あれをとれば、これがとれないようなキャブスだったというお話。
ブラッド君
ホームに戻ったキャブスは好調なスタートをきれました。ラブとスミスが3Pを決め、レブロンとトリスタンでインサイドに攻め込みました。さらに珍しいスミスのドライブが決まると、ラブもパワフルにドライブを決めきったことで、4分で10点リードを奪いました。
素晴らしい立ち上がりでしたが、一方でウォーリアーズは前回触れたキャブスの仕掛けに負けて得点が止まりました。
ダン君
スロースターター気味のウォーリアーズということもあり、ちょっとシュートが決まらなかっただけではあるが、キャブスディフェンスの積極的な仕掛けもあったということだな。
ブラッド君
1Q残り2分27秒まで8点リードでした。優勢を保てたキャブスでしたが、お互いにベンチメンバーが増えてきた中で、ここから僅か2分で同点にされてしまいました。
振り返ってみるとここでデュラントとリビングストンが難しいシュートを連続で決めてきたのが、キャブスにとってこの試合最大のポイントでした。
ダン君
試合を通じてこの2人の重要性は際立っていたな。気になることはいくつかあるが、まずはこの試合の主役であるデュラントから触れていこう。
1Qのウォーリアーズは7リバウンドだったが、デュラントのリバウンド数も7だった。レブロンの負担が話題になるが、実際にはデュラントの負担も凄まじいものがあるな。
ブラッド君
PG的な役割をしてボールを長く持つレブロンは目立ちますが、実際にはハードワークしないことでスタミナロスを避けている傾向があります。セルティックスはレブロンにマークされた選手は3Pを効果的に打っていきました。
特に積極的だったブラウンはコーバーやスミス相手にはポストアップするものの、レブロンにマークされている時間はアウトサイド中心にしてヘルプに行かせない形をとっていました。
ダン君
デュラントのマークを嫌がっていたという噂もあるな。ディフェンスでパワーを使いたくないとか。
ブラッド君
ウォーリアーズはボールムーブする中でスコアラーでしかないデュラントの負担は少なく見えますが、レブロンへ常にプレッシャーをかけ、インサイドでヘルプディフェンスをし、リバウンドを奪う。
常にフルパワーでプレーすることが求められています。それは決して特別なことではありませんが、これだけのプレーをしながら高確率でシュートを決めるというのは驚異的です。
ダン君
前回はキャブスがバテたと評したが、長時間プレーしながら多くの役割をこなし高確率のデュラントはちょっとおかしいな。
ブラッド君
デュラントは決まりそうなシュートばかりを放っているのですが、その確率が尋常ではありません。現代的には確率の高いシュートはゴール下か3Pということになりますが、デュラントはミドルの選択が非常に多く、戦術的には効率的ではありません。
しかし、とにかく決めてしまう。ラブの表情が全てを物語っていました。
Kevin Love is all of Cleveland on this one … pic.twitter.com/ntiqUbXpbf
— SportsCenter (@SportsCenter) June 7, 2018
ダン君
プレー単発を切り取ると感じないが、全体で観ると現代理論と離れている選手だ。ミドルを徹底して打たないチームがある中で、多くの得点をミドルに委ねている。ミドルが悪いのは得点効率が悪いことだけでなく、発展性を欠くこともあってミドルが決まったところで守り方は変化しないし、ディフェンスの体形も乱せない。
だが、それは普通の確率の時の話だ。デュラントレベルに決められてしまうとな。
ブラッド君
そういう意味では少しオールドスクールな選手です。しかもこの試合ではロング3Pを連発しました。キャリアで初めてのことらしいです。
ダン君
総じて言えるのは「決まったから良いけど・・・」というシーンが多いことだな。
ブラッド君
それでも決めてしまったデュラントの偉大さを感じずにはいられません。
イーストの各チームはホームのキャブスの爆発に負け、レブロンの決定力に押し切られました。そこにはデュラントがいなかったからです。ペイサーズもセルティックスも守る部分はある程度機能したと言えるものの、最後はオフェンス力不足に泣きました。デュラントがいれば勝っていたと言われてしまうでしょう。
ダン君
レブロンに負けたイースト、デュラントに負けたキャブスか。
ブラッド君
それではウエストの各チームはデュラント対策をどうしてきたのかです。
ダン君
ロケッツはデュラントの高確率に苦しめられた。あのフィニッシュ力を止めるのはほぼ無理だったな。だからこそアリーザはへばりついたわけだ。ロング3Pを決めたデュラントが素晴らしいわけだが、そんなロング3Pすら許さない守り方をしていたぞ。
シーズン中にまで目を移せば、セルティックスも同じだったな。見事に消したブラウンだった。
ブラッド君
微妙なタイプの違いですが、レブロンには押し負けるもののデュラントならばそこで負けず、そしてブラウンはシュートを落とさせる達人です。ミドルに対してのディフェンダーでした。
他のチームも基本は同じでしょうか。
ダン君
ペリカンズはホリデーの素晴らしい身体能力で純粋に抑える試合もあったな。接戦になって終盤のデュラント勝負を純粋に止めてしまった。
サンダーはロバーソンやポール・ジョージがいたため追い回した上で、個人勝負でも対抗していったな。メインはデュラントに出てくるパスをカットしたイメージだ。
ブレイザーズが採用したのはイーストのレブロン対策に近かった。デュラントを自由にする代わりにチームとしての連携を分断していった。
総じてデュラント対策が練られているチームは多いな。もっともデュラントではなく、ウォーリアーズ対策の中で「デュラントにやられる方がマシ」という形かもしれない。
ブラッド君
しかしミドルこそ多かったものの、デュラントのアシストやカットプレーもあり、ファイナルでは孤立している印象もありません。
ダン君
そこがキャブスディフェンスの信じられない部分だ。いともあっさりフリーにしてしまう。
The #FinalsFilmRoom crew break down how the @warriors move both bodies and ball. 🏀👀 pic.twitter.com/v02YZibSEn
— NBA TV (@NBATV) June 8, 2018
ファイナルだけをみれば「ウォーリアーズのオフェンスは素晴らしい」となるが、ここまでのウエストでの戦いをみれば「キャブスは一体何をしているのか」というプレーが連発されている。
前回触れたコミュニケーションミス連発だ。だが、この場面だってスクリーンがしっかりとかかっているわけではないのにレブロンはスイッチの判断をし、スミスはカリーを守ろうとしている。
ブラッド君
タイムアウト中にレブロンとスミスが言い合うシーンが出てきましたが、ヘルプやスイッチの考え方がチームで共有されていません。ファイナルとしての質を大いに落とすシーンです。
ダン君
スミスはデュラントにボールが渡らないようにハイプレッシャーをする場面があったが、ドレイモンドがルーズなパスを出した以外は、バックドアしてしまえばついてこれない事も明らかだった。
スパーズなんかはバックドアだけは死んでもやられてはいけないルールがありそうだぞ。バックドアされた瞬間にタイムアウトだった。
ブラッド君
結局、最後もドレイモンドを見失ってバックドアされたスミスでした。カリーに対して仕掛けたのも、裏を通されると抵抗できないから、ボールマンを止めるしかなかったという弱気な発想だったのかもしれません。
ダン君
なぁ、なんでこのキャブスをイーストの各チームは倒せなかったんだ。スミスなんて穴も穴、大穴じゃないか。
ブラッド君
・・・・・・・3試合は勝ちましたよ。ウォーリアーズだってまだ3試合しか勝っていませんから。
ダン君
いずれにしてもデュラントはパーフェクトだった。それは「外れたら苦しい」というシュートを連続して決めていった部分と、チームとして連動していた部分の両面が存在していた。つまりはキャブスは戦略的には何も対抗していなかったに等しかったな。
ブラッド君
セルティックスだったらウォーリアーズ相手にどうしたのかは興味深い部分でした。勝てるかどうかよりも、どうやってウォーリアーズに対抗するのかという部分です。
・・・・・・・
ダン君
デュラントでもうひとつ気になる部分があってだな。それはパスの部分なのだが、ロケッツとのシリーズの中でスティーブ・カーは「ジョン・パクソンを信じろ」といってフリーの選手を使うように指示をしている。そしてデュラントもパスをしっかりと回していた。
ブラッド君
マイケル・ジョーダンがパクソンを信じたようにデュラントも味方を信じました。ここでいう味方はベンチメンバー達のことです。カリーやクレイではなくクックやヤングでした。
ダン君
ところが全体的にデュラントのパスからシュートを決められていないウォーリアーズだった。ドフリーになっても決まらないシーンが多かったのがウエストの戦いだった。プレーオフのデータだと、
2P 3.8/7.3 52%
3P 1.8/5.4 34%
あれだけマークを引きつけられるデュラントだと考えれば低い数字だ。ウォーリアーズの平均を下回っている。このファイナルでも3Pの傾向は変化しないのだが、外しているのがカリーなので無視しよう。カリーに外されてはデュラントの責任には出来ない。
ブラッド君
つまりは2Pの確率が大きく変化している点が注目だということでしょうか。
ダン君
そうだ。ファイナル3試合でデュラントのパスから2Pは79%に跳ね上がっている。だからデュラントが強力なようでいて、そこに周囲との連動が追加されてしまっている。それもカリーのFGが40%を下回っているというのにだ。
ブラッド君
リビングストンが特に目立ちますが、第3戦は終盤になってイグダラも合わせてきました。ウォーリアーズの連動性がロールプレイヤーによって示されるのは例年の傾向ですが、ウエストの各チームが止めていた部分でもやられてしまうキャブスというのは苦しいです。
ダン君
リビングストンはフッドにブロックされたシュートを除けば未だにノーミスだ。あのミドルの確率は脅威だが、それも目立つのはゴール下の合わせの方だ。気づけばリビングストンがフリーになっている。第1戦の後にも触れたが、ディフェンスの死角に入り込むのが非常に上手い。
ブラッド君
リビングストンほどではありませんが、セルティックスのブラウンも同じようなプレーをします。その理由はスモールラインナップで相手のセンターをアウトサイドに引き出しているからです。ガードの選手が裏をとる上手さはチームとしての構築力にも関係してきます。
・・・・・・・
ダン君
キャブスのディフェンスとウォーリアーズのオフェンスを中心にみてきたが、カリーを防ぐことは出来たキャブスだったが、デュラントに対しては無策に等しく、しかもデュラントから連動されてしまっている。
それだけ苦しみながらも勝てるチャンスを得れたのは、オフェンスが上手くいった部分が大きかったからだ。序盤にシュートが決まり、またも15オフェンスリバウンドを奪った。
ブラッド君
イーストで行われた18試合の内、キャブスが10以上のオフェンスリバウンドを奪ったのは4試合だけです。しかし、ウォーリアーズは3試合平均16.6本と全く改善できていません。
ブラッド君
データを紐解くとディフェンスリバウンド率が指標として良いだろう。その選手が出ている時間帯でチームがディフェンスリバウンドを何%取れたかという指標だ。
イグダラ 58%
ベル 100%
マギー 82%
わかりやすい結果になったが、イグダラで困ったことが伺える。やはりセンターを出しておいた方が効果的でもあった。
ところがディフェンスレーティングになると逆転してしまう。
イグダラ 101
ベル 106
マギー 106
間をとってルーニーを選びたい気もするが、欠場だったのは痛かった。出場していても大きな差はなかった気もするが、イグダラを起用する事で得られた利点も予想よりは少なかったな。
ブラッド君
ケビン・ラブのプレーはウォーリアーズ相手に非常に効果的でした。イーストだとデータ的にはペイサーズはラブのオフェンスリバウンドに苦労しています。ラプターズは全く問題にしていません。もっともラプターズはキャブスのオフェンスを止められなかったので、オフェンスリバウンドが不要だった一面もあります。
総じて観るとセルティックスとの第6戦を5分でリタイアしたことで、エネルギーが残っているという気もしてきます。
ダン君
ロケッツもタッカーがオフェンスリバウンドを奪ったが、ラブと共通するのはスペーシングのために3Pラインの外で構え、それでいて他の選手が打つとオフェンスリバウンドに飛びこんでくることだ。
タッカーが長いプレータイムなのに最後まで3Pを決め、攻守に誰よりもハードだったのは記憶に新しいが、ラブはそこまでスタミナが持たなかったともいえる。
ブラッド君
クレイのようにオフボールで動き回り、ロング3Pを決め、オフェンスリバウンドも30%奪っていた前半はスーパースターに相応しい選手でした。しかし、後半は失速しました。
ダン君
前半のラブはレーティング差+40.8だった。これは恐ろしい数字なのだがプレータイムは13.5分しかなかった。
後半のラブは△46.9だったが、17.5分プレーしている。ちぐはぐさはぬぐえないが、それでも試合は最後までわからなかった。
ブラッド君
代わりに活躍したのがフッドです。
ダン君
そもそもフッドがプレータイムをもらえず、スミスやクラークソンが起用されていること自体が信じられないからな。スミスは「ファイナルの経験があり、レブロンとタイミングも合う」なんて苦しすぎる言い訳も言えなくはないが、ウエストのチームからすればクラークソンをフッドよりも優先するなんてあり得ない選択肢だ。
ブラッド君
しかし、プレーオフでのフッドはやる気がないとすら感じられるプレーをしていました。さらにはラプターズ戦での交代拒否事件もありました。
ダン君
クイン・スナイダー相手に交代拒否なんてしたら二度と起用されない気がするぞ。
水に流して起用するティロン・ルーが偉いのか、拒否されるような采配が悪いのか。
ダン君
それが突然爆発することも理解に苦しみます。スキル的には理解出来ますが、メンタルとして理解に苦しむということです。とはいえ、デュラントやリビングストン同様にジャンプシュートで稼いでくるので止められなくなりました。
ダン君
決まり始めると止まらないフッドらしさ全開だったな。そしてジャンプシュートが他の選手のプレーに役立ったかというとヘルプが集まるわけでもないので、あくまでも個人の得点に留まってしまった。デュラントの大活躍がなければ大絶賛されただろうが、いろいろと運がないな。
ブラッド君
前半のラブの大活躍はウォーリアーズの対応のまずさもみてとれますが、後半のフッドについては精一杯守ったけど、フッドが上回ったという印象でしょうか。
ダン君
その通りだ。あれだけ決められては手のつけようがなかった。第4戦でも同じような活躍を期待されるだろうが、ジャズファンは疑いの目でみているだろうな。
・・・・・・・
ブラッド君
総じて観るとキャブスのオフェンスは悪かったわけではありませんでした。前半のシュートが後半は低調になり、ハードワークも微妙になったものの、フッドが個人技で抵抗しました。レブロン+アーヴィングで対抗していた昨シーズンを思い起こさせます。
もっともそれだけでは勝つことは出来ず、シュートが決まることでやっと第4戦をものにしました。
ダン君
第3戦はデュラントのデジャブロング3Pによって幕を閉じたわけだ。
New year. Same spot for KD in Game 3. pic.twitter.com/yOZDD800Tc
— ESPN (@espn) June 7, 2018
ここで聞いておきたいのだが、ブラッド君はこの試合をキャブスが制するチャンスはどの程度あったと思うのだい?
ブラッド君
それはつまりレブロンのクラッチ力も含めて、逆転までもっていけた可能性と言うことですか。デュラントの3Pがもしも外れていたら、キャブスは逆転できたのか。
その意味だけならば10回に1回程度ではないでしょうか。もちろん他のプレーも全て外れる可能性を考慮したら2~3回にはなると考えています。
ダン君
デュラントとレブロン。この2人のクラッチ勝負を考慮したら、話は違うのかもしれないが、チームとしては大きな差があったと言うことかな。
ブラッド君
そうです。点差が開いてギャンブル的だったとはいえ、終盤のキャブスはイージーシュートを許しすぎています。エース同士のクラッチ勝負ならば時の運も含めて左右しますが、そんな重要な局面でイージーシュートがうまれるチームが優位になるのは当然です。
ダン君
残り5分のスタッツは対照的だったな。
ウォーリアーズ 16点 FG6/7
キャブス 9点 FG2/10
終盤になるとレブロンをチームとして塞ぎに行き、他の選手に打たせることも出来るウォーリアーズに比べると、デュラントを止めに行けば周囲がイージーシュートになる差が出てきたスタッツだ。FG6/7は救えないぞ。
ブラッド君
オフェンスリバウンドからレブロンの3Pに繋げるなど、決めたのはレブロンですが他の選手も奮闘はしています。しかし、ディフェンス力に差がありすぎました。
ダン君
キャブス相手ならオフェンス力で押し切れると判断しているウォーリアーズだが、最後の場面ではディフェンスでも対抗出来るラインナップを敷いているからな。この差は決して小さくないぞ。
ブラッド君
その意味ではロケッツもセルティックスもディフェンスを無視するようなラインナップは起用しません。ジェフ・グリーンやジョージ・ヒルがいながらオフェンス志向を極端に示し、それでいて決められなかったのですから、勝つべくして勝ったウォーリアーズでした。
・・・・・・・・
ダン君
第3戦の振り返りといいつつ、もうファイナルが終わったかのような事を話そうとしてしまったぞ。それはまだ先になるな。キャブスが現実的に採用出来る改善策はどうなると考えている?
ブラッド君
ラインナップをいじることは現実路線として採用してこないチームです。フッドは継続するとして、さすがに前半にレブロンを休ませるくらいはしてくるかもしれません。
ダン君
特別なことでもないがな。
ブラッド君
これまで終盤勝負では分が良かったキャブスが、明らかに困ってしまった第3戦でした。そうなると1Qから調子よくリードを得て、精神的余裕で上回ることが重要になります。
幸いにしてラブとスミスは1Qでは十分な活躍をみせました。オフェンス面で好調なスタートを切る可能性は50%以上はあります。
ダン君
そうなるとウォーリアーズ側のオフェンスがどこまで対抗するかだな。
マギーの魔法は頻繁にきれるし、カリーのタフショット連発の不安要素もある。デュラントが第3戦のような活躍をしたらお手上げだが、ウォーリアーズとて何もかも上手くいくわけではないからな。30%くらいは失敗する可能性があるな。
ブラッド君
イメージとしては15%くらいの確率で前半に大量リードを奪えるキャブス。それが勝機を広げるという計算になります。
ダン君
キャブスがシュートを決め続ければウォーリアーズは走れない。今は外れてもオフェンスリバウンドで繋いでいるし、そこは意外と上手くいっているキャブスだ。15%ほど低くはないだろう。
そこに加えてクラッチ勝負になってもレブロンがいる限り、勝てる可能性は十分にあるわけだ。
ブラッド君
勝負を捨てるほどの低確率ではありません。イーストの戦いの中で追い込まれても普段通りのプレーが出来るのがキャブスの良さであり、普段以上のプレーをするのがレブロンの偉大さでした。
ダン君
レブロンを中心とした爆発力の高いキャブスオフェンスと、連動性あるウォーリアーズオフェンス。その2つのぶつかり合いは第3戦までは出てこなかったな。
戦略的内容に乏しいファイナルになっているが、お互いの良い部分がぶつかり合えば面白い試合になるのは確かだ。
ブラッド君
昨シーズンのファイナルも第4戦に爆発したと言うだけでなく、第5戦も戦うことは出来たキャブスです。イーストの代表としてウォーリアーズが楽に勝つ展開にだけはならないで欲しいです。
ひとつ気になっているのですが、フッドの+/-がチーム最低の-12を記録しています。
この点について、ご意見があればお聞かせ下さい。
要因は2つですね。
1つはフッドだけでなく前半にベンチメンバーになった際に全員がやられた事です。フッド関係なく守れませんでした。守れなかったのか、ウォーリアーズが良過ぎたのか微妙なので触れませんでした。
もう1つはフッドが良かったので終盤になっても起用された事です。残り5分が16-9なのでそこでやられました。ここも守れなかったですが、フッドも決められませんでした。
そんな感じなのでフッドの得失点差は悪いですが、それをフッドの責任には出来ないかな。
ケミストリー問題もありますが、レブロン&スミスでさえコミニケーションミスしてますからね。
NBA日本公式にてレブロンが
「プレイメーカーがいない。ウェイドがいてくれたら(要約)」
と記事になっていました。
仮に残っていても守れないから無駄だったでしょうねえ。
というかカルデロンを出せと。
ウェイドを残すことは出来たのに放出したのは何なんだ、って感じですよね。
この手の発言が戦術的視点不足を感じさせるキャブスです。