優勝候補筆頭に躍り出た今季のロケッツ
果たして本当に優勝できるのか。
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ロケッツについては今季の序盤に既に触れています。もっといえば夏の時点でダントーニに触れています。
管理人はダントーニが大好きです。でもその理由はロケッツ時代のダントーニしか知らない人には理解しにくい感覚があると思います。
「3Pと高速化」は現代の主流であり、『当たり前の戦術』として理解されているわけですが、「高速化」が全く理解されない時代に突如として出現したのがダントーニサンズでした。スティーブ・ナッシュ殿堂入りおめでとう!
オフェンスの天才ダントーニ
それは単に素晴らしいHCなのではなく、無から有を生み出したような時代の変革者でもあります。サンズではラフプレーに潰されて優勝出来なかったものの、その理論は次の時代へと受け継がれ進化してきました。当時のサンズのGMはスティーブ・カー。
ポポビッチの負けない戦術、フィルジャクソンの禅問答、そしてダントーニのマネジメントを取り込んだのがスティーブ・カーだと捉えています。ラフプレーで潰すのも・・・。
しかし、ダントーニが更に偉大だったのは時代がダントーニに追いついてきた現代で再び現れると、その戦術を時代に合わせて進化させてしまったことです。選手の名前だけならば優勝候補としては苦しいロケッツなのですが、全ての選手が活躍してしまう偉大なチームでもあります。
それは単なる良いチームではなく、『成熟した勝てるチーム』
ウオーリア-ズを倒し、チャンピオンリングを手に入れる体勢は整いました。
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◉ラン&ガンという嘘
ダントーニはウエストブルック以上に批判の的になってきました。
「ラン&ガンでは勝てない」
いま、この言葉を発したら「時代を理解していない」と言われますが、ほんの3年前まではまるで常識のように扱われていました。
〇今季の得点トップ3
ウォーリアーズ 113.9
ロケッツ 113.2
ラプターズ 112.2
今季の得点トップ3は見事にリーグの成績トップ3でもあります。セルティックスだけがディフェンス寄りのチームです。しかし13-14シーズンはどうだったのか。
〇4シーズン前の得点トップ3と勝率
クリッパーズ 107.9 .695
ロケッツ 107.7 .659
ウルブス 106.9 .488
得点力があっても勝てるわけではなかったのがスティーブ・カー登場前のNBAでした。特に3位のウルブスは5割に満たないチームです。それくらい重要視されていなかったオフェンス志向の高速化という戦術です。
それがたったの4年後の今季になると108点以上がリーグの3分の1にあたる10チームに急増します。つまりほんの3年前までは重視するものが全く違ったということ。この時代の変革の早さに日本バスケは全くついていけていません。
ダントーニがどれくらい異質だったかというと、もっと遡ってサンズのHCだった2004-2005年シーズンはこんな感じ
〇得点トップ3と勝率
サンズ 110.4 .756
キングス 103.7 .610
マブス 102.5 .707
この時代はディフェンス主流なのでその中で得点力があると勝てるチームになっています。現代はディフェンス力があれば勝てるから逆転現象です。
そして時代を明らかに逸脱していたのがダントーニのサンズです。なんと2位と7点の差があります。ちなみに当時の失点数は103.3もあるのでキングス以外の平均得点を上回るわけです。
リーグの平均得点は97点の時代に1チームだけ全く異なる土壌で戦っており、それでいてリーグ最高勝率をたたき出しました。しかしプレーオフではスパーズの暴力的なディフェンスに屈します。
だから批判されたダントーニ
優勝できないだけでそんなに批判されるかね?
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まぁそんな事に触れていったら1本の記事になってしまいます。というか詳細をよく知らないので触れられないし。重要なのはこの部分です。
「ラン&ガンでは勝てない」
それは時代を逸脱していたから植え付けられているイメージであり、ウォーリアーズはそれで優勝しているので間違っている事は証明されているのですが、それ以前に今季のロケッツはラン&ガンではありません。ダントーニのイメージに騙されてはいけない。
〇ロケッツの変化
ペース 102.5(3)→99.8(14)
速攻での得点 16.7(4)→11.4(16)
時代が高速化に進み、それを加速させたのが昨季のダントーニロケッツでしたが、一方で当の本人達は時代と逆行します。ラン&ガンではなくなったのが今季のロケッツ。
「クリス・ポール×ダントーニは最高」という理由は走らないクリス・ポールのゲームメイクをダントーニが助けてくれるからでしたが、その逆パターンも実際に現れています。懸念だったターンオーバーを減らし、速攻での失点を減らし、それでいて得点力は落とさなかったのが昨季からの進化でした。
〇昨季からの変化
ターンオーバー 15.1(25)→13.7(9)
速攻での失点 14.3(22)→11.6(15)
「ラン&ガンで優勝したるんや」という豊玉みたいな勇気も観たかったですけどね。
そんなロケッツの印象は「ラン&ガンを辞めた」というよりも、「チームとしての成熟が判断力を高めた」といった方が正しい気がします。だから今回のテーマはロケッツのチームとしての成熟についてです。
群雄割拠の今シーズン。その中で圧倒的に勝ってきたロケッツ。そこにあるのはビックネームを並べたパワーハウスでも、他の追随を許さない戦術でもなく、チームとしての成熟度にあります。だからこそウォーリアーズを抑えて優勝候補筆頭とまで呼ばれるようになりました。
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◉成熟をシーズンで振り返る
〇今季の成績
10月~1月 36勝13敗
2月~3月 26勝1敗
主力のケガもありましたが、後半になり非常に充実してきたことが成熟した証でもあります。強さのベースは既に昨季の時点で出来上がりましたが、それを熟成してきたのが今シーズンでした。サンダーと違い現在に成熟ポイントが内包されていますが、シーズンを振り返りながら管理人が捉える成熟度を語っていきましょう。
①3Pアテンプトの成熟
〇3Pアテンプト 42.3本
2Pよりも3Pが多いという戦術をシーズンの初めに確立します。実は10月が44.0本、11月が44.6本でその後はアテンプトが減っていきます。同時に11月は昨季並みだった試合のペースも徐々に下がっていきます。
ロケッツの代名詞みたいな3Pですがシーズンの初めに多投しておき、調整が加わっていくイメージになります。3Pといっても乱れ打ちとは少し違うのがロケッツなので、「この場面で打つのが正しい」という共通認識を深めていったわけです。
チームは3Pで勝つ方法論が成熟していったシーズン序盤でした。
②ダブルPGによるトータルゲーム
ケガで出遅れたクリス・ポールが戻ってきてダブルPGとなります。
しかし重要なのはハーデンと2人で立ち並ぶ事ではなく、試合を通じてどちらか1人は試合に出ているというトータルゲームの発想でした。常にチーム力が落ちない戦い方は3Pという武器と併せて「いつどんな時間でも爆発する」状態が出来上がりました。
ラプターズには最強セカンドユニットがいますがロケッツには必要ありません。常にリーグを代表するPGがコートに立って試合を作り上げるからです。
チームはゲームをトータルで捉えていく成熟をみせていった12月でした。
③戦術に即した多様なメンバーが揃う
ダブルPGが成熟してきたのは良かったのですが、バーアムーテが離脱しただけで苦しくなってきたロケッツ。その理由はトータルゲームなのでアリーザ、タッカー、バーアムーテ、ライアン・アンダーセンではウイングの人数が足りなかったからです。しかもノーセンターの時間も頻繁にあるため、アリーザとタッカーの負担が大きくなり、アリーザの離脱があると苦しくなりました。
そこに登場したのが急遽契約したジェラルド・グリーン。予想だにしなかったシューターの登場で人数が揃った感が出てきました。グリーンがもたらしたのは人数的な問題だけではありませんでした。
グリーンの役割はアリーザとゴードンの中間くらい。速攻で先頭を走り、ウイングから合わせていき、そして何よりクイックシューターです。これまでにいなかったタイプのシューターは得点面に力を傾けるメッセージにもなります。足りなかったゴードンの代役にもなれるので非常に効果的な1月の補強となりました。
場面によって使い分け可能なタイプの異なる選手層
同じ戦術の中で個性を活かしていく共通理解
この両面での成熟が進みました。
最終的にはジョー・ジョンソンも加えポストアップという違うプレーメイカーも獲得しました。
④不動のダントーニ
既に基本形は昨季の時点で完成していた中で、シュートチョイスの共通理解が増し、ゲームコントロールが卓越し、選手層も厚くなったロケッツは勝利を重ねていきます。
それがもたらすのは勝利に対する絶対的な自信。大量ビハインドで負けていても最後には自分達が上回れるというある意味根拠のない自信は、時間を追うごとに論理的なものに変わっていきます。
それは前述のように試合中の得点変化に関わらず、アーリーオフェンスに頼ることなく自分達の正しいやり方を貫き通せるメンタリティの成熟でもあります。完全に成熟をみせるチームにいつしかベンチのダントーニが動く場面がなくなってきます。
不動のダントーニこそがチームとしての成熟度を示しています。
⑤ウォーリア-ズを倒せる空気感
気持ちの問題だって重要
成熟しなかったのはホームの観客数だけかな。
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◉MVPハーデンの成熟
クリス・ポールのいない時期に負ける事があっても3Pで構成するオフェンスを固め
復帰した時期にゲームトータルで戦うスタイルを確立し
ケガ人が増えるとジェラルド・グリーンと契約即活躍し
選手が揃い始めると自信を深めていく時期に突入する。
なんだか上手くいきすぎている感じのロケッツですが、それもまたダントーニの良さでもあります。基本的に選手の能力を信じるタイプのHCなので、その能力をどう活かすのかをマネジメントするのが上手い。
ロケッツにはカペラとネネイという2人のビックマンがいて基本的にカペラが出場しますが、時折ネネイが出てくるとカペラよりも良いセンターに見えてきます。
ハイポスト周辺でプレーするのが得意なネネイはパスが出来てミドルを打つタイプなので、ゴール下を空けることが出来ます。
出番が与えられるのはハーデンやゴードンがゴール下でブロックをされるような時で、ゴール下から相手センターを引き出す役割になります。当然ハーデンに集中すれば自分が空くし、自分に寄ってくるならパスを捌きます。
非常に上手く起用されているし、それを理解しているから周囲も上手く活用しています。
ロケッツの戦術は単純明快なようでいて、細部は作り込まれていて、それらはディフェンスの対応に合わせて選手のストロングポイントを使っていく構図になっています。ただひたすらスペーシングしているにも関わらず、それが個人の特徴を活かすのだから非常に不思議な戦術だったりします。
なんだか上手くいきすぎているロケッツは、上手くいくように計画された部分と、ケガのタイミングやグリーンがFAだったことなどの本当に運が良かった面と、両面でここまできています。
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今季のMVPはハーデン一択です。満場一致でなければおかしいレベル。これまで通り1人でコネコネした挙げ句、ステップバック3Pを決めてくるからMVP。
しかし、その内容は単に確率だけでなく昨季とは大きく異なります。
〇ショットクロック残り4秒以内のシュート 3.4本(1)
リーグで最もショットクロックを消費してから打つのがハーデンです。それも2位のレブロンやバトラーに1本以上差を付けています。4位はクリス・ポール。
これ自体に大した意味はありません。ただ全体として今季のロケッツはショットクロックがなくなっても全く慌てるそぶりをみせなくなりました。だから時間がなくても落ち着いてプレーを組み立てて、最後はハーデンやクリス・ポールに託せばよいのです。
時間がなくてもスイッチを促すためのスクリーンをかけることに周囲は気を使うことが出来、ハーデンもそれを待ちます。慌てて打つことがないから正しいポジションに移れるので、オフェンスリバウンドやトランジションディフェンスに対応することが出来ます。
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基本的にやっていることは昨季と変化していないロケッツはペースが落ちたと言うよりも、どんなときでも自分達のオフェンスを組み立てきることで、リスクコントロールが可能になってきました。
ショットクロックに焦ることなく1ポゼッションをしっかりと組み立て、それを点差に動じることなく試合を通じてやりきれるのが今のロケッツです。
これもまた成熟してきたと評する理由です。
チーム全体から感じられる「最後は自分達が勝てる」という自信
それは1つひとつのポゼッションにおけるチームの落ち着きから伝わってくる成熟でした。
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◉ウォーリアーズを倒すということ
成熟してきたロケッツはリーグで圧倒的な強さをみせています。それはどこのチームをも上回る成熟度と言いたいところですが、ウォーリアーズもまたロケッツレベルの成熟度を誇ります。
結局の所、この2チームとそしてスパーズが勝てるのは「強い」と言うこと以上に「成熟している」側面が非常に大きいと考えています。いくらスプラッシュブラザーズが優秀でもシュートが入らない日はわりとあります。それでも勝てるのはシュート力を基盤にしてチームが成熟しているからです。
そんなウォーリアーズと比べると少し違うのはオフェンスの安定度はロケッツの方が上回るということです。逆に言えば爆発度はウォーリアーズが上です。
カリー、トンプソン、ディラントの3人の誰かをコートに残し、そのほかの選手ユニットによってオフェンス内容が変化してくるウォーリアーズに対して、ロケッツは細部を変化させながらもチーム全体のクオリティが試合を通して一定で戦えるメンバーを揃えました。
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見方を変えるとウォーリアーズは3人の使い方でギアを調整出来る面があります。試合展開に合わせて頑張らなければいけないときも出てきます。ロケッツはそれが難しい。まぁハーデンを長く使うパターンはよくありますが。
一方でロケッツがギアの入れ替えをしてくるのはディフェンス面だったりします。アリーザ、バーアムーテ、タッカー、そしてクリス・ポールと強力なディフェンダーを抱えるロケッツは、時にハーデンを中心にディフェンスは手を抜いて相手のシュートが落ちるのを待っています。
そして相手が強いときはハーデンを含めて一段ギアを上げて守ってくる傾向があります。
5点差以内のクラッチタイムのデータは面白いものがあります。
〇オフェンス/ディフェンス
残り5分 127/104
残り3分 127/94
残り1分 133/81
残り30秒 138/38
まぁ残り時間が少ないとシュートは外れるものなので、オフェンスのレートが恐ろしいとも言えますが、ある意味安定して高いオフェンスと残り時間がないほど強くなるディフェンスです。
〇クラッチタイムのレーティング差(残り5分) +23.5(1)
そして結果的に圧倒的なクラッチの強さをみせています。この点ではウォーリアーズを大きく上回るロケッツです。
「ハーデンがいるし、そうだろうな」と思われそうですが、実は昨季のロケッツはこれが極めて弱かった。なんとレーティング差は△2.5と56勝したのが嘘みたいな数字でした。ちなみに昨季のサンダーは+19.9とすごい数字だったけど、今季は△1.6なのでこれがなければ50勝は堅かった。
1ポゼッションの勝負になってくると、データにあるレーティング差なんて大した意味はもちませんが、重要なのはロケッツが単にディフェンスが良くなっただけではなく、そのディフェンスで試合に強弱をつけることが出来るようになったことです。
それが試合中にオフェンス面で安定してきた要因でもあります。自分達が困ったときはディフェンスでプレッシャーを強め、オフェンスでは通常通りのプレーをしていく。
そうやってギアを入れ替えられるからロケッツは勝利を重ねてきたわけです。
ロケッツが最も成熟したと感じるのは試合の中で強弱をつけられるギアを持ったことでした。
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話を戻せばウォーリアーズに対抗するために揃えたのはサンダーと同じく機動力ディフェンダー達。そしてビックマンにも機動力にも対抗するカペラという武器です。ディフェンスの良い選手が揃うので目立ちませんが、現代バスケの中でカペラはセンターとしてリーグトップクラスの優秀なディフェンダーです。
ゴール下でブロックショットを決め、リバウンドを確保するだけでなく、デュラント相手でも躊躇うことなく個人勝負を受けて立つディフェンダーがリーグに何人いるというのか?
靴が脱げながらもレブロンのシュートを叩き落とし、1人で得点しまくったキャブス戦の4Qは鳥肌ものでした。こんな活躍はリーグの誰にも出来ないよ。
成熟してきたチームの中で1人だけ若々しさを発揮しているのもまた良い。
アリーザ、バーアムーテ、タッカーとどこでも誰でも守れる優秀なディフェンダーを揃え、カペラというリーグトップのリムプロテクターを擁し、現役最高のスティール数を誇るクリス・ポールがいるロケッツ
今ではすっかり守るようになりデュラントのマークを担当するハーデンすらも含めて、要所を締めるディフェンスをみせるロケッツです。
ちなみにタッカーだけには休養を与えないダントーニです。
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◉ロケッツは時代を変えるのか。
リーグがオフェンス志向になったのは、ウォーリアーズの優勝が大きな転機でした。流行型にしたというだけでなく、他のチームはそのオフェンス力を上回る方法論を構築しなければいけなくなりました。
その対抗方法は各チーム様々ですが、現時点で最も正しい設計を構築したと言えるのがロケッツです。それはまたロケッツが優勝することでリーグ全体にさらに流行する可能性があります。
サンズで『高速化』という時代を大きく逸脱した戦術をもたらしたダントーニは、時代がダントーニに追いついた中で逆にペースを落とし、別の逸脱した方法論を使ってきました。
『3P多投』と『ダブルPGによるトータルゲーム』
前者は流行型でありながら圧倒的なアテンプト数を誇ります。
後者はコンボガードの時代を一歩先へ進めたものになります。
管理人が同じく大好きなネッツのケニー・アトキンソンは「3Pアテンプトは40本がベスト」と言っています。その内容はいつか書く予定の「何故、ブルックリン・ネッツは魅力的なのか」という記事で触れたいと考えていますが、ロケッツの40本というアテンプト数も理論があるからこそのアテンプトのはずです。
今年の夏はロケッツ流の発想で補強を進めるチームが増えるのではないか。
そんなチームがどれくらい現れるかは、ロケッツが優勝するかどうかにかかっています。
ロケッツ流にしたからといってチームが簡単に強くなるわけではありません。勝てるチームに必要なのは今季のロケッツが示している『成熟』です。それは昨季のロケッツが持ち合わせていなかった新しい武器です。ディアンジェロ・ラッセル君はハーデンを見習おうね!
ロケッツで注目すべきは、クリス・ポールでもハーデンでも、3Pでもディフェンスでもありません。彼らが醸し出す『成熟したチーム』という自信。
その成熟こそがチャンピオンリングに繋がるはずです。
ダントーニ好きの管理人はロケッツについて書きたいことは大量にあります。しかし、今日の所はここまでにしておきましょう。この先プレーオフを勝ち進む中で、書く機会はまだまだ出てくるはずです。
それを楽しみにしているのです!
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◉一応、伝えておこう。
ロケッツを触れるときに枕詞のように説明するのが
「ロケッツは3P乱れ打ちではないし、本当の狙いは違う部分にある」
ということ。それは成熟とは関係ないので触れていませんが、最後にちゃんと書いておきましょう。細かいことがいっぱいあるのは置いといて、大切なのは2Pの確率が高いことです。
〇FG%
3P 36.3(13)
2P 62.0(1)
両方が高確率のウォーリアーズと違い、ロケッツが高い成功率を誇るのはむしろ2Pの方です。だからロケッツ対策には難しい2Pを打たせるのが正しかったり。
また1つひとつのプレーに明確な狙いがあってシュート機会を作っており、ダメならセットし直すのも頻繁にあります。とりあえず打っておくというわけではありません。
1つの例ですが動画をみて頂ければ、3Pを打つためと2Pを確率良く決めるための方法論が存在することがわかります。最近はこの手の動画を1.5倍速で観るのが好きです。
たまに本当に乱れ打ちを始めるチームがあるのですが、ある意味それはチームとしての未熟さ。成熟してきたロケッツは実はかなりしっかりとセットしています。
あと、逆ファールゲームが大好きなロケッツ。
試合終盤に3点以上勝っているならば3Pを打たせないためにファールゲームをすることがあります。その根拠となるのがフリースローを決めるという自信。外してピンチになったのを1回だけ観たことがありますが、ハーデンもクリス・ポールも外さない気持ち全開です。
成熟することとか、フリースローとかサンダーは見習おうね。
ロケッツには見習うべきポイントが多数存在します。それはマネしたいのだけど、どうすればマネ出来るのか難しい部分でもあります。ここにもまた組織としての強さが存在しています。
いつもありがとうございます
ああおもしろい
1.5倍速さっそくやってみました
サクサク見れて気持ちいいですね
ダントニってすごいなあ
バスケットほんとに好きでほんとに愉しんでるんだろうなあ
これくらいゲームの内容読み取れたら
さらに愉しめそう
試合を観るのに1.5倍はやらないのですが、ハイライトならばどちらにしても全体の動きはわからないので同じかなと。
ダントーニって独特なオフェンススタイルを計算して作り上げているのですが、実はどこかは選手任せにして「何が出来上がるかな」と自分でも想像しない結論が出るのを求めている気がします。
きっと本人が1番楽しんでいるんでしょうね。
ファイナルよりもうロケッツとウォーリアーズのガチンコ対決が見たいです。
ダントーニがこれまでの批判を否定するのか、ウォーリアーズが圧倒的力で押し潰すのか考えただけでもワクワクします。
そうですね。この対戦は楽しみです。
そしてカンファレンスファイナルで疲弊するとファイナルで負けるパターンがあるのも悲しい部分だったりします。
正直、ウエストが終わったら全てが終わる感覚があります。
いつも楽しく見ています。私はスパーズファンなので、「~的なディフェンス」の部分は苦笑いでした。さて本テーマの考察を読んでいてあれこれ思うところはあるのですが、最後の「疲弊」がウエストの勝ち上がりを左右すると思ってます。
ありがとうございます。
特に1回戦はかなり重要でしょうね。ここを楽になる勝ちあがれるチームが有利です。なので、やはり対戦カードの相性でいくらでも展開が変わりそう。
スパーズは4連敗も7戦目突入もありそうなので、キーポイントだと思います。4連勝はないかなぁ。
個人的に少ないプレータイムで仕事をするタリクブラックは好きです。