ネッツの未来はどこにあるのか

◎ダニー・ウルフ

11月最後の試合になると更に予想外のことが待っていました。それは最も使えないルーキーだと思われていたウルフが急に30分のプレータイムを得たこと。それまでガベージでの出番しかなく、トータルでも20分くらいしかプレーしていなかったのに、急に30分でした。

この試合で言えばサラフも29分出ており、大量得点差の中でベンチメンバーの方がうまくいったこと。そしてウルフが3Pを5本も決めたのはフェルナンデスにとっても予想外だったと思います。ここからウルフはプレータイムを得てセカンドユニットの中で中心的な役割を担っていくのですが、「役割を担う」ことに関しては計画的に用意されていたことに見えてきます。

クラクストンと違って根っからのポイントセンターであるウルフはスピードはないけど、ハンドリングスキルはクラクストンより上。ただしセンターとしては微妙過ぎるので、5番ではなく4番ポジションで使われます。スターターとしてはクラウニーのところに収まるので、実は全く違うタイプの選手がベンチから出てくることになります。クラクストンと同時に起用されるしね。

そのため、クラウニーに求められる3P能力をウルフも発揮したことが、プレータイムを得た理由であって、そもそもウルフを使う時用にプレーコールは用意されていたように見えています。だって、急にハンドルする4番の選手が入ってバランスとるって難しいもん。

ウルフがコートにいるとPGと共に移動しながら起点役になります。止まってボールを持ち、オフボールでMPJが動くのを待つクラクストンとは全く違う形です。PGもデミンよりサラフやトラオレの方が好ましくなるし。そして、もう1人のビッグマンがインサイド合わせ担当です。シャープを中心にエンドライン合わせも大事。またウイング陣はスペーシングとシューティングです。戦術MPJだとスクリーンとダイブが多いので、こちらの仕事内容も変化してきます。

要するに変化急なダブルPGシステム。ポジションチェンジとスペーシングが多発する形なので、戦術MPJとは全く違う。そして、ウルフをスターターの4番に混ぜるとハンドオフ起点が2つになる戦術MPJの進化版が出てきたのですが、あんまり続いていません。すっごい上手くいっていたのにね。

その理由の1つにウルフが3Pが決まっているのに2P成功率が低く、そしてアシストも思ったより伸びていないため、いい感じと思いきや・・・ってい部分があります。ウルフを活かす形は作れたんだけど、その精度が向上していない今日この頃。多分、また何かしらの変化が起きるでしょう。

フェルナンデスは選手の特性に合わせたプレーを作ってきますが、選手として完成されているMPJはともかく、他の選手で整備しても上手くいくとは限らない。だからこそ個人としての成長が必要なわけですが、今の時点でウルフ用のプレーを繰り返すことが他の選手にとって良いことなのかどうか。多分、違うよね。

そんなわけで「MPJをトレードする」のは辞めた方が良い気がしています。少なくともハッキリと「正解」と思える戦術構成があった方が、やるべきことは整理されます。ここでMPJが抜けると各選手用のプレーがセットされたところで、それが正解かどうかわからないし、個人として何を伸ばすのかわからなくなっていきそうなのです。

ネッツの未来はどこにあるのか” への2件のフィードバック

  1. あんまり関係ないけど、ネッツ6勝とか聞くと、ピストンズの28連敗ってとんでもないことだったんですね。

  2. なるほど、やはり高度というか専門的なオフェンスをやってるのですね!
    12月29日現在、さらにチームオフェンスの有機的な繋がりが増してきたような…。後半になれば各チーム、強度も上がってくるのでしょうが。
    ヘッドコーチがフェルナンデスに変わった時に「お、スターより戦術で戦うタイプだな」と記事を見て思ったものですが、こんな短時間にドラフトの不安を解消してかかるとは思いませんでした。MPJの「価値」が「当時のKDクラスだ」と感じています。
    ネッツのこともそうですが、また各チームのディフェンスなんかについてもいつか解説願います!(チームディフェンス構築は、すごく時間がかかると聞くので)

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