけど勝ち切ったクリッパーズでした。
◎また明日
〇ルカ・ドンチッチ
42点 FG13/21
9アシスト 11ターンオーバー
プレーオフデビュー戦として史上最高の42点だったドンチッチ。でも、まぁそこまでの印象はありません。32点のテイタムの方が印象的だった。
理由はファールドローが多かったことと、どうしても試合が大味で緊張感に欠けた事。クリッパーズっぽいぜ。あと、最後に立て続けて得点しているから、試合が決まった空気の中で加点していた。
とはいえ、ポルジンギスがいなくなって苦しい雰囲気だったのをよく引っ張りました。そこを責めては可哀そうです。ドンチッチはよくやったよ。
問題は11ターンオーバーということ。これが起きた理由は1Q同様にドンチッチに対して集中して守っていたクリッパーズ事情です。そんなわけで起点をドンチッチ以外にしたいところですが、
それでもやるのがドンチッチ!
というゲーム2になると思います。あとはドライブなんかで助けてあげる選手が欲しいですが、デロン・ライトは何でこんなに出番を失ったの?
次の試合にどんな改善を見せるのかは楽しみですが、ドンチッチ次第な空気をまとってしまったのは気になります。
クリッパーズはスターターは全員が得失点差+二桁でした。結局のところ、主力の強さは安心してみていたのでしょうね。あとは調整調整。
つけ入るスキは十分にあったクリッパーズの戦いぶりでしたが、ポルジンギスがいなくなったことで守り切るのが難しくなったマブスは「ファーストラウンドのゲーム1だからさ」みたいな戦い方に負けてしまった印象です。
そして管理人が眠すぎてダメです。また明日お会いしましょう。