ホルムグレンに必殺技はないのか

◎能動的にチャンスを作る

ちゃんと3Pを打つことを大前提として、相手センターを大別して、それぞれでやるべきことを考えてみましょう。なんせホルムグレンの良さは「万能さ」なので、相手によってしっかりと使い分けなければいけません。3P打ちまくるのが仕事として定義されるわけじゃないよね。

ただし、ここで大事なこととして質問にあったような「ゴーストスクリーン」は本質的な武器としてはカウントできません。ゴーストスクリーンは強力なプレーですが、それはあくまでも「相手のスイッチ判断の悪さを利用する」のであり、大前提として「普通のスクリーンに対処されている」から有効なプレーです。相手がスイッチしないチームならば何の意味もないプレーじゃん。

プレーには多彩さが必要ですが、その前にベースとなるプレーが出来ていないと意味がない。ホルムグレンの課題はここにもあります。あんたのベースとなるプレーは何なんだ。サブプレーパターンを繰り出しても意味はないんだぜと。これって以前に書いたスクリーンの「リジェクト」にも似ているよね。普通のピック&’ロールを使わないでリジェクト連発するのは意味が分からん。たしか瀬川が連打していたんだよな。ホルムグレンってなんだか日本人っぽいよね。

〇vsゴベア

初級編にして究極。それがゴベア相手に何をするのかです。ゴベアをしっかり攻略できるならば、それ以外のリムプロ系ビッグは簡単な応用で対処できます。ホルムグレンの場合はゴベア相手にインサイド勝負を挑んだらフィジカルでも苦しいわけで、しっかりとアウトサイドに誘き出し、その上で自分の得意プレーを決めなければいけません。ゴベア相手に決まるなら、殆どのセンターにも有効でしょ。

ちなみに昨シーズンのプレーオフでは18.0点をとりましたが、ウルブズ側がスモール対抗にしてきた事情もあります。vsゴベアの対処法は大事だけど、それはイコールvsウルブズにはならないんだよね。

答えはこれしなかいのですが、それだと記事として芸がないよね。まずそもそも「スクリーンが弱い」のがホルムグレンの課題です。なんせサンダーにおいてはホルムグレン自身がシュートを打つよりも、スイッチさせてSGAがドライブする方が優先事項なのだから、何も焦ることなくスクリーンがヒットしてからロールマンプレーをすればいいのに、先に動いてしまいます。これも八村と同じなのがさ。

ところでジャレット・アレンが来日したときに「スクリーンで大事なことは」の質問に「ガーランドかドノバン・ミッチェルかでスクリーンの角度とか変えている」と答えてくれました。誰のために、何のためにスクリーンをするのか。そこを忘れてはいけないって話だね。

SGA、J-Dubともにvsゴベアであれば広めのスペースを作ってあげるのがいいので、ハイピック。それもどちらかのサイドに寄ったところから始めたいです。SGAはスピードをつけてドライブしていくのがいいので斜め後ろでスクリーンを使い、そのままペイントへ向かってドライブさせたい。その時、ホルムグレンは慌てることなく、3Pラインの外でセットすればOKです。つまり、このパターンだと何も急ぐ必要がない。このハーテンステインみたいな形ですね。

この時、ホルムグレンがやってしまいがちなのは「なんとなく」ダイブしてしまうことです。ファイナルの動画を探してみたら、ちょうどこんなのがありました。

一方でJ-Dubはスクリナーを使った後にシールしたり、スネークしたり、単にvsゴベアではなく、ディフェンス全体と駆け引きして騙すプレーをします。そのため、まずはしっかりと横にスクリーンをかけてJ-Dubにゴベアを押し付けておき、J-Dubが動き出したら、ホルムグレンはボールから離れる動きをして、ディフェンスを迷わせなければいけません。

基本的にSGAよりもJ-Dubの方がパスが上手く、周囲を見ることでディフェンスの判断を迷わすこともするので、ホルムグレンは「スペースに先に動く」ことで活かされます。
SGAは自分でアタック ⇒ フリーのチームメイトにパス
J-Dubはチームメイトへのパス ⇒ パスフェイクから自分で勝負
こんな単純な図式ではありませんが、ベースとなるプレーという意味では概ねこういうスタンスになってきます。派生パターンはいろいろとありますが、どうも1つのスクリーンに対するディティールが甘く見えてきます。得意パターンを作れていないし、おそらくもっとも自分が打つ可能性が高いのがゴーストスクリーンなんでしょうね。

ところで、今回動画を探してみたら圧倒的にハーテンステインの方がスクリーンそのものよりも、ロールマンの動きが上手いです。パスを引き出す角度を作るように膨らむことや、タイミングを合わせてリングへダイブするなど、1つひとつにホルムグレンと差があります。ってことは、目の前に手本があるし、サンダーというチームそのものは出来ている側面があるってことだ。

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