ホークスの今季を振り返る

ホークスの今季を振り返る。シーズン前のレビューは公式サイトから。
http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-hawks/zi4xfn0su61i1rge8gy2us030
昨季48勝→今季43勝
ホークスが旋風を巻き起こしたのは僅か2年前の話。60勝を超えてイーストで圧倒的な1位だった。優勝に辿り着けるチーム出ないことは明白だったが、それでも素晴らしいチームバスケをしていた。
今季はシーズン中にコーバーが抜け、その時のスターターがミルサップ1人になった。信じられない変化である。それでもチームを勝たせたブーデンホルザーは今のNBAで最高のコーチだと思う。
ハワードを加え、シュルーダーに掛けたチームは簡単にいえば不安定だった。
平均得点は103点、失点は102点だが、勝った試合はFG48%で110点、負けた試合は42%で96点と落差が激しい。
開幕ダッシュしたら急に失速し、1月に11勝4敗した後は負け越した。



不安定な中心選手
シュルーダーはアテンプトは変わらないが勝ち試合と負け試合で7%もFG%が落ちる。ミルサップも6%落ちて3Pは3割を切ってしまう。ハワードも落ちるけど、元々アテンプトが少ないので許容範囲。
中心となるエースとガードの成績が分かりやすいのは課題だ。負け試合なのだから当たり前と思うかもしれないが、プレイオフで対戦したウォールは負け試合の方が得点が多い。それがエースの仕事ともいえる。
なお、平均得点は昨季とほぼ同じでイーストでは4位から5位になっただけだが、リーグ全体では12位から22位になった。ウエストの9チームに抜かれた計算。



若手の台頭
ハワードはロケッツ時代と同等の成績を残したが、それはつまり復活したとは言い切れない数字だ。ただ、FGが63%と高確率で決めており、インサイドフィニッシャーとしては機能している。
その分、ミルサップが数字を落としたので良かったとは言い難い。
シーズン後半になり伸びてきたベイズモアだが、ベンチからの出場になり、さらに効率性が改善された。変わってプリンスがスターターになったが、インサイド好きなSFでディフェンスに特徴がある。
コーバーを放出したのは驚いたが試合をみれば納得できた。まぁもっと良いトレード相手いたと思うけど。
ハーダウェイjrは消えていく選手だと思っていたが化けた。ホークスでは珍しく逆境に強い選手だ。負け試合の方がスタッツが良い。スターターになってからは平均17.5点。3Pに改善の余地はあるが二世選手から脱皮した気がする。
ベンチにはベテランが並び、カルデロン、イリャソバ、ダンビーリーとプレイオフに向けて強化出来た布陣だった。



問題なのは、このメンバーが何を目的としているかだ。2年前のホークスは素晴らしいチームだった。しかし優勝出来るとは誰も考えなかった。
そこからチームは変わった。変わったけど、優勝からは遠かったし、不安定なメンバーになった。シュルーダー、ベイズモア、ハーダウェイjrには成長要素はあるが、かなりの我慢が必要だ。
とはいえ、来季に向けてまた変化させてやり直すのもバカらしい。FAでスターを獲得して優勝を狙うと宣言する以外に道がなさそうなチームである。
では、どこのポジションが欲しいか、それもまた悩んでしまうし、シュルーダーとプレーしたい選手がリーグにどれだけいるのかも不安要素だ。
スターでなくとも多能なSFが欲しいところ。スモールラインナップに対応出来て、アウトサイドシュートの上手い選手。
ガリナリやイグダラ、タイプ違うけどジェームズジョンソンあたりを連れてこれれば地味に強化出来そう。そして地味なシーズンを送りそう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA